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スティーヴ・ブシェミ
ブシェミ 本名:Steve Buscemi
生年:1957.12.13
生地:アメリカ/ニューヨーク市ブルックリン


全米批評家協会賞
2001年 ● 助演男優賞 ゴーストワールド

NY批評家協会賞
2001年 ● 助演男優賞 ゴーストワールド

ゴールデン・グローブ賞
2001年 ○ 助演男優賞 ゴーストワールド

インディペンデント・スピリット賞
2001年 ● 助演男優賞 ゴーストワールド
1996年 ○ 新人作品賞 トゥリーズ・ラウンジ
1996年 ○ 新人脚本賞 トゥリーズ・ラウンジ
1992年 ● 助演男優賞 レザボアドッグス
1989年 ○ 助演男優賞 ミステリー・トレイン

●受賞、○ノミネート
愛すべき脇役人生。しかし、彼なしでは成り立たない映画も多く、 良い味を出しています。
そんな感じだから、ここ10年での出演映画の多さは、 アメリカで5本の指に入るほどになるわけです。


関連作品
2006 Charlotte's Web
Monster House
出演
出演
2005 Art School Confidential
Paris, je t'aime
Delirious
Romance & Cigarettes
The Sky Is Green
Lonesome Jim
アイランド
出演
出演
出演
出演
出演
監督/製作
出演
2004 ホーム・オン・ザ・レンジ/にぎやか農場を救え!
声の出演
2003 スパイキッズ3−D:ゲームオーバー
ビッグ・フィッシュ
コーヒー&シガレッツ
出演
出演
出演
2002 Mr.ディーズ
スパイ・キッズ2 失われた夢の島
13Moons
Love In the Time of Money
Deadrockstar
ララミー・プロジェクト
出演
出演
出演
出演
出演
出演
2001 モンスターズ・インク
ドメスティック・フィアー
ファイナル・ファンタジー
灰の記憶
Double Whammy
声の出演
出演
声の出演
出演
出演
2000 ゴースト・ワールド
28DAYS(デイズ)
アニマル・ファクトリー
出演
出演
監督/製作/出演
1999 ビッグ・ダディ
出演
1998 ビッグ・リボウスキ
アルマゲドン
ウェディング・シンガー
インポスターズ
Louis & Frank
出演
出演
出演
出演
出演
1997 コン・エアー
The Real Blonde
出演
出演
1996 ファーゴ
エスケープ・フロム・L.A.
カンザス・シティ
トゥリーズ・ラウンジ
Black Kites
出演
出演
出演
監督/脚本/出演
出演
1995 デスペラード
デンバーに死す時
デッド・マン
リビング・イン・オブリビオン/悪夢の撮影日誌
Billy Madison
出演
出演
出演
出演
出演
1994 ハードロック・ハイジャック
パルプ・フィクション
未来は今
サムバディ・トゥ・ラブ
カッティング・エッジ
ラスト・アウトロー
The Search for One-eye Jimmy
出演
出演
出演
出演
出演
出演
出演
1993 ライジング・サン
ボディ・クッキング/母体蘇生
風と共に去る20ドル!?
Claude
出演
出演
出演
出演
1992 レザボアドッグス
イン・ザ・スープ
トワイライト・サマー
What Happened to Pete
Who Do I Gotta Kill?
出演
出演
出演
監督/製作/脚本/出演
出演
1991 バートン・フィンク
ビリー・バスゲイト
ザンダリーという女
出演
出演
出演
1990 キング・オブ・ニューヨーク
ミラーズ・クロッシング
フロム・ザ・ダークサイド/3つの闇の物語
出演
出演
出演
出演
1989 ニューヨーク・ストーリー
ニューヨークの奴隷たち
ミステリー・トレイン
出演
出演
出演
1988 ハート・オブ・ミッドナイト
バイブス秘宝の謎
ワンナイト・オブ・ブロードウェイ
出演
出演
出演
1987 クロスカウンター/傷だらけのチャンピオン
真夜中にコール・ミー
ミッドナイト・ガール
出演
出演
出演
1986 Sleepwalk
Parting Glances
出演
出演
1985 Tommy's
出演
1984 The Way It Is
出演



【アイランド】 −−THE ISLAND−−
2005(SF/アクション)
監督:マイケル・ベイ
製作:マイケル・ベイ、イアン・ブライス、ローリー・マクドナルド、ウォルター・F・パークス
原案:カスピアン・トレッドウェル=オーウェン
脚本:カスピアン・トレッドウェル=オーウェン、アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチー
出演:
ユアン・マクレガー
リンカーン(コミュニティから脱出を図るクローン/船舶設計士)
スカーレット・ヨハンソン
ジョーダン(リンカーンと親しいクローン/病気の女性)
○ジャイモン・フンスー
ローレント(脱出したクローンを追うセキュリティ・チームの長官)
●スティーヴ・ブシェミ
マッコード(リンカーンと親しいセンターの職員)
○ショーン・ビーン
メリック(コミュニティの最高責任者)
○マイケル・クラーク・ダンカン
(アイランド行きが当たったクローン/バスケットボール選手のクローン)

■全体の感想
いつもこの手のSF映画で楽しみなのは、主人公たちが生活している世界の建物や空間の描写です。
今回も、近未来を描いたヒューマンドラマの傑作「ガタカ」を彷彿とさせる、 クローンが生活しているコミュニティは、想像している範囲内のようで、細かい設定があり結構胸が高鳴りました。 遠い星などという設定ではないので、なんでもアリではないところが妙にリアルだったりします。
さらに、右も左も分からない男女が、近未来のカリフォルニアを飛び回るところも、 監督の想像する近未来が結構現実的な感じで驚きました。
やはり、非現実的なカーチョイスよりも、リアルさを求めた方が、逆に派手な演出になると計算したんでしょうね。

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■物語
近未来。大気汚染から守られ、管理の行き届いた安全で快適なコミュニティで暮らすリンカーン。 彼やその他の住人にとっての夢は、地上最後の楽園といわれる『アイランド』へ行くこと。 そしてその抽選会が毎日のように行なわれていた。
しかし、リンカーンは換気口から入ってきた一匹の蛾を見てある疑念を抱く。 そんなある日、ジョーダンが「アイランド」行きの抽選に当たったのだった。

■出演者
実は“ブシェミ”はクローンだったなんてオチを期待させるぐらいあっという間でしたが、 癖のある研究者といった監督の要望に見事に応えていましたね。 数少ないコメディ部分を請け負って、素敵なパンツまでおろした姿を披露してくれちゃいます。
それにしても、また「アルマゲドン」続いてSF超大作に出演したわけですが、 彼の素晴らしいところというか、監督がそのために彼を選んだのか、 微妙に浮いている感じをそのままに、出演シーンだけ空気が変わる、そんな感じが今回も溢れていました。 そうなると、個人的には彼の出演シーンを増やして欲しいとも思いますが、作品のバランス的には今回は適切でしたね。
彼を知らない人にとって、声が高くてよくしゃべる、顔が変な男としか見えないでしょうけどね。

