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このレンズが欲しいと思った動機はAi Fisheye Nikkor 8mm F2.8Sを買ったことが引き金になっています。OP Fisheye Nikkor 10mm F5.6もAi Fisheye Nikkor 8mm F2.8Sどちらのレンズも画角が180度の円周魚眼レンズです。それではどうして2本必要なのでしょうか?いくら欲しかったからといって同じようなレンズ(しかも高価な)を2本も買うわけはありません。一般的な魚眼レンズはニコンのも他社のも全て等距離射影方式を採用しています。しかし、このOP Fisheye Nikkor 10mm F5.6は正射影方式が採用されています。レンズの名前についているOPは正射影方式(Orthographic Projection)の略なのです。正射影方式の魚眼レンズはこのレンズが世界初です。
このレンズにはもう一つ世界初のものがあります。それは、一眼レフ用交換レンズで世界で初めて非球面レンズが採用されたことです。正射影方式を達成するためには、非球面レンズの採用が必要だったようです。非球面は一番前面に採用されています。そしてぱっと見るだけで明らかに非球面レンズと分かります。これほど分かりやすい非球面レンズは他には無いと言ってもいいんじゃないでしょうか?これを見ていると吸い込まれそうな感じがして非常に美しいです。見ているだけで非常に満足しています。 使い勝手ですが、古いレンズでしかも特殊用途レンズですが、なかなか使いやすいです。写真を見ても分かるように、このレンズにはピントリングがありません。それでも、絞り開放(F5.6)で無限から50cm程度までピントが合います。これはスナップを撮るときに大変便利です。これ以外にもスナップに便利だと思ったのは、比較的軽量で振り回しやすい点と、このレンズは前ダマがほとんど出っぱっていないので前玉に傷をつける心配が少ない点です。一般的な全周魚眼レンズは前玉がかなり出っぱっているうえに、フードが使えないので結構気を使います。 使いにくい点は、やっぱりミラーアップして使うレンズだということです。この為に外付けファインダー(DF-1)を用いますが、このファインダーはやはりミラーアップして使う等距離射影方式の全周魚眼レンズと共用になっています。この為、このファインダーは等距離射影方式で見えます。しかも画角が180度ではなく160度しかありません。つまりこのレンズ特有の描写を撮影時にまったく確認できないのです。これは、せっかくの特殊な写りをする一眼レフ用のレンズとしては面白みにかけています。それを除いても、このファインダーはあくまでも目安です。なにしろ画角が広いので、被写体だけでなく、カメラ本体やレンズまで見えてしまうのですから。
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