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チャン・ツィイー
ツーイー 本名:章子怡
生年:1979.2.9
生地:中国/北京


インディペンデント・スピリット賞
2000年 ● 助演女優賞 グリーン・デスティニー

●受賞、○ノミネート
まだ出演作品は少ないですが、演技力と存在感と容姿で、 下積み知らずで一躍トップスターの仲間入りです。
作品によって、全く違う顔を見せる彼女の魅力に迫ってみました。

関連作品
2005 オペレッタ狸御殿
SAYURI
出演
出演
2004 2046
LOVERS
出演
出演
2003 ザ・ブライド/花嫁はギャングスター II
Purple Butterfly
出演
出演
2002 HERO/英雄
出演
2001 MUSA−武士−
天上の剣 The Legend of ZU
ラッシュアワー2
出演
出演
2000 グリーン・デスティニー 出演
1999 初恋のきた道 出演


【LOVERS】 −−LOVERS/十面埋伏−−
2004(アクション/ラブストーリー)
監督:チャン・イーモウ
アクション監督:チン・シウトン
製作:ウィリアム・コン
製作総指揮:チャン・ウェイピン
脚本:チャン・イーモウ、リー・フェン、ワン・ビン
衣装デザイン:ワダエミ
出演:
●チャン・ツィイー
シャオメイ/小妹(遊郭で一番人気の盲目の踊り子)
○金城武
ジン/金(遊郭の客に成りすました朝廷の捕吏)
○アンディ・ラウ
リウ/劉(捕吏としてジンと共にシャオメイを捕らえた策士)
○ソン・タンタン
(牡丹坊の女将)

■全体の感想
相変わらず素敵な映像でした。 特に前半の遊郭の舞踊と戦いでは、 鮮やかな衣装と綺麗なアクションで見せてくれました。
その後も、原野の戦いや竹林の戦いは、計算し尽くされたアクションが、 次々に展開され、見ているものを魅了します。
しかしこの映画は、そんなアクションだけではなく、 3つの愛をめぐる深いラブストーリーが本筋のようですが、 その話が中心になった後半から一気に失速してしまいます。
つまりのところ、騙し合いの三角関係は、どの時代にもあるわけですが、 こんなにすっきりしないのも珍しいですね。 その愛に重心が置かれたとたん、背景や他のストーリーは全く無視で、 それ以外はどうなったのかも分からずじまいです。
結局、監督が何を伝えたかったのかが分からないところが、 残念でした。

■物語
全盛を極めた唐王朝が衰退を始めた9世紀中頃の中国。
世間では朝廷への反乱軍『飛刀門』が民衆の支持を得て勢力を拡大していた。 その飛刀門一派の壊滅に乗り出した王朝側は、捕吏のリウとジンに飛刀門のリーダー拘束を命じる。 リウは遊郭で評判を呼んでいる盲目の踊り子、シャオメイが飛刀門の一味とにらみ、 遊郭の客になりすましたジンを送り込む。
結局リウの力で娘を捕えるが、シャオメイの口が堅いと判断して、 今度はジンにシャオメイの脱獄を手助けさせ、 彼を反乱戦士と信じ込ませて飛刀門のアジトへ案内させるよう仕向けるのだったが。。。

■出演者
今回は冒頭の“チャン・ツィイー”の舞踊シーンの、 鮮やかな色の映像と、華麗なアクションには息を呑んで見入りました。
11歳から6年間舞踊の心得があったとしても、2ヶ月であの素晴らしい舞踊を披露できるのは、 さすがです。そして、2人の男を翻弄する魅力もさすがアジアンビューティーです。
戦いのアクションは女と女の壮絶な戦いを見せた過去2作品(「HERO/英雄」 「グリーン・ディスティニー」)とは違う力強さも見せつけて、 結構体を張っています。ストーリーが浅い分、踊るか戦うかしかないんですが、 その中で十分な魅力を発揮しているんでファンはかなり楽しめますよ。

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【HERO】 −−HERO/英雄−−
2002(アクション)
監督:チャン・イーモウ
アクション監督:チン・シウトン
製作:ビル・コン
脚本:リー・フェン、チャン・イーモウ
撮影:クリストファー・ドイル
衣装デザイン:ワダエミ
出演:
○ジェット・リー
無名/ウーミン(3人の刺客を倒したという名も無き壮士)
○トニー・レオン
残剣/ツァンジェン(書道を通じて剣の奥義を極めた天下随一の刺客)
○マギー・チャン
飛雪/フェイシエ(秦王に殺された父の仇討ちを悲願とする女剣士)
●チャン・ツィイー
如月/ルーユエ(残剣に使える侍女)
○ドニー・イェン
長空/チャンコン(比類なき槍の名手である孤高の刺客)
○チェン・ダオミン
秦王/チンワン(3人の刺客に狙われている偉大な秦の国王)