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【Mr.ディーズ】 −−MR. DEEDS−−
2002(コメディ)
監督:スティーヴン・ブリル
製作:ジャック・ジャラプト、シドニー・ギャニス
共同製作:アレックス・シスキン
製作総指揮:ジョセフ・M・カラッシオロ、アダム・サンドラー
原作:クラレンス・バディントン・ケランド
脚本:ティム・ハーリヒー
オリジナル脚本:ロバート・リスキン
出演:
○アダム・サンドラー
ロングフェロー・ディーズ(小さな街でピザ屋を営むまじめな好青年)
●ウィノナ・ライダー
ベイブ・ベネット(スクープ記事を狙う女性レポーター)
ジョン・タトゥーロ
エミリオ・ロペス(ディーズの叔父の執事)
○アレン・コヴァート
マーティ(ディーズの店で働いている)
○ピーター・ギャラガー
チャック・セダー(メディア王のディーズの叔父の死後の経営権を握る)
スティーヴ・ブシェミ
クレイジー・アイズ(ディーズの街の友人)

■全体の感想
徹底しているようでしていないコメディーの要素を、 出演者のキャラでカバーしているような感じです。
大きな笑いは無いけれど、なんとなくやさしい笑いに包まれているという感じで、 心地よいことは確かです。
でも、話の展開の面白さや、テンポの良さを求めてしまうと、 物足りなさが否めないですね。
日本ではあまり人気はありませんが、 “アダム・サンドラー”が出ているってだけで大ヒットするという、 全米の人気ものの広い人脈を楽しむこともできますので、 それだけでも見る価値はあるかもしれません。
マッケンローやビリー・アイドルやオジー・オズボーンも出てますよ。

■物語
ニューハンプシャーの小さな街でピザ屋を営むロングフェロー・ディーズは、 街の人々から愛されるまじめで心優しい青年。
ある日、メディア王の叔父が亡くなったことからディーズは、 400億ドルという遺産を一人で相続することになる。
さっそく、街の人々の盛大な見送りを受けてニューヨークへと向かうディーズだったが、 初めての大都会に戸惑うばかりだった。
やがて、彼の回りには人のいい彼を騙して、 ウマいこと大金をせしめようとする人間が次々と現われる。 さらに、スクープ記事を狙う女性レポーター、 ベイブ・ベネットもまた真意を偽り彼に近づくのだったが。。。

■出演者
“J・タトゥーロ”足フェチ執事と、 “S・ブシェミ”ガチャ目の男がもっと絡み合えば、強烈なコメディになったかもしれません。
そんな“S・ブシェミ”のキャラは、始め見たときは気がつきませんでしたが、 2〜3度出てくるうちに、面影がありました。それぐらい、 見た目も変人な役なのです。
もともと“A・サンドラー”主演映画の常連で、 常にコメディー・リリーフ的な感じで出演はしていて、 出演時間もトータル1分ほどって感じです。
“S・ブシェミ”に注目したので出演シーンが楽しみでしたが、 “A・サンドラー”の良い人演技と、“W・ライダー”の中途半端コメディに、 彼の演技が邪魔にならなければ良いのですが。。。

■おまけ
実はこの作品は、名匠フランク・キャプラ監督がアカデミー賞監督賞を受賞して、 ゲイリー・クーパー主演による、1936年の名作人情劇「オペラハット」のリメイクです。
かなり“アダム・サンドラー”色に染まって、コメディ色が強くなっているので、オリジナルと見比べてみると面白そうですね。

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【スパイキッズ2 失われた夢の島】
−−SPY KIDS 2: THE ISLAND OF LOST DREAMS−−
2002(アクション/ファミリー)
監督:ロバート・ロドリゲス
製作:エリザベス・アヴェラン、ロバート・ロドリゲス
製作総指揮:ケイリー・グラナット、ボブ・ウェインスタイン、ハーヴェイ・ウェインスタイン
脚本:ロバート・ロドリゲス
出演:
○アントニオ・バンデラス
グレゴリオ・コルテス(元超一流スパイで次期OSS局長候補)
○カーラ・グギーノ
イングリッド・コルテス(グレゴリオの妻で2人のスパイキッズの母)
○アレクサ・ヴェガ
カルメン・コルテス(弟を守る強い姉スパイ)
○ダリル・サバラ
ジュニ・コルテス(責任感の強い弟スパイ)
●スティーヴ・ブシェミ
ロメロ(謎の島で研究をしている博士)
○マイク・ジャッジ
ダナゴン・ギグルズ(グレゴリオと対抗する局長候補)
○ダニー・トレホ
イサドール・マルチェッティ(グレゴリオの弟でスパイグッツを作っている)
○マシュー・オリアリー
ゲイリー・ギグルズ(カルメンに好かれているライバル)
○エミリー・オスメント
ガーティ・ギグルズ(スパイキッズのトップを目指す兄を支える妹)

■全体の感想
完全な家族向けの映画で、大人になった人達には特別お勧めできない映画です。
アクションは本格的ではないですが、しっかりとCGを使っているので、 子供の夢は壊さない程度にしっかりしています。
そうは言いながらも、昔から男の子に人気のあるスパイグッツなどが満載なので、 男の大人は童心に帰って楽しめるかもしれませんね。
それと、こういう子供向けの映画で、いつもと違うコミカルな演技を見せてくれる、 ロドリゲス関係の俳優たちを見ることができるという楽しみはあります。
というわけで、都会の恋愛を楽しんだり、刺激を求めるような女性の方や、 ハードボイルド系や男くささを求める男性の方以外に、 お勧めしたい映画です。

■物語
世界を救ったことにより、OSS(戦略事務局)に設立された スパイキッズとなり活躍中のカルメンとジュニの姉弟に、 同じくスパイキッズのライバル、ギグルズ兄妹が現れた。
ある晩の大統領主催のOSSパーティで、ジュニは彼らの妨害でスパイの資格を剥奪される。
2人は汚名返上のため、大統領の機密情報であるトランスムッカーを盗んだ犯人を追って、 潜水艦に乗り込んだのだった。
しかし、漂流の末にたどり着いたのは、奇妙な生物たちが生息する地図には無い謎の島だった。


■出演者
“スティーヴ・ブシェミ”はとっても中途半端です。
前回の「スパイキッズ」のフェーガン・フループみたいなインパクトがあるかなと思いましたが、 キーパーソンであるにもかかわらず、悪者ではないためクライマックスでの絡みが無いんですよね〜。
子供向け映画で、まじめに演技している姿が、可愛くてまた違う一面を見ることができたのが、 良かったことですかね。
それにしても、スパイキッズの二人は随分と大人になってましたよ。特にカルメンはしっかり女になってます。
子役から女優になるには、この映画をステップにするのは難しいとは思いますが、 がんばってほしいものですね。

■おまけ
右上の写真にもあるとおり、ほんと笑えるぐらいに、ハーレイ君の妹はそっくりですよ。
可愛さのかけらもありませんし、演技力の高さを見せ付けることもありませんが、 気の強さだけは本物のようです。

