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ペネロペ・クルス
ペネロペ 本名:Penelope Cruz Sanchez
生年:1974.4.28
生地:スペイン/マドリード
なし
●受賞、○ノミネート
突然ブレイクした感がありますが、スペインでは実力派の新鋭女優として、 ブレイクしていました。
“マット・デイモン”や“ニコラス・ケイジ”、“ジョニー・デップ”、 “トム・クルーズ”と、誘惑しつづけている魅惑の女性として、 ハリウッドで一気に頂点を目指しています。
“トム・クルーズ”をステップに、まだまだ大きくなりそうな彼女。期待大ですね。

関連作品
2006 Volver
The Loop
出演
出演
2005 Bandidas
Chromophobia
サハラ 死の砂漠を脱出せよ
出演
出演
出演
2004 トリコロールに燃えて
赤いアモーレ
Noel
出演
出演
出演
2003 花咲ける騎士道
ボブ・ディランの頭のなか
ゴシカ
出演
出演
出演
2002 Waking Up in Reno
出演
2001 バニラ・スカイ
ブロウ
コレリ大尉のマンドリン
ウェルカム!ヘヴン
出演
出演
出演
出演
2000 ウーマン・オン・トップ
すべての美しい馬
出演
出演
1999 裸のマハ 出演
1998 イフ・オンリー
ハイロー・カントリー
オール・アバウト・マイ・マザー
美しき虜
Don Juan
Talk of Angels
Nada en la nevera
出演
出演
出演
出演
出演
出演
出演
1997 オープン・ユア・アイズ
ライブ・フレッシュ
Et Hjorne af paradis
出演
出演
出演
1996 17歳
ペネロペ・クルス/情熱の処女 〜スペインの宝石〜
ペネロペ・クルスの抱きしめたい!
恋は身体に悪いもの
出演
出演
出演
出演
1994 Alegre ma non troppo
Todo es mentira
捕らわれた唇
出演
出演
出演
1993 La Ribelle
Per amore, solo per amore
出演
出演
1992 ベルエポック
ハモンハモン
出演
出演
1991 El laberinto griego
出演


【花咲ける騎士道】 −−FANFAN LA TULIPE−−
2003(アクション/ラブストーリー/コメディ)
監督:ジェラール・クラヴジック
製作:リュック・ベッソン、ミシェル・フェレ
製作総指揮:ベルナール・グルネ
脚本:リュック・ベッソン、ジャン・コスモ
出演:
○ヴァンサン・ペレーズ
ファンファン(恋を楽しむ“チューリップの騎士”)
●ペネロペ・クルス
アドリーヌ(黒い瞳の“戯れの占い師”)
○ディディエ・ブルドン
ルイ15世(18世紀のフランス国王)
○エレーヌ・ドゥ・フジュロール
ポンパドゥール(ルイ15世の夫人)
○ミシェル・ミューラー
トランシュ=モンターニュ(ファンファンを助ける看守)

■全体の感想
勢いだけの痛快活劇は“リュック・ベッソン”お手の物といった感じ。 ただ軽快なフェンシングのアクションを見せるだけならまだしも、 安っぽいギャグを散りばめて、安っぽくしてしまうのも彼の仕業。
相変わらずテンポもよく、ハッピーになれるのですが、 特に深みのない軽い映画になっちゃいました。 セットや壮大さには欠けますし、豪華な衣装も本格的な歴史物と比べると感動はしません。
女性からしてみれば、“V・ペレーズ”の甘いマスクに華麗なアクションに目を奪われ、 男性からしてみれば、“P・クルス”の気丈だけど恋に一途な女性に惹かれるんで、 それだけでも十分見る価値はある映画なんですけどね。

■物語
ルイ15世統治下の18世紀フランス。 王たちがスポーツとして戦争に明け暮れる中、 プレイボーイのファンファンは次から次へと美女を渡り歩いては、 結婚の危機を巧みにかわしながら自由な恋愛を楽しんでいた。
そんなある日、いつものように恋を覚えたての娘と楽しんでいたところ、 運悪くその父親に捕まり結婚を強制されてしまう。
結婚式で誓いを拒否して逃げている最中に、 彼の前に手相占いをする黒髪の美女アドリーヌが現われ、 『貴方は王女と結ばれる運命にある』と予言する。 この言葉を真に受けたファンファンは、 軍隊に志願することでなんとか結婚の義務から逃れるのだった。。。

■出演者
“V・ペレーズ”は、恋をもてあそび自由奔放でありながら、 剣さばき華麗で強いといった、男の憧れ的なヒーローです。
冒頭に彼が出てきただけで、彼の活躍を堪能できる、痛快なアクションを期待させます。
そして“P・クルス”のそんな男を夢中にさせる女も、 十分見ている私たちを惹きつけてくれます。
この2人の魅力が溢れているので、終始明るい雰囲気で、 窮地に立たされても何故か先が明るい、見ていてストレスを感じさせない演技でした。

