2000年
| 6月28日 |
米Klavierレーベルから発売になった「アルフレッド・リード/ジャパン・ライヴシリーズ1」のCDが届いた。洗足学園ウィンドオーケストラが演奏した『フルートとバンドのためのディヴェルティメント』『エル・カミーノ・レアル』と共に、私自身が参加した Otonowa Wind Symphonica 1998 による『アルメニアンダンス』と『エルサレム讃歌』(伊藤透先生指揮)が入っている。1998年の「音の輪」といえば第10回記念の時で、曲数がものすごく多くて1曲1曲の突っ込んだ練習があまり出来なかった記憶があり、事実細部は結構いい加減なのだが、火事場のナントカ的底力と祝祭的高揚感はいつにも増して感じ取れる。まだこの演奏を客観的に評価できるだけの時間が自分の中で経過していないという気もする。
WindowsのExcelに、ヘルプを押すとアニメのイルカ君が出てきていろいろな質問に答えてくれるという機能(Excelだけに限らないが)がある。人に聞いたのだがこのイルカ君、非常に頭が良いようで、ソフトと関係ないような様々な質問にも答えてくれるらしい。早速、日頃の疑問を尋ねてみようと試してみた。
なにしろイルカ君は優秀なので、一度にいくつもの回答を用意してくれる場合があり、一番上に挙がったものをご紹介する。
まずは挨拶をしてみよう。
質問:ごきげんいかが。
回答:質問の意味がわかりません。ほかの言葉を使って試してみて下さい。
いきなり高飛車なヤツだ。気を取り直して、と。
質問:ご機嫌はいかがですか。
回答:
日付は、シリアル値として連続番号で格納され、時刻は一日の一部として小数値で格納されます。日付と時刻は数値と見なされるため、加算や減算などの計算を行うことができます。たとえば、日付を他の日付から引いて2つの日付の差を計算することができます。日付をシリアル値として表示したり、時刻を小数値として表示したりするには、セルの表示形式を [標準] 表示形式に変更します。
よく分からないが、なかなか難しいご機嫌のようだ。
質問:よい演奏を実現するには何をすれば良いか。
回答:
1 スタイルとして定義する書式が設定されたセルをクリックします。
2 [書式] メニューの [スタイル] をクリックします。
3 [スタイル名] ボックスに、選択したセルの書式に変更するスタイル名を入力します。
4 [追加] をクリックします。
スタイルを追加するとのこと。なるほど、多様なスタイルを持っていないとよい演奏ではないというのは一理ある。
質問:美しい音色を出すには。
回答:描画オブジェクトに影と 3-D 効果を同時に設定することはできません。
「できません」とな。身もフタもない言い方。そりゃまあ、確かに簡単な話ではないだろうけど…
質問:音程を良くするには。
回答:
1 [ツール] メニューの [ブックの共有] をクリックし、[編集] タブをクリックします。
2 [複数のユーザーによる同時編集を行う] チェック ボックスをオンにします。
3 [詳細設定] タブをクリックします。
4 [変更履歴] をクリックします。右のスピンボックスに、共有ブックに変更やコメントを加えるために必要な日数以上の数値を入力します。
5 [OK] をクリックしてファイルを保存します。
ふむふむ、複数のユーザーで共有するといいらしい。ピッチを合わせるには他人の音をよく聞け、とはよく言われることで、もっともなことである。
質問:美しいヴィブラートをかけるには。
回答:
1 数式を入力するセルをクリックします。
2 「=」 (等号) を入力します。
3 数式を入力します。
4 Enterキーを押します。
美しいヴィブラートは四分音符=60に4つとか、=72に4つとか、かなり厳格で数学的なものという印象があったが、その直感が裏付けられた感がある。
…なんだか疲れてきたのでこのへんで。
| 6月27日 |
1000アクセス突破記念&「オーケストラの中のサクソフォン」無事update完了記念に、ちょこっとページデザインを変えてみる。音符の壁紙は例によってTomさんのサイトから貰った。