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【ゴースト・ワールド】 −−GHOST WORLD−−
2001(ドラマ/青春)
監督:テリー・ズウィコフ
製作:リアン・ハルフォン、ジョン・マルコヴィッチ、ラッセル・スミス
製作総指揮:ピッパ・クロス、ジャネット・デイ
原作:ダニエル・クロウズ
脚本:ダニエル・クロウズ、テリー・ズウィコフ
出演:
○ゾーラ・バーチ
イーニド(高校卒業したばかりの口は悪いが根は優しい娘)
スカーレット・ヨハンソン
レベッカ(金髪で美人のイーニドの親友)
●スティーヴ・ブシェミ
シーモア(彼女のいない中年のレコードおたく)
○ブラッド・レンフロ
ジョシュ(イーニドとレベッカのぱしり)
○イレーナ・ダグラス
ロベルタ(イニードの学校の補習の先生で芸術家)
○ボブ・バラバン
(イーニドの父)
○テリー・ガー
マキシン(イーニドの父の再婚相手)
○ステイシー・トラヴィス
ダナ
○チャールズ・C・スティーヴンソン・Jr
Jr. ノーマン
○トム・マッゴーワン
ジョー

アカデミー賞:○脚色賞
NY批評家協会賞:●助演男優賞(スティーヴ・ブシェミ)

■全体の感想
イーニドはどこにでもいるティーンのようですが、ここまで感受性が豊かで、 自分自身と世間の距離を意識しすぎるティーンは少ないと思います。
その分、自分の過去や現在の自分と重ね合わせようとすると、 重なる部分はありながらも大半は違和感と、彼女に対する同情で埋め尽くされるのではないでしょうか。
前半は自分を中心に上手く回る世の中を楽しんでいたが、 何か1つを失うたびに笑顔が消えて、更に世間と自分の距離を縮めることができない自分に苛立ってます。
この気持ちは現代社会に違和感を感じる私たちに、理解できることですので、 摩擦を避けながら普通に生きている私たちへの警告のようにも取れました。
単純なティーン向けの映画と思っていましたが、なかなかの社会派映画です。
ただ後半が必要以上に寂しすぎて、彼女のこれからの行き先に、はっきりとした光が見えないのが残念でした。

■物語
幼なじみのイーニドとレベッカは、高校を卒業したら一緒に暮らす約束をしているほど仲が良い2人。
つまらない高校生活を卒業して、 これからの進路も決めないままに、好きなことをして楽しんでいた。
毎日のようにダイナーに入り浸っていた2人は、 ある日新聞に載っていた出会い系広告を発見して、 いたずらで呼び出してみることに。
現れたのはどうしようもない中年男だった。 待ち惚けを食らいながら惨めにひとりミルクシェイクをすする姿に、 哀愁を感じたイーニドとレベッカは、 騙されたと気付き怒って店を出て行った彼のことが気になり、家まで尾行することにした。。。

■出演者
ゆっくりめのテンポが、日常だらだら過ごすティーンのテンポに合っているのか、 途中で彼女たちに振り回される“S・ブシェミ”が出てきたところで、 彼が彼女のテンポを変えてくれます。
やはり、日々イライラしながらも、自分の気持ちを内に込める社会人的な彼は、 私達も共感できるものです。
彼自身がはっきり理解している、社会の中での自分の位置や、 世間とは関係のない自分のこだわりが服装や趣味にちりばめられていて、 大人としてうなずける所は多々ありました。
イーニドもそんな彼に、共感して身を寄せたんでしょうね。
そんな彼の人間性は、イーニドが日記のようにつけていたスケッチブックの 彼のイラスト達に、全てが込められているのではないでしょうか。
なかなかステキな絵たちです。

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【モンスターズ・インク】 −−MONSTERS, INC.−−
2001(アニメ)
監督:ピート・ドクター
製作:ダーラ・K・アンダーソン
製作総指揮:ジョン・ラセッター、アンドリュー・スタントン
脚本:ダン・ガーソン、アンドリュー・スタントン
音楽:ランディ・ニューマン
共同監督:デヴィッド・シルヴァーマン、リー・アンクリッチ
出演:
○ジョン・グッドマン
ジェームズ・P・サリバン(サリー)(紫ぶち混じりの青い毛に覆われた怖がらせランキングトップのモンスター)
○ビリー・クリスタル
マイク・ワゾウスキ(サリーの相棒の緑ボール型一つ目モンスター)
○メアリー・ギブス
ブー(人間界からモンスターズシティーに紛れ込んだ女の子)
●スティーヴ・ブシェミ
ランドール・ボッグス(鋭い牙と8本の手足、カメレオンのように姿を隠せる、サリーのライバルモンスター)
○ジェームズ・コバーン
ヘンリー・J・ウォーターヌース(複眼、蟹型のモンスターズ社の社長)
○ジェニファー・ティリー
セリア(マイクがぞっこんのモンスターズ社受付嬢)
○ボブ・ピーターソン
ロズ(モンスターズ社書類整理係)

アカデミー賞:●歌曲賞、○作曲賞、○音響効果賞、○長編アニメ賞

■全体の感想
この映画を見る前に、『この映画を楽しめなければ、 子供のころの純粋さが失われているのだ』と、言われていましたが、 自分の心はまだまだ汚れていませんでした。 かなり、声を出して楽しんでたからです。
ストーリーは、奇抜な発想の割には、落ちが分かりやすかったんですが、 映像とキャラのかわいさに免じて、良しって言う感じです。
なんせ空想の世界なので、無限に広がりがあるので、これからに期待します。
そのキャラの中でも、ブーの言葉になっていないセリフがたまらなかったです。 黒髪で好奇心旺盛な子供を見ていると、外国の映画ですが、妙に身近に感じたりしました。
ハリウッドの映画は、こういう勧善懲悪がはっきりしていて、 難解さがないところが、単純に楽しめる要因でしょうね。ほんと、心から楽しめました。
あえて、CGのことは触れてませんが。。。

■物語
モンスターズ株式会社は、人間界に侵入して人間の子供の悲鳴を採集し、 それをエネルギー源にモンスターシティに電力を供給する会社。
しかし、子供はたいへん有害なので、シティに連れ帰ることは禁止されている。
同社のエリート社員、サリーはみんなが憧れる悲鳴採集の名人で、 そのパートナーで大親友のマイク・ワゾウスキとのコンビは完璧だった。
しかし、ある日人間の子供ブーが、彼についてシティに来てしまう。
会社に知られれば自分たちも隔離されてしまうため、 サリーとマイクは厳しい追跡を逃れて、こっそりと少女を人間界に戻そうとするが。。。

■出演者
こういうキャラ頼みの映画というのは、良くも悪くもイメージが強烈じゃなければ、 面白くなくなってしまいます。
そして、人によって、思い入れのキャラが異なるような映画は、 その先続いていくでしょうし、キャラが独り立ちするものです。
そうなると、サリーとマイクはぴったりですし、コンビでがんばれそうです。
ブーというキャラは、主人公の一人でありながら、名前も適当で今後は出てこなそうなので、 ある意味ボンドガールのようですね。
そんな中、徹底的な悪(ディズニーに絶対いる悪いキャラ)のランドール・ボッグスは、 しゃべり方も、やっていることも独特の陰険さで、虫唾が走ります。
“スティーヴ・ブシェミ”さすがです。声だけで、強烈な嫌われキャラを演じてくれました。 (無理やり誉めすぎかしら?)