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【ゴシカ】 −−GOTHIKA−−
2003(ホラー)
監督:マチュー・カソヴィッツ
製作:ジョエル・シルヴァー、ロバート・ゼメキス、L・レヴィン、スーザン・レヴィン
製作総指揮:ドン・カーモディ、スティーヴ・リチャーズ、ゲイリー・アンガー
脚本:セバスチャン・グティエレス
出演:
○ハリー・ベリー
ミランダ・グレイ(女子刑務所精神科病棟の優秀な博士)
○ロバート・ダウニー・Jr
ピート・グレアム (ミランダの同僚の医師)
●ペネロペ・クルス
クロエ・サバ(ミランダが精神分析する女囚)
○チャールズ・S・ダットン
ダグラス・グレイ(ミランダの上司であり愛する夫)
○ジョン・キャロル・リンチ
ボブ・ライアン(ダグラスの親友の保安官)
○バーナード・ヒル
フィル・パーソンズ(ミランダの相談役)

■全体の感想
ホラーってものは大声出せば良いってもんじゃない。 恐怖をそそる音楽に頼れば良いってもんじゃない。
素材自体が超常現象なので、このジャンルはストーリーがあってないようなものだけど、 成仏しきれない例が主人公に訴えかけるのは、いつもどおりで、 キーワードを残して見ている私たちにも謎解きっぽいことをさせるのもセオリー通り。
「呪怨」や「リング」で養われた日本の恐怖映画をなめちゃいけないし、 その名前と並列に売り込んではダメです。
出演陣は結構豪華なのに、もったいないですね。
“ハル・ベリー”1人でがんばるんじゃなくて、 重要人物をもっと上手く絡めて、謎解きを複雑にして、 予測できない恐怖を私たちに与えてくれれば、評価は高かったんでしょうね。 となると脚本を作り直しってこと?

■物語
優秀な犯罪心理学者のミランダは、 夫が監督している女性専用刑務所の精神病棟で働いていた。
患者の中には殺人犯クロエのように、 事実とも作り話とも判断つかない恐ろしい拷問や暴力を告白し、 彼女を混乱させる危険な女性もいた。
ある夜、ミランダは帰宅途中に奇妙な少女と遭遇、そのまま記憶をなくしてしまう。 やがて、意識を取り戻した彼女は、夫が惨殺され、自分がその容疑者となり、 それまで働いていた精神病棟に収容されていることを知る。。。

■出演者
“ハル・ベリー”も一生懸命でしたが、日本のホラーとは違い、 周りがバカな分1人だけで謎解きをしているのが、 可哀想とまで思わせてしまってました。
それをあざ笑うかのような“P・クルス”は、 独自路線で唯一“ハル・ベリー”を翻弄する役回り。 話の肝に食い込んで、“ハル・ベリー”と2トップかと思いきや、 中途半端に彼女の謎解きにヒントを与えているだけで、物足りないです。
体当たり的な表情や汚れ具合も見せますが、 如何せん出演時間が短いために、存在意義を十分に発揮できてない感は 否めずもったいないですね。

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【バニラ・スカイ】 −−VANILLA SKY−−
2001(サスペンス/恋愛)
監督:キャメロン・クロウ
製作:トム・クルーズ、ポーラ・ワグナー、キャメロン・クロウ
製作総指揮:ジョナサン・サンガー、ダニー・ブラムソン、フェルナンド・ボヴァイラ、ビル・ブロック、パトリック・ワクスバーガー
原案:アレハンドロ・アメナバール、マテオ・ヒル
脚本:キャメロン・クロウ
出演:
○トム・クルーズ
デヴィッド・エイムス(裕福でハンサムな青年実業家)
●ペネロペ・クルス
ソフィア(ブライアンの恋人だがセサールに口説かれる)
○カート・ラッセル
マッケイブ(デヴィッドの担当精神科医)
キャメロン・ディアス
ジュリー(デヴィッドと一夜を共にした嫉妬深い女))
○ジェイソン・リー
ブライアン(デヴィッドの親友)

アカデミー賞:○歌曲賞(ポール・マッカートニー)
ゴールデン・グローブ:○助演女優賞(キャメロン・ディアス)、○歌曲賞

■全体の感想
こういった、完全にオリジナル版を踏襲したリメイクとなると、 オリジナル(「オープン・ユア・アイズ」)と比べてしまいますが、 個人的にはハリウッドリメイクの方が気に入りました。
その大きな理由としては、まずは“ペネロペ・クルス”の魅力が全開で、 “ニコール・キッドマン”から“トム・クルーズ”を、奪い得た理由が解りました。
そして、次に“キャメロン・クロウ”ならでわの、ウィットにとんだセリフの数々です。
オリジナルには見られなかった、ポイントとなるキーワードは、 複雑なストーリーを、強引とも言える結末にうまく結びつけてくれています。
タイトル自体、“モネ”の絵の中の幻想的な空をさして、バニラ・スカイとしている当たりが、 センスが光っていますね。