7/8の「サクソフォーンアンサンブルの会」演奏会の案内も戴いたので、告知ページに追加。7月の8〜9の土日は面白そうな演奏会が多いのだが、ニフティのサクソフォン会議室(sax-patio)のオフ会で長野にいる予定なので行けないのが残念。
| 6月25日 |
雨の中、衆院選の投票を済ませてから「なめら〜か」の練習へと横浜みなとみらいへ。
さすがに第1回練習より出席者は減って6人。『ホルベルク組曲』を少し突っ込んで練習する。最後の10分は、今日は同じ調の楽器が3本ずつ揃うので(ソプラノ/アルトが2人、アルトが1人、バリトンが3人)何かの役に立つかと持参したトリオの譜面(J.Hook/Six
Trios, Op.83)を、アルト3本とバリトン3本で交互に初見で吹いてみた。
アンサンブルの経験のある人間が少ないせいか、リタルダンドやテンポの変わり目がなかなか自然に行かない。指揮者のいる合奏の中だけで育っているので、「自分でテンポを出す」ことに慣れていないのだろう。こっちも楽器を吹きながらなので、他人の分のテンポまでは面倒が見きれず、ちょっとストレスを感じる。
また今日は人数が少ないので、吹いていてみんなの「音符の長さが短い」のが気になって仕方がない。アクセントもスタカートも何も付いていないただの四分音符や八分音符なのに、必ず軽いアクセント(のようなもの)が付いてしかも減衰音となっており、音価の長さどおりに鳴っていないのはなぜなんだろう。何度か指摘したのだがなかなか直らないのは、おそらく「そのように吹いている」という自覚がないせいだと思われる。これも吹奏楽育ちのプレイヤーの宿命なのかなあ。
練習終了後はいつもどおり(といっても2回め)隣の「ロイヤルホスト」に入る。団内に作るカルテットチームの人選やら、ソプラノ5本の「High Five」やバリトン5本の「Low Five」プロジェクトの話を始めたら際限なく盛り上がってしまった。それでも前回よりは早くお開きになったが。
11時過ぎに帰宅したら開票が刻々と進んでいるところだった。どうやらこの選挙も、何かが変わる訳でもなく、誰かが勝った訳でも負けた訳でもないという、いつもどおりの極めてつまらない結果に終わりそうだ。
| 6月22日 |
都響第513回定期を聴く(すみだトリフォニーホール)。もともと東京文化会館として発表されたAシリーズの定期演奏会がなぜか会場変更となったものだ。なんだか意味もなく豪華なわりにロビーも通路も狭苦しく、中の構造も分かりにくいし、3階席(安い席)に座ると傾斜の関係か前の列の人達の頭で舞台の半分くらいが見えないし、正直なところあまり好きなホールではない。指揮は佐渡裕。
佐渡さんというとナマではシエナの演奏会で大暴れしている指揮しか見たことがなく、都響というオケのスタイルとは合わなさそうな予感がしていたのだが、聴き終わってみるとこれが意外と良かった。オケのメンバーはいつになくリラックスして演奏していたような感じがしたし、佐渡さんならではの迫力(「火星」の最後のテヌートとか)と、「金星」や「土星」での繊細さが共々生きて、奥行きのある表現になっていた。都響はやはり大人のオケだなあと思う。シエナだと「熱い」指揮に引きずられて音が汚くなってしまう場面がしばしばあってそこが苦手なのだが、さすがにそういうことはない。
ドビュッシーはフルートの寺本氏が見事なソロを聴かせてなかなか良い演奏だったが、カントルーブはソリストが声量不足。オケがかぶると全く声が聞こえない。聞こえないから上手いのか下手なのかも分かる訳がなく、終演後の拍手もドッチラケで、「ブーレ」でソロを吹いたオーボエとクラリネットの奏者が立たされた時のほうが拍手が大きいというのはちょっと…
| 6月21日 |
水曜日はHMVのダブルスタンプdayなので、会社帰りに数寄屋橋店に寄る。そろそろ入荷するはずのコペンハーゲンSaxQ.の新譜を探したが、まだのようだ。その代わりイタリアのアカデミアQ.の新譜
'round mid... jazz' を見つけたので購入。2090円だった。こちらは山野楽器にも入荷していたが2150円。珍しくHMVの方が安い。「HMVは高い」という定着してしまった評判をどうにかすべく、一応頑張っている、のかな?