■おまけ
アカデミー賞の短編アニメーション賞を獲得した「フォー・ザ・バーズ」は、 「モンスターズ・インク」の冒頭で上映されている4分間の短編映画なんですよ。
あっという間ですが、アメリカンなユーモアで、一気に観客の心を鷲づかみにしてくれます。

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【ビッグ・ダディ】 −−BIG DADDY−−
1999(コメディ)
監督:デニス・デューガン
製作:シド・ギャニス、ジャック・ジャラプト
脚本:スティーヴ・フランクス、ティム・ハーリヒー、アダム・サンドラー
出演:
○アダム・サンドラー
ソニー・コーファックス(バイト暮らしの未熟な青年)
○ジョーイ・ローレン・アダムス
レイラ(ソニー心優しい弁護士)
○コール・スプラウス
ジュリアン(ソニーの養子になる男の子)
○ディラン・スプラウス
ジュリアン(ソニーの養子になる男の子)
○ジョン・スチュワート
ケビン(ソニーのルームメイト)
○レスリー・マン
コリーン(ソニーの元恋人)
○アレン・コヴァート
フィル(ゲイの弁護士)
○ロブ・シュナイダー
(配達人)
●スティーヴ・ブシェミ
(ホームレス)

■全体の感想
『社会からちょっと外れているけれど中身は良いやつ』 をセオリー通りに演じた“A・サンドラー”の守りに入ったコメディです。
彼の王道的な演技は、周りはいらつくけど憎めないといった感じですし、 更に可愛い子役が絡んできますので、結構良質なコメディに仕上がってるのではないでしょうか。
物語の展開は、結構無理があって強引なハッピーエンドではありますが、 誰もが幸せになるコメディとして仕上げるためには、必要な要素だと思います。
出演者全員が“A・サンドラー”のことが好きなんだろうなと感じる作品で、 難しいことを考えずに、誰からも好かれるキャラクターとは、 どのようなものかを感じながら楽しんでくださいね。

■物語
同級生たちがとっくに社会人として活躍しているというのに、 ソニーはいまだに気楽なバイト暮らし。 とうとうキャリア志向の恋人に愛想をつかされフラれてしまう。 そんな時、親友ケビンに本人も知らない隠し子がいたことが発覚。
ソニーは自分が大人の責任を果たせることを証明しようと、 その子の親になることを決心するのだが

■出演者
ほとんど“A・サンドラー”のための友情出演的な感じですが、 切れた演技を見せてくれます。 友情出演の場合には、まともな役はありませんが、 彼を探し出すのもまた面白いものです。
特に今回は遊んでいる感じが伝わり、のびのびと出演していますね。
他にも“A・サンドラー”ファミリー的なキャストが出演していて、 たとえラジー賞を受賞しても、出演している誰もが なんとも思わないように楽しんでいる映画です。
皆さんも一緒に楽しみましょう。

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【ビッグ・リボウスキ】 −−THE BIG LEBOWSKI−−
1998(コメディー/ドラマ)
監督:ジョエル・コーエン
製作:イーサン・コーエン
製作総指揮:ティム・ビーヴァン、エリック・フェルナー
脚本:イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン
出演:
○ジェフ・ブリッジス
ジェフ“デュード”リボウスキ(職がなくボーリングをしない日は暇な男)
○ジョン・グッドマン
ウォルター・ソブチャク(押しの強すぎるデュードのボーリング仲間)
●スティーヴ・ブシェミ
ドニー(間の悪いデュードのボーリング仲間)
ジュリアン・ムーア
モード・リボウスキ(ビッグ・リボウスキの娘)
○デヴィッド・ハドルストン
ジェフ“ビッグ”リボウスキ(リボウスキ財団の会長)
フィリップ・シーモア・ホフマン
ブラント(ビッグ・リボウスキの秘書)
ジョン・タトゥーロ
ジーザス・クィンタナ(デュード達のボーリング・チームのライバル)
○ベン・ギャザラ
ジャッキー・トリホーン(ポルノ映画の製作者、借金取り立て屋)
○サム・エリオット
ストレンジャー(語り)
○フリー
ニヒリスト

■全体の感想
一回見るよりも、何回目かの方が楽しめる、後から面白さがわかってくるような映画です。
独特の世界観をもつ“コーエン兄弟”の作品の中でも、比較的わかりやすい映画ですが、 やはり普通の日常の中で、ちょっとしたきっかけから、ことが信じられないぐらいに大きくなっていきます。
今回は、ほとんどコメディな作りなので、単純に楽しめますが、じっくり見ると奥が深い物語です。
所々に普通の人とちょっとずれた笑いをちりばめ、後で関係してくるんだろうな〜と思っているうちに、 映画が終わって、結局そのシーンだけの笑いだったりして、ある意味贅沢な映画です。
そういう、シュールな笑いが苦手な人は、ちょっとお勧めできませんが、 そんなに難しくないので、たまにはニヤリとしてみるのもいいのでは?

■物語
気ままに日々を暮らす無職のデュードは、いつものように家に帰ってみると、 強盗の二人組が未婚のデュードに、女房の借金を返せと詰め寄って散々脅され、絨毯に小便までされた揚げ句、 人違いをしたことに気付いて出ていった。
どうやら同姓同名(ジェフ・リボウスキ)の億万長者が存在しているらしいことに気付いて、 絨毯を弁償してもらうためにその億万長者の家に行ったが、案の定追い出されます。
ところが、愛妻を融解されたので、その金の受け渡しをして欲しいと、 ビッグ・リボウスキに呼び出され、大金を手渡されます。
その受け渡しの時に、ベトナム戦争帰りのユダヤ教信者のウォルターに、 その誘拐事件が狂言であるとけしかけられ、 偽者の金を渡すことになるがそんな陳腐な計画が成功するはずもなく...
ボーリングすることだけが楽しみだった平和な日々が、みるみる複雑に悪い方向へ転がって行く様は、 “コーエン兄弟”王道の「ファーゴ」や、 “スコット・スミス”原作の「シンプル・プラン」を思わせますが、 こちらはサスペンスではなく、コメディタッチである点が、ちょっと違います。

■出演者
コーエン・ファミリー大集合的な出演者で、みんなでコメディしたら、 こんな最高な作品ができあがりましたって感じの映画です。
特に“ジョン・グッドマン”と“ジョン・タトゥーロ”と“スティーヴ・ブシェミ”は、 「バートン・フィンク」で、 共演していますし、これを含めて3作以上出演しています。
さらにブシェミは、他に「ミラーズ・クロッシング」・「イン・ザ・スープ」「未来は今」 「ファーゴ」と、 インディペンデンス映画からメジャー映画へと、コーエンと共に大きくなったと言っても過言じゃないぐらい、 の絡み方をしています。
他にも出演している曲者ぞろいの中でも、 一番気になる演技をしていたのが、“スティーヴ・ブシェミ”ですね。
リボウスキ財団の会長の秘書役の「フィリップ・シーモア・ホフマン」との絡みが見れなかったのが残念ですが、 ともに主人公たちを引き立たせるために徹しているところが、感動し最高に笑えます。 そして、一度気になると最後まで目が離せなくなって、登場してくるのが楽しみになります。