しかし、この映画はオリジナルを見てわかる通り、恋愛をベースにしたサスペンスで、 夢と現実を複雑に交錯させ、主人公の苦悩と混乱を綴った深く内省的な物語です。
ハリウッド風に随分と軽いタッチで、元ローリングストーンズ誌のライターであった監督が、 がんばりすぎた音楽が若干緊張感をなくしていたように思えます。
この映画と合わせて聞かなければ、さすがに結構良い曲を集めていましたが。。。
という訳でこの映画は、オリジナルを忠実にリメイクして、更にそこへ“キャメロン・クロウ”監督の、 センスを上に重ね合わせて、“ペネロペ・クルス”の魅力を最大限に引き出した作品という事になります。
内省的なサスペンスを、一流のエンターテインメントに仕上げるとこうなる、という良い例です。 どちらを選ぶかは、見る人のセンスに任せますが。。。

■物語
マンハッタンの豪邸に住み、フェラーリを乗り回すニューヨーク出版界の若きハンサムな実力者、 デヴィッド・エイムスは、今回はジュリーという魅力的な女性と一夜を過ごしていた。
ところが、親友ブライアンが、デヴィッドのバースディパーティーに、 連れてきたガールフレンドのソフィアに、一目で心を奪われる。
そんなデヴィッドの心変わりを、ジュリーが見抜くのは早かった。 ジュリーは彼をドライブへと誘い、デヴィッドとの口論の結果、車のスピードを上げて心中を図ったのだった。
この事故で、デヴィッドは一命こそ取りとめたものの、 顔は醜く変貌し、恋人になろうとしていたソフィアからも、冷たくあしらわれてしまう。
だが、ある朝目覚めるとすべては一転した。 ソフィアは彼に謝罪して愛を誓い、不可能といわれた整形手術は成功、 すべては元の幸福な生活へと戻ったかにみえたが、 隣で寝ていたソフィアは、突然事故死したはずのジュリアに変わっていた。。。

■出演者
文句無しの魅力全開の“ペネロペ・クルス”。演技力を議論する前に、見ている人を惹き付ける力は、 最終的に女優として一番手に入れるべき力だと思います。
そんな、彼女が一番光ったのが、デヴィッドにキスして、彼が家を出ていった後に、 喜んではしゃぐ姿が、今いるハリウッド女優では誰も、演じることのできない演技だと思います。
強いて一人挙げるとすれば、競演している“キャメロン・ディアス”でしょうか。
そんな、人を惹き付ける力では負けない“キャメロン・ディアス”が、 強烈な悪女役となって、純な“ペネロペ・クルス”を惹き立てているので、 なおさら“ペネロペ・クルス”の魅力が際立ちます。
これから人を惹き付けるだけではなく、演技力が問われてくる時に、 どういう演技を見せてくれるか楽しみな女優です。

■おまけ
「あの頃ペニーレインと」の監督である“キャメロン・クロウ”は、 その映画の主人公“ケイト・ハドソン”の父親である、“カート・ラッセル”を出演させていますが、 個人的には、そのマッチョな父親じゃなくて、 “ケイト・ハドソン”をジュリー役とかで、出演させて欲しかったな〜と思ったりしました。
せっかく、ジェイソン・リーまで出演しているのに。。。

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【ブロウ】 −−BLOW−−
2001(伝記/犯罪)
監督:テッド・デミ
製作:テッド・デミ、デニス・リアリー、ジョエル・スティラーマン
製作総指揮:マイケル・デ・ルカ、ジョージア・カカンデス
原作:ブルース・ポーター
脚本:デヴィッド・マッケンナ、ニック・カサヴェテス
出演:
ジョニー・デップ
ジョージ・ユング(アメリカにコカインを浸透させた張本人)
●ペネロペ・クルス
マーサ・ユング(ジョージの絶頂期に結婚し子供を一人もうける)
○フランカ・ポテンテ
バーバラ・バックリー(カルフォルニア時代のジョージのパートナー)
○レイ・リオッタ
フレッド・ヤング(ジョージの父親で最後まで唯一の味方)
○ポール・ルーベンス
デリック・フォーリール(ジョージのカルフォルニア時代からのパートナーで西の売人を仕切る)
○レイチェル・グリフィス
アーニン・ヤング(ジョージの母親で息子を警察に差し出す)
○ジョルディ・モリャ
ディエゴ(コロンビアのコカインのボスにジョージを紹介するパートナー)
○イーサン・ラブリー
トゥナ(一緒にカルフォルニアに出てきたジョージの幼馴染)

■全体の感想
個性派“ジョニー・デップ”と新鋭の“ペネロペ・クルス”の共演ってだけで、 話題が盛り上がっていましたが、なかなか骨のある映画でした。
ありがちなドラッグ絡みの映画ではなく、決して主人公はヒーロではなく、 それでいて悪くもない。犯罪者ではあるが、それを批判したり美化してもいないので、 主人公のジョージ・ユングに対して、誰も嫌悪感を持たないと思います。
時代背景を元に淡々と、ユングの生き様をありのまま描いているというのもありますが、 やはり“ジョニー”の生きているユングへの、敬意のようなものを感じます。
全編を通して、男のロマンというか、女性を愛するが故の無謀な行動が、 見ている私達を刺激してくれました。そして、その刺激と現実を交互に展開し、 最後に締めることによって、熱いものが体中をめぐり、 なんとも不思議な余韻に浸ることができます。
最後のワンショットはなかなか衝撃です。