これはJazzのCDだが、松本英彦& Sleepy's Super Sax
の「ボレロ」がCD再発売されていたので懐かしくて買ってきた。松本英彦は三木敏悟のインナー・ギャラクシー・オーケストラ以来実は結構好きだったりするのだが、このアルバムはその松本のソロを弟子5人のアンサンブルで伴奏を付けたもので、LPでよく聴いていたのは1984年、就職したばかりの頃だった。「ナウい音楽」「80年代の息吹」などという当時のままの解説文が微笑を誘うが、フュージョンチックなサウンドも、当時の時代感覚と20代はじめの頃の自分自身の嗜好の両方とを思い出させてくれる。本当に遠くに来てしまったものだと思う…。今や松本英彦も亡き人となってしまった。
| 6月19日 |
夜10時近く、携帯が鳴った。M氏からで、バリトンサックス5本によるヴィラ=ロボスの『ブラジル風バッハ』(何番かは聞かなかった。5番かな? と思ったら「1番」らしい←後日談)というネタがあるので、9月の横浜楽友協会の室内楽コンサートに乗らないか、との誘いだった。当然ながら「乗る、」と即答。
リサーチの本番が終わって以来、いろいろなことを考えていたのだが(リスナーとプレイヤーとの感覚の違い、アマチュアとプロの違い、団員として所属することとそうでなく活動すること、等々)、考え過ぎる事態というのは「音楽」にとってあんまり良いこととは思えないので、とっとと「現場」に戻るとしよう。
ある種スポーツマンのような、健康的でシンプルな発想で「音楽」に臨むこと。
16日には皇太后陛下が、本日未明には竹下元首相が亡くなった。
| 6月18日 |
昨夜、東京リサーチ合奏団の演奏会本番を終え、そのまま会場(練馬文化センター)2階レストランでの笑い止まぬレセプションに出席、終電で帰ってきたところ。ここのところ体調はいまひとつで、昨日の本番中もそうだったが咳と鼻水が止まらない。そのうえ久しぶりに酒を飲んだせいか、背中が筋肉痛で昨夜はあまりすっきり眠れていない(最近とみに飲めなくなった)。行く予定でいた大和田雅洋氏のリサイタルはパスしてしまった。
8日ぶり?とかの良い天気だったので、窓を開け、部屋の掃除や布団干しに1日を費やす。隣の幼稚園の建物からチェロの音が聞こえてくる。ピアノ伴奏でフォーレの『エレジー』を弾いているが、なかなか上手くて思わず耳をそばだててしまう。幼稚園に人のいない夜間や日曜に、レッスンや伴奏合わせに使っているようだ。
昨日の本番、1階席はほぼ隙間なく埋まった大入り(たぶん千人近く)だったのだが、テューバ協奏曲と『スターウォーズ』の両方で、ご丁寧に楽章が終わる毎に拍手が来てしまった。おそらくメインプロが一般受けする曲だったもので、クラシックの演奏会では楽章間では拍手をしない、という約束事を知らないお客さん(たぶん招待客)が大量に来てしまったのだろう。もし自分が金を払って来た客だったら怒り狂っていたかもしれないが、どうも打ち上げの雰囲気を見るに、客入りが良かったから結果オーライ、という感じに受け止められているようで、所詮団員ではない私には口は出せないものの、ちょっと複雑な気分である。
| 6月15日 |
N響定期公演Bシリーズを聴く(サントリーホール)。2月の須川さん聴きたさに(まあ、それだけではないのだが)会員になってしまった。
今回の曲目は「とにかく大変なプログラム」という楽員間での評判だったそうだ。たしかに近代レア物、激烈、繊細、変則編成というクセ球揃いだ。これらがデュトワの指揮で聴けるというのは私のような近代物好きリスナーにとっては歓迎すべき事態なのだが、座った席がオーケストラを斜め後ろから見下ろすような場所で、眼下2〜3メートルにはチューブラーベル、銅鑼、バスドラム等の打楽器の大群が陣取っており、その前にはホルンのベルが列をなしてこっちを向いているという、「オーケストラの響き」を楽しむには正直最悪な場所だった。
