杉の木は一本一本、また部位によって強度に極端な違いがあります。

木の密度、比重は広葉樹の半分程度の部位も多く、そのために強度の確保がとても難しいのです。

強度の目安として、椅子の強度を計るMマーク試験というものがあります。鐵藏ではこの破壊試験に、杉家具としては無謀ともいえる挑戦を繰り返しました。

試験では60kgの重りを座面に乗せて背もたれを後ろに引っ張ります。前脚が持ち上がったら、ぱっと力を抜けば60kgの重さを乗せたまま前脚がガタンと床に打ち付けられます。これを4000回も繰り返します。

杉の木は柔らかいので、通常の構造ではすぐ壊れてしまいました。そこで、様々な工夫や新技術の開発で、一般の椅子と同じ太さの木を使い、金具を一切使わずに、破壊試験をクリアすることができました。

具体的な技術ですか? それは・・・・・・・・・秘密です。

こうしてできあがった、椅子はとても軽く体に柔らかな座り心地です。

主婦の方や年輩の方に好評で、「掃除の際、テーブルの上に片手で持ち上げられる」とか、「膝など足腰を痛めているが移動が楽で好きな場所で使える」とのことです。