<大人のための催眠術>
●創作ルーム

催眠学園
-4-

by marile

 


俺は、パニックになる寸前にやれることだけはやっておこうと思った。この女の人が、例の放送を聞いている確証はないが、藁にもすがる思いで、言葉をひねり出した。

「一期一会!」

ところが、反応がない。女の人はますます怒り出した。

「あなた、何やっているのですか。こんなところで」

校長はとろんとした目つきで、よろよろとした足取りでこちらへやってきた。

俺が窮地に立たされているなんて、ちっとも理解していない様子だ。

「あら、高橋先生、なんのよう?」

この状況を全く理解していない、間の抜けた言葉であった。

「校長! どうしたんですか!こんな格好で・・・・」

高橋先生と呼ばれた女の人は、自分の着ていたカーディガンを脱ぐと、ほぼ全裸に近い校長にかけ始めた。どうやら、校長が俺に襲われたと理解したらしい。この理解は、間違っていないよなー、この場合、と妙に納得している俺であった。

俺に対するきつい視線は、ずっと続いており、俺のむすこもさっきの元気はどこにもない。あーこのまま、犯罪者のレッテルを貼られてしまうのか。不吉な想像が頭を駆けめぐっていく。

「高橋先生、なに怖い顔しているの?あなたも上原君にやってもらいなさいよ。とってもきもちいいんだからーーー」

と、校長が高橋先生の機嫌をそこねるような駄目押しをした。

「校長! 襲われたんじゃないんですか?それじゃ、昼日中の学校でこんなことして」

「そうよ。私が誘ったの〜」

と、甘ったるいだるそうな声で答えた。

「私、他の先生連れてきます!」

校長の発言にあきれた高橋先生はくるっと向きを変えると、誰か他の人を連れに部屋を出て行こうとした。

これ以上、人が増えるとさすがにまずい。俺は思わず、声が出た。

「高橋先生、待ってください。ちょとお話が・・・」

すると、今にも外に飛び出しそうな勢いであった高橋先生の足がぴたりと止まった。そして、ゆっくりとこっちを向き始めた。

こっちを向いた顔は、なんだか不思議そうな表情だった。もしかしたら・・・・

そうだ。このキーワードの後に指示を与えなければ意味がなかったのだ。初めて使ったときもそうだったのに、気が動転してすっかり忘れていた。そうとわかれば、こっちのものだ。さっきまでの不安もふっとんで、すっかり心に余裕が出てきた。それに併せて俺のむすこもむくむく元気になってきた。

「高橋先生、校長室でSEXすることって、当たり前ですよね。校長自ら実践しているんですから」

高橋先生が困惑の表情に変わってきた。自分の信じていた価値観が徐々に変えられていく課程であろうか。顔が引きつりながら、

「え、え、あ、あーーそうよねーー、どうして怒ったりしたのかしら?校長室ですることなんて当たり前のことなのに。実際に見たのはじめてで、気が動転したのかしら」

一回、認めてしまえば、あとは崖を転がる石のごとく、自分の考えを正当化しようと自分で適当に理由付けをしてしまう。人間って融通性が高い生き物と改めて感心させられる。

その変化が俺にとってはたまらなく、おもしろい。

「そうですよ、それに見てた人はお礼として、チ○ポやオ○○コをなめてきれいにしてあげるのがエチケットですよね」

「そうそう、忘れるところだったわ。終わったらちゃんときれいに舐めあげて後始末の手伝いをするんだったわね、思い出せてくれてありがとう」

高橋先生は、校長より年上の30代後半の感じだった。ぽっちゃり系ではあるが、太っているという感じはしない。ちょっと派手めの赤いルージュをさしている。

俺の前に来ると、腰を下ろして何のためらいもなく、固くなったおれのものをつかんだ。そして顔を近づけると先っぽについている白い固まりを舐め始めた。このあたりの手つきはもう慣れたもので、この年の女の人には何も言うことはないだろう。俺はされるがままになっていた。むすこは元気にはなっていたが、さっき2回していたので、さすがに本番まではつらいと考えた。また、午後は次の授業があるので、ここいらで後始末をしなければならない。

