子どもの心を育てるのは?
                  
  「子どもたちへの自己尊重トレーニングはとてもすばらしい心育(心育て)だと強く感じました。
  子どものころから自己肯定感をきちんともっていれば、毎日報道されているような残虐な事件は起こらないのに・・・と思いました。
  そのためには、私たち親が安定することが大切だと思い、私も講座に参加してみたいと思いました」


  これは、私が代表をつとめる「NPO法人自己尊重プラクティス協会(略称セパ)の機関紙「セパ通信」を読んでくださった方からのお便りの一部です。


  まさにこの方の言うとおりです。私は子どもたちが「自分の命を大切に思う心」を育てたいと願いながら、長い間活動をしてきました。いま、ようやく社会は「子どもの自尊感情を育てることの大切さ」に気がつき始めています。

  自尊感(自己尊重感)とは、自分の尊さを知っているということ。自分の命の大切さや可能性を信じ、肯定的に自分や自分の人生を見る意識です。
  それは同時に、他の人の命をも尊重し、肯定的に見ることでもあります。


  私たちの社会は、子どもの自尊感を育てることの大事さを分かっていながら、具体的に実践できずにいるのは、なぜでしょうか。それはオトナ自身が自分を尊ぶという意識がどういうものなのか、ハートで分かっていないからではないかと私は思っています。あなたはどうでしょうか。「自分の命をいとおしみ、尊ぶ」という内的に深い意識を味わっているでしょうか。


  自分の利権を守るためには国民にウソを平気で言う政治家、自分の会社が儲かることなら消費者をだますことでも平気でやってしまう企業、自分の会社の利益のためには環境を破壊しても平気でいる社長サン、視聴率を上げるためなら子どもの心に害があるような番組でも平気で流すマスコミ。
  こういう自己チュウの心は、「自分を尊重する」こととは違います。こういうのは、自分さえよければ良い、という身勝手な意識です。

  このような大人社会が、醜い事件を次から次に起こしていて、子どもたちの自尊感や優しい心を育てられるでしょうか。命や自然を粗末にしているようなニュースや、殺し合いの情報やドラマを、日々、目にしている子どもたちは、無意識のうちに「命は粗末にしてもいいもの」という意識を育ててしまわないでしょうか。
  大人たちから時々口先で「命を大切にしましょう」などといわれても、心をからすべりしていくだけではないでしょうか。


  そこで、です!

  自分を尊ぶという意識がどういうものなのか、あなたのハートで熱く感じるための少しの努力をしてみませんか。そして具体的に、自分の命を大切にしている姿を子どもたちに見せる努力をしてみませんか。それは苦しいことではありません。あなたの心身を元気にし、安定させてくれるものです。心の中にある幸せに出会い、生きている喜びを倍化させてくれるものです。
  そんな気持ちのいいことが、子どもや孫たちの心を豊かにし、子ども自身の自尊感を育てるのです。そして社会にも安心が満ちてくるのです。

  「こんな社会だから・・・」と絶望することはありません。あなたから始めればダイジョウブ! まだまだ間に合います。大人が希望を失った社会では、子どもたちは夢も希望も持つことができなくなってしまいます。

  私が子育て中のお母さんたち(本当はお父さんも)の自尊感を育てることに力を入れているのは、母親自身がラクになり、ストレスが減って心が落ち着いてくるのと同時進行で、子どもたちの心が落ち着き、豊かになり、自尊の意識が育っていくからです。親こそが、子どもの“心育て”のすばらしいインストラクターだ、と信じているからです。

  まだ結婚していない方たちは、自分のために、そして未来に出会う自分の子どものために、「自分の命を尊ぶ意識」「自分をポジィティブに見る意識」をぜひ育ててください!
  そうした一人ひとりの命への愛の思いが、ポジィティブなエネルギーとなって周囲を少しずつ変えていくことになるのです。それがやがて安心な社会、命を大切にし合う社会を創っていく大きな力になっていくのです。


  あなたもセパの会員になって私たちの活動を支えてくださいませんか。
またセパの講座にも参加してみてください。(http://sepa-t.hp.infoseek.co.jp/) 子どもも大人も、高齢者も、心豊かに命を大切にし合い、お互いを尊重し合える社会を創っていきましょう。 (2008年10月3日)
                                     
ホームページ | 本の紹介 | 読者・受講者のページ