
坊やが、病気になりました。『坊や、死んじゃいやよ。死んじゃいやよ。』 と、お母さんが、泣きました。 『僕、死ぬんじゃないよ。エスさまの天国へ行くんだよ。天国すてきだよ。お母さんも、後からおいでよ。』 坊やは、死にました。 エスさまを、信じない人が、集まってきて、ワイワイ泣きました。 『コレ、坊や、いつまでねてるんだい。いいかげんに、起きなさい。』 エスさまが、起こしに来ました。 ![]() 『さあ、坊や、天国行きの飛行機が、待ってるよ。あなたの望みどおり、飛行機で迎えに来たよ』 『ウワー。すてきな飛行機だなぁ。』 『そうさ、天国の飛行機だもの。』 『この飛行機、おっこちないよね。』 『神さまのひこうきだもの、決しておっこちないさ。』 飛行機は、天国へ向かって、大空を飛んで行きます。 『坊や、見てごらん。向こうにあなたのおうちが、見えるよ。』 『ほんとうだ、よく見えるな。おや、みんな、なんかやってる。何だろう。お坊さんが、変な声を出してる。鐘や木魚をたたいている。あれ、みんながワーワー泣いてるよ。ぼくが、天国へ行くこと、知らないのかしら。』
坊やは、心配になって来ました。 『エスさま、お父さん、お母さんにも、エスさまの事わかるようにしてね。』 『よし、よし、大丈夫だよ。』 アクマの飛行機が、追いかけて来ました。 ![]() 『それ、いそげ、いそげ、あの子どもを、天国へやるな。あれは悪い子だ。地獄の子だ。』 『エスさま、アクマが、ぼくを取り返しに、追って来るよ。ぼく、大丈夫?』 『大丈夫。あなたは、天国の子だ。アクマには、手が出せない。アクマの負けだ。見ていてごらん。』 やがて、アクマの飛行機では、大騒ぎが始まります。 『大変だ。ガソリンが切れた!』 アクマの飛行機は、地獄へ真っ逆さま・・・ エスさまの飛行機は、無事、天国へつきました。万歳!万歳! |
| ←前のお話 | 目次 | 次のお話→ |