このページは約8年ほど前の調査データに基づいて作成されています。2001年から始まるモニタリング調査で最新の分布データが集まる予定です。


仏沼は多様な湿原状態であるために、多くの鳥類哺乳類昆虫植物両生類・は虫類を育んでいます。

オオセッカと植生との関係は左分布図の様になっています。

オオセッカの繁殖に欠かせない下草は、ヨシの背丈と密度に強い影響を受け、ヨシが強すぎると十分な日光を得られず下草は消えてしまいます。ヨシ原の野鳥としてイメージが強いオオセッカですが、ヨシと下草の適度なバランスが必要なことが分布図からよく分かります。

仏沼はすり鉢状の砂地に泥が堆積しており、泥の厚さは数センチから数メートルあります。当初、ヨシの勢いは地下水位に依ると考えられていましたが、調査によって特殊な地層に起因する事が分かりました。根が砂に阻まれるために植生に影響が起きるのです。

このような植生は河川敷などに多く見られ、植生の遷移途中に現れます。数年で消える運命ですが、干拓地として夏期の排水、人的な管理が続けられたおかげで、長期間安定しています。

仏沼では、排水された水が周辺の水田地帯に供給され、また仏沼に戻ってきます。この還流によって水位、水質、水温、水流のバランスがとれています。