■物語
父親の倒産により、苦しい生活を強いられ、苦労する生活から脱出するため、 幼なじみのトゥナと、カリフォルニアに移り住んで、自分の生活を変えようとする。
すぐに恋人になったバーバラから、マリファナ販売元締め、ゲイのデレックを紹介され、 まずはこの頃のドラッグの中心であったマリファナの、小売り業からスタートする。
すぐに、商売の才気はデレックを凌ぐようになり、東部アメリカへの販路開拓や、 小型飛行機を使用しての現地調達など、かつてないアイディアで、財産を築いていく。
しかし、'72年にマリファナの不法所持により、逮捕されてからというもの、 幾度となく逮捕を繰り返すようになる。
そんな中、ジョージの運命をさらに劇的にする人物に出会うことになる。 コロンビアのコカイン生産と販売を支配するカルテルのボス、 パブロ・エスコバルと、バーバラと死別した後初めて愛を注げる女性マーサである。
金、名誉、権力、女、文字通りジョージは全米の裏社会のキングにまで上り詰めたのである。 しかし人生の歯車はいつまでも噛み合ってはいなかった。

■出演者
実は初めて見た“ペネロペ・クルス”の演技。 映画の中でのインパクトは抜群でした。
始めは、“フランカ・ポテンテ”(「ラン・ローラ・ラン」)の役なのかなと思っていましたが、 そんな夢を追いつづける輝いていた頃ではなく、 全盛から墜落して行く、後半に出てきました。
そして、そこで出演している事によって、必然的に見ている側に2つの顔を見せてくれます。
全盛のジョージを惹きつける魅力ある女性と、地に落ちたジョージを捨てる女性です。
前者は無邪気なお嬢様を演じていましたが、物語の中に突然現れて、 明らかにジョージを誘惑して、あっという間に彼を持っていきます。 それだけで、インパクトは十分ですが、ここでは彼女は表面的な表情しか見せません。
そして、後者はもの凄い勢いで墜落して行くジョージを、支えていく献身的な女性かと思いきや、 ジョージを捨てる女をヒステリックに演じています。
演技力がどうとかは、まだ判断できませんが、インパクトと魅力は十分持っている女性だと思います。
これから、共演者を食って、大きくなって欲しいものです。

■おまけ1
「ブロウ」とは、コカインを吸う人という意味で、 コカインを世界中に広めた“ジョージ・ユング”そのものを指しているようです。

■おまけ2
この映画のサントラはいけてます。
女レニクラや現代のジャニスと言われかけている“ニッカ・コスタ”の「Push&Pull」を筆頭に、 アメリカンドリームを彩る70〜80年代のロックが詰まっています。
“ストーンズ”や“J Gails”“クリーム”に“ボブ・ディラン”と、映画にぴったりです。
是非見終わった後に、一回聞いてみて下さい。

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【ウェルカム!ヘヴン】 −−SIN NOTICIAS DE DIOS−−
2001(コメディ)
監督:アグスティン・ディアス・ヤネス
製作:エデュアルド・カンポイ、エドムンド・ヒル・カサス、ヘラルド・エレーロ
共同製作:ティエリー・フォルテ、アンドレア・オキピンティ
製作総指揮:エドムンド・ヒル・カサス
脚本:アグスティン・ディアス・ヤネス
出演:
●ペネロペ・クルス
カルメン・ラモス(地獄で囚人相手のウエイトレスしていた使者)
○ヴィクトリア・アブリル
ロラ・ネバド(天国一クラブ歌手だった使者)
○ファニー・アルダン
マリーナ・ダンジェロ(天国の作戦本部長)
○デミアン・ビチル
マニ(天国と地獄から魂を狙われているボクサー)
○フアン・エチャノヴェ
(スーパーの経営者)
ガエル・ガルシア・ベルナル
ジャック・ダヴェンポート(地獄の作戦本部長)
○エミリオ・グティエレス・カバ
(警視)
○クリスティナ・マルコス
(女性警官)
○ジェマ・ジョーンズ
ナンシー
○ピーター・マクドナルド
ヘンリー
○ブルーノ・ビチル
エドゥアルド
○エレナ・アナヤ
ピリ
○ハヴィエル・バルデム
カメオ出演
■全体の感想
天国と地獄から女の使者が、いつの間にか恋をしてはいけない地上の男に恋をする三角関係を描いた物語。 かと思いきや全く違う展開を繰り広げていく、かなりトリッキーでユーモアな映画でした。
というのも、設定がまず面白い。天国は50年代風のモノクロのパリでフランス語。 地獄は息苦しい監獄のイメージで英語。そして、地上が現代のスペインといった感じで、 ひねりを利かせたアイディアが盛り込まれています。
さらに、単なる恋愛ではなく、サスペンス的な裏切りと欲望や、 バディムービー(相棒映画)的な友情、そして歌にダンスとてんこ盛り状態で最後まで楽しませてくれます。
特に天国でのワンカットで撮り通したロラのステージシーンや、カルメンのカンフーダンスは必見です。 前者はモノクロを生かして往年のミュージカルを再現してますし、 後者はペネロペのコミカルな魅力を存分に出してくれてます。
とにかく見ている私たちを楽しませようと、いろんな仕掛けを盛り込んでくれた、 監督に感謝します。