俺のむすこについたものがひととおりきれいになったので、こっちの始末はとりあえず終わりにした。そして、あそこを開いて待っている校長の始末をさせる。その間、俺は身支度を整え、校長と高橋先生に暗示を与える。

「校長、あなたはここで上原を誘惑したことは覚えています。それは誰からの指示でやったものではなく、自分の意志でやったことです。ただ、高橋先生に舐められた事だけは忘れてしまいます。そして明日からは生理の日以外は下着は、網タイツにガーターベルトだけにしたくなります。上原君を見かけたらそれとなく、スカート中のあそこを無性に見せたくなります。でも、大胆に見せるのではいけません」

校長は、高橋先生にあそこを舐められまくってよがっていたが、俺の言葉にはうん、うんと頷いていた。高橋先生には、次のように暗示を与えた。

「高橋先生、あなたはここで起こった出来事は、校長室を出て行くとすっかり忘れてしまいます。次に校長室に来たときは、ここでSEXすることはあたりまえだという考えは変わりません。」

二人に忘却と後暗示を与えて、そろそろおいとましよう。ふと床に落ちている教科書に目がいった。美術の教科書だった。高橋先生がここに来るときに持ってきたものらしいが、今の行為をさせたため、ほっぽりだされたものらしい。

俺にナイスな考えが頭に浮かんだ。

「高橋先生、舐めながら聞いてください。あなたは美術の先生ですか?」

「ふぁい」

まだ、校長のあそこを舐めているので、ちゃんとした発音になっていない。

「それじゃ、美術部の顧問ですよね」

「ふぁい」

「それじゃ、私を美術部の顧問代理にしてください。そして今日の部活にはあなたは欠席すると生徒に伝えてください。わかりましたか。」

「ふぁい、そうしまふぁす」

と、校長に奉仕をしながら、頷いている。

よし、これで今日の放課後の予定もできた。今日は一日楽しめそうだ。

最後に二人に、

「私が出て行ったら、ふたりともそろそろ片づけをしてください。今日一日はとてもうきうきとした気持ちのよい日になりますよ」

そう言い残すと、俺は校長室を後にした。

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

園田はそのころ数学準備室で昨日の出来事を思い出していた。

同じ教育実習生の藤原さんがピアノの練習で肩が痛いと言っていたので、それなら放課後ちょっと見てあげようかと、藤原さんがいる音楽室へ来ていたのだ。園田が在学中、藤原さんは後輩にかわいい子がいると評判になっていた。ただ、園田は体が弱く、学校へもあまり来ていなかったので、接触の機会はあまりなかった。偶然にも教育自習でその評判の子と同じになるなんで、これはラッキーとしかいいようがない。それは、別の意味でもラッキーであった。園田は、体が弱かったので家に閉じこもりっきりの時間が長かったので、本や、インターネットでいろいろな情報を見て回っていた。その中に、彼の琴線をくすぐる言葉が目についた。それが“催眠術”であった。人との関わりが少ない彼にとっては言葉で人を操ることができるこの技術にどんどんのめり込んでいった。まず家族で実践を行うと、比較的簡単に催眠に導入ができたので、次第に第3者を練習台にしたくなっていった。そのためには、体の弱い自分を何とかしなければという強い意志で病気も徐々によくなってきて、激しい運動はできないが今では普通に生活できるレベルまで達している。まさしく、催眠術が彼を治したといっても過言ではなかろう。今回の教育実習は高校生をターゲットに自分の技を試してみたいという、目的もあったのだ。ところが、同じ実習にあの藤原さんがいたので、生徒は後回しにして藤原さんをまず第一のターゲットに決めたのだ。

