「夏至」(2000年ベトナム・フランス)



2002年3月 記


 全編○ューピーマヨネーズのCMみたいな色使いで、かなり心地よかったです。白光り系の明るい、但しまぶしすぎない色が基調で、そこに淡い色がさわやかに入る、あっしが最も好きな色使いでございます。なんかBGMもさわやか系が入ってて、ベトナムの、「夏至」っつー邦題が付いてるぐらいだから夏なんでしょうけど、暑そうな画(みんなうっすらと汗をかいている兼涼しげな薄着)に最適な感じでした。「水」や「植物」の画もキレイで、観ていて気持ちよかった。ヒロインの女性の黒髪や肌もえらい美しい。夏の涼しさ(=もちろん人間の知恵によって生み出されるもの)ってのは、モンスーン気候における気持ちいいものの最たるもののような気がします。(ん?ベトナムは熱帯か?ん?)

 大した話じゃね〜よ、大したよ(横柄)。大体アート系映画ってのはストーリー勝負じゃないから。いんだよ、勝手に観て勝手に感じて勝手に何か一人で考えりゃ。眠くなったら「あぁ、睡眠導入効果もあるんじゃん。」ってなふうに捉えればいいし(?)。ま〜その〜、よ〜するに、ハノイが舞台で〜、3姉妹が母の命日に集まり〜、う〜、ぺちゃくちゃおしゃべり〜、う〜、その〜、くっついたの〜離れたの〜、というお話。どうでもいい。

 私が非日米映画を好むのには、もっともな理由(りゆう)と書いて「わけ」があります。それは、、、異文化を肌で感じたい、、(肌で感じられるか?映画だぜ?)、、日常を離れて異文化圏の中にどっぷり浸かってみたい、、、(家でビデオで観てんだろ?)、、、なんてな理由でございます。つまり「トリップ」したいんですな。一時的に飛んできたいわけです。
 それを可能にしてくれるのは、やはり”相当な異文化圏”の映画でなくてはならないのです。それはすなわち日米以外と、ゆーことになるわけです。アメリカなんて映画において「異文化」感じます?ましてハリウーで、えぇ?だから必然的にヨーロッパとかアジアの映画になるわけなんです。んで私はそもそも芸術的なものを好む傾向があるので、アート系とかミニシアター系と呼ばれる作品をよく観るようになると、ゆーわけなんですな、はぁ。

 &、監督の作家性の強い作品であれば、それだけ「トリップ度」が上がります。今度は「内的な」トリップになるのです。内的、つまり人のマインドの中を旅することができるようになるのです。作家系って「独白」、多いじゃん?そこに劇中人物の、すなわち監督の内面が表れるわけです。言葉以外にも、ちょっとした仕草や行動・行為、あるいは情景に監督の内面が表れるんですよ。そこを読んでいくのが面白いん。まぁ高度と言えば高度な遊びかもね。要するに、こっちの思考・感覚が入る余地のある映画が好きなん。だから全部手取り足取り示してくれるような映画じゃダメなの。つまらないの。「ここスゴイとこ!」とか言っちゃってるのはペケ。ゆえにラストは意味不明な映画が大好き!オープニングも「何…?」っていうようなのが大好き!!

 で、この映画も今言ったようなタイプにぷったり…間違えた、ぴったり当てはまります。最後の終わり方はもう最高☆兄妹(=微妙にアヤシイ関係…特に妹の方が…)がお出かけするっつってドアぱたん閉めた音と共に突然終わっちゃう〜♪♪
 この作品は、ベトナム〜な感じが”少し”します。但し、”イメージ”の世界のベトナムです。実際のベトナムは、いくらなんでもあんなキレイでオシャレじゃないでしょう。経済が急速に発展してるからって言ったって、いくらなんでもあれは、あれは、…違うだろ。。

ちなみに監督のトラン・アン・ユンさんは、フランス人なんですね。(ベトナム系だけど)


 ほとんど作品の評になっていませんが、しーゆーッ!