■物語
地上で暴力や犯罪が多発している現在、天国では昇ってくる魂が激減し、 破産の危機に直面していた。 一方、地獄は堕ちてくる魂が急増し、過密状態が続いている。
そんな中、天国に起死回生のチャンスが訪れる。 天国の作戦本部長マリーナのもとに、 地上の女性から“ボクサーである息子マニの魂を救って欲しい”との願いが届いた。
早速天国一のクラブ歌手ロラをマニの妻に成りすます使者として地上に送り込む。
地獄も負けじと作戦本部長ダヴェンポートが、 囚人相手のウエイトレスをしているカルメンをマニの従姉妹として送り込んだ。
一人のボクサーの魂をめぐり、奇妙な3人の同居生活が始まる。

■出演者
ユニークな設定のもと、主演女優2人の個性がぶつかり合っているところが、 わかりやすく楽しませてくれました。
“V・アブリル”天国で50年代ミュージカル歌手の気品と、 “ペネロペ”のかつて無いがさつな男勝りなウェイトレスの対比が面白いですね。
“ペネロペ”は何をやらせてもキュートに演じますね。女から見ればかっこいい女に見えると思いますが、 男から見ればやっぱりキュートです。本人が楽しんでやっているのが伝わります。
これは隠れた彼女の代表作ではないでしょうか?

■おまけ
最後まで気になったのですが、何ゆえボクサーの魂がそんなに重要だったのかが、 分かりませんでした。
劇中では、些細なことがその後の歴史を左右するもので、 いわば『クレオパトラの鼻』のような存在と言ってましたが。。。

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【ウーマン・オン・トップ】 −−WOMAN ON TOP−−
2000(ドラマ/コメディ)
監督:フィナ・トレス
製作:アラン・ポール
脚本:ヴェラ・ブラシ
出演:
●ペネロペ・クルス
イザベラ(上昇志向の強い料理が得意で乗り物に弱い女)
○ムリロ・ベニチオ
トニーニョ(イザベラの夫でミュージシャン)
○ハロルド・ペリノー・Jr
モニカ(イザベラの親友で女装主義者)
○マーク・フォイアスタイン
クリフ(テレビ・プロデューサー)
■全体の感想
ブラジル料理とボサノバライブが楽しめる映画です。
というのが、一番解りやすいかと思いますが、やはりイザベラ演じる“ペネロペ”の魅力があふれ出しているところが、 この映画の売りでしょうね。
その魅力というのが、演技力がどうとかではなく、 純粋に女優としての魅力で、平たく言えば、女の魅力でしょうか。
ストーリー自体は、真新しいものはなく、恋愛ものの王道ですが、 軽いボサノバと、彼女の笑顔を見るだけで楽しめるという珍しい映画です。
彼女じゃなければ、成り立たない映画ということですね。

■物語
ブラジルの北東海岸にある港町バイアに住む情熱的なイザベラは、 熱愛しているトニーニョと、評判のレストランを経営して、幸せな結婚生活を送っていた。
しかし、女性上位主義で上昇指向の強いイザベラにとって、天才的な料理が表に出なくなったのと、 さらには夫の浮気が原因で、家を出てしまった。
サンフランシスコについた彼女は、幼馴染みの親友モニカの部屋に転がり込んで、 トニーニョへの愛の未練を絶つため、海の女神イマンジャにトニーニョのことを忘れると誓う儀式を行った。
翌日からイザベラは、魔法にかけられたように、自分が自由で新しい女に生まれ変わったと感じるようになり、 とんとん拍子で、成人向け教育プログラムの料理教室で、インストラクターとしてTVに出演することになるのだった。。。

■出演者
この映画は、“ペネロペ”のための映画です。
彼女の苦悩する表情、喜びはしゃぐ表情、そして怒る表情までもが、 絵になっていて、見ている誰もが惹かれてしまいます。
ということは、彼女に興味のない人は、つまらないかってことになるかもしれませんが、 興味のない人は逆に興味を持てるかもしれません。
その前に、あまりの安直なストーリーに、映画の貧弱さの方が目立っちゃうかもしれませんが。。。

モニカ役の“ハロルド・ペリノー・Jr”は、秀作「スモーク」で、 デビューした俳優です。
当時の映画のキーとなる黒人少年の演技は、後半の涙を誘うストーリー展開を大いに盛り上げていましたので、 随分な変わりように、びっくりしました。
まだまだマイナーですが、これからの活躍に期待です。

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【裸のマハ】 −−VOLAVERUNT−−
1999(ドラマ/サスペンス)
監督:ビガス・ルナ
製作:マテ・カンテロ、ステファーヌ・ソルラ
共同製作:イヴ・マルミオン、サラ・ハリウア
原作:アントニオ・ラレッタ
脚本:ビガス・ルナ、キュカ・カナルス
出演:
○アイタナ・サンチェス=ギヨン
カイエターナ(美人の誉れ高いアルバ公爵夫人)
●ペネロペ・クルス
ペピータ・トゥドー(ゴドイの影の愛人)
○ホルヘ・ペルゴリア
フランシスコ・デ・ゴヤ(当代随一の宮廷画家)
○ジョルディ・モリャ
マヌエル・デ・ゴドイ(野心家の総理大臣)
○ステファニア・サンドレッリ
マリア・ルイーサ(スペイン宮廷で絶大な権力を手にしていた王妃)
○カルロス・ラ・ローサ
国王カルロス四世
○ゾエ・ベリアトゥア
皇太子フェルナンド七世
○ジャン=マリー・ホアン
ピニャテリ
○オリヴィエ・アシャール
グロニャール

