「親密すぎるうちあけ話」(2004年フランス)
2006年11月 記
あぁサンドリーヌ、愛しのサンドリーヌ、なんて君は美しいんだ。。溺れてしまいたい、とけてしまいたい。。誰か、お湯をかけて3分待てばできあがる”インスタント・サンドリーヌ”ってのつくってくれ。誰か。日清!日清ッッ!!
精神科医を訪れるつもりが、部屋を間違えて税理士の男のもとに現れてしまうサンドリーヌ(※”サンドリーヌ”は女優さんの名前で、役の名前は”アンナ”)。最初はお互い気づかないのだが、だんだんおかしなってきてまず男の方が気づき、やがてサンドリーヌも気づく。しかし二人は”カウンセリング”をやめない。サンドリーヌの話はどんどん赤裸々なものとなっていき、男は戸惑いを隠せない。
結局はハッピーエンドなんだけどねー。ルコントには珍しく。”得体の知れない男女模様”を描かせると世界一のルコント。今回もやってくれました。久々に優れた芸術映画をみたなーという感じです。なんだかルンルン気分♪
DVDのおまけ映像で監督のインタビューが入っているのだけど、これは重要だね。この作品における視覚上の演出について語っているんだ。見終わってからその話を聞くと「ほー!なるほど!」と感心しまくることうけあい。サンドリーヌの心が重苦しい状態から解放されて明るくなっていく様を、サンドリーヌのファッションや、照明の明るさの度合い、カメラの動きの安定感などでもって表現していくわけ。すばらしい演出術。そうか、映画ってこうやってつくっていくのだなぁ。さすが”名匠”。確かにサンドリーヌの表情も比べてみれば一目瞭然、どんどん明るく素敵になっていく。・・やばい、やばいよ、サンドリーヌに恋してる。。やばい、やばいって。。
心理カウンセリングにおけるカウンセラーは、相談者=クライアントに対して、明確なアドバイスはしない。「今日の帰りにデミグラスソース味の納豆を買って晩に食べればきっとラッキーなことがあるかもしれないわよッ☆」とか、そういう具体的なアドバイスはしない。ひたすら話を聞く。ひたすらすべてを受容する。そういう心的環境の中でクライアントは心の中にあるものを洗いざらい外に出す。それが浄化作用を引き起こし、やがて自然な流れの中で、クライアント自身の中から、課題解決の道筋のようなものが段々と見えてくる。本当の心理カウンセリングというのはそういうものなのだそうだ。
税理士は、サンドリーヌのカウンセリングを見事、成功裏におさめた。ただ戸惑って、何も言えなかっただけなのかもしれないが。しかし、彼の存在のおかげで、サンドリーヌは心が浄化され、明るい表情を取り戻し、未来へ旅立っていったのだ。あぁサンドリーヌ、やばい、、やばいよ、、サンドリーヌ。。