2001年

8月19日

「なめら〜か」練習。今日はとめちゃん氏が仕事(現場検証(^_^;)のため休みでカルテットの合わせが出来ないので、午前中はつばめカルテットの練習に付き合う。
昼、かながわアートホールの練習室を別途取って練習をしていた相澤カルテット(8時50分集合で午前中目一杯合わせていたとか。うーむ若い)の面々が合流。午後は合宿前最後のラージ練習。

3時半でとりあえず終わらせ、引き続きカルテットチーム2つの「とりあえずお披露目会」を催してみた。いつもの練習室で、客も内輪のメンバーだけだったが、それでも人前で演奏を疲労^H^H^披露してみせるというのは大事なことだと実感する。
H君がマイクスタンドとMacを持ち込んでハードディスクレコーディングをしていたので、解散後は今度は数人で本郷台のH君宅に押しかけて「宅配寿司を食べながら録音を聴こうの会」を催す。エコーをかけて遊んだりしていたら結局H君宅を持したのは夜の11時近くだった。(N子さんいったい何時に帰れたのだろうか?)
次にみんなに会うのは合宿先の白馬村になる。さあどうなることか。台風が心配だ。

さて、「なめら〜か」という同属楽器アンサンブルを結成し、この1年以上練習を重ねてきて思ったのは、

という、「音楽」を自ら実践することをしない受身な姿勢、あるいはそんな状態に自分でも気がつかずにいっちょまえに「音楽」をやっているつもりになっている無知、言っちゃ悪いが「学校吹奏楽的発想」から脱却することがいかに難しいかということだった。室内楽というものはそんなことでは意味がないので(私は「なめら〜か」は室内楽だと思っている。現状ではまだまだ「烏合の衆」だが)、1年以上かけてどうにかしようと様々に試みてきたけれど、いまだに目に見える成果は出ていないので正直言ってかなりストレスが溜まっている。
要するにそういう姿勢にどっぷりと漬かってしまっているので、自覚することすら不可能になっているんだな。まあ、それでも「自覚」はしている人間が何人か出てきている(ようである)ことは今後に期待というところだけど。
これは「なめら〜か」のメンバーがという話ではなく一般論だが、そういう、世のアマチュア音楽家?の皆さんというのはいったい何がやりたくて楽器を吹いているんだろうか、というのは20年以上前自分が学生だった頃から変わらずある疑問だった。「音楽」を実践せずしていったい何が楽しいんだろうと思ってしまうのだが。

8月16日

15日放映のクリュイタンスは木下さんが録画していたとのこと。見せて戴けることになった。ラッキー!

8月15日

東京都内全体が「お盆休みモード」になっている。道路も朝夕の電車もすいていること。東京原住民にとっては毎年の光景。7月頃のクソ暑さも今はなく、「爽やか」とでも言いたいような陽気だ。

Saxophone Journal (Sept/Oct, 2001)が届いた。
この雑誌、一応定期購読しているのだが、英語というのは読んでいると疲れるので毎号斜め読み状態だったけれど、今号はブランフォード・マルサリスの(先日のオルフェウス室内管とのツアーに関する)インタビューが載っているので、少し真面目に読み始めている。さすがに日本の雑誌に載ったのとは違い、かなり遠慮のない内容のようだ。

Branford Marsalis' Equipment という表が載っていた。ちょっと面白かったので以下に転載。

Soprano

Alto (jazz): no jazz set-up (jazzではアルトは吹かない、ということか)

Alto (classical only)

Tenor

*      *      *

英Testamentレーベルから、待望久しいアンゲルブレシュト/フランス国立放送管のドビュッシー作品集3枚が復刻された。アンゲルブレシュトといえばドビュッシーの理想の再現者として名高い指揮者であり、今回出たのはデュクレテ・トムソン及びパテ・マルコニによる50年代のスタジオ録音だが、CDは10年くらい前に東芝EMIから一度出たきりで、再発売が待たれていたものだ。実を言うと東芝盤は持っているのだが、Testament盤は音が良いことで有名なので、どんなもんだろうと試しに『海』『映像』他収録の1枚を買ってみた。
…聴いてみるとやはりというか、音が全然違うのである。特に『海』はまるで全く別の録音のようだ。低音が出てこなくてペッタリと平面的な東芝盤の音に対して、奥行きのある自然な響きは10年くらい録音年代が新しくなったかのようだ。これはあと2枚も買わねばなるまい。

