サンデー毎日の特集「社会人が通って得する大学院はココだ」より
「大学院」をめざす社会人が増えている。仕事で疲れた体にムチ打ち、さらにキャンパスに
通うのは大変な努力を必要とする。しかし、厳しいビジネス世界で生き残るにはさらなる
能力開発が欠かせないということか。まさに、一つのブームである。

大学院への社会人入学者の数がこの15年間で10倍以上の伸びになっている。これまで
大学院というと理系のイメージが強かったが、最近は社会科学系が最も多く、教育系がそれ
に続いている。「社会人を受け入れない大学は、開放が遅れている大学というマイナス
イメージになる」とか。

今の社会人に「再学習」を決意させる背景には、終身雇用制や年功序列の崩壊、その裏返し
として導入される成果主義などの外資系的な経営形態がある。加えてリストラの可能性を
意識せざるを得ない不透明な時代にあっては、日本のビジネスマンは「大学院で生き残りの
術を身につけよう」と考えているのだろう。
例えば、MBA(経営学修士)が取得できる研究科の人気が高いことは、その方向性を示して
いる。その一方で、今の職業以外に新たな価値観を見つけて、人生の方向転換を図りたいと
大学院を目指す社会人も多いようだ。とりわけ最近では「人の役に立つ、社会性の高い
職業に就きたい」と考える人が増えているという。その一例として、心理学系の研究科の
人気が高く、特に臨床心理士の資格取得の認定を受けている大学院への志望者が増えて
いる。こちらは子育てを終えた主婦の志望者が多い。さらに国際関係も注目されている科目
の一つ。国連機関で働きたい人やNGOなどで活躍したいと考える人が目指すようだ。

以前なら文系の修士を出たらかえって就職が困難になる傾向があったが、最近は仕事の
専門性の高まりから企業側が大学院を評価しようといいう機運が高まっている。自分自身に
投資して専門性を身につけなければ自分のやりたい仕事に就くことは難しくなる。もはや
企業が育ててくれるのを待つという悠長な時代ではなくなった。

そういうことで、社会人が在職のまま通うことができる、関東、関西圏の主な大学院(修士
課程)の一覧表が、「外国語に強くなる」とか「法務、経営にすぐ役立つ」とかテーマごとに
150校くらい載っている。これを見ると、大学側も必死なんだろうな〜と思ってしまうわ(^^;)