■全体の感想
実在する人物たちを描いていますが、 歴史的な謎にある仮説を立てて、 ドラマチックなサスペンスタッチで物語が展開していきます。
しかし、そのうち愛憎ドラマに変わっていって、サスペンスよりも濃くなっていくので なんだか自分の求めたものとの違いに少々冷めてしまいました。
アルバ公爵夫人の死にまつわる周囲の人々の過去が、断片的に描かれていくのですが 過去と現在の行き来が良く分からなくってしまったのも残念です。
その愛憎ドラマは安っぽくなく、貴族の気品ある演技の中に隠された出演陣の 鼻息の荒さが伝わってきて、見ごたえがあるものの、 もう少しサスペンス色を強めて、更に最後はすっきりさせて欲しかったものです。 見終わった後も、愛憎を引きずった上に犯人も『裸のマハ』のモデルもわからずじまい。 やはり名画の謎は最後まで謎ってことなんですね。

■物語
19世紀初頭のスペイン。 時の王妃マリア・ルイーサが絶大な権力を手にしていたスペイン宮廷にあって、 名家の出身で美人の誉れ高いアルバ公爵夫人もまた、社交界の華として、 王妃に勝るとも劣らない権勢を誇っていた。
ある日アルバ公爵夫人の屋敷で、彼女の姪の婚約を祝うパーティが開かれていた。 そこには宰相ゴドイとその妻、そしてゴドイの愛人ペピータ、 画家のゴヤなど公爵夫人を取り巻く人々の姿があった。 そしてその翌日、アルバ公爵夫人は謎の死を遂げる。
奔放なアルバ公爵夫人は野心家の総理大臣マヌエル・デ・ゴドイの愛人であり、 また当代随一の宮廷画家ゴヤとも特別な関係を結んでいた。
そのゴドイは王妃を影で操る宮廷の最高実力者。 アルバ公爵夫人以外にもペピータ・トゥドーというもう一人の愛人がいた。
その複雑な人間関係でアルバ公爵夫人は自殺なのか他殺なのか謎に包まれる。
そしてもう1つの謎であるゴドイは秘かにゴヤに対して依頼した『裸のマハ』のモデルは誰なのか。

■出演者
“ペネロペ”は貴族たちには無い情熱的で官能的な美しさを存分に発揮し、 愛人というイメージが語らずともにじみ出ていました。
映画の宣伝ではかなり前面に彼女が出ていますが、主人公はアルバ公爵夫人を演じた“アイタナ・サンチェス=ギヨン”です。
ただ、気品のあるアルバ公爵夫人の権力と、田舎出身だが男を魅了する妖艶なペピータが 対比させられる形で物語が展開するため、かなり重要な役を演じていました。
どろどろした人間関係の中に飛び込んでいく様は、 したたかな悪女といった感じで、ただ可愛いだけではない演技力を見せつけてくれました。

■おまけ1
19世紀スペインの著名な宮廷画家フランシスコ・デ・ゴヤの代表作『裸のマハ』は、 絵画史上初めて女性の裸体画に陰毛を書いたとして当時センセーショナルを巻き起こしました。
『着衣のマハ』のモデルとされていたアルバ公爵夫人は、 当時流行していたフランス式の陰毛脱毛をしていたので モデルはいったい誰だったのか?という話も展開されています。

■おまけ2
原題の「VOLAVERUNT」はゴヤの版画集の中の一枚の絵のタイトルでした。
最初は何のことか分からなかったのですが、ラテン語で 「彼女は飛んでいってしまった」という意味のようです。
映画の中で、アルバ公爵夫人がこの言葉を残して死んでいったのですが、この意味を理解するには もう一度見て十分考える必要がありそうですね。

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【オール・アバウト・マイ・マザー】
−−TODO SOBRE MI MADRE−−
1999(ドラマ)
監督:ペドロ・アルモドヴァル
脚本:ペドロ・アルモドヴァル
出演:
○セシリア・ロス
マヌエラ(息子を交通事故で亡くした母親)
○アントニア・サン・ファン
アグラード(マヌエラの昔からの友人で、夫を知る唯一の手がかり)
○マリサ・パレデス
ウマ・ロッホ(マヌエラの息子がファンだった劇女優)
●ペネロペ・クルス
ロサ(ボランティア活動に勤しむ修道女)
○ロサ・マリア・サルダ
(ロサの母親)
○カンデラ・ペーニャ
ニナ(人気の劇に出演するヤク中の女優)

アカデミー賞:●外国語映画賞
カンヌ国際映画祭:○パルム・ドール、●監督賞
NY批評家協会賞:●外国映画賞
LA批評家協会賞:●外国映画賞
ゴールデン・グローブ:●外国映画賞

