初代Mini日記〜お別れ
過去のトップページで話題にしたネタ〜ボロMiniとのお別れの日
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 ★払拭★

★払拭★
きょうは一日Miniいじりの日。昨夜の宴会の酒が抜けていないが、この陽気の下でクルマいじってりゃすぐに体調も元通りだろう。
サイドメッキモール装着、錆だらけのオーバーライダー交換は別の項で紹介するが、今回の目玉はなんといっても「インチキ度払拭」。MINI COOPERの文字を消すべく97年式以降のMiniのバッジを前後分購入していたのだ。
なんでこのバッジかって?いやぁ、OLD系のカスタマイズをするつもりは今のところないし、それにこの最終型用の翼のバッジって、現行Miniにも使われてるでしょ?21世紀を走り続けるMiniにはこちらがよいかなぁと思ったのだ。

まぁこういったものを装着するのは工具不要、前のバッジを剥がし新しいのをつければいい、のは言うまでもないのだが・・・これがまた車両購入直後にやったステッカー剥がしと同様、とにかく体力と根気と時間が必要なんだな。一度つけると剥がれない性能を要求されるブチルゴム系のそれはバッジを剥がしたあともボディ側に「がんばりまっせー」とばかりにこってり残っている。市販のステッカー剥がしのケミカル類を使っても、この作業の場合結局は人間の爪と指が最良の工具なのである。爪でひっかいたり、指先で消しゴムの要領でこすってみたり。シール剥がしがもひとつ効果がないので5−56で試しにやってみようと思いシューッとひと吹き・指先でごしごし・・・
アチチチチチ!
揮発性潤滑油を皮膚に塗りこむと水ぶくれになります。よいこの皆さんはマネしないように(←アホ)。

完全に落とすまで作業目安時間約1.5時間。またもや無我の境地に入りかけてしまったが、今回のケースだと一箇所に飽きたらもう一箇所と場所を変えられたのがせめてもの救いだった。
そして新バッジの装着3秒。なんとまぁあっけない。

リヤ用新品バッジも購入したけど、今までついてたリヤのバッジを剥がしてしまうと・・・あら不思議。こっちのほうがスッキリしててええやん。ということでリヤはバッジを剥がしたのみで新品はつけずじまい。買わなきゃよかったかな?
(2004.4.10)


 ポンコ・ツーリング

富士五湖湖畔の国道に、日本全国から集まった個性豊かな13台のポンコ・ツーリスト達のエクゾーストノートが響き渡り、湖畔を駆け抜けていく。

@PONCOTSU(http://www.ponkotsu.info/index.html)の掲示板上で知り合ったMini乗り達で「日本のまんなかで一度お会いしましょうよ」と計画された、題して「ポンコ・ツーリング」。
神奈川県藤沢市のショップ系クラブ・Spec湘南のみなさんも合流し、年齢・性別・Mini歴までもが見事にバラバラなメンバーが日本全国から集まった。

2日目昼に参加メンバーの愛車たちを並べて記念撮影。チューニング派・ドレスアップ派・ノーマル派。そしてオレのように初期値戻しに懸命になってるポンコツ派(?)。同じクルマが13台いてても、オーナーの個性がそれぞれに滲み出ているのが面白い。
オートキャンプ場を出発して西湖→河口湖→山中湖をツーリング。沿道の対向車や湖畔に集う人々が驚きと好奇の視線で我々を見つめるのが心地よく、思わず無意味にアクセルを開けてしまったりする。
同じバンプで13台のMiniが同じように跳ね、同じ交差点でウィンカーを出して行儀よくみんなで曲がる。隊列の最後尾近くを走行したオレはその全体図を眺めながら、クルマに乗ること自体が楽しかった免許取立の頃の感覚を随分久しぶりに甦らせていた。楽しいね、ツーリングって。

オレは出発直前と現地到着直前にマシントラブルに見舞われ、牽引されて現地入りというマジ凹みな瞬間があったのだが、それでもなんとか完走できてほんとうによかった。この日のために13万円のポンコツをこれまでいじくってきたようなものだったんだから。

このクルマに乗ることで得られた最高の時間と、当日集まった全国のポンコ・ツーリストたちに感謝。

(2004.5.16)


 ★ハロー・グッドバイ★

6月中旬のある休日。行きつけのショップ、ダウントンのメカニックのSさんとの会話。
「高年式Miniに乗り換えようと思うんですよ」
「え、なんでまた?高年式でもMiniはMini。せっかくここまで手を入れたのに、もったいないじゃないですか。けっきょく高年式でも一緒ですよ」
今オレは、あのときのSさんの言葉の意味を本当に理解した。

性懲りも無くぷっちーをヤフオクで落札してしまったため一時的にクルマ3台所有の身になってしまったが(『2代目プチトマト』の頁参照)、さすがにいつまでもそんな暮らしを続けるわけにもいかない。そのうちオレ自身のメシが食えなくなるぞ。
ということでBRGミニの今後の身の振り方を検討した。なにぶん金をかけてずいぶん新品パーツを装着していたので、次のプチトマト号にそれらを順次移植、という手も考えたし、実はそうしたかったのだが、BRGから追いはぎを繰り返しドンガラに近づけば近づくほど買い手がつかなくなり、最後の最後に自分の手に追えなくなることが予想された。それに、そんな姿はオレの本意じゃない。出来ればこいつにはどこかの空の下で元気に走り回って欲しい。そんなわけで現状のまま買ってくれる人を車検が切れるまで気長に待つことにした。

