2001年

5月18日

と思ったら(承前)、とめちゃん氏、入院してしまったようだ。携帯に「酒が飲めねー!」とメールが入っていた(そういう問題じゃないと思う(^_^;)。ヘルペスだそうだ。フロートの掲示板に病気についての詳細な分析を書き込んでいるところがさすがだが、分析もいいけどちゃんと安静にするように。

都響第530回定期演奏会を聴く(東京文化会館)。高関健の指揮で、曲目はモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番(ヴァイオリン:カトリーン・ショルツ)、ショスタコーヴィチの交響曲第8番。
高関さんが振る時はいつもそうだが、ヴァイオリンの1stと2ndが左右に分かれ、コントラバスは下手(ヘタではない。向かって左側)奥という配置。ギャラントで明るい音色のモーツァルトから始まった。よい演奏会になりそうな予感。休憩後は「タコ8」。いや、何度聴いても、すごい曲だ。隅々まで丁寧に練習したんだろうなと思わせる、それでいて一本筋の通った演奏だった。高関さんさすが!

5月17日

久々のフロート練習。いつもの宮前平中学校に7時集合。バリトンのとめちゃんの到着が遅れたので、しばらく職員室でくつろぐ。M山氏自ら主事室のガスコンロを使って焙煎したコーヒー豆でコーヒーを淹れてくれた。校舎の廊下じゅうに豆を煎った匂いが漂っている。「なんか、石焼き芋みたいな匂いがするぞ」と言いつつアルトのTセンセ登場。
Tセンセの新しい赴任先(4月付で異動したのだ)というのがとんでもなく「荒れている」学校だそうで、数年前までそこの学校にいたというM山氏の同僚の先生も加わって話が盛り上がった。詳細はちょっとやばくて書けないほどだが、いやはや、教育現場の最前線だなあ、というかなんというか。
とめちゃん到着は8時半近く。顔じゅうに蕁麻疹が出ていてすごい顔になっている。リンパ腺も腫れているらしい。
という訳で練習は(30分ほどしか出来なかったので)ヘンデル「シバの女王の入場」1曲のみ。バロックってのは単純だけど難しくて嫌だなあ。「こんなことも出来ないのかよ、」と楽譜に言われてるような気がしてくる。

團伊玖磨氏が亡くなられた。突然の訃報に驚いている。我々の世代の吹奏楽出身者だったら、團さんといえばまず『祝典行進曲』の人だった。それこそ暗譜するまで吹いたものだ。
昨年の秋、神奈川県民ホール前広場にて、DAN YEAR 2000のオープニング企画だったジャパン・スーパー・バンドの野外演奏会で颯爽とした指揮姿を見たのが最後だった。日曜日の昼下がり、山下公園近くの街角に流れる行進曲の響き。アンコールで演奏された『花のまち』で、思わず一緒に口ずさみ出すお客さん達。こういう光景は吹奏楽というものと社会とのかかわりの原点かもしれないと思ったことだった。

故人を偲んで、「ブラスオーケストラのための『行列幻想』」のCD(演奏は金洪才指揮の東京K成)を久々に取り出して聴いてみた、のだが。…うーむ、あのさぁ、そりゃまあ上手いと言ったら上手いんだろうけどさぁ、このルーティンな雰囲気つうのはどうにかならんもんか。憮然とした気持ちで聴き終えたのだった。

5月15日

ジェシー・ノーマンソプラノリサイタルを聴く(東京文化会館)。
このクラスの人となると誉めるのも今更という感じだが、でもやはり、すごい。何でも出来るし何でも歌える。どんな声を出そうと、どんな仕掛けを込めようと、すべてが演奏者の能力のキャパシティにちゃんと収まっている。人の声というものの「力」の極限。こういうことが出来る器楽奏者というのは絶対にいない、というか、あり得ないな。
曲目は以下の通り。しかし、ひたすら「声」に圧倒されていたので、何の曲を聴いたかというのは正直なところあまり意味がない。

アンコールが5曲。R.シュトラウス、ドビュッシー『マンドリン』、黒人霊歌が2曲。ビゼーの「ハバネラ」の頃には客席は総立ち状態だった。歌物の演奏会つうのはあんまり行かないけど、なんか客のノリが独特だなあ。
それにしても、最高額19,000円!で東京文化会館(大ホール)とオーチャードの3回公演をほぼ満席にして、出演者はピアノ伴奏者と2人のみ…いったい幾らギャラを貰っているんだろう、などと下世話なことを考えてしまうのであつた。