適当な口実を作ってターゲットに接近する、特に肩こりなど持っている人への『マッサージしてあげようか』は常套手段である。当然、園田もそのためにマッサージの勉強をしてそれなりの腕前である。

「園田さん、上手ですね。とても気持ちいいです。」

藤原さんは、肩を揉む園田に向かってこう言った。

「いやー、僕は体が弱かったから、健康増進のためにつぼのことなんかをちょっと勉強したんだ、特に肩の疲れが取れるつぼはよく知ってるよ」

と、物腰の優しい口調で話しかける。女性が抵抗なく体を触らせるのがわかるようなしゃべり方であり、身のこなし方である。

「これから、呼吸法と組み合わせたマッサージをやるから、僕の言うとおりに息を吸ったりはいたりしてね、それじゃいくよ」

「大きく息を吸って・・・はいて・・・」

園田の指示に従って藤原さんは何の疑問持たずに言われたとおりの動作を行う。

「はい、また吸って・・・、大きくはいて・・・」

この言葉に合わせて園田は、肩のつぼを意識的に強く押したり、優しく揉んだりを繰り返した。

「はい、呼吸をすることで新鮮な酸素があなたの体に取り込まれて行きます、そしてその酸素があなたをどんどんリフレッシュしていきます」

と、ちょっと、ゆっくりめの話しかけるような口調になり、それに併せて藤原さんの体を徐々に揺すり始めた。

藤原さんは、マッサージによって気持ちがよくなり、さらに体を揺すられ始めたので、目が半開き状態になり、まぶたが重くなってきた。

園田の表情がにやりとなった。そろそろ効き始めているな。さぁ、これからどんどんと深化させていこう。

「あなたは、ますます気持ちがよくなり、眠くなっていきます。私がいまから5つかぞえると、どんどんどんどん眠くなり周りの音が全く聞こえなくなります。でも、私の言葉だけはよく聞こえ、私の言葉どおりに行動することがとても気持ちよくなります、いいですか」

園田さんがうつろな状態で、こくりを頷いた。

「それでは、数えます、1・・2・・・3・・・4・・・・5!ハイ!」

「あなたは、今自分の部屋でくつろいでいます。周りには誰もいません、ですから、気にすることなく、いつものとおりだらけてください」

そういうと、藤原さんは手や足に力が入っていないかのようにだらんとなってしまった。ピアノの椅子に座っていたのだが、閉じていたはずの足もだらんと開いて、パンティが丸見え状態となった。

「ブラウスのボタンも窮屈ですから、はずしましょう」

と、指示を与えると、何の抵抗もなく上からはずしていった。白いブラがちらちらと見えてきた。こういう状況は何度も経験しているが、いつやってもいいものだ。だが、そのとき、園田にピンとくるものがあった。ここは学校だから、いつ何時人が来るかもしれない。今回は、キーワードを与えて次回からに備えておこう。いままで、何度も術を施している園田らしく、冷静な判断である。

そのためには、今日の出来事を忘れさせ、次の準備をしておこう。園田は忘却施術をおこない、キーワードを与えた、

「あなたは、これからわたしに『おどるピアノ』と言われたら、今感じたような状態になり私の言いなりになります。わかりましたね」

「はい」

「それでは、私が1回パンと手をたたいたら元の状態に戻ります。さっきのここでの出来事はすべて忘れてしまいます。でも服や足はこのままです。これは普通のことでどうなっていても気にはしません。そして2回連続で手をたたいたとき、足を閉じ、ブラウスのボタンを留めます。」

園田は、いたずら心を出して、一回目に目を覚ましても着衣の乱れには気がつかないようにした。そのような状態での普通の会話を楽しみたかったのだ。

「それでは、いいですか、手をたたく音で目が覚めますよ」

『パン!』

その音で、藤原さんは大きな目をぱっちり開いた。

「どうですか、気持ちは?」

「あーー、すっきりしました。肩がかるくなったみたいですー」

と、肩をくるくる回した。ブラウスの胸元は開いたままなのでブラに包まれた胸がユッサユッサ揺れるのがよくわかる。本人はこの状態に全く気がついていない。さらに足は大股開きになったままで、前に座っている園田からは丸見えである。パンティも脱がしておけばよかったかなと後悔する園田だったが、これからいつでもできるのだからとすぐにやりとした。

