2000年
| 10月31日 |
「ガブリエル・フォーレと弟子達(2)」と題する演奏会を聴いた(日本フォーレ協会例会第12回、津田ホール)。なかなか珍しい曲目だったので以下に記しておく。
ほとんど宣伝をしているとは思えないような地味なコンサートだが、フランスから来日したムルギアール(ヴァイオリン)、ドゥマルケット(チェロ)の両者によるラヴェルのソナタとフォーレのトリオをはじめとして、演奏は驚異的な充実ぶりであり、近代フランス音楽の伝統の本流を堪能したひとときだった。名手野平一郎のピアノソロによるケックランの前奏曲集が不思議に印象に残っている。サクソフォンのための『練習曲集』を思い出させる、シンプルで言い澱みのない小宇宙。
| 10月25日 |
アルフレッド・リード氏への委嘱作品の打ち合わせのため、「なめら〜か」の初演予定メンバー4人(バリトンは仕事にハマり中のM氏、テナーはピアノ弾きのYさん、アルトは来月結婚するY氏、そして私)+リード氏のマネージャーA社長とで待ち合わせて、リード氏宅を訪問してきた。
「音の輪」の練習場としてよく使う、仲町台の洗足学園大学横浜校舎。エレベータで4階に上って、廊下の一番奥まった部屋に
Alfred Reed
の表札。客員教授用の宿舎である。中にお邪魔する。それほど広くないものの、家具が少なく、ロフトがあって天井も高いためかすっきりと瀟洒な感じである。下にキッチンと応接間兼リビング、ロフトの上がプライベートスペースのようだ。リード氏の奥様が紅茶を淹れて下さった。
いきなりリード氏に「どのような作品をお望みですか?」と聞かれて、言葉に詰まってしまった。書いて戴けるというだけで御の字で、こちらから注文を出せるとは思っていなかったからなあ。その場でいろいろな案を出しながら考える。元イーストマン・コダック社勤務のY氏はさすがの英語力で的確な通訳をする。なんとなく、複数楽章・演奏時間10分未満の、アメリカン・テイストの舞曲集というイメージが出来上がってきた。「どのようなものでも書きますから、何なりと言って下さい」とのリード氏のお言葉。この歳(79歳)にして、まだまだ頭の中には音楽が溢れかえっているということが言葉の端々から感じられる。すごい。
新曲のリハーサル期間は「6週間」と言い渡された。何にせよ曲が実際に出来上がるのはギリギリということらしい。
Klavier社のアルフレッド・リード・ジャパンライヴシリーズCDの第2集が発売されたとか、リードの『第2組曲』はもともと室内楽の曲だったとか、いろいろ興味深い話も聞いた。
予想よりかなり長引いて、9時近くにリード氏宅を辞した。Yさんが家が遠いので、飯は食わずに真っ直ぐ帰る。
さあ、これからだ。なにしろこの初演予定メンバー4人、以前からよく知っている同士ではあるが実際にカルテットを組んで音出しをしたことはまだないからなあ。まずは三崎警察署の事件が早く解決してもらわないと困る。
| 10月22日 |
都響の東京芸術劇場シリーズ演奏会を聴く。曲はスメタナ『我が祖国』全曲。指揮は小泉和裕。
小泉さんらしい正攻法の解釈で、曲自体の持っている大きさや力を率直に開放した演奏だったと思う。小泉さんは都響の首席指揮者をしていた頃は、意欲が空回りしているような演奏が多くて正直あまり好きな指揮者ではなかったのだが、去年あたりから何回か聴いた演奏会ではなにか吹っ切れたような音楽が聴けるようになってきて、私の中では急速に見直しが進みつつある。フランス物とか、マーラーなどの大きな交響曲とかも聴いてみたいところだ。
久しぶりに池袋ヤマハに寄る。アコード出版発売のサクソフォンアンサンブル楽譜(ラヴェルのソナチネとかヤナーチェクの『青春』とか。先月の日記にはブロード出版と書いてしまったが間違い)のデモCDが出たと聞いていたので探してみたが見つからず。そのかわりミニチュアスコア(オケ物)でヘンなものをいろいろ見つけた。以前から探していたドビュッシー=マリウス・コンスタン編『ペレアスとメリザンド交響曲』のスコア(Durand版)があったので、7600円だったがエイヤッと買ってしまった。他にもドビュッシー『ピアノと管弦楽のための幻想曲』とか、カプレ&グロヴレズ編曲の『ベルガマスク組曲』オケ版とか、ヴィラ=ロボス『ショーロス』(5、6、7、8、10番)が大量に並んでいたりとか、そそられるスコアはたくさんあったのだが(品揃えは銀座店よりよほど上だ)。