アカデミー賞:○外国語映画賞
ベルリン国際映画祭:●アルフレード・バウアー賞(チャン・イーモウ)
ゴールデン・グローブ:○外国映画賞

■全体の感想
アジアの映画も捨てたもんじゃありません。
歴史が古い分、伝説的な物語が映画の幅を持たせ、 同じアクションでもハリウッド大作なんかより深みがあります。
秦の始皇帝が建国するまでの伝説のうちの1つというだけあり、 中国の歴史小説のような人間相関図が描かれています。 それは、見方を変えれば誰もがヒーローで、 アメリカや日本のような勧善懲悪の物語ではないのです。 なので、出演者それぞれに思い入れができて、見るたびに主人公が替わるのではないでしょうか。
そして、物語以上に、印象深いのが色鮮やかな3つのエピソードです。
赤青白で彩られた映像は、「トラフィック」のように複雑な時間軸が故に色をつけたのではなく、 そのエピソードを語る背景によって色づけられているのです。
今ここにいる理由が、二転三転していくわけですが、 後からでも色のおかげで振り返りやすくなっています。
もちろん、それらのしっかりした背景や映像があるが故に、 一番の売りのワイヤーアクションもしっかり堪能できて、誰もが満足できる出来ではないでしょうか。
色彩豊かで鮮やかな歴史絵巻を堪能して下さい。

■物語
紀元前200年、戦乱の世の中国。
無名と名乗る一人の男は、趙国の三大刺客を討ち取り秦王への謁見が許された。
1人目の刺客・長空を倒した功績により王座まで二十歩の距離まで近づいて、更に2人の残剣と飛雪を倒した功績でわずか十歩の距離まで近づいた。
その時秦王は無名の語った物語の矛盾を看破して、改めて語られた衝撃の真実とは。
そして、無名の必殺技は十歩の距離まで近づけば如何なる相手も一撃で仕留める剣術「十歩必殺」。 秦王の運命は。。。

■出演者
“ジェット・リー”を筆頭に、4人のアクションは大満足です。
特に“ドニー・イェン”の槍を使ったアクションは、 迫力がありました。
「マトリックス」の近未来的なマーシャルアーツよりも、 中国古来の武器を使用している分、飛んで跳ねてもリアルに見えました。
そして、“チャン・ツィイー”のアクションは2つのエピソードでありましたが、 どちらも侍女としての忠誠と恋情が表れていて、 健気な女を演じていました。その姿勢や表情が可愛くて、 またファンを確実に増やしたと思います。
今の彼女は、こういった大作でトップの引き立て役に徹していますが、 そこを確実に演じているため、これからの躍進に期待できますね。


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【ラッシュ・アワー2】 −−RUSH HOUR 2−−
2001(コメディ/アクション)
監督:ブレット・ラトナー
製作:ロジャー・バーンバウム、ジョナサン・グリックマン、アーサー・M・サルキシアン
製作総指揮:アンドリュー・Z・デイヴィス
脚本:ジェフ・ナサンソン
出演:
○ジャッキー・チェン
リー(常に捜査のことを考えているまじめな香港警察の警部)
○クリス・タッカー
ジェームス・カーター(香港で休暇を楽しむ騒がしいロス市警の刑事)
●チャン・ツィイー
フー・リ(タンに仕える美しい冷血な殺し屋)
○ジョン・ローン
リッキー・タン(香港マフィア「トライアッド」の指導者)
○ロセリン・サンチェス
イザベラ・モリーナ(香港マフィアに潜入捜査中のCIAの美人捜査官)

