関西でただひとつ スイッチバック 北宇智駅 '03.07.24


スイッチバック初体験は今年2月の箱根登山鉄道。その後インターネットで調べてみると、数は減っているとはいえ全国各地にスイッチバックが現存している模様。しかもそう遠くないところにもあるらしい。ということで以前から見に行ってみたかったのですが、今回やっと行くことが出来ました。

場所は奈良県五條市の北宇智(きたうち)駅。レールは左の図の様になっていました。左の図を使い、列車がどのような運行をしているのかご紹介してみましょう。


五條から御所方面へ
五條から進んできた列車(右側の白い列車)は、まずDからBへ前進で入ってきます。
Bで一旦停止。
BからCのホームへバックで入ってきます。なんとこの時運転手はバックしている方向(五條に近い方)ではなく、前進で入ってきた時の運転席(御所に近い方)に座っていました。

御所から五條方向へ
御所から進んできた列車は、@からAのホームへ前進で入ってきます。

AからBへバックする時も運転手はバックしている方向ではなく、前進で入ってきた時の運転席に座っています。運転手が窓から顔を出して後方を見ているのが分かりますか?

AからBへバックしていきます。
Bで一旦停止した後、Dへ進んで行きます。


レールがクロスしている部分の@B側には踏切があり、踏切には左の看板が設置されていて、次のようなことが書いてあります。
「通行者の皆さんへ この踏切では、スイッチバック運転のため、しゃ断時間が少々長くなりますが、しゃ断機があがるまで、しばらくお待ち下さい。」
この北宇智駅、素人が見る限りでもそれほどの勾配じゃないんですよね。ホームの配置さえ変えればスイッチバックをしなくても済みそうな感じです。

ほどちゃんの島〜旅の写真館〜には「和歌山線北宇智駅は勾配の途中にある駅です。SLの時代には坂の途中に列車が止まってしまうと動き出すことが出来ないことがあります。そこで、水平な場所に作る必要がありました。途中に水平な場所を確保できない場合にはスイッチバックを作り駅を作りました」と書かれています。なるほど。SLの時代には必要な設備だったんですね。

さらに、I love Switch Backには「それにしても、この北宇智のスイッチバックは、ある意味で「現代の奇跡」とも言える。 つまり―――●電化されている(短編成の電車のみ施設使用)。●貨物列車の設定が無い。 ●勾配が20パーミル以下である。 ―――この駅が抱える以上の条件は、スイッチバック存続にとっては厳しいものである。」とも。なのに何故スイッチバックが現存するのでしょう?

鉄馬的鉄道写真&鉄道旅行の2号車・近畿唯一のスイッチバック駅見聞には「最急勾配20‰では、今の電車ばかりが走る状況ではスイッチバックの必要はないのだが、ホームの移設や配線の変更などといった大掛かりな工事をする必要性も見出せない。棒線の停留場にするのなら、それほど大掛かりな工事の必要もないのだが、ここで交換するダイヤも組まれているので、それも良くないだろう」と。なるほど。何らかの理由があって今でも残されているということのようですね。もしかして鉄道マニアへのサービス?なんて事はないか(^^;

まぁどういう理由があるにしろなかなか見ることの出来ないスイッチバック、今度は列車に乗って体験してみようかな。


画像は全て NTT DoCoMo SH251i [iショット] サイズSにて撮影

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