オルガン協奏曲は目の前の壁面全体が轟き鳴るパイプオルガンと、舞台上のオケとが完全に分離状態。ドビュッシーはそれでも、非常に開放的な演奏で結構楽しめた。この曲は繊細な音響の連続だが、演奏が神経質すぎると曲の魅力が死んでしまうと思えるだけに、なおさら。休憩後のプロコフィエフは知らない曲だったが、敢えて予習をせずに臨んだ。思っていたほどヘンな曲ではなかったもののかなりに強力にドシャメシャな音楽で、同じ弾きっぱなしの吹きっぱなしでもマーラーなんかと違い、人間的な情感とは関係ないところで音楽が勝手に盛り上がっている感じがして、演奏が良かった割には感銘が薄かったように思う。
| 6月13日 |
「音の輪」テナーSax吹きのHさんからメール。なんでも車上荒らしに遭ってテナーを盗られたらしい(!)。幸い現金やキャッシュカード、トランクに入れていたアルトは無事だったので当座の活動に支障はないそうなのだが、なんとまあ…
私も自分の楽器については盗まれたことはないものの似たような経験(置き忘れたり、網棚に乗せたまま山手線を一周させちゃったり…)は何度もあるので、今の心境を拝察するに他人事ではない。早く見つかるよう祈るしかないけれど。
思い出したが先週は職場の副課長の家にドロボウが入ったのだった。マンションの4階の部屋にひとりで住んでいるのだが、ベランダの戸が開いていたとかで夜中に忍び込まれたらしい。こちらは当の副課長氏、職場では有名な「夜の帝王」だったりして、しかも被害額が現金6万円とか大したことなかったもので、「実は飲み屋で落っことしたんじゃないの?」とか「どうせ酔っぱらってたから泥棒が入ったって目が覚めないんだ」とか、散々に言われて半ば笑い話だったのだが。皆さんも気をつけましょう(マジ)。
衆議院選挙が公示された。久々に(ほとんど空前のことか?)何が起こるか楽しみな選挙だ。
| 6月11日 |
東京リサーチ合奏団練習。事実上最後の練習だが、なかなか全員は揃わない。ソロオーボエも欠席なので、ソロパートを皆で歌いながら合奏を進める。
テューバの杉山氏は、今日はTシャツに赤のジャージ姿で練習場に登場。ますますテューバ吹きには見えない。コンチェルトのテンポは先週よりだいぶ落ち着き、演奏もまとまってきた。
そいえば先日、新日本フィルのインターネット・フォーラムにリサーチの演奏会案内を書き込んだところ、思いがけず「杉山氏ファンクラブ会員2号」という方からRESをもらった。やはりあちこちで人気のある人のようだ。
休憩時間、今年入団したフルートの女の子に「ホームページ見ました、」と声をかけられた。なんでも杉山氏の名前で検索したら私のページが真っ先に出てきたらしい。うーむ、悪いことはできないものだ(ん?)。
| 6月10日 |
イーストマン・ウィンドアンサンブル東京公演・Aプログラムを聴く(東京オペラシティ)。
曲目は以下の通り。
毎度思うことだが、20歳そこそこの学生の集団にもかかわらず、この上手さは一体何なんだろうか。とくに金管の無理のない発音のおかげで、どんなffでも快く聴くことができる。指揮者ドナルド・ハンスバーガーの解釈は時にかなり恣意的だが、その解釈の理解が各奏者に実に徹底していることも驚く(8分音符1個に至るまで細かな解釈と工夫を凝らしたソロを、寸分違わず二度繰り返したホルスト2組のユーフォニアムは一例に過ぎない)。アメリカのオーケストラはマイナーオケでもレベルが高いというが、音楽学校というスタート時点でこれだけ上手いんだから、それも納得するしかない。