で、どんな役かというと、同じボーリング仲間にもかかわらず、 最初から最後まで間が悪く話しに入れず、 入ろうとするとウォルタにうるさいと怒鳴られ、 結局デュードとウォルタが何をやっているのか知らないという感じです。
しかし、彼の存在が強烈な二人の個性を中和させる役で、互いにいらだつ凸凹の二人から、 一時的に目をそらさせてくれる、オアシス的な存在となっています。

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【アルマゲドン】 −−ARMAGEDDON−−
1998(SF/パニック)
監督:マイケル・ベイ
製作:ジェリー・ブラッカイマー、ゲイル・アン・ハード、マイケル・ベイ
脚本:ジョナサン・ヘンズリー、J・J・エイブラムス、スコット・マイケル・ローゼンバーグ
出演:
○ブルース・ウィリス
ハリー・S・スタンパー(掘削のプロチームの指揮官)
○ベン・アフレック
A.J.フロスト(ハリーに対抗しつつも尊敬するチームのサブリーダー)
○リヴ・タイラー
グレース・スタンパー(ハリーの娘でA.J.のこ萎靡と)
○ウィル・パットン
チック・チャップル(ハリーの右腕的存在)
●スティーヴ・ブシェミ
ロックハウンド(学者並の頭脳を持つ女好き)
○ピーター・ストーメア
レヴ・アントロボフ(ロシア人宇宙飛行士)
○マイケル・クラーク・ダンカン
ジャイティス・カーリーン(チームではベアーと呼ばれる巨漢)
○ビリー・ボブ・ソーントン
ダン・トルーマン(NASA総指揮官)

アカデミー賞:○主題歌賞、○視覚効果賞、○音響効果賞、○音響賞

■全体の感想
素直な感想として、人が言うほど駄作ではないと思いました。
「ディープ・インパクト」よりもメジャー志向ですし、 大袈裟な演出や、解りやすいストーリーも、ハリウッド大作志向にのっとっていて、 万人受けするA級の娯楽映画だと思います。
アクションはもちろんのこと、見応えのあるSFシーンは、 そこら辺のハリウッドを毛嫌いする監督には作り得ないものであって、 それを批判する人は、娯楽映画として見ないで、 どういう視点でこの映画を見ているんだろうかと思います。

映像以外では、この手の映画に欠かせない“ブルース・ウィルス”のおかげで、 他のアクション映画と同じような映画に見えますが、 何故か“ブシェミ”兄さんが出演してて、良い意味でバランスを壊してくれています。
感動というよりも気恥ずかしいぐらいの演出に、見事にはまった“エアロ”の「I Don't Want To Miss A Thing」 なんて、盛り上げてくれる演出もそこまでいけば、手放しで拍手を送ります。
悪いこと言いません。斜に構えず、素直な気持ちでこの映画を見て下さい。 むずがゆいシーンも、受け入れられない時に、自分って結構擦れてるのかしら? と気づかせてくれますよ。

■物語
突然NYに落下した隕石の元は、 地球への衝突コースを取る小惑星の破片だった。
もしも、テキサス州の大きさにも匹敵するその小惑星が地球に激突すれば、人類の半分は焼け死んで、 残りはその後の氷河期で死んでしまうという。
これを回避する方法はただひとつ、小惑星内部に核爆弾を設置し、内側から破壊するしかない。
そこでその任務に選ばれたのは、石油採掘のスペシャリストであるハリーのグループだった。。。


■出演者
ミスキャストを逆手にとって、それを楽しんでいる“ブシェミ”は、 浮いているにも関わらず、しっかりと最後まで出演していたのがうれしいですね。
地質学者並の天才役という事で、辞めて欲しかったが、 しっかり『俺は天才で、宇宙うに行くんだ!』とか言いながら、 10万ドル借りて、キャバクラで大暴れしたり、 惑星の上で狂ったように銃乱射するところなんて、 彼に求められている緊張をほぐす役をしっかり演じていて、ほっとしました。
別れ際にみんなで、大合唱するシーンは、テノールのパートなんて歌っていて、 始めて見る感動シーンを真顔でやる“ブシェミ”を見て笑っちゃいましたが、 それ以外は、以前からの彼のイメージそのままでした。
他にも相変わらずアクションを、そつなくこなす“ブルース・ウィリス”や、 “リヴ・タイラー”の男勝りだけど、女の魅力満点の演技、 “ベン・アフレックス”の良い所どり演技は、 楽しませてくれますが、特筆するものはありませんでした。

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【ウェディング・シンガー】 −−THE WEDDING SINGER−−
1998(ラブストーリー/コメディ)
監督:フランク・コラチ
製作:ロバート・シモンズ、ジャック・ジャラプト
脚本:ティム・ハーリヒー
出演:
○ドリュー・バリモア
ジュリア・サリヴァン(結婚間近のウェイトレス)
○アダム・サンドラー
ロビー・ハート(元ロック歌手のしがないウェディングシンガー)
○クリスティーン・テイラー
ホリー・サリヴァン(ジュリアの姉)
○アレン・コヴァート
サミー(ロビーの友人)
○アンジェラ・フェザーストーン
リンダ(ロビーの元恋人)
○マシュー・グレイヴ
グレン・グリア(ジュリアの婚約者)
○アレクシス・アークエット
ジョージ
○エレン・アルベルティーニ・ダウ
ロージー(ロビーがピアノを教えているおばあちゃん)
○ビリー・アイドル
ビリー・アイドル(本人)
●スティーヴ・ブシェミ
デイブ(ある新郎のダメな兄)

■全体の感想
友情から始まった関係が運命の恋に変わる話を描いたドラマは数知れず。
この映画もその典型ですが、90年代後半にもかかわらず、 背景を80年代に設定し、その頃ヒットしたポップソングを散りばめて、 ベタな物語を映像だけでノスタルジックなコメディに仕立て上げました。
というのも、近くて遠い80年代の今後も復活することがないであろう 衣装やヘアスタイルは、見ているだけで恥ずかしくなってくる映像が、 たまらなく懐かしく面白い。 そう、マイケル・ジャクソンのBADが全盛だった頃です。
まず、そのコメディの要素をベースにすることによって、 ベタな物語を斜に構えて見ることなく純粋に受け入れさせてくれます。 単に私たちを笑わせることではなく、 人生ってそれほど悪いものじゃない、 辛いことがあってもいつかは恋をして幸せになることはできるんだということを、 純粋に分かりやすく感じさせてくれました。

■物語
プロのミュージシャンを目指すロビーは、 結婚式を盛り上げるウェディング・シンガーとして生計を立てていた。
しかし、そんな今の彼に魅力を感じなくなったフィアンセに、 結婚式当日逃げられてしまう。
それからというもの自暴自棄になった彼を、 式場のウェイトレスのジュリアが元気づける。 そんなジュリアの優しさに触れたロビーは、 やがて彼女に好意を抱いてゆくのだが、彼女の結婚式は3ヵ月後に迫っているのだった。。。

