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土曜日の夜、横浜のトライベッカを訪れました。この日は弾き語りの小泉明子さんと山岡美香さんということで、一度に小泉さんのピアノとお二人の歌を愉しめるということで、歌好きの私にとっては、ピアノトリオ+voのフォーマットよりもずっとずっと豪華なライヴということになります。 小泉さんは久しぶりに聞きました。選曲がボサノバが多いということもありスタンダードナンバーが好きな私は今まで足が遠のいておりました。久しぶりに聴いた小泉さんはやはり上手い。繊細さと力強さを兼ね備えているのに、他の多くの日本のジャズピアニストのようなミスや雑なタッチで音が濁るようなことがほとんどなくて精度が高い。本当に感心させられます。オリジナリティもあり、やはり東京のジャズ・ボサノバ系のクラブで演奏しているピアニストの中ではトップクラスの実力の持ち主ではないのかと思います。 小泉さんは歌の方は、美しい澄んだ声質の持ち主なので、その綺麗な高音部も魅力です。また、バップスキャット?を駆使して歌われることが多い。小泉さんのスキャットは50、60年代の白人コーラスグループのスキャットを彷彿させられます。この日は哀愁を帯びた美しいメロディの曲「黒いオルフェ」も小泉さんの声質にぴったりでうっとりさせられました。小泉さんに「ボサノバをなぜポルトガル語で歌わないのですか?ポルトガル語でないとボッサのリズムでできないという人もいますよ」と尋ねたところ、小泉さんから「英語で歌ってもボサノバのリズムでできるっ!!」と怒られちゃいました。でもトライベッカのような狭いクラブだこそ、こんな素朴な疑問も直接聞けるし、小泉さんのような実力派の人とも話もしてもらえるし、逆に小泉さんからの話も聞けるのがトライベッカのいいところでもあります。それがまた愉しい時間でもあります。この日は小泉さんからインドの演奏旅行の写真なんかも見せていただきました。 一方の山岡さんは、「ちょっと恥ずかしいんだけど・・」と言いながらながら、背中があいて体にフィットしたセクシーなドレスで登場したので、ドキッとして目のやり場に困るぐらいでお色気も感じさせられました。 山岡さんはしばらく聴いておりませんでしたが、しぼりだすような感じで歌われることはあるものの声自体は伸びやかで、相変わらず清清しい歌を聴かせてくれます。以前聴いた時よりも、高音部と低音部のメリハリも出てきましたし、もちろん、彼女独特のリズム感で聴かせる歌も健在で、この日もバラードのイメージが強い「クライ・ミー・ア・リヴァー」を軽快なテンポでノリの良いナンバーとして歌われましたが、この日のナンバーではこれが一番良かった。他の人にはないリズムに対するこだわりがあるのでしょうか?。小泉さんとの相性もよく、「トリステ」では、最初は山岡さんが歌い始めたものの、最後はお二人でスキャットを交えながらの歌い出したのには愉しく聴けました。私の好きなガーシュインのナンバーが多いのもいい。山岡さんも着実に前進されているようです。 |
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