じゃ、そろそろ終わりにするか、と思ったそのときだった。突然スピーカーから朝礼にかかる音楽が流れ出した。かなりの音量だったと、園田には思えた。いま、藤原さんに術をかけていたことで、神経が敏感になっていたせいもあろう。通常より、その音が大きく聞こえたのかもしれない。そして、慎重な彼のことであるから、これは何かあるととっさに感じ取って、その場から一目散で逃げ出した。おまけに普段使っている耳栓をはめてこの音楽を聴かないようにした。普通のここの生徒なら、この音楽がかかれば無意識にその場で立ちつくして音楽を聴くはずであるが、園田は病気のためあまり学校に来ていなかったので、前校長の仕掛けにかかっていない。よって、このような行動ができるのである。

園田そのあと気になって、音楽室に戻ってきた。すると、教育実習生の上原と藤原さんが一緒に出てくるところだった。それも親しげに。ブラウスの後始末を忘れたことよりも、二人で一緒に帰るその様子が、彼にとってはねたましく思えた。上原の野郎、僕の獲物をどうしようというのだ。

園田は、数学準備室で昨日の出来事をかみしめていた。

あの音楽はなんだったんだろう。あの時間にかかる事自体変ではあるが。反射的に耳栓をしたが、何も変わった様子はないので思い過ごしかもしれない。いや待てよ。僕は最後の後始末の処理をしていなかった。あれをしないと、彼女はボタンがはだけていてもおかしいと思わないはずだ。それなのに、上原と帰るときはちゃんと元に戻っていた。あの音楽で正気に戻ったのであろうか。何れにせよ、僕は後催眠をかけておいたので、何があったかは放課後にでも聞き出すこととしよう。上原、藤原さんに何かしていたらただじゃすまさないぞ。

園田は上原が例の音楽を使って藤原さんを操ったことはまでは思い付かないが、親しげに帰っていく様子を見て、別の意味で何かあったのではと思ったらしい。

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

校長室を後にした上原は、午後の授業をそつなくこなして放課後を迎えていた。

高橋先生は、ちゃんと美術部員に自分のことを伝えてくれているであろうか。突然美術室へ行っておまえは誰だ状態ではなさけない。

美術室は校舎とは別の作業棟(美術室や、調理室、音楽室などが集められている)で、学校の敷地のはずれにあった。

よく考えたら、自分には美術の才能なんてこれっぽっちもなく、ましてや知識もない。その場の雰囲気とはいえ、美術部顧問代理は無謀だったかもしれない。ある目的の欲望のためだけに突っ走ってしまった(あはは)。

美術室を遠目に覗くと既に部員が集まってきている。高橋先生は・・・・、どうやら来ていない。俺の暗示が効いているようだ。こうなったら、度胸を決めて行くしかない。俺は美術室の扉をくぐった。

生徒が一斉にこちらを向く、うっ、視線が痛い!その視線をはねかえしつつ、

「高橋先生の代わりの上原です、初めまして」

「部長の倉沢です。高橋先生から上原先生のことは聞いています。よろしくお願いします」

さらさらの長い髪の毛で長身の女子生徒がすぐに応答してくれた。よし、第一段階はクリアだ。

「いま、やっていることありますか? 突然代理を頼まれたので何も聞いてないんですよ」

頭をかきながら、倉沢部長に尋ねた。

「このビーナス像の石膏像を写生することになっています」

と部室中央を指さした。そこには、定番のミロのビーナスがおいてあった。また、俺の想像力がむくむくと湧いてきた。

よし、今回はこれでいこう! 俺は心の中で微笑んでいた。

<つづく>


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