■出演者
いやいや、出演者全員の開き直った80年代スタイルはたまりません。
真っ赤なレザージャケットに肩パッド、ノースリーブのメッシュシャツに、 イヤリング。髪型はボリュームがあるのに固まっているといった、 今思えばとっても不思議な時代でした。
それをみんな楽しんでるようで、その雰囲気が冒頭のダンスシーンからも伝わり、 最後まで楽しませてくれました。バカにしてるわけでもなく、 懐かしい恥ずかしさを再現してるんですよね。
そして、我らがブシェミ兄貴も悪乗りして、 冒頭から飛ばしてくれました。 友情のためにぶっ飛んだ演技をさらりとやって、消えていく清々しさはたまりません。 80年代パンクの象徴であるビリー・アイドルが老けてました。 そこだけは、当時を完全に再現するのは難しかったようですね。

■おまけ
実は“アダム・サンドラー”って、グラミー賞にノミネートされたことがあるんですよ。
歌は上手いし、様になっていたから納得です。
『They're All Gonna Laugh At You!』と『What The Hell Happened To Me?』なんだけど、 他の2枚もプラチナになっているほどの売れっ子なんですよね。 いまいち日本人受けしないのは、典型的なアメリカンコメディアンだからでしょうか。 結構彼って凄い人です。

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【コンエアー】 −−CON AIR−−
1997(アクション/サスペンス)
監督:サイモン・ウェスト
製作:ジェリー・ブラッカイマー
製作総指揮:リン・ビグロー、ピーター・ボガート、ジョナサン・ヘンズリー、ジム・カウフ、チャド・オマン
脚本:スコット・ローゼンバーグ
出演:
ニコラス・ケイジ
キャメロン・ポー(不運な事故で投獄された元軍人、正義感強すぎ)
○ジョン・キューザック
マーシャル・ヴィンス・ラーキン(キャメロンを信じて、事件解決へ奔走する連邦保安官)
○ジョン・マルコヴィッチ
サイラス・グリッソム(囚人輸送機ハイジャックのリーダー)
●スティーヴ・ブシェミ
ガーラント・グリーン(最重要凶悪快楽的殺人犯)
○モニカ・ポッター
トリシア・ポー(キャメロンの妻)

アカデミー賞:○主題歌賞(ダイアン・ウォーレン"How Do I Live")、○音響賞

■全体の感想
何故、2枚目のアクションスターとして売れているのかが、 良く解らない“ニコラス・ケイジ”が主演のこの映画は、 囚人輸送機のハイジャックということからもお分かりかと思いますが、 かなりの曲者がそれぞれの演技を競って出演している映画です。
その結果、主人公であるはずの“ニコラス・ケイジ”は、 脇役達に食われまくり、更には飽きれるほどの正義感で、 売れ線俳優の見本のような演技が、 見るものを冷めさせてくれます。

が、主役さんからちょっと目を離すと、 あらあら随分と豪華で、クセのある演技が皆さん光ってらっしゃいますね〜って 感じの出演者で、その点ではかなり楽しめるのではないでしょうか。
特に“ジョン・マルコヴィッチ”と“スティーヴ・ブシェミ”は、自分の脇役人生を発散させるかのような、 圧倒的存在感で押しまくってます。

■物語
元陸軍隊員のキャメロンは、妊娠中の妻を暴漢から守るために殺人を犯してしまい、8年もの間投獄されてしまう。
仮釈放の日に、妻と未だ見ぬ娘に会えるはずだったが、 なんとキャメロンが乗った囚人輸送機(コン・エアー)が、 極刑囚人のサイラス達によってハイジャックされてしまった。
中継地の降りることもできたが、看守と刑務所仲間を見捨てることができず、 機内に残って戦うことを選択したキャメロンは、事態収拾の為、 地上で孤軍奮闘している連邦保安官のラーキンに、機転を利かせてメッセージを送るが...

■出演者
なんといっても、囚人役の二人の演技ったら、この映画でしか見れない圧倒的な存在感に包まれて、 ただのアクション映画にピリッとスパイスを利かせてくれています。 (このスパイスがあるからといって、アクション・ラブ・サスペンスの王道から外れませんが...)
中継地点から「羊たちの沈黙」 バリの拘束服で登場した“スティーヴ・ブシェミ”は、ストーリーとは全く離れたところで、 別の物語を形成して行くようなマイペースな存在です。 貧弱なイメージと、37人を惨殺した殺人鬼の冷酷さを兼ね備えた雰囲気は、 独特の空気と姿が見えなくても気になってしまうという気持ちにさせてくれます。
途中、少女を見つけて、お人形遊びをする姿は最高に好きですね。
最後に独りでおいしいところを持っていく設定は、 自由に演技をさせてもらっていた“スティーヴ・ブシェミ”を象徴したシーンですね。

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【ファーゴ】 −−FARGO−−
1996(サスペンス/ミステリー)
監督:ジョエル・コーエン
製作:イーサン・コーエン
製作総指揮:ティム・ビーヴァン、エリック・フェルナー
脚本:イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン
出演:
○フランシス・マクドーマンド
マージ・ガンダーソン(妊婦の女性警察署長)
●スティーヴ・ブシェミ
カール・ショウォルター(誘拐依頼をうけた、神経質で乱杭歯が目立つ“変な顔”の男)
○ウィリアム・H・メイシー
ジェリ−・ランダーガード(借金苦の自動車セールスマン)
○ピーター・ストーメア
ゲア・グリムスラッド(誘拐依頼をうけた、不気味で大柄の男)
○ハーヴ・プレスネル
ウェイド・グスタフソン(ジーンの父親で自動車業界の大物)
○クリステン・ルドルード
ジーン・ランデーガード(ジェリーの妻で誘拐事件の被害者)

アカデミー賞:○作品賞、○助演男優賞(ウィリアム・H・メイシー)、●主演女優賞(フランシス・マクドーマンド)、 ○監督賞、○撮影賞、○編集賞、●脚本賞
カンヌ国際映画祭:○パルム・ドール、●監督賞
NY批評家協会賞:●作品賞
LA批評家協会賞:●脚本賞
ゴールデン・グローブ:○作品賞、○女優賞(フランシス・マクドーマンド)、○監督賞、○脚本賞

■全体の感想
一回見ただけでは、この映画の面白さは解らないかもしれません。
コーエン兄弟の真骨頂である、小さなきっかけからいつのまにか大きな事件になって、 最後は静かに終わって、何事もなかったかのような日常に戻り、 虚しさだけがそこに残るという全体の流れが、 派手なアクションやトリックがないだけに印象に残りづらいからです。
しかし、実話を基にしているというストーリー自体の面白さはもちろん、 得意の個々のキャラクターのちょっとした奇妙さと、 それでいて共感でき得るセリフの数々は、噛めば噛むほど味が出て、 見るたびに新しい発見を与えてくれます。
映像も、静かな冬の田舎町の白と、 そこで起こる血みどろ殺人事件のコンストラクトが、 よりストーリーやキャラクターを際立たせ、 これでけ指示される映画になったのだと思います。
「シンプル・プラン」と、 同じように身近であるようで無いようなストーリーは、 自分の生活に置き換えてみると、 結構共感できてその瞬間に自分の怖さに気付くかもしれませんね。

■物語
ミネソタ州ミネアポリスに住む車のディーラーのジェリーは、 借金返済のために自分の妻ジーンを誘拐し、 会社のオーナーでもある義父から身代金をいただこうと考えました。
誘拐を実行するのは、前科者の従業員から紹介された妙な二人組、 カールとグリムスラッドでした。
ジーンをどうにか自宅から誘拐した二人は、隣町ブレイナードまで逃げたところで、 停車を命じた警官と目撃者を射殺してしまいます。 そこで妊婦の女性警察署長マージは事件を追ってミネアポリスに赴くが、 その間にも狂い始めた誘拐計画は次々と犠牲者を産んでいくのだった...