同時に、ロラン・プティジラール指揮フランス交響楽団(素性のよく分からないオケだ)によるラヴェル作品集のCDも入手。マリウス・コンスタン編曲による『夜のガスパール』オーケストラ版という珍品が入っている。実は10年くらい前にAddaというレーベルから発売されていたのだが(なんとNECアベニューから国内盤も出ていた。今となっては考えられない)、入手する前にレーベル自体が潰れてしまい悔しい思いをしていた。今般OSF(Orchestre Symphonique de Francaiseのことか)という自前レーベルよりめでたく再発売。
早速聴いてみる。…ほほう、確かにラヴェルの音がしている。時々「火の鳥」みたいな響きが聞こえてくる。他の収録曲は「亡き王女」、マ・メール・ロワ、ボレロ。「若いな、」って感じの音だ。

そういえば、今日の朝NHKのBS-2でクリュイタンス指揮フランス国立放送管の1960年収録の『展覧会の絵』が放映された、という情報を昼休みにネット上で見つけ、地団駄踏んで悔しがったのだった。知っていれば実家で(ウチにはBSチューナーはないけれど、歩いて5分の実家にはある)ビデオに録ったのに。

8月11日

夏休みの1日、いろいろ用事を片づけに出歩く。久々に渋谷タワーに寄る。メロディア原盤のBMGのCDが大量に叩き売りされていた。なんでもメロディアとBMGとの契約が切れるので在庫処分だそうだ(それでこのあいだ山野楽器でもリムスキー=コルサコフの交響曲全集が安かったのか)。コンドラシンやロジェストヴェンスキーのショスタコーヴィチ、スヴェトラーノフの一連のロシア物など、全部買い占めても良いくらいのラインナップが並んでいたが、とりあえずチャイコフスキーの交響曲全集(スヴェトラーノフ/USSR国立響、60年代末の録音)2枚組×2セットを計\2,420(!)で購入。

東急ハンズに寄ったところ、2年くらい前に限定発売されたというElekitの300BパワーアンプキットTU-873が置いてあったので、思わずカードを使って衝動買いしてしまった(\69,800)。「オーディオ用真空管の王者」300Bを使ったアンプキットとしてはこれは別格の安さで、とっくにメーカー完売で店頭在庫分だけなのだが、まさか東急ハンズで見つかるとは思わなかったぞ(まだあと1台あった)。無理やり手で持って帰ってきたがさすがに重かった!(測ったら10kg強あった。)さて、組み立てている暇はこの先果たしてあるのだろうか?

8月9日

第15回サクソフォン発表会本番。この発表会で出番がカルテットだけというのは久々だが、ちょっと力が余る感じだ。やっぱりソロやらなきゃな、と思ったが、それにしてもリリアの音楽ホールの残響は特にカルテットで吹いていると本当に気持ちがよいのだった。ともあれ、ご来場・ご声援いただいた皆様、ありがとうございました。

8月8日

明日は発表会本番。明後日まで休暇を取った。短い夏休みの始まり。

ほぼ定時で帰れたので、都響主催「三宅島支援チャリティコンサート」を聴きに東京芸術劇場へ。司会者(頼近美津子)もいたりして、ファミリーコンサートのようなものかと思っていたら予想外に本格的な演奏会であり楽しめた。指揮は沼尻竜典。とくに後半、R.シュトラウスの『ばらの騎士』ハイライトはなかなか見事だった。舞台が見てみたい!(2003年の二期会50周年記念公演の『ばらの騎士』のピットに都響が入るそうだ。ちょっと楽しみ。)

8月5日

今日の本番は大勢に影響のない2nd Altoだし、練習も3回しか出られなかったしで、ほとんど思い入れはなく、気分は職人として吹かせてもらった。(…実はなかなかトラブルの多い楽団みたいだが見て見ぬふり。)
思ったけど自分はやっぱり2nd向きだな。「なめら〜か」をはじめ、参加している様々な団体では仕方なくトップを吹くことが多いけど、本当は今日みたいに上に上手な人がいて、それにうまく付ける職人芸を発揮するフォロワーであることのほうがよほど自分の志向には合っているようだ。現にフロートでテナーを吹いている時のように。