■全体の感想
『この映画を観て何とも感じない人は、心臓専門医に診てもらうべき』 と、世界中が大絶賛したこの映画は、母親の愛、そして女としての生き方を、 様々な角度で描いているので、男の自分としては、初めはさほど惹かれない映画でした。
しかし、物語が進んで行くうちに、個性の強いキャラの出現や、 気丈だけど無邪気な魅力的な女性“ペネロペ・クルス”の出現により、 ぐっとアクセントのある映画となって、母親、女性でなくとも、 人間としての様々な生き様を楽しめる映画ではないでしょうか。
かなりテンポが速く感じますが、無駄のない演出と、 多いようで少ない出演者の個性が強いので、最後まで楽しめます。
ただ、唐突な話しの急展開が時折あって驚かされますが、 最後はきれい過ぎるぐらいにまとまっているので、良しという事で涙して下さいね。

■物語
『お父さんについてすべて教えて』17年前に別れてしまった夫について息子から聞かれた母。
長い間隠していた夫の秘密を遂に話さなければと覚悟を決めた矢先、彼女は最愛の息子を事故で失ってしまう。
息子が残した父への想いを伝えるため、かつて青春時代を過ごしたバルセロナへと旅立つ。
行方不明の夫を探す道のりは、母が“女”としての自分をとり戻す再生の旅でもあった。

■出演者
個性が強い出演者人の中で、一際綺麗に映っていたのが、“ペネロペ・クルス”です。
そりゃ下品な言葉が飛び交うオカマや、往年の大女優、ヤク中女たちと比べて、 全然若くて清楚な修道女役っていうのもありますが、出演シーンは強く惹かれるものがありました。
それは、気丈で清楚な修道女として、主人公のマヌエラと初めて接するわけですが、 マヌエラを信用してからは、自分の弱さをさらけ出し、女性(母)としての強い意思を学んだり、 時には無邪気にはしゃいだりと、短い出演時間ながら様々な顔を見せてくれるからです。
そんな彼女が引き立つというか、目立ちすぎないながらも主張できているのは、 周りの出演陣のおかげで、特にマヌエラの母としての強さと、 女性として且つ人間としての魅力ある演技は、女性でなくとも惹かれる場面は数多くあります。
他にも、アグラートの強烈に下品ながらも人間味溢れるセリフや、 エステバンという共通の名前に苦しめられる原因の男?など、 普通のようで普通でない物語を盛り上げてくれています。

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【オープン・ユア・アイズ】 −−ABRE LOS OJOS−−
1997(サスペンス/恋愛)
監督:アレハンドロ・アメナバール
製作:フェルナンド・ボヴァイラ、ホセ・ルイス・クエルダ
脚本:アレハンドロ・アメナバール、マテオ・ヒル
出演:
○エドゥアルド・ノリエガ
セサール(裕福でハンサムな青年実業家)
●ペネロペ・クルス
ソフィア(ペラーヨの恋人だがセサールに口説かれる)
○ナイワ・ニムリ
ヌーリア(セサールと一夜を共にした嫉妬深い女)
○チェテ・レーラ
アントニオ(セサールの担当精神科医)
○フェレ・マルティネス
ペラーヨ(セサールの親友)

■全体の感想
夢と現実を複雑に交錯させ、混乱する主人公を、客観的に見て楽しむ映画は、 これまでも数多くありました。
しかし、政府の陰謀でもSFでもなく、恋愛サスペンス映画で、 ここまで複雑に、時間を交錯させるものはなかったと思います。
その複雑さ故に、中盤見ている私達まで混乱しますが、 後半の苦悩する主人公と一緒に、謎解きを楽しむことができます。
しかし、伏線が弱く、ポイントとなるシーンも、後から思えば納得できますが、 普通に見ている分には理解しかねるシーンもありました。
最終的に全体の説明があるため、スッキリしたラストとなりますが、 それが逆に、夢と現実の結び付けの強引さを感じてしまいました。
こういった、夢と現実の間をさまよわせるサスペンスは、 恐怖感と同時に、摩訶不思議な感じを楽しむことができます。 やはり、このスペインの雰囲気も良いですが、より解りやすくなった「バニラ・スカイ」 の方が個人的にはお薦めです。

■物語
マンハッタンの豪邸に住み、フェラーリを乗り回す若きハンサムな青年実業家、 セサールは、今回はヌーリアという魅力的な女性と一夜を過ごしていた。
ところが、親友ペラーヨが、セサールのバースディパーティーに、 連れてきたガールフレンドのソフィアに、一目で心を奪われる。
そんなデヴィッドの心変わりを、ヌーリアが見抜くのは早かった。 ヌーリアは彼をドライブへと誘い、セサールとの口論の結果、車のスピードを上げて心中を図ったのだった。
この事故で、セサールは一命こそ取りとめたものの、 顔は醜く変貌し、恋人になろうとしていたソフィアからも、冷たくあしらわれてしまう。
だが、ある朝目覚めるとすべては一転した。 ソフィアは彼に謝罪して愛を誓い、不可能といわれた整形手術は成功、 すべては元の幸福な生活へと戻ったかにみえたが、 隣で寝ていたソフィアは、突然事故死したはずのヌーリアに変わっていた。。。