注目の、須川さんとの共演によるトマジのコンチェルト。伴奏の大音量に埋もれてしまった佼成の実演に比べて、かなりソロがはっきり浮き立って聞こえた。演奏のせいか、会場(佼成のときは東京芸術劇場)のせいか、譜面を手直しでもしたのか。見事な演奏だったが、正直言ってこの曲、編曲のせいか原曲の色彩感が減じて、あまり面白い曲と思えなくなってしまったような。せっかく須川=イーストマンという役者が揃うのなら、ダールとか、思い切ってイベールとかを聴きたかった。(イベールはきっと編曲許可が下りないだろうが)
アンコールの1曲め、いきなり黒服姿の大学生たちが楽器を持ってゾロゾロ出てきた。「創価大学吹奏楽部との合同演奏により、スーザ作曲『雷神』の演奏です」とのアナウンス。ちょっと待てよ、そんな話聞いてないぞ。私はイーストマンを聴くために金を払ったのであって、訳の分らない合同演奏を聴きにきたのではない。おそらく本演奏会の主催者である民音(ご存じの通り某学会の外郭団体)の意向だと思うが、今回のようにシロートを出演させて合同演奏などするというのなら、少なくともその旨事前に告知するべきだろう。
この後のアンコールは、ショスタコーヴィチ=ハンスバーガー編/モスクワのチェリョムーシカより「ギャロップ」、そして『星条旗よ永遠なれ』。1990年の来日以来毎回アンコールで演奏されている「吹奏楽コンクールの課題曲」は演奏されなかった。私個人としては大いに歓迎したい傾向である。
| 6月9日 |
嵐のような雨と風の1日。東京地方梅雨入り。
ウィーン・オペレッタ劇場の『メリー・ウィドウ』を観る(オーチャードホール)。
「娯楽としてのクラシック音楽」の神髄を久々に味わった気分だ。ドラマとしてはそれこそ他愛のないものだが(結末なんか「オイオイ、いいのかよそんな安易な決着で、」と突っ込みたくなるようなもんだが)、勘どころを押さえた歌と踊りと演技、小編成ながら雰囲気をよく出したピットのオーケストラとで、有無を言わさず楽しませてしまう。タイトルロールを歌ったメラニー・ホリデイはさすがの存在感だが、脇役も充実していた。とくに客席を何度も爆笑させた赤い帽子を被った道化役は誰だろう(プログラムを買っていないので配役がよく分からない)。
| 6月5日 |
昨夜はクラシック招き猫に「オーケストラの中での効果的なサクソフォンの使い方の例」などという質問スレッドが上がっていたもんで、おお、これはオレのための質問だ、などと張り切って確認のため色々CDを引っ張りだして聴いていた。そいえば自分のサイトのトップページに、これに関するネタを「準備中」にしたまま2ヶ月近く放ってあるのだった。早く手つけなきゃ。それにしても純粋クラシックリスナーの中にも結構サクソフォンに詳しい人はいるもので、心強い限りである。
バルビローリのブラームス、2番と3番を続けて聴いてやっと全部片づいた。予想どおり「2番」が最も曲のイメージに近い名演だった。やはりこの全集、私ごときがグタグタ書くまでもない、古典的な名盤のひとつだ。どうしてこんな良いCDを廃盤にしてしまうのか理解に苦しむ。(国内盤も出ているが、たしか1枚1700円くらいする分売だったのでは)
| 6月4日 |
東京リサーチ合奏団の練習。なんだかんだで既に本番2週間前となった。
今日はヴォーン=ウィリアムズのテューバ協奏曲のソロ合わせだった。ソリストの杉山康人氏(新日本フィル)が初登場。若くて長髪のカッコいいアンちゃんで、あんまりテューバ吹きという感じではない。素晴らしく上手で、人の声のように柔軟で美しい音色を持った人だ。言葉のアクセントにちょっと関西系が入っている。当リサーチ合奏団には名物団員的なテューバ吹きが約1名いて、何かというと笑い話のネタにされがちなキャラクターだったりするもので(貴方の楽団にもいるでしょ、そういう人が)、団員は皆テューバという楽器に対する認識を改めたに違いない。
3楽章のテンポなどソロなし練習時の1.5倍増しくらいに上がって、現場はかなり混乱をきたしていたが、練習終了後には杉山氏から「伴奏が上手い」というお誉めの言葉をもらった。このヴォーン=ウィリアムズのコンチェルトは伴奏が難しいそうで、プロオケでも練習初回はヘロヘロの出来なことが多いらしい。
帰宅してから以前の管打楽器コンクールのプログラムを引っぱり出して調べてみたら、1995年度のテューバ部門の第1位に名前があった。当時は大阪シンフォニカーの団員だったようだ。なるほど。
| 6月3日 |
夕方は横浜楽友協会吹奏楽団演奏会を聴きに出る。フロート&音の輪の盟友M氏が出演している。会場の神奈川県立音楽堂はほぼ満席の盛況。開演直前にかなり大きな地震があって場内がざわついた。震度3だと。最近地震が多いことだ。開演中でなくてよかった。
小田野宏之という一流の指揮者を呼んで、団員手分けしての編曲でドヴォルザーク『交響曲第8番』全曲、というプログラムといい、文集のような厚さのパンフレットといい、よい意味でアマチュアリズムの精華という感じの演奏会だった。演奏レベルも一昨年のブラームス2番の時に比べたら進歩している。アマチュアらしい「こだわり」を大切にしつつ更にレベル向上を目指してほしいと思う。
バルビローリのブラームス、今日は「1番」を聴いてみた。4番以外は初めて聴くので楽しみにしていたのだが、解釈としては同じ行き方で、第1楽章の序奏からとても「なめら〜か」である。4番だったら似合うかもしれないけど1番だとちょっと違うんじゃないか、という箇所がなくもない。でも、充実した演奏には違いない。遅めのテンポをキープしたまま大見得を切った終楽章のコーダなんか、実演で聴いたらさぞ感動したことだろう。
| 6月2日 |
西国分寺でソレイユ・カルテットの若々しいデビューリサイタルを聴き、1時間半近くかかって帰宅すると、2月の淡路島サクソフォンフェスティバルの写真とカセットテープが届いていた。遅い夕食を食べながら早速聴いてみる。A面のサクソフォンオーケストラ、吹き慣れないソプラニーノでの悪戦苦闘の跡がしっかり記録されており笑ってしまった。B面のアンサンブルは、こないだ「なめら〜か」でも音出ししたモーツァルトのセレナード1楽章だが、本番前日に曲を決めて当日に20分しか合わせていない(実話)にしてはまともだ。ソプラノサックスは四国大学短大部音楽科先生のM嬢と私とのユニゾンだが、なんか仲の悪そうな音程で(^^;これまた笑ってしまったが、たまに(^^;;1本のようにぴったり合う箇所があって感動する。ともあれ、冬の終わりの1日の、懐かしい思い出である。
| 6月1日 |
タワーレコードのポイントカードが2000円分たまっていたまま有効期限が明日に迫ってきたため、渋谷店に行ってきた。新入荷の
Pierpaolo Iacopini という人(イタリア人)のサクソフォンソロCD(Brioso/BR122)と、廃盤処分セールで3枚組1390円という破格値で並んでいたロイヤル・クラシックス盤バルビローリ/ウィーンフィルのブラームス交響曲全集を買う。
バルビローリ/VPOのブラ4は、確か私が初めてレコードで聴いたブラームスの交響曲だった。東芝のセラフィムシリーズ(1枚1300円)だったなあ。早速「4番」から聴いてみる。おぉ、懐かしい。十数年ぶりに聴いたはずだが細部まで実によく覚えていることだ。そうそう、このオーボエの音だ!とか。昔はヤワな演奏だと思わないでもなかったが、今改めて聴き返すと充実した時間が一瞬たりとも途切れない見事な演奏である。それと驚いたのは音が良いこと!ヘタな最新録音真っ青の鮮明さで、嬉しくなってしまった。これは良い買い物だった。
サックスのほうはどうだったかというと、ウーム… 曲目的には悪くないのだが(ボノーの『ジャズのエスプリによる協奏的小品』が面白い)、絶妙にアバウトな演奏で聴いていてズッコケそうになる瞬間がままある。