■全体の感想
勧善懲悪がはっきりしていて、銃撃戦のない肉体戦のアクションで、 ドラッグや闇がないこういう類の映画は、徹底して客を楽しませようというものが伝わってこないと、 しらけてしまうものであります。
その点この映画は、安心して楽しめましたし、声を上げて笑うほどスッキリしました。
正直“ジャッキー・チェン”の映画は、「プロジェクトA」以来見ていないぐらい、 避けていました。“クリス・タッカー”も、どうしても「エディー・マーフィー」の二番煎じと、 安く捉えていたので、なおさら、この映画は避けていました。
しかし、試写会が当たったというのもありますが、 突然現れて、爆発している“チャン・ツィイー”の存在が、興味を惹いてくれました。
複雑な設定や絡み合う物語の映画が多いこの御時世に、 終始縦線一本の単純なストーリーの上に乗った展開は、 頭を使わなくて良いし、アクションとちょっとしたギャグに集中できますし、 引っかかる点が一点もない、完全に自己消化した映画です。
自己消化した後は、時には見ている私たちの方が恥ずかしいぐらい、 徹底して楽しませてくれたこの映画は、皮肉たっぷりのコメディーに飽きた方へ、 オススメの一本です。

■物語
香港警察のリー警部もとに、ロス市警の刑事ジェームズ・カーターが、 香港でバケーションを楽しむために訪れていた。
そんな時、アメリカ大使館で爆発が起き、超精巧なニセ札「スーパービル」を 密造する組織を調査していた米国関税官2人が犠牲になった。
この爆破事件の主犯格は、香港マフィア「トライアッド」の指導者リッキー・タンで あると目星を付け、リー警部は乗り込むことになる。
カーターを巻き込み、リッキー・タンを独断で追いかけるが、 タンの右腕である美しい殺し屋フー・リによって行く手を阻まれる。 タンが主催する船上パーティに潜入するが、捜査は思わぬ方向に。。。

■出演者
実は一つだけ予想が外れたことがあります。
“チャン・ツィイー”演じるフー・リは、カーターに心を開き、 カーターがピンチになった時は、助けるのではないかといった展開です。
これ以上は、ネタバレになるので書きませんが、 彼女は徹底して、冷酷な悪を演じきりました。
コメディー映画なのに、ぴくりとも笑わないんです。 徹底しすぎて、若干浮いているぐらいで、実はそれが笑えるところかもしれません。
映画3作目であるにもかかわらず、ハリウッド映画に力負けしない“チャン・ツィイー”は、 前2作で映画賞レースに絡んでいる演技の、息抜きに見えてしまうぐらい余裕のあるものでした。
そんな、アジア女優の先輩である“ジャッキー・チェン”は、 ハリウッド進出成功を収めた今でも、妙に幼い頃の親近感があり、 安心しました。 なんか、昔の香港映画もハリウッドを意識して作られていたから、 違和感なく、彼のクンフーアクションや、ずれてはいるが楽しませようとするギャグの数々は、 日本人に今も愛されているんだと感じました。
まぁいわゆるジャッキー映画の王道って訳です。

■おまけ
この映画を満喫したもう1つの理由は、 昔は良くあったエンドロールでのNGシーンの上映です。
これは、笑えます。これから見る人は、最後までご覧になって下さいね。

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【グリーン・デスティニー】
−−CROUCHING TIGER, HIDDEN DRAGON−−
2000(アクション)
監督:アン・リー
アクション監督:ユエン・ウーピン
製作:ビル・コン、シュー・リーコン、アン・リー
製作総指揮:ジェームズ・シェイマス、デヴィッド・リンド
原作:ワン・ドウルー
脚本:ワン・ホエリン、ジェームズ・シェイマス、ツァイ・クォジュン
出演:
○チョウ・ユンファ
リ−・ム−バイ(伝説の名剣『グリーン・デスティニー』の使い手)
●チャン・ツィイー
イェン(女剣士に憧れる貴族に嫁ぐ娘)
○ミシェール・ヨー
ユー・シュ−リン(リーの女弟子で想いを寄せている)
○チャン・チェン
ロー(イェンの過去を知る謎の男)

アカデミー賞:○作品賞、○監督賞、●外国語映画賞、●撮影賞、●作曲賞、●美術賞、 ○脚色賞、○歌曲賞、○衣裳デザイン賞、○編集賞
NY批評家協会賞:●撮影賞
LA批評家協会賞:●作品賞、●撮影賞、●音楽賞、●美術賞
ゴールデン・グローブ:●外国映画賞、●監督賞、○音楽賞

■全体の感想
何を期待していたかって、やっぱりチェーンアクションと“チャン・ツィイー”の魅力に尽きるでしょう。
ストーリなんて、ありきたりだし浅いし、特筆するものは有りませんが、 その単純さが、派手なカンフーアクションを惹きたてていると思います。
「マトリックス」と比較して、きっちりとしたワイヤーじゃないことに、 ケチをつける人が多いですが、不思議なふわふわ感が、新しい演出だと思って、楽しんで見ていました。
全編を通して、ほとんど戦っているので、アクションを満喫することができますが、 濡れ場と思われるが、実は主人公の過去を解りやすく説明するだけの無駄なシーンや、 師弟愛から男女の愛への解りやすい展開や、 意味の解らないエンディング。。。何故アカデミー作品賞にノミネートされたか解りかねます。
数々の賞のことを抜きにして、単純な娯楽としては、日本人が好きそうな一級品だとは思いますが。。。

