2004年

9月14日

フランス国立放送フィル行ってきた(サントリーホール)。

決していわゆるヴィルトゥオーソ・オーケストラではない。弦の鳴りもあんまり良くないし、管はまあ、上手いけど無茶苦茶上手い、って程でもない。フランスのオーケストラは技量よりも音色とか色彩感なのだろうが、それにしたって時折きれいなバソンの音が聞こえてくる以外あんまりフランスのオケという音はしない。しかしやたらと元気のいい演奏だった。
指揮はチョン・ミョンフン。この人の指揮は、東フィルで何度か聴いた時にはハッキリ言って良いと思ったことが一度もなかったのだが、今日はなかなか楽しめた。オケの音の立ち上がりが鋭くて反応がいいので、特にプロコフィエフがすごく似合っていた。そういえば初めてこの人の実演を聴いたのはN響の定期で、メシアンの『忘れられた捧げ物』にチャイコフスキーの4番他というプロだったが、これは実に鮮烈な演奏でたいへん印象に残っている。たしか定期の会場がサントリーに移って最初の演奏会だった。もしかしたら結構「オケを選ぶ」指揮者なのかもしれない。
「ロメオとジュリエット」では四角い顔をした若いフランス人サックス奏者が乗っていて、どこかで見たような顔なんだが誰だったっけ。ブラッシュドサテン仕上げの楽器に、セルマーのソロイストみたいな古めかしい形のマウスピースを付けていて(双眼鏡で確認)、見ためのとおり渋〜い音色でした。
外オケにしては珍しく売り物の有料プログラムがなく、無料のパンフのみ。なのでメンバーリストがなく名前は分からなかった。

9月5日

秋のシーズン開幕は、都響のプロムナードコンサート(サントリーホール)。指揮は井上道義

とまあ、これ以上ないくらいの「名曲」コンサートでした。しかし演奏は侮れないテンションと完成度の高さで、サントリーホール2階左翼頂上のいつものお気に入りの席で、思い切り豪勢なサウンドを楽しんできた。たまにはこういうプログラムも、悪くない。
『新世界より』って、誰もそうは言わないけど改めて聴いてみるとどこかマーラーの『巨人』に似ているような気がする。実はほとんど同じ頃に書かれているし、ボヘミア的な旋律のキャラクターが共通するのだろうか。

iPod-mini、やっと使い方が分かってきた(取説がわかりづらい。さすがアメリカ製)。ちゃんと使えるようになるにつれ、これは画期的な機械だと分かってくる。
既にCD16〜7枚分の曲を入れ込んだのだが、ハードディスクが4GBあるうちの未だ1GBも使っていない。
パソコンに添付のiTuneというアプリをインストールしてCDを読み込むのだが、トラック毎のアーティスト名や曲名をネット上から勝手に拾ってきてくれる。何年も前にリリースされたクラシックの相当マイナーなCDでもちゃんと拾ってくるのがすごい。
何よりも、1コのホイールだけで選曲、再生、音量調整から各種設定まで全て出来てしまう、驚異的な操作性。

発売の頃は1ヶ月待ちとかいう話だったけど、さすがに最近は銀座のアップルストアに行けば現物がいっぱい並んでいるようだ。

9月4日

なめ練。iPod-miniやら新しい携帯やらを皆に見せびらかす。はからずも新型の電脳系小物が身の周りに急に増えてしまい、使い方を覚えるのが大変。

夜、アリアCDのサイトをチェックしていたら、3日更新分の新譜にジョン・ハール(sax)のデビュー盤、John Harle's Saxophone再発売(Clarinet Classicsより)の報が載っていた。

今回発売
Clarinet Classics/
CC0048
オリジナル
Hyperion/
CDA66246

私が持っているのは初回発売のHyperion盤のほう。1987年発売。武藤賢一郎「スーパー・ヴィルトゥオーソ(Fontec)、ユージン・ルソー "Saxophone Colors"(Delos)、Fairer Sax "Diversions"(Saydisc)等と並んで、世界で最も早い時期にCDリリースされたクラシック・サックスのアルバムのひとつだった。21世紀の今、これはやはりサクソフォンのCDとしては一種の歴史的名盤と呼んでいいだろうと思う。

というわけで、久しぶりに聴き返してみた。もうずいぶん長いこと聴いてなかったかも。…いやはや、若き日のハールの意欲というかハジケっぷりには圧倒される。フィル・ウッズのソナタをこのCDで初めて聴いた時の驚きと興奮をまざまざと思い出した。彦坂さんのCDしか聴いたことのない向きはぜひ聴き比べてみてほしい。きっと別の曲のように聞こえると思う。1楽章中間部のアドリブ・パートたるや圧巻です。アドリブパートでなくとも楽譜にない音をいっぱい入れてJazzyに弾きまくるピアニストのノリの良さも格別。アンタ実はこっちが本職でしょ、とツッコミたくなる。
それにしても、なんとエモーショナルな音色だろうか。初めて聴いた1987年の当時は、クラシックのサックス=フレンチスタイル、という固定観念が強くあったせいかすごく違和感があった記憶があるけれど(なにしろデファイエだってまだバリバリの現役だった頃だし、ワタシなんか25歳ですよ)、17年経った耳で聴いてみると、そういうものとして結構素直に聞けてしまう。デニソフのソナタって、もっとクールでメカニカルな曲だと思っていたのだが、ここでは遅めのテンポ設定、表情の濃い音色ののせいもあって、もっとゆったりとした、人間的な息吹のようなものを感じるのだった。…ふうむ。ちょっと感心。やっと時代がハールに追いついた、ってところなのかな。

9月2日

携帯を買い替えた。(P252iS
というのも、たまたま顔を洗おうとしてかがみ込んだら、胸ポケットに入っていた携帯が洗面器の中へダイブしてしまった、という次第。水に濡れたことによる故障は修理できません、とはっきり謳ってあるし。

ネット上を探ってみると、携帯を水没させちゃった人って結構いるみたいですね(トイレに落としたとか、果ては流しちゃったとか。ふうん、携帯って流れるんだ。70へぇ)。
もし携帯を水中に落としたら、とにかく一刻も早く引き揚げてすぐに電池を取り外すのが肝要とのこと。いかに早く処置するかによって復活の度合いは相当違うようだ。
トイレに落とした等で汚れていたら、電池を外した後で水洗い。ただし洗剤は使わないこと。
そして、穴が開くところは全部開けて、水分をよくきって、ドライヤーを当てて乾燥。30分くらいは当てたいところ。ただしやりすぎると今度は熱でやられるので、手で持っていられる程度の温度で抑える。
ここまでで一見乾いたようにはなるが、まだ奥の方とかは濡れているはずなので、まる1日放置し自然乾燥。決して焦らないように。
試しに電池を付けてみて、「ガサガサッ」という雑音が出るようならまだ配線が乾ききっていないので、再び即座に電池を外して放置続行。大丈夫そうなら電源を入れてみましょう。

今回の私の場合、通話やメール送受信、撮影等はなんとか出来るようにはなったが、メモリが全部吹っ飛んでしまった。電話帳、メールと通話履歴、写真や画像、設定何もかも。あーあー。気が動転していて電池外すのにちょっと手間取ったのが敗因だったか。
時と場合によって、何事もなく完全復活したという人も、電源すら入らなくなってしまった人もいるようで、どこまで復活するか(しないか)は、運次第としか言いようがない。
皆さんも、いざという時のため、携帯の電池の外し方は熟知しておきましょう。