■出演者
“スティーブ・ブシェミ”は、単なる誘拐犯ではなく、出だしから明らかにドジル予感をかもし出す、 しゃべりがうるさく落ち着きの無い短気な男の役です。
自分の弱さを隠すために、ひたすらしゃべりまくりまくし立て、 何もかもを押し通そうとするところが、 落ち着いている相方の“ピーター・ストーメア”との相乗効果で、 かなり奇妙な関係を醸し出しています。 さらに、威厳のある被害者の父親とのシーンで、 自分の弱さを思い知らされ、撃ち返され顔面を撃たれてからは、 もう見ていて楽しいぐらいバタバタして、 サスペンスなのにブラックコメディみたいな雰囲気になります。
そうですね、思わずにやっとしてしまう演技が随所に見られる出演者の演技がたまらない映画ですね。
何よりも、犯人を追う刑事が、妊婦のおばさんちゅう時点で、普通じゃないですよね。

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【デスペラード】 −−DESPERADO−−
1995(アクション)
監督:ロバート・ロドリゲス
製作:ビル・ボーデン、ロバート・ロドリゲス
脚本:ロバート・ロドリゲス
出演:
○アントニオ・バンデラス
マリアッチ(恋人を殺した敵に仇討ちを誓う男)
○サルマ・ハエック
カロリーナ(マリアッチを匿う本屋の娘)
○ヨアキム・デ・アルメイダ
ブチョ(部下が無能な麻薬密売の元締め)
●スティーヴ・ブシェミ
ブシェミ(酒場の偵察や、マリアッチに忠告する数少ない友人の1人)
○チーチ・マリン
ブチョの部下である酒場のバーテン
○クエンティン・タランティーノ
酒場で取引する男
○アルバート・ミシェル・Jr
キーノ(マリアッチ無敵の男達の1人で、ロケットランチャーをぶっ放す)
○カルロス・ガラルドー
カンパ(マリアッチ無敵の男達の1人で、ギターケースの機関銃を使いこなす)
○ダニー・トレホ
ナイフを使いこなすマリアッチ暗殺者

■全体の感想
呆れるほどの単純明快ガンアクションです。
好感の持てる真っ直ぐなキャラ達と、セオリー通りの勧善懲悪の解りやすさ、 そして見ているものを興奮させるベットシーン!
様々な矛盾を超越した、大興奮のアクション映画です。
でも、なにか物足りない。。。それは、何かと深く考えたら、 あまりに単純過ぎるストーリでしょうか。
導入部からの“ブシェミ”の語りから入るカッコ良さは、 次第に薄れ最後はあっけなさ過ぎる結末を迎え、確かに尻切れとんぼ状態でした。
“アントニオ・バンデラス”の為の映画とはいえ、 興奮の銃撃戦をクライマックスに持ってきて欲しかったですね。 確かに何千発って弾をぶっ放していたので、気持ち良かったのですが。。

■物語
かつて恋人を殺され、自らも掌を撃たれギター弾きとしての道を閉ざされたマリアッチは、 ギターケースに武器を詰め、仇であるギャングのボスのブチョを捜し求める。
国境の町のブチョが経営する酒場で壮絶な撃ち合いの末、生き残るマリアッチだが、 通りすがりの女性をかばって追っ手に撃たれる。
その女性カロリーナは、怪我をしたマリアッチを自分の店に匿うことになり、 彼の騒動に巻き込まれることになる。。。

■出演者
この映画での主人公は、マリアッチこと“アントニオ・バンデラス”で文句はありませんが、 単純なアクション映画をより面白くした、アクセントとなっているものとして、 3つのシーンを挙げられます。
それは、ナイフ男演じる“ダニー・トレホ”の存在と、 タラスコバーでのお得意のマシンガントーク炸裂の“クエンティン・タランティーノ”とm 冒頭の“スティーブ・ブシェミ”です。
3人ともあまりに強烈なキャラで、一気にその場の空気を持っていくのはさすがで、 特に“ブシェミ”は、映画のプロローグ的登場で、見ている私達の掴みはばっちりでした。
そして、無敵の助っ人のキーノ、カンパ同様に、サブキャラ達の共通して言えることは、 派手な登場シーンの割に、あっさりと死んでしまう事です。
これが、彼らに映画を食われないコツなのか、濃いキャラが多い割に、 いつのまにか“アントニオ・バンデラス”に集中できているのかもしれません。


■おまけ
マリアッチとは、『流しのギタリスト兼歌手』の意で、 デスペラードとは、『ならずもの』の意味です。
ほんとならず者の映画でした。

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【パルプ・フィクション】 −−PULP FICTION−−
1994(犯罪/ドラマ)
監督:クエンティン・タランティーノ
脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:
ティム・ロス
パンプキン(知能的な?強盗カップル)
○アマンダ・プラマー
ハニー・バニー(パンプキンの恋人でありパートナー)
○ジョン・トラボルタ
ヴィンセント(ボスであるマーセルスの下で働くチンピラ)
サミュエル・L・ジャクソン
ジュールス(聖書の教えに目覚めたヴィンセントの相方)
○ユマ・サーマン
ミア(マーセルスの新妻)
○エリック・ストルツ
ランス(麻薬の売買人でヴィンセントの知り合い)
ハーヴェイ・カイテル
ウルフ(死体の後始末屋)
○クエンティン・タランティーノ
ジミー(ジュールスの知り合いで事件に巻き込まれる)
○ブルース・ウィルス
ブッチ(ボクサーでマーセルスとの八百長を裏切り、大金を手にする)
○マリア・デ・メディロス
ファビアン(ブッチの恋人)
○ビング・ライムス
マーセルス(ギャングのボス)
○スティーヴ・ブシェミ
(ウェイター)

アカデミー賞:○作品賞、○主演男優賞(ジョン・トラボルタ)、○助演男優賞(サミュエル・L・ジャクソン)、 ○助演女優賞(ユマ・サーマン)、○監督賞、●脚本賞、○編集賞
全米批判家協会賞:●作品賞、●監督賞、●脚本賞
LA批判家協会賞:●作品賞、●男優賞(ジョン・トラボルタ)、●監督賞、●脚本賞
NY批判家協会賞:●監督賞、●脚本賞
カンヌ映画祭:●パルム・ドール(最優秀作品賞)
ゴールデングローブ:○作品賞、○男優賞(ジョン・トラヴォルタ)、○助演男優賞(サミュエル・L・ジャクソン)、 ○助演女優賞 ユマ・サーマン、○監督賞、●脚本賞

