和紙

12.エスさまの飛行機

挿絵12-1 坊やが、病気になりました。
  『坊や、死んじゃいやよ。死んじゃいやよ。』
と、お母さんが、泣きました。
  『僕、死ぬんじゃないよ。エスさまの天国へ行くんだよ。天国すてきだよ。お母さんも、後からおいでよ。』
  坊やは、死にました。 エスさまを、信じない人が、集まってきて、ワイワイ泣きました。
  『コレ、坊や、いつまでねてるんだい。いいかげんに、起きなさい。』
 エスさまが、起こしに来ました。挿絵12-2
  『さあ、坊や、天国行きの飛行機が、待ってるよ。あなたの望みどおり、飛行機で迎えに来たよ』
  『ウワー。すてきな飛行機だなぁ。』
  『そうさ、天国の飛行機だもの。』
  『この飛行機、おっこちないよね。』
 『神さまのひこうきだもの、決しておっこちないさ。』
  飛行機は、天国へ向かって、大空を飛んで行きます。
  『坊や、見てごらん。向こうにあなたのおうちが、見えるよ。』
挿絵12-3 『ほんとうだ、よく見えるな。おや、みんな、なんかやってる。何だろう。お坊さんが、変な声を出してる。鐘や木魚をたたいている。あれ、みんながワーワー泣いてるよ。ぼくが、天国へ行くこと、知らないのかしら。』
 坊やは、心配になって来ました。
  『エスさま、お父さん、お母さんにも、エスさまの事わかるようにしてね。』
  『よし、よし、大丈夫だよ。』
  アクマの飛行機が、追いかけて来ました。挿絵12-4
  『それ、いそげ、いそげ、あの子どもを、天国へやるな。あれは悪い子だ。地獄の子だ。』
  『エスさま、アクマが、ぼくを取り返しに、追って来るよ。ぼく、大丈夫?』
  『大丈夫。あなたは、天国の子だ。アクマには、手が出せない。アクマの負けだ。見ていてごらん。』
 やがて、アクマの飛行機では、大騒ぎが始まります。
  『大変だ。ガソリンが切れた!』
 アクマの飛行機は、地獄へ真っ逆さま・・・
挿絵12-5 エスさまの飛行機は、無事、天国へつきました。万歳!万歳!


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