5月14日

ここ数日、軽い突発性難聴(持病)で医者に通っているのだが、この週末の練習漬け&音楽漬けのせいか今日は非常に調子がよい。耳の不調は心理的ストレスと関係が深いそうだ。実証されたわけではないが肩凝りとの関連もあるらしい。となるとワタシの仕事なんつうのは耳にとっては最悪だな。今日の状態で聴力検査をしてみたらすごく良い数値が出た。診てもらった女医さんに「十代の耳ですねえ、」と驚かれた(^o^)。

5月10日

ブランフォード・マルサリス(Sax)のコンチェルト集「クリエイション」の国内仕様盤CD(ソニーレコード)が発売されたので早速購入。共演はオルフェウス室内管、ミヨーの『世界の創造』、スカラムーシュ、イベール『コンチェルティーノ・ダ・カメラ』を含む収録曲の、超本格的なクラシック・アルバムである。演奏は、とにかく「巧い!」。この人は本業はJazzだが、とか、そういう考え方は本当に意味がない。こういうことが当り前に出来る、ということが「巧い」ということなのだ、という、そういう巧さが横溢している。イベールのカデンツァがカッコいいっっ!!! イベール1曲だけでも聴く価値がある。しかもオルフェウス室内管だから、当然、指揮者はいない(注:オルフェウスは指揮者なしの合議制オケである)。指揮者なしでこの演奏を作り上げている、ということも含め、感心することや考えさせられることの実に多い、刺激的なCDだ。解説は誰が書いているのだろうと思ったら、原盤のライナーノートの翻訳だった。

ショスタコーヴィチ『交響曲第8番』、ザンデルリンク/ベルリン放送響の1000円盤CDも購入。消費税が上がる前(96年)の発売で、まだ売っているとは思わなかったな。この曲、実はCDを持っていなくて、2月にロンドン響で聴いた時には図書館で借りてきたスラトキン/セントルイス響盤(いまいちピンとこない演奏だった)で予習をしたのだったが、こんど18日の都響をはじめ今年は何回もこの曲を聴くことになるので、この際ちゃんと聴き込もうと思って買ったのだった。まだ1回ざっと聴いただけだが、冷たく引き締まった音のする、なかなかいい演奏だ。

5月7日

「音の輪」が終わって余韻を楽しむ暇もなく、次の本番の準備やら練習やらが襲ってくる。

連休は東京リサーチ合奏団の合宿で西湖畔の民宿にいた。
部屋の中はみんなが吹きまくっていてうるさいので、譜面台を持って外へ出、宿から少し離れた屋外でしばらく吹いたりした。車も通らず人もこない奥富士五湖地方の林間地の静けさ。時折うぐいすが啼いたり、ヤブ蚊や蜂がまとわりついてきたりする。真正面に富士山がそびえているはずだが、すっぽりと雲に包まれていて残念ながら見えない。少し霧が出てきた。…
以前所属していた吹奏楽団では毎年夏、精進湖にコンクール合宿に行ったのだが、そこでもよく湖畔で吹いたものだった。たいてい8月の元須川門下発表会の直前なので、やっぱりバンドの曲そっちのけでソロのおさらいばかりしていたっけ。

帰りは予期したとおり大渋滞にハマった。中央道大月ジャンクションの手前4kmに1時間10分かかったりとか。7時ちょっと前に宿を出たが、国立駅で解散したのは11時40分。なんとか終電には間に合った。

翌日は小平でアンサンブル21の初合わせ。前夜の影響もありちょっと出遅れ、着いた時にはもうオケだけの練習に入っていた。弦を含む小アンサンブルというのは本当に未知の世界だ。管は顔見知りが結構多いのでちょっとホッとする。
合宿先でトランペットのトレーナーの先生(と言っても私なんかよりずっと若いお嬢さん)にイベールの話をしたら「オケ伴は面食らうわよぉ、」と言われたところだったが、その通りの展開となった。まず、拍が聞こえない。聞こえないからリズムが取れないし、テンポも分からない。音程もすごいし。という訳でお手上げ、って感じで全く吹けなかった。恥ずかしい。せめてもう少しは吹けるくらいさらってきたつもりだったんだがなあ。うーむ。

APIのホームページに行って来年の「音の輪」(5月5日、文京シビック)のエントリーメールを出したところ、折り返しメールが届いた。A.リードの四重奏曲が完成した由。うぉぉ、いよいよか!