■全体の感想
一回見ただけでは、物語の表面をなぞるだけで、 頭の中でまとまらずに面白さが伝わりにくいかもしれませんが、 何回か見ていくうちに、本当の面白さがわかる最高の映画です。
いくつかの物語が、交差して並行して流れて行く構成は見事で、 この手の“ポール・トーマス・アンダーソン”や“ロバート・アルトマン”のような、 時間を上手く使う映画が好きだなとしみじみ思わされました。
それにしても、これだけ隙のない映画なので、 並行している物語の1つ1つがちゃんと独立していて、 それらが結びついた瞬間のちょっとした感動がまた心地よい映画です。 タランティーノ映画の独特のしゃべりで押し切るシーンや、練りに練った雑談、 そして物語の端々にジョークも散りばめて、それを拾い集めるだけでも何回も見れるのではないでしょうか。

■物語
〜パンプキンとハニー・バニー〜
いかにして効率よく金を手にするかを討論している、切れたカップルのパンプキンとハニー・バニーは、 カフェレストランを襲うのが最も効率が良いと結論が出て、強盗を実行に移すのだが...

〜ヴィンセントとジュールス〜
ヨーロッパから帰ってきてばかりのヴィンセントと、 クールだけど変なところにこだわりのあるジュールスのギャングのコンビは、 ボスのお宝を奪い返しに行きます。
仕事も順調にこなしているところだったが、 タレコミ屋の頭を暴発で吹き飛ばしてしまったから厄介なことに...

〜ミアとヴィンセント〜
ボスの妻であるミアを相手するために、レストランで晩飯を一緒に取るが、 思いがけずそこでのツイストダンス大会で優勝し気分良くなってしまう。
そのハイテンションで、家で純度の高いヘロインを吸ったミアは泡を吹いて倒れてしまう。
ここで、死なれては大変とヴィンセントは悪戦苦闘するが...

〜マーセルスとブッチ〜
ギャングのボスであるマーセルスは、プロボクサーであるブッチに八百長の試合の話しを持ち掛ける。 しかし相手を死なせて勝ったブッチは、逆にそれを利用し大金を手に入れることとなり、 ボスの追っ手を殺してまで逃亡するが、車のガラス越しにばったりマーセルスと遭遇してしまう...

■出演者
豪華出演陣も当時はまだブレイク前だったこともあり、 全員必死で自己主張をしています。
そんな中、彼らに埋もれてと言うよりも、 スローで見ても本人の確認が難しいぐらいの短い時間しか 出ていないのが“S・ブシェミ”です。
ヴィンセントとミアがダンスするレストランのウェイター役なんです。
と言うわけで、彼の演技(コスプレ?)に対するコメントは難しいですね。

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【未来は今】 −−THE HUDSUCKER PROXY−−
1994(コメディ)
監督:ジョエル・コーエン
製作:イーサン・コーエン
製作総指揮:エリック・フェルナー、ティム・ビーヴァン
脚本:イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン、サム・ライミ
出演:
ティム・ロビンス
ノーヴィル・バーンズ(アイディアを持った青年野心家か脳タリン)
○ポール・ニューマン
シドニー・J・マスバーガー(社長死後会社乗っ取りを進める副社長)
○ジェニファー・ジェイソン・リー
エイミー・アーチャー(ハッドサッカー社の裏事情を探る女記者)
○チャールズ・ダーニング
ウェアリング・ハッドサッカー(自分の目的を失い自殺する社長)
○ブルース・キャンベル
スミティ(エイミーの同僚で好意を示すが相手にされない)
●スティーヴ・ブシェミ
ビートニクバーの店員

LA批評家協会賞:●美術賞
カンヌ国際映画祭:○パルム・ドール

■全体の感想
コメディーの傑作「ビッグ・リボウスキ」よりも、 4年前のコーエン兄弟作品で、既に完成された内容で、しっかり笑わせてくれます。
強烈なキャラをぶつけて、名脇役がそれをフォローするという感じですが、 今回はそれ以上に時間の流れを上手く使った、物語重視の作品だった気がします。
展開自体は解りやすくシンプルですが、コーエン独自のブラックでありつつ、 最後はスッキリさせてくれる映画です。
どっかん笑わせるパワーはありませんが、好きなシーンがたくさん出て、 思いだし笑いを提供してくれる映画です。
そして、邦題にもなっている『未来は今』を伝えるという、 テーマに沿った映画であるため、もちろん自分自身を見つめなおすきっかけとも、 なってくれる映画です。
じっくり、楽しんで下さい。

■物語
手に職のないまま、とっておきのアイディアだけを持って、 NYに出て来た青年ノーヴィルは、大企業ハッドサッカー社の郵便係になった。
ところが彼の入社と同時に社長が突然自殺し、 会社乗っ取りを目論む重役マスバーガーから後任に任命される。
脳タリンを社長にして、暴落した株を買い占めるという、 幹部の思惑を知らずに、ノーヴィルは自信のアイディアを出す日を待っている。
そんな裏の陰謀を感じた、敏腕女性記者エイミーは、 ノーヴィルの秘書として潜入するが、 次第に彼の純朴さにひかれていく。
ノーヴィルのアイディアはどうなるのか、そして恋の行方は。。。

■出演者
“T・ロビンス”のとぼけた純粋な男のよりどころとなる、 バーの店員に“S・ブシェミ”はいました。
彼のために気の利いたことを言うこともなく、 ティムのことを、あきれた表情で見ているぐらいでした。
コーエン兄弟のファンタジーサイドでは、 彼の癖のある演技は抑えられちゃったんでしょうか。。。

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【イン・ザ・スープ】 −−IN THE SOUP−−
1992(ドラマ/コメディ)
監督:アレクサンダー・ロックウェル
製作:ジム・スターク、ハンク・ブルーメンタール
製作総指揮:鈴木隆一
脚本:アレクサンダー・ロックウェル、ティム・キッセル
出演:
●スティーヴ・ブシェミ
アルドルフォ・ロロ(自称映画監督の若者)
○シーモア・カッセル
ジョー(アルドルフォに付きまとう謎の男)
○ジェニファー・ビールス
アンジェリカ(アルドルフォの隣人で憧れの女性)
○ウィル・パットン
スキッピー(ジョーの弟役)
○ジム・ジャームッシュ
モンティ(安い番組のプロデューサー)

■全体の感想
映画監督を夢見るきゃしゃな青年と、きな臭い脂ぎったオヤジとの絡みを中心に、 夢に向かって歩き出す男の友情を描いた、ハートフル・コメディー・ドラマです。
設定が面白いと思ったら、実はこの話しは、 金に困ってサックスを売りに出した事で、小物のギャングと知り合い気に入られ、 1作目の製作資金を援助してもらったという、 監督“アレクサンダー・ロックウェル”自身の実話が元になっていたのです。
実話をベースに作られたという事を知ってから見ると、 監督の映画への思いと、現実の厳しさが現れていて、 何も知らないよりも角度を変えて見ることができます。
こういう地味だけど、見終わった後の余韻が心地よい映画を大事にしたいな〜と、 思える映画で、みんなに紹介していきたいと思うのでした。

■物