ハワイで単発機操縦体験 by テキトー

アメリカでは、専属のパイロット(事業用操縦士?)が同乗するとフライト初心者でも操縦席に座って単発機を操縦することができます。
今回お世話になったのは、Washin Air。日本語可のパイロットとワイキキからの無料送迎もあり、とても親切で気持ちのよいサービスの会社でした。送迎のお姉さんに聞いてみると、最近は女性の志望者も多いとか。マニアな方から子どもさんまで、幅広い客層だそうです。一度体験すると、結構みんなはまってしまうらしい...
さて、まずはホノルル国際空港の端にある事務所に着き、操縦の経験や緊急の連絡先をきかれます。そのあとコックピットを拡大したポスターの前で計器類の簡単な説明をしてくれます。対気速度計・水平儀・高度計・旋回計・コンパス・昇降計の読み方、あとはこれがスロットルとか、ライトのスイッチだとか等、すごく簡単な説明で5分くらいでした。こんなんで説明大丈夫なのかな...と思ってしまうほど。
MSFSやFU2などのフライトシミュレーターをやっていることを伝えたら、にっこりと「シミュレーターより簡単ですよ」と。そうなのかな...?ちなみに教官はサングラスの似合う渋いおじさま。
さて、外に出るとそこに待っていたのはPiper製の単発機、ArcherU。こんなに小さいの?と思ってしまうぐらい。コックピットには主翼をステップにして乗り込みます。中は軽自動車ほどの広さ。操縦席(左)に私、副操縦席(右)に教官が座り、2人とも無線用のヘッドセットをつけるとすぐに教官がスイッチを入れ、ミクスチャーを動かし、管制塔と無線を取りはじめました。スロットルをわずかに押し込み、機体が動き出すと、「どうぞ」と言われタキシングをさせてもらいました。思ったより簡単で、「黄色い腺にそって進んでいけばよいですよ」と。途中、ジャンボジェット機が目の前にいて、その離陸を待って4R滑走路に入っていきました。滑走路上で一旦ストップ。目の前に遠くまで続く滑走路を見ながらちょっと胸がどきどきと速くなりました。
「さて、いきましょうか」と言われ、自分ひとりでスロットルを握り、少しずつ押し込みます。60ノットぐらいで「ゆっくり操縦桿をひいてください」と言われ、操縦桿を引くと機体はふわっと飛び上がりました。少し揺れましたが、教官は「あまり強く操縦桿を握り締めなければ大丈夫ですよ」と言うくらい。そして「そのまま1,500フィートまで上昇しましょうか」と。ちらっと左を見ると、地上が斜めに見え、ゆっくりと上昇していくのが見えます。最初は計器類を見るのに精一杯で、正面の景色すら見る余裕はほとんどないほど..
しかし少し余裕が出たころには、正面や左横の景色を見ることもできるようになりました。教官もそれをわかってか、「だいぶ慣れてきました?」などと声を掛けてくれます。(会話はすべてヘッドセットを通じてで、もちろん無線や他の機体との交信もすべて耳に入ってきます)計器類ばかり見るより、正面の景色をちょこちょこ見ながら操縦するほうが安定するようです。
オアフ島を海岸沿いに左回りに飛びながら、水平飛行の練習、旋回の練習(10-30度位)、スキッドボールを見ながらのラダーの使い方等を教えてもらいました。また、高度も2,000フィート、2,500フィートと上げていきました。最高速度は110ktsぐらいでしょうか。この日は気流が安定していて、2度ほど揺れた以外は安定飛行が楽しめました。このころになると教官も声で指示するだけで、揺れたときや旋回しすぎたときに操縦桿に触れるぐらい。(操縦席と副操縦席の操縦桿・ペダルは連動しています)初心者なのに、こんなに一人で操縦させてもらっていいのかな?と思っちゃいました。。
島の北端あたりで左へ大きく旋回し、オアフ島を縦断しながら指示に従って高度を下げはじめます。途中、教官があれはパイナップル畑だとか、アリゾナ記念館(戦艦ミズーリ)だとか教えてくれます。
あっというまにホノルル国際空港が見えてきました。空港の隣は軍用基地で、空港の一部も軍用として使われているらしく、F-22?のような戦闘機が何機か並んでいるのが見えました。教官が管制塔から着陸許可を取りながらフラップを出している間、滑走路と平行して飛びつつ一度左旋回、滑走路に向かってもう一度左旋回、滑走路が二つ並行しているので、教官にLかRかを確認すると、「4Lですね」と。最終の進入時は教官が操縦桿を握り、うまく着地できるように微妙な進路調整をしてくれています。(やってみたかったのでちょっと残念...)
うまく進入路にのっているなぁと思ったら、あっという間に滑走路が目の前になったので、少し操縦桿を引いてゆっくりフレアをかけました。接地してからラダーで機体がまっすぐ向くよう踏みつつ、うまく着陸できました。ふと見ると、教官もラダー操作してくれていました。(うまくいくよう配慮してくださっていたんですね...)「意外と簡単だったでしょう?」と教官。あとはグラウンドと無線をとりつつ、教官の指示に従って格納庫までタキシングしました。(格納時は破損防止のため?教官が操作...)
1時間があっという間で、最高の体験でした。飛行後は、飛行証明書とオリジナルログブックがもらえます。今回、事務所にあった正式のログブック($9位)を買ったのですが、そうしたら教官が今回の飛行記録をログブックにも書いてくれました。また予約すれば、1時間のビデオテープももらえます。右前からの自分の表情、右後ろから自分が操縦しているところ、外の風景など教官がちょこちょことビデオカメラ(すごく小さくて可動式)を付け替えてとってくれます。
以上で$200弱でしたが、すごく楽しくてまた絶対飛びたい!と思いました。実機に乗ってみて感じたのは、体で感じることができるので、シミュレーターより感覚で覚えられること。また、シミュレーターでも前と違う飛び方ができるようになりました。地上2,500フィートからの眺めの美しさも忘れられません。次回はぜひ、双発機を操縦してみたいと思います。
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Piper
ArcherU(PA28-181) と 教官

コックピットとパネル(操縦桿にかかっているのはヘッドセット)

操縦中はこんな感じ
(着陸後なのでヘッドセットははずしています)

FAA公認のLOGBOOK

飛行経路 (たぶん...)
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