■出演者
主人公の恋人のヌーリアが、いまいち魅力的に見えないというのが、 残念なところです。その魅力と圧倒的な存在感があってこそ、 その女が嫉妬する素朴なソフィアが生きるのです。
そんな純なソフィアを演じているのが、“ペネロペ・クルス”ですが、 さすがにこの映画で、ハリウッドへの道を開いただけの魅力があります。
ブレイク前の彼女ではあるのと、彼女を引き立てる対抗する女性がいないので、 最近の演技より、地味ではありますが、男2人が惹かれるのもがわかります。
そう言った意味でも、ブレイクしているし、対抗する女性として、“キャメロン・ディアス” と競演している、「バニラ・スカイ」の方が、魅力は爆発しています。

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【ハモン・ハモン】 −−JAMON JAMON−−
1993(コメディ/恋愛)
監督:ビガス・ルナ
製作:アンドレス・ヴィセンテ・ゴメス
脚本:ビガス・ルナ、キュカ・カナルス
出演:
●ペネロペ・クルス
シルビア(貧しいが金持ちのラウルと付き合っている)
○ジョルディ・モリャ
ホセルイス(恋人のシルビアが働く下着会社の御曹司)
○ハヴィエル・バルデム
ラウル(コンチータに雇われたセクシーな男)
○アンナ・ガリエナ
カルメン(シルビアの母親)
○ステファニア・サンドレッリ
コンチータ(ホセルイスの母親でシルビアを毛嫌いしている)
○ファン・ディエゴ
マヌエル(ホセルイスの父親)

ヴェネチア国際映画祭:●銀獅子賞(ビガス・ルナ)

■全体の感想
性描写が実に濃く描かれていて(表紙からも一目瞭然)、出演者がその性を通して、 激しく複雑に絡み合うので、スペインの恋愛の深さと濃さを、肌で感じるような映画です。
そんな熱いからみを見せてくれるのが、まだブレイク前の“ペネロペ・クルス”と 「夜になる前に」でアカデミー賞に主演男優でノミネートされている“ハヴィエル・バルデム”の2人です。
しょっぱなから、恋人のホセルイスが、シルビアのおっぱいにしゃぶりつきながら、 『おっぱい大好き』と答えているから、すぐにエロティックを期待してしまうのですが、 その期待に十分応えてくれます。
スペインの乾いた風景が、濡れ場のシーンまで乾かしてしまい、 ねっとり感はないのですが、熱い情熱が伝わってくるのです。
そんな絡みが、2人だけではなく、出演者のほとんどが複雑に絡み合って、 呆れるぐらいに乱れた性生活となっているのですが、それが最後の滑稽だけど、 静かな感動?を呼ぶシーンの為に仕込まれていると思うと、けっこう面白い映画ですね。

■物語
家が貧しいシルビアは、自分が働く下着会社の御曹司のホセルイスと付き合ってます。
そんなシルビアは妊娠し、二人は結婚しようと心に決めているが、 ホセルイスの母親コンチータは大反対。
なんとか二人を別れさせようとするコンチータは、 下着のモデルとしてオーディションにやってきた魅力的な男ラウルに大金を払って、 シルビアを誘惑させようとする。
最初は頑なに拒みつづけていたシルビアは、ホセルイスの煮え切らない態度に耐え切れず、 情熱的に迫ってくるラウルに惹かれていく。
もちろん、ラウルはコンチータに雇われてのこと。 その雇い主コンチータともラウルは関係を持っている。
その一方で、ホセルイスとシルビアの母親カルメンは関係があり、 ホセルイスの父親マヌエルとカルメンにもなにやら過去があるらしい。 一組のカップルを巡って、その家族と一人の男ラウルが複雑に絡み合う。 そしてその関係には思いがけない結末が待ち受けていた。

■出演者
ハリウッドの大作に出ても、見事な脱ぎっぷりの“ペネロペ・クルス”。 この映画が一番良い物を見せてくれています。
こぎれいな絡みではないのですが、まじめで好感の持てる女性を演じているので、 見ていて厭な感じがしません。
そして、教養のない強烈なSEXをかます“ハヴィエル・バルデム”との絡みは、 ちょっとした感動を覚えるぐらい見る価値がありましたよ。
ストーリーは、ヴェネチア国際映画祭で評価されるような、内容であるとは思えませんが、 何か惹き込まれるのは、彼女の魅力と、 “ハヴィエル・バルデム”と熟女の“ステファニア・サンドレッリ”との、 ニンニクの匂いがプンプンする絡みがあったからでしょうか?

■おまけ
タイトルの「ハモン(Jamon)」とは、スペイン語で「ハム」のことです。
それがそのままの意味であるはずもなく、もちろん隠語として使われています。
劇中では、ラウルがシルビアのことを「ハモナ(Jamona)」と呼びますが、 それは「いい女」というような意味を持っています。
まぁラウルはハム工場で働いているので、「ハム」に対する愛着も込められていると思いますが。。。

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