阿修羅がき対決 
放送日:平成11年2月19日


【主宰の口上】
  今や伝統に縛られた京料理の世界に、新風を吹き込む骨のある男がやって参りました。まさに千利休の流れを汲む京料理の奇才。

【挑戦者】
  南麻布「光仙」総料理長 仙場 才也(43)

〔経歴〕
1972  16才で京都老舗料亭で修業開始
1982 26才で上京し、赤坂の料亭でさらに修業を重ねる
1989 33才で独立、自らの店をもつ

【鉄人】
  坂井宏行(フレンチ)

【素材】
  阿修羅がき
(北海道サロマ湖産 阿修羅がき 20kg)

【ゲスト】
 
近藤 真彦 (歌手)
純名 里沙 (女優)

【作品】
  挑戦者(6品)
カキ素麺
    カキの存在感を強烈に感じさせる一品。発泡酒、生クリーム、白醤油を混ぜたミルク醤油でいただきます。
カキとフォアグラ梅ソース
    梅のピンクを花びら、姫蕪の緑をうぐいすに見立て、梅の花が咲く初春をイメージしました。
カキのこま味噌炊き
    カキ特有の香りにゴマの風味が見事にマッチ。カキのミルキーな旨みを存分に引き出した傑作です。
カキのかぶら蒸し
    カキのダシ汁を使った銀あんでいただきます。卵白の代わりに使った道明寺粉が独自の歯応えを演出します。
カキしんじょのはりはり鍋
    カキと水菜の食感が不思議と調和。しんじょには赤酒を加えてやわらかな甘みを出しました。カキを殻ごと煮込んでダシを取ったスープが絶品。カキの旨みが凝縮されています。
カキのおやき
    緑のおやきは草花の咲く大地を指し、暖かい春をイメージ。ダシ汁ベースのかきポン酢でさっぱりといただきます。

鉄人(5品)
焼き阿修羅ガキ
    シンプルな料理法で、カキの持つ天然の塩気を最大限に引き出しています。
カキのマリネわさびソース
    カキをパパイヤやマンゴーでマリネし、カキのダシ汁、わさび、生クリームを使ったわさびソースを敷き詰めました。
スクランブルオイスターエッグ
    カキのミルキーな味わいと、卵の甘みが見事に調和。カキのフォンと生クリームのクリーミーソースで仕上げました。
カキのベニエ イカスミソース
    鉄人坂井風のカキフライ。茹でたカキを生クリームに漬け込み、カレー粉でソテーしました。イカスミソースとの相性も抜群です。
カキサラダの塩辛ドレッシング和え
    白ワインでカキを茹で、オイスターソースでソテーしました。カキの塩辛とオリーブオイルのドレッシングでいただきます。

【審査員】
  加納典明、純名里沙、近藤真彦、岸朝子

【主宰のお言葉】
  伝統に縛られることなく、柔軟な発想で新しい京料理を開拓した今日の挑戦者。千利休の名にふさわしい作品でした。

それでは発表します

阿修羅がきという未知なる食材を、斬新な発想で芸術へと昇華させた二人の料理人。それが決して伝統への裏切りではなく、食材の魅力を熟知した職人の仕事でした。道場にフォアグラを開眼させた仙場が、鉄人に再び何かを残すことになるのか。さぁいよいよ発表です。鉄人か?それとも京料理の勇者か?

【勝者】
  鉄人:坂井宏行

【ジャッジペーパー】
 
  加納 純名 近藤
 仙場 才也    18     16     19     17  
 坂井 宏行    20     20     20     19