次のオーナーは意外と早く現れた。ポンコ・ツーリングの幹事だったyoucoさんのお友達で、神奈川県在住のアラスカさん。整備士のお仕事をされており現状を言い値で買ってくれるという。願ってもない話だ。

アラスカさんとyoucoさんがやってくる日曜の朝、BRGミニを洗車しながらオレは思う。
今回のMini入替で、周囲の人からは「身銭を切って、なんてバカなことを」と散々いわれた。
そりゃそうだ。気が向いたときにMiniの家計簿をラフにつけていたが、13万円で取得した車両に、気がついてみればパーツ・整備代だけで総額60万円以上を投下していた。その上プチトマト号の取得で、オレは過去7ヶ月でクラシックMiniに200万以上の現金を投下した計算になる。新車買えるやん!
なんでそこまでしたクルマを手放して最終年式のMiniを購入したのか、BRGにワックスをかけていると自分の中で決着をつけていたこの疑問が再び頭をもたげてくる。

しかしオレは思う。前オーナーの手により「走るドンガラ」状態でヤフオクに出品されてたこのクルマを、オレの手で蘇らせてやったじゃないか、と。
こいつがかかえていた負の連鎖を自分の代で断ち切って、少なからずこの車両を愛してくれるであろう次のオーナーにキチンと鍵を引渡すことができるじゃないか。
それで十分。それで十分じゃないか。
オレはこのMiniを、出来る範囲でキチンと整備してアラスカさんに手渡そう。

youcoさんとアラスカさんがケントン号に乗って待合せ場所の東名三ケ日ICにやってきた。ケントン号は先日のもらい事故で左側面が痛々しいが、自走には問題なかった様子。
昼食後、オレの住む独身寮にご案内。
アラスカさんは実車を見てご納得の様子。オレは内心ほっとした。この車両の抱えるネガな部分は事前に極力リアルに伝えたつもりだったが、それでも言い忘れたことがあったかもしれない。それに車両を買う側になると、半年前のオレ自身のように精神的に高揚して見逃す点もあるに違いない。前オーナーの目から見て「こりゃダメだ」と思っていたトランクフロアの錆・エアコンレス・塗装のヤレなどを説明しながら、やはりオレは営業には向いていないな、と実感した。
そのうえで、アラスカさんはオレに購入の意思を伝えた。

一切の値引きをしなかったお詫びに、せめて車両のオイル交換とグリスアップだけはオレの負担で行なうことを申し出た。プチトマト号のボディコーティングが完了していたので引取りがてら豊橋市内を3台のMiniで併走。アラスカさんにはコーティングあがりの完熟プチトマト号を見せるのは酷かな、と思っていたのだが、2台並べると今までのBRGが存外に悪くないのに逆に自分自身が戸惑ってしまった。BRGの塗色はメッキパーツと相性がよく、夕暮れから夜にかけての弱い光の下では実にいい雰囲気を持っているのだ。オレは初心に帰り、そうかだからオレはこの雰囲気が好きでこの色のクルマを買ったんだ・・・と当時の自分の感情を思い出した。

ダウントンに3台のMiniで乗りつけ、例によってMini談義しながら、冒頭のメカのSさんから「今度、(プチトマト号も)点検しましょうね」と暖かい言葉をいただく。ありがたいことである。

整備完了。アラスカさん・youcoさんを豊川ICまで誘導して、いよいよお別れの瞬間。写真を撮りまくり、別れの瞬間を惜しんだ。
いい人に貰われてよかったな、ボロMini。都会の空の下で、元気でな。
youcoさん、アラスカさんの順に豊川IC入口に消えていく後姿を見送った。このクルマのステアリングを他人に貸すことがなかったオレは、自分のクルマが走り去っていく姿を自分で見るのはこのときが最初で最後だと気がついた。
「あぁ、オレもあんな風に見えてたんや・・・なかなかかっこよかったやんボロMini・・・」と思うとちょっと目頭が熱くなった。
ありがとうな、ボロMini。
オマエってホンマにとんでもないヤツだったし、はっきり言って貯蓄が減ったのはオマエのせいだけど(笑)、でも、ひとりぼっちで東三河に暮らしていたこのオレに、ロードスターだけでは考えられないくらいたくさんの友達を連れてきてくれたのもオマエだよ。オンライン上で、あるいはオフラインで、「Miniに乗っています」と言うだけで数え切れないくらい沢山の人たちと友達になれたよ。随分無駄遣いはしたけれど、オレのおかげで日本にMini乗りがもうひとり増えたんだし、オレも当分Miniは降りへんで。
こんなオレでも、ちょっとは役に立ってるだろ・・・

またどこかで会おうな。
(2004.7.5)



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