| 10月21日 |
午前、ヤナギサワクロッシュにアルトとテナーを調整に持ってゆく。
アルト(ヤナギサワのシルバーソニック)は8ヶ月ぶりくらいになってしまったが、ほとんど問題はないとのことで「いや〜、いい楽器だよこれは」と、鈴木さんもご機嫌だった。テナーは別の人に見てもらったが、こちらは問題山積のようで、「いつオーバーホールしても良い状態ですねえ」だと。うーむ。
12月の雲井さんのカルテットの演奏会とか、いろいろなチラシが置いてあったので何枚か持って帰った。この秋から冬にかけてのサクソフォン絡みの催し物の数はスゴイものがある。いくつ行けるかなあ。
いったん帰宅し、楽器をソプラノに替えて「なめら〜か」練習へ。
昨日のロイヤルメトロポリタン管弦楽団の演奏会場(須川さんがソリストで登場)で偶然会い、話をしてみたら興味があるとのことで急遽練習見学に来ることになった、古い顔見知りのKさんと待ち合わせてみなとみらいへ向かう。
練習では『ツァラトゥストラ』を音出し。バスサックスM氏は相変わらず仕事にハマって休みなので音が何ヶ所か途切れるが、そこで鳴っているバスサックスを想像して皆から思わず笑いが起こってしまう。おかしいなあ、この曲って冗談音楽ではなかったはずだが(^^;)。
Kさんはどうやらこのまま入団しそうな勢いで、よいよい。
明日の午前「なめら〜か」第2カルテットの初練習とのこと。私も付き合いたいのは山々だが、場所が慶応藤沢校舎内(朝9時半に湘南台集合)で、そのあと午後2時に池袋の芸術劇場に間に合わせるのは厳しそうなので見送ることにした。どうなることだろうか。
久々に登場のバリトンmcken氏、Kさんの3人でお茶をして帰った。
mckenさんのサイトの掲示板によく現れる真人(Masahito)さんの自主制作CDを貰った。様々な演奏機会でのライブ録音を自分でCDに焼いたもののようで、気軽にCDが作れる時代になったものだ。聴いてみるとこれが予想をはるかに上回る演奏レベルの高さに驚かされた。湯山昭の『ディヴェルティメント』を弾くマリンバ奏者も信じられないほど巧い。コルグラスの『アーバン・レクィエム』ってどこかで聞いたようなタイトルだなあ。ウィンド・アンサンブルの編成のようだが、なかなか面白い曲だ。
| 10月19日 |
日本フィル定期を聴く(サントリーホール)。
指揮は待ってました!ジャン・フルネ。5月の都響に続いてのお目見え。いつもと同じようにちょっとおぼつかない足取りでステージに現れ、左右に一礼してオケに向き直り、ほとんど間を置かずに振り始める。一挙一動が様式化された名優の芝居のようで、音が鳴り出す前から既に「フルネさんの世界」である。87歳。これからも元気であってほしいと願う。
久しぶり(と言っても1年は経っていないが)に日フィルを聴いたが、改めてとても元気のよいオーケストラだと思った。開放的で暖かいサウンドは、例えば聴き慣れた都響の緻密でちょっと内向的な音とはまた違って面白い。曲目もフルネ得意のレパートリーばかりで良かったが、日フィルの演奏自体はいつもよりちょっと不調だったかな。弦が繊細な響きを聴かせる場面で不揃いだったりフォルテの部分で管に完全にかき消されてたり、『夜想曲』の「祭り」のファンファーレがいまいちだったり。まあ、些細なことだが。
27日にも同じ顔ぶれで興味深い曲目の演奏会があるのだが、これから忙しくなりそうなので行けるかどうか。行けそうだったら当日券ででも入ることにしよう。
| 10月16日 |
午後5時ちょっと前にM氏から連絡が入り、今夜のフロートの練習が没ってしまった。三崎警察署で仕事(事件)が重なりまくっていて何時に帰れるかわからないらしい。それにしても携帯メールでよくこういう難しい漢字を打つよなぁ(緊縛強盗とか略取監禁とか)と、ちょっと感心する。
クラリネットのリードでは最近非常に評判のよいRicoのグランド・コンサート・セレクトだが、サックス用も出ていたのでテナー用を1箱買ってみた。さて、どうかな。