N子さんのバリトンのブリッジポスト(ネック差込み口と本体管を継いでいる金具)が取れてしまった(@_@)。ロウ付け部分が取れるというのは、管が曲がったとか凹んだとかに比べれば重症ではないものの、あまり見ないだけに結構インパクトがある。演奏終了後すぐに石森にすっ飛んで行った。合掌…

8月4日

「なめら〜か」練習。9日の本番のためのカルテット練習を予定していたのだが、とめちゃん氏が事件にハマったようで(掲示板にあったとおり。何も知らずにいきなりここを見た人はさぞびっくりしたことだろう)、どうなることかと思ったが、昼前、別カルテットチームの練習中に無事練習会場に現れた。情況を総合した結果コロシではなく自殺ということになったらしい。
…これで「殺しの疑いあり」ってことになって捜査本部なんか出来ようものなら、解決までとめちゃん氏は楽器なんか吹いている場合ではなくなってしまうところだった。言うまでもなく犯罪捜査に休日というものはありません(キッパリ)。そもそもこういう仕事をしている人が余暇に楽器を吹いているということ自体がほとんど信じがたい世界だが。

9日のフランセの練習のついでに、写譜の終わった(アルトのY氏が、全パート分をFinaleで作成してきてくれた。さすが)アルフレッド・リード新作の初吹きもしてみた。全く新しく書かれた作品を、世界で初めて音にする瞬間である(滅多に経験出来ないことだ!)。第1楽章はさすがに初見では難しく諦めたが、他の楽章は一応全部、幸運な数人のギャラリーを前に音にした。いわゆるよくありがちなサクソフォン四重奏のオリジナル曲とは異なる、譜面づらは極めてシンプルでしかも音楽の密度の高い楽譜である。すごいぞ。

昼休みにはとめちゃん師の、頭を拳銃で撃たれた死体についての詳細なレクチャーが披露された。弾の入口と出口の見分け方とか、撃った距離の推定の仕方とか、頭蓋骨内で弾丸が跳ね返る話とか。うーむプロの話というのは迫力があることだ。普通に生活していてはまず聞けないような内容だよなあ。

夕方の練習終了後は、明日の本番前の最終練習出席のため、N子さん(一緒に出る)の車で練習場の文京シビックセンターに急ぐ。事実上のトリプルヘッダーは本当に疲れた… 明日の出番は朝10時頃だそうな。

8月1日

8月になった。リード新作、ソプラノパート写譜完了。終わってみれば音符の量は多いけどとても書きやすい譜面だった。(第1楽章以外は)明確に4小節とか8小節のフレーズで出来ている曲ばかりだからというのもある。さあどんな音がするだろうか。
BGMはダンディ『フランスの山人の歌による交響曲』。演奏はセルジュ・ボド指揮のパリ管。夏になるとこの曲が聴きたくなる。(写譜をしながら全然関係ない曲をBGMで流しているので、同居人に呆れられている。)

ここのところ真空管アンプに関する資料集めをしているので、オーディオ雑誌等も見るようになったのだが、しかし高級オーディオ機器の値段というのは何なんだろうかあれは。アンプ1台とかスピーカーひと組で楽器(サックス)1本か2本分くらいの値段は平気でついてくる。真空管アンプの高級品なんか、こないだ作った19800円の6BM8アンプとは桁が2つ違うぞ。
私みたいな人間がオーディオにハマったら大変なことになるだろうな。ヘタに生の音を知っているだけに、どんなに再生装置に凝っても音に満足は出来ないであろうことは容易に想像がつく。それだったら何千円か払って、毎日どこかしらで開かれているコンサートを実際に聴きに行ったほうが手っとり早いというもので、オーディオでの再生音というのは、その実際の生演奏をイメージ出来るレベルのものであれば良いわけだが、ではその「レベル」をどこに設定するか、という問題が次にくる。いったん設定しても日々変わっていくということもあるし。うーむ困ったもんだ。