■物語
中国全土にその名を知られる剣の名手リー・ムーバイは、 女弟子のユー・シューリンに、伝説の名剣『グリーン・デスティニー(碧名剣)』を、 北京のティエ氏に届けるよう頼む。
ユーは届け先のティエ氏の屋敷で、隣に住む貴族の娘イェンと出会う。
イェンは剣士になるのが夢だったが、家の都合で嫁ぐことが決まっているという。 二人は打ち解け合うが、その夜『グリーン・デスティニー』が何者かに盗まれてしまう。
ユーはイェンを疑うのだった。。。

■出演者
“チャン・ツィイー”の魅力として、キリッとした表情と、ハリウッド女優では絶対にあり得ない、 とことん自分を追い詰めるアクション。
特に、酒場のシーンは圧巻で、飛んで飛んで、回って回ってって感じで、大暴れしていました。
まじめな顔して、コメディタッチのアクションをこなしている姿は、 新鮮さを感じました。
まだ、“ミシェル・ヨー”を見ていると、まだ主役級の演技としては物足りなさを感じましたが、 堅実でまじめな演技を見て、期待したのと同時に、 カンフーから脱出するのはいつになることか、不安になりました。

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【初恋のきた道】 −−我的父親母親−−THE ROAD HOME−−
1999(恋愛)
監督:チャン・イーモウ
製作:チャオ・ユイ
製作総指揮:チャン・ウェイピン
脚本:パオ・シー
出演:
●チャン・ツィイー
チャオ・ディ(若き日の母)
○チョン・ハオ
ルオ・チャンユー(若き日の父)
○スン・ホンレイ
ルオ・ユーシェン(私)
○チャオ・ユエリン
チャオ・ディ(老母)

ベルリン国際映画祭:●審査員特別賞(チャン・イーモウ)

■全体の感想
現在を描いた冒頭と最後のモノクロのシーンと、 空想シーンの鮮やかなコントラストが見事な映像に驚かされます。
現在のモノクロは、中国の厳しさと寂しさを感じさせますし、 母の若い頃の空想シーンは、見ている私たちまでもが、 初恋の頃を鮮やかに想い出させるほど、鮮やかな配色のまぶしい映像でした。
主演の“チャン・ツィイー”の過剰ともいえる、 解り易い恋の表現方法が、見ていて恥ずかしくもなりますが、 誰もが通った道ではないでしょうか?
この物語の焦点は、もちろん若い素朴な二人の恋の行方ではありますが、 実はそれよりも重要なものがあります。
「初恋のきた道」は、何故その邦題になったのかを考えると、 自ずと見えてくるものです。母があれほどこだわった父への最後の道の答えが。。。
その答えが解ったときに感じます。この邦題の素晴らしさが。

■物語
華北の美しい村。都会で働く青年ルオ・ユーシェンは、父の訃報を聞いてこの村に戻ってきた。
母は、伝統の葬儀をすると言って周囲を困らせる。
石のように頑なな母の真意とは?その様子を見ながら息子は村の伝説となった父母の恋物語を思い出していた。
都会からやってきた若い教師ルオ・チャンユーに恋して、 その想いを伝えようとする18歳の少女チャオ・ディ。
手作りの料理の数々に込めた少女の恋心は、やがて彼のもとへと届くのだが、 時代の波「文革」が押し寄せ二人は離れ離れに。
少女は町へと続く一本道で、来る日も来る日も愛する人を待ち続ける。。。

■出演者
“チャン・ツィイー”はデビューにしては、強烈な印象の演技をしてくれています。
はたから見るとストーカーとも言える行為なのですが、 素朴さの中にもある、女の愛の強さを体を張って演じて、 表情と一生懸命さだけで、深い恋愛映画に変えています。
かわいいのはもちろんですが、随所に使われる、原色の赤を上手く利用し、 鮮やかに明るい表情を表現しています。
初恋の頃の行動を、健気さを前面に出していて、 経験のある人は情が移るような演技がまた、見ていてこちらも恥ずかしくなったりします。
皆さんも、彼女と一緒に初恋の頃を思い出して下さいね。

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