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木工屋として厄介者の杉にあえて挑んだのは、環境問題も大きなきっかけでした。
現在の杉山や松林は一種だけが植林されたために様々な弊害が生まれています。
植生の多様性が失われることで、林の健康状態の悪化、保水力の低下、他動植物が暮らせないなど、枚挙に暇がありません。
最近、このような状況を踏まえて、環境に配慮した、生態系を育む森造りも始まりましたが、いかんせん、戦後大量に植え続けた杉や松が伐採期を迎えても、価格の低迷、材質の低下、利用価値が無いなどの理由で流通に乗らない状況にあります。そのために、ますます手入れが行き届かずに荒れ放題となっています。
私がこの状況に出した答えが、低品質の杉から優れた家具を生み出すことです。
杉の特性を生かせばきっとすばらし作品が生まれる。その思いが形になったのが鐵藏です。
鐵藏の技術は目先の杉問題だけに対応しているわけではありません。将来、生態系に配慮した森が生み出す木材資源も現在の木材に比べればずっと品質が落ちるのは目に見えています。その、低品質材でも十分な強度を確保するための技術を提案するのが鐵藏なのです。
杉を有効利用することで、生態系に配慮した森造の手伝いをするのが鐵藏なのです。
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