「レコード軽術」秋の号が届いた。この春死去した、永田町管弦楽団常任指揮者・崖渕牛三氏の後継として記事ネタにされたのは、令嬢でピアニストの崖渕優子さんであった(何のことだか分からない人はレコ軽ホームページを見れば分かるかもしれません)。赤帯付のバッハのインヴェンションの楽譜を持っている写真は毎度ながら絶妙の出来で感心するほかない。本当の後継者の森某というのはあまりにもマジにトホホなので、パロディのネタにすらならないようですね。
| 10月15日 |
午前中は明日のフロート練習に備え、家でテナーを少しさらう。いいリードがないよぉ(泣)
午後は横浜へ、神奈川県民ホール前広場でのジャパン・スーパー・バンド(JSB)の屋外演奏会を聴きに出る。Dan
Year 2000のオープニング企画ということで、曲目はすべて團伊玖磨作品(祝典行進曲〜組曲『行列幻想』〜行進曲『青年』〜新・祝典行進曲)。通りがかりのオジサンオバサン、山下公園にやって来たカップル等々を前にしての、街角のブラスバンド(但し演奏・編成は本格的)という雰囲気は悪くない。残念ながら天気は今にも降りそうな曇天で、実際演奏中からポツリポツリとしていた。曲間のナレーションを端折りまくって、アンコールの『花のまち』(だったっけ?一緒に歌っているお客さんもたくさんいた)もそこそこに予定より10分早く撤収した途端に本降りになってきた。
屋外ということで響きは聴きとりづらいが、演奏はなかなかよかった。特に團伊玖磨氏自身が指揮をとった時のピシッと揃った感じは素晴らしい。練習1回の寄せ集め団体(言い方は悪いが)がこれだけ上手いというのは、いかに日本に若い優秀なフリーランスの演奏家が多いかということでもある。Saxは岩本伸一、福本信太郎、二宮和弘といった顔が見えた。バリトンは誰だろう。
搬入口に回って、指揮者の伊藤透センセ、JSBマネージャーのAPIの社長に挨拶する。APIの社長には「ロンドンデリーの歌」の譜面の手配を頼んでいたので受け取る。演奏が良かったせいかご機嫌で、「代金は後日でいいよ」と言われた。スタッフのバイトで駆り出されていた「音の輪」仲間のY君達と、クィーンズスクエアの地下で夕食を食べて帰る。
今日知ったこと。先日のシドニー五輪のシンクロ日本チーム(デュオ)の音楽。琴とバリトンサックスという編成が斬新だったが、作曲は大阪音大の人で、サックスを吹いていたのはアルモの栃尾さんだそうだ。音色からクラシックの人だろうと思ってはいたが、そうだったのか。
| 10月14日 |
「なめら〜か」で出演する友人Y氏の結婚披露パーティの打ち合わせのため、小田急相模原のY氏新居へ行く。あちこちの棟がまだ建設中の、新築の公団団地だった。午前中は野暮用でドタバタしたため遅れて行ったが、私は出席しない披露宴のほうの打ち合わせをずっとやっていたようだった。クリアファイルに綴じこんだ資料一式が人数分揃えてあるところがさすがY氏だが、「なめら〜か」演奏枠が30分もあることを知ってちょっとアセっている。
出席者8人のうち6人がもうひとつの団体「クラノワ・カルーク・オーケストラ」のメンバーなので、話の流れをちょっと放っておくとすぐ「クラノワ」独自の打ち合わせになってしまうのがおかしかった。
「なめら〜か」H君から連絡があり、来年の10月14日(日)の夜間、みなとみらい小ホールが取れそうだと。確定次第「なめら〜か」ホームページにupするとしよう。
| 10月13日 |
新星日響定期を聴く(サントリーホール)。曲はドビュッシーのオペラ『ペレアスとメリザンド』全曲・演奏会形式。指揮は首席指揮者パスカル・ヴェロ。ペレアスはディディエ・アンリ(デュトワ指揮の同オペラのCDでタイトルロールを歌った)、メリザンドは緑川まり。楽しみにしていたコンサートだった。『ペレアス』全曲なんて滅多に聴けるものではないが、それでも一昨年暮れのフルネ指揮の都響以来2年足らずで再び聴くことができて嬉しい。
普段より早い6時半開演で、終演は9時45分という長い演奏会だったが、全く退屈せず音楽に浸ることができた。ドビュッシーの音色やハーモニー(『ペレアス』や『牧神』の頃の)というものに自分自身は親近感があるらしい。フルネ指揮で聴いた時の切ないまでの感動にはさすがに及ばなかったものの、オーケストラは大健闘だったし歌手陣も良かった。派手なアリアや目立つ旋律のないオペラだけに、退屈しているお客さんも多かったみたいだが。客入り自体そんなに良くなかったし、ものを落とす音やチラシ等の雑音もいつになく多かった。右隣のオバサンがひっきりなしにガサガサ音をたてるもので、後半は3つ左の席(休憩時間で帰ってしまった)に移動。
地下鉄南北線の新しい駅(六本木一丁目)がアークヒルズの目の前に出来たので、乗り換えなしに家に帰れるようになった。ばんざい。
| 10月12日 |
都響Aシリーズ定期を聴く(東京文化会館)。
指揮は梅田俊明。仙台フィルや神奈川フィルでポストを持っていた若手指揮者だ。84年桐朋学園大卒ということは歳は私と同じくらいか(指揮者の世界ではそれでも充分若手だ。うーむ)。意欲的な曲目であり、演奏はとくに後半の2曲が非常によかった。入り組んだ曲をよどみなく高速で解きほぐしていくさまはスポーツ的な快感がある。小山実稚恵さんってこんなにデカイ音でピアノ弾く人だったかな?感心したのとビックリしたのが半々。
| 10月9日 |
久々の休日だったので『ツァラトゥストラはかく語りき』冒頭部のラージアンサンブル編曲をしてみる。20小節足らずなのであっさり仕上がった。バスサックスに下のラの音が出てくる。ヲイヲイ
「なめら〜か」の演奏会で使おうと、インターネット通販でグレンジャーの「ロンドンデリーの歌」('Irish
Tune from Country Derry')のサクソフォン九重奏編曲版の楽譜(そういうものがある)を申し込んでいたのだが、昨夜業者から英文のメールが来ていて、読んでみたら「バックオーダーに5ヶ月以上かかる」だって。あらあら。ということでこの曲も、オリジナルスコアをなんとか入手して編曲するという方向で考えることにしよう。
| 10月8日 |
「なめら〜か」練習。今日は出席者がソプラノとバリトンしかいなくて、なかなか悲惨というか滑稽な音がしていた。まあ、こういう時は次回にはたくさんの出席者が見込めるというのが今までの傾向だ。
練習終了後は事務室に寄って来年1月分の練習室予約をする。また予約の段取りが変わったようで、なんだか毎月行く度に変わっているような気がするぞ。応対に出たおねーさんは端末の使い方が分からなくなって事務室の奥に駆け込んじゃうし、なんだかなあ。
抽選に落ちた来年10月のみなとみらいの会場取りだが、当選した申込者の使用時間帯がすべて確定した時点で、結果として空いた時間帯(たとえば日曜の夜間だけ)をかすめ取るという裏技があるようで、それに賭けることにする。
なぜか事務局H君の地元本郷台の「夢庵」に行って、「幹部会」を開催(つうか、要するにいる人間で飯を食いに行っただけ)。夜10時近くまで長居をしたもので、夜間に別の楽団の練習に行っていた2人も舞い戻ってきて、皆でそのままH君宅になだれ込んだ。話上手のM氏がいたもので盛り上がり、帰路についたのは0時過ぎ。N子さんの車に乗っけてもらい(Thanks)、横浜横須賀道路から首都高をぶっ飛ばし、1時半頃帰宅。ねむい。
| 10月7日 |
N響のCプログラム定期演奏会を聴く(NHKホール)。この9〜10月はロシアの巨匠エフゲニー・スヴェトラーノフの客演で、既に終わった3つのプログラムは大変に評判がよく(普段はN響には厳しいインターネットのクラシック掲示板等でも、絶賛の書き込みを多数見た)、私も9月21日のサントリーホールの演奏会を(チケットを買ってあったのに)都合で聴き逃したところなので、是非行こうともくろんでいた。ほぼ全席売切だったが、かろうじてE席(自由席)を確保。
曲目はチャイコフスキーの三大バレエハイライト。期待どおり、素晴らしい演奏だった。余計なことを一切しない、分かりやすくしかし貫祿にあふれた指揮ぶりと、ゆっくりと、しかし全く間延びなく紡ぎ出される暖かく細やかなオーケストラの音。何を聴いても音が他人事のようになってしまうこの紅白歌合戦ホールの3階自由席で、これほどの音楽を聴けたのは本当に久しぶりのことだ。
アンコールに『くるみ割り人形』のパ・ド・ドゥ(アダージョ)も演奏し、完全終演は3時45分だったから(開演は2時)、比較的短い演奏時間だったはずだが、全くそういう感じはない。「濃い」演奏会だった。
ところで開演前の恒例のロビーコンサートでは、N響メンバーによってスヴェトラーノフ作曲の弦楽四重奏曲(1、2、4楽章)なるものが演奏された。スヴェトラ20歳の時の作品で、日本初演だそうだ。ドリンクコーナーのガチャガチャいう雑音が後ろから聞こえる中で聴くのは勿体ないような気もした。オーソドックスな聴きやすい曲だったが、やはり若い時の作品らしく、いろいろなものに影響を受けまくった作品という感じだった(ラフマニノフとか、グラズノフとか、ショスタコーヴィチの若い頃とか)。
| 10月5日 |
朝、H君より携帯にTEL。みなとみらいの予約だが、結局ダメだったそうだ(>_<)。第3希望まで全部よそと重なっていて、倍率6倍の抽選に外れたらしい。うーむ。
11月にリベンジを狙うか(そうなるとみなとみらい一本で行くのは危険だ)、他の場所を当たるか、さもなくば平日開催か(それは避けたい)。何にせよ作戦変更だ。
| 10月4日 |
仕事を5時半で終わらせて池袋に急ぐ。東京芸術劇場大ホールで、オーケストラ(東京シティフィル)を呼んでの、キャトル・ロゾー結成25周年記念演奏会。これだけは何があっても聴かねばならないと思っていた演奏会である。3階のバルコニー(この会場で最も音の良いスポットのひとつ)に座る。眼下の2階席に、プロのサックス吹きの先生方の顔が勢揃いしているのが見える。
キャトル・ロゾーの25年の歴史というのは、ある意味私たちの世代(70年代後半〜80年代に学生時代を過ごし、その頃にスクールバンドで音楽に出会った)にとってのサクソフォンの歴史そのものでもある。デファイエ・カルテットの来日公演にゲスト出演した時に聴いたのが最初だったなあ(当時私は高校2年生)。もはや歴史的な出来事と言っていいだろう。そして20世紀最後の年の今日、私自身がまだサックスを吹き続け、あの時と同じメンバーのキャトル・ロゾーの演奏をこうして聴いているというのは、なんだかとても不思議なことに思える。
終演後、会場入口の大エスカレーターの下でアルフレッド・リード夫妻にばったりお会いした。まさかこんなところでお会いするとは思ってもいなかったもので、ああいう場面でとっさに英語って出てこないもんだな〜(汗)。委嘱作品の参考のためにいらしたのかと一瞬思ってしまったが、そういうわけではなさそうだ。考えてみたら冨岡センセとは洗足学園の教授仲間でもあるわけだし(リード氏は客員教授)。
| 10月3日 |
夜8時よりフロートの練習。いろいろあって9月中はロクな練習が出来ないまま、アンサンブルコンテスト出場申込の時期になってしまった。曲はリュエフの1&6楽章で突っ走りそうだ。
この曲はすごく難しい、というイメージがあったが、いざやってみると結構「吹くのが快感、」というタイプの曲で、6楽章など2回めの合わせだが既にかなりテンポが上がってきた。形がまる見えの曲だからきっちりさらわないといけない。
| 10月1日 |
朝10時、来年の「なめら〜か」第1回演奏会の会場申込のため、H君と待ち合わせて横浜みなとみらいの事務室へ。今日は2000年10月分の受付。第3希望まで日付を出して申込み、本日受付分の団体の中でホール側が調整、どうしても調整がつかなかったら後日抽選、というシステムらしい。さてどうなることか。「観客動員が200名を超えるようでしたら指定席をおすすめしますが…」と言われて絶句してしまった。うーむ観客動員ねぇ。全く予測がつかないことだ。
クィーンズスクエア内のマクドナルドで軽い昼食の後、H君と別れて東京文化会館の「響の森」コンサートを聴くため上野に向かう。上野の駅前は、赤い羽根募金軍団と上野動物園無料開放(本日は「都民の日」のため)のせいかものすごい人出だ。
演奏は小泉和裕指揮の都響。話題の若手ギタリスト木村大くんの『アランフェス』を真ん中に、『運命の力』序曲、『三角帽子』組曲、『カヴァレリア・ルスティカーナ』間奏曲、『ローマの松』という、吹奏楽みたいなプログラムだ。木村大くんは若くて(今春高校を卒業した18歳。顔はちょっと「なめら〜か」のH君似か)ノリのよい面白い才能だが、オケとの共演は初めてのようで結構ヒヤヒヤする場面もあった。『アランフェス』は生ではやはり難しいな。他の曲は、余計な思い入れ無くばっさばっさと曲をさばいてゆく小泉さんのスタイルが似合っていてなかなか楽しめた。3階席だったが会場が会場なので音響的な不満はなく、これでC席2000円(定期会員割引で1600円)は安い。