マブチモーター FA-130の逆起電力係数

あらまし
マブチモーター FA-130の機械的時定数

で導いたモーターの角速度 vs 入力電圧の伝達関数
ω/V=(1/Ke/Q)/{(Tm/Q)・s+1} ---(1)
   ここで
    粘性摩擦の無い時の機械的時定数:Tm=J・R/Ke/Ke
    粘性摩擦項Dを補助変数Rdを使って
    D=Ke・Ke/Rdと書き
    さらにQ=1+R/Rdとした


に現れる定数Ke:逆起電力係数:単位は[V・s/rad]=[V・sec/rad]
を測定する

1)
Ke
回転角速度ωに比例して発生する逆起電力Vemf
Vemf=Ke・ω
を表す式の比例定数だから角速度ωでモーターを外からまわして
その時の出力(直流)電圧Vを割れば良い

具体的には
二つのマブチモーター FA-130長めのピニオンギア
の両方から軸を差し込んで結合して片方のFA-130
電池で回しもう一方のFA-130発生する逆起電力
   といっても幾度も出て来たように回転情報を表すリップルが
   乗っているがほとんどは直流成分からなるので大まかに

テスターで測る。それをVemfとして
その時の回転数 n (1秒間の回転数)
を求めれば
Ke=Vemf/(2・π・n)
である


下側のモーターをアルカリ単四電池(約1.5V)
で回転させて上側のFA-130に発生する逆起電力を
テスターで測ったらVemf=1.07V

ボールペンのペン先のようなのは透明ケースLEDを使った光センサー
(以前、新聞でLEDを使って発電という記事を見たことがあった)
黒いゴムのクリップの付いたボールペンの先の部分を使用

左の懐中電灯の光がピニオンギアの半分だけ黒く塗って
あるので一回転当たり一つのパルスを送り出す

それは
光が入るとLEDに電圧が発生してFETのバイアスが深くなり
ドレイン電流が少なくなってドレイン電位が上がり
光が来ないとFETはゼロバイアスになってIDssに近い電流が流れて
ドレイン電圧が下がるから

2SK30GRでなくて2SK30Yの方が良いかもしれない

回路図は下。点線から右はノートパソコンの内部(の想像)
何の事はない、コンデンサーマイクのコンデンサーをLEDに変えただけ!


それをノートパソコンの外部マイク端子で拾って
いつものフリーソフト
  http://www.ne.jp/asahi/fa/efu/index.html
  で "efu" さんが公開されているWS (Wave Spectra)を使えばリアルタイム
  で時間軸情報もFFT結果も見れるもの

感謝しつつ利用し取りこんだ波形の形とスペクトルが下

ピークのn=130.5[Hz]がモーターの1秒当たりの回転数
      ちなみにrpmは130.5×60=7830
      130.5[Hz]の左にある-60dBは関西地区なので
       ACラインの60×2[Hz]の第二高調波

以上から
逆起電力係数
Ke=Vemf/(2πn)=1.07/2/π/130.5=0.0013[V・sec/rad]

2)

光センサーを自作せずに、二つのモーターを使って逆起電力に乗っている
リップルから回転数を知る手もある(今までも紹介して来たが

写真の上側のモーターの2本のリード線に発生するリップル電圧を
ノートパソコンに入力するために47KΩと1KΩで分圧している
(1KΩに390pFをパラッてノイズを逃している)
 写真には余分な抵抗も写っている

写真のピニオンギアは1)で使用した物なのでマジックインクで
半分だけ黒く塗ってある!


下側のモーターを1)と同じアルカリ単四電池(約1.5V)で回して測定する
そのFFT像が下

FA-130の回転子にある3個の接触部と電圧を供給する2本のブラシ
と擦れ合って1秒間に6個のリップルが出ているので
n=769.7/6=128.3と判る
モーターFA-130は1)で使用したものと異なるが
1)で求めたn=130.5と近い値である

以上
2001/7/31記す


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