2004年

6月28日

『イギリス民謡組曲』のサクソフォン九重奏版スコア(S2/A3/T2/B2/option Bs)がやっと書き上がった。3楽章も結局実質2晩で書いた(だったらもっと早く書き始めろよ〜)
実は未だにコンピュータを使わず手書きで書いているので、今回パート譜作成役を名乗り出てくれた「なめら〜か」団員のピアノのセンセ宅にFaxを送る。家庭用Faxで紙7枚も8枚も送るのは結構大変。

ヴォーン=ウィリアムズのスコアは、一昨年やはり「なめら〜か」で演奏したホルストの第1組曲と比べると、より具体的というか、吹奏楽的な書き方だと思った。小さな部分部分を構成して大きな伽藍を組み上げるようなホルストに対して、器の中にいろいろな素材を放り込んで煮込んで作るようなヴォーン=ウィリアムズ、というか。こういうスコアをSaxみたいな同属楽器アンサンブルに書き直すとなると、ほとんど自動的に書ける部分と工夫を凝らさねばならない部分がはっきり分かれて、書き進めるペースを作るのが意外と大変だ。さてどんな音がするものか。

発表会のピアノ伴奏合わせが7月24日に決定した。
発表会って、毎年夏にやってる例のアレです。今年は例年の川口リリアが取れなかったので、会場はルーテル市ヶ谷センターとなる。キャパ600の川口に対して、ルーテル市ヶ谷は補助椅子を目一杯出しても250しかないので、今年はもしかしたら超満員になるかも…。

曲はスカラムーシュの2、3で出る予定。なぜか今まで機会がなく、今回初めてさらっている。40過ぎて新たに取り組むには結構シンドイ曲だ。どうなりますやら。

6月20日

横浜楽友協会演奏会を聴きに行く。朝目覚めたのが11時過ぎで、慌てて飛び出した。最近休日前夜は『イギリス民謡組曲』の譜面書き(なめら〜か用編曲)に充てているので就寝が遅いのだ。ずいぶん前から手がけてはいたのだが、結局本気でエンジンがかかるのはドタンバになってからで、1楽章は6/11深夜から清書を始めて夜明けまで一晩で終わらせ、2楽章も金曜夜と昨夜とでほぼ書き上がった。試験といえば必ず一夜漬けだった(それで結構どうにかなっていた)学生時代から、まぁ変わってないもんだな〜。

開演ぎりぎりに到着。会場の神奈川県立音楽堂はほぼ満席。さすが。

前半は予想外にいま風の「吹奏楽」だった。まあ楽友協会さんとしては後半に賭けていたのだろうとは思うが、曲がこう並んでみるとやはり餅は餅屋というか、吹奏楽は吹奏楽の曲をやったほうが似合っているというか、楽しく聴けるのは否定できない事実なのであった。もちろん後半だって、数年前に聴いたやはりブラームスの「2番」に比べたら、ダイナミクスの広さと音色の使い分けという点で格段の進歩があるとは思ったけれど。
難しいところに来てるなあとは思う。「みんなで一緒に」伸びていける部分というのは既に限界に近づいていて、あとは各個人のレベルアップをいかに全体に転嫁させるかってとこなんだけど、これって本当に難しいよ。アマチュアの集団の中で上手くなる人間ってのは、往々にして周りから突出するというか、全体からかけ離れてしまう方向に向かう訳で。…でそのうち、「出る杭は打たれる」とばかりにイジメが始まったりしてね。ああいやだ。どっかで(何度も!)見たような光景。…まあ楽友協会さんではそういう心配はないと思うが、何にせよこの先この楽団がどういう流儀でどういう方向に伸びて行こうとするのか、目が離せないものがある。

今日は残念ながらブラームスの途中で失礼して、次なる目的地、渋谷のセルマージャパンへ。
最上階の「アンナホール」にて、大栗司麻さん(Sax)のコンサート。着いたら既に開演していて、1曲めの途中で滑り込む。

ここのところ、わざとサックスをあんまり聴かないようにしていたところだった。
5月にあった日本サクソフォーン協会の新人演奏会にも、ちょっと知っている子が出演していて誘われてはいたのだが、(仕事が忙しいというのはたしかにあったけれど)行かなかった。自分も年をとって頑固になってきたのか、若いプレイヤーの演奏を聴いてもだんだん共感しづらくなってきたというのはある。今日も、横浜と渋谷をハシゴしてまで聴いて、共感できなかったりしたら虚しいなあ、と思っていた。…のだが。

行って良かった。(^^)

内容について詳しく書くのは別のページだと思うのでこれ以上は書かないが(そういやあっちのページも全然更新してないな。早くどうにかしなきゃ。しかし日記を1ヶ月遅れでupしている現状ではなかなかそこまで手が回らない)、聴いて良かった、と思った。

演奏内容とは関係ないが、大栗さんは楽器を吹く立ち姿がとてもカッコいい。
Saxって楽器は、フルートやヴァイオリンみたいに誰がどんなふうに弾いてもそれなりに絵になる楽器とは違って、人によって演奏姿の似合う似合わないが結構露骨に出てしまうように思う。…自分が似合わないからそう思うだけなのかもしれないが。

帰宅前に、タワーに寄る。
ネスカフェCMコレクション(King)などというヘンなCDを買ってしまった。
ネスカフェのCMで流れる「♪ダバダ〜」という例の音楽。題名が『DABADA』、作曲者が八木正生だということを初めて知った。へぇ〜。
…しかしまあ、はっきり言って、キワモノCDですなあ。石川さゆりの歌う「津軽海峡冬景色」風8分の12拍子の『DABADA』が妙に耳について離れない(^^;。

6月12日

午前、ソプラノを持ってクロッシュへ。今日はすいていた。
終わって外へ出たらちょうど12時。腹が減ったので、クロッシュの入っているビルの1階のらんぷ亭になんとなく入り、牛丼を食す。いまや貴重な牛丼の食える処ではあるが、味は相変わらずだな(^^;

今日は昼のN響定期を聴きたかったのだが、その前に新宿タワレコに寄る。30分弱しか居なかったが、Naxos新譜を2タイトル購入。
シリーズ日本作曲家選輯の最新盤大澤壽人作品集と、ノルウェーのクラシック第2集。セーヴェルーの『ペール・ギュント』にはサックスが使われている(聴いてみたら確かにソプラノらしき音が聞こえる)。しかしまあ、それだけの存在価値ではなく、どれも耳に快い佳作揃いだ。

NHKホール到着。ちょうど開演前の室内楽が始まったところだった。ロッシーニの木管四重奏曲第4番。演奏者・中野富雄(Fl)、横川晴児(Cl)、今井彰(Hn)、井上俊次(Bn)。豪華メンバー。
…良い曲だ。Saxアンサンブルにも、こういうクラシックの香り高いオーソドックスなスタイルのオリジナル曲がもっとあれば良いのに、と思う。現状、サンジュレー位しかそういう曲って無いんだよね(あと2〜3曲あればコンサートだのコンテストの選曲にもずいぶん幅が出てくると思うのだが)。

本プロは以上の通り。まあなんと私好みの曲目。指揮はエマニュエル・クリヴィヌ。オーケストラの音がいつもと違う。薄味の、紗がかかったようにエレガントで繊細なサウンド。DENON等からたくさん出ている、クリヴィヌ指揮リヨン国立管のCDで聴けるのと同じ質の響きだ。あれはリヨン管の音だと思っていたのだが、実はクリヴィヌの音だったんですね。N響という、とりあえず縦を揃えてきっちり弾くのが仕事です、みたいなオケにこういう音を出させるとは、クリヴィヌ恐るべし。そして、その気になればこういう音だってちゃんと出せるN響というオケの底知れなさも、また然り。言っちゃ悪いが、クリヴィヌの指揮は読響の演奏会で2回ばかり聴いたが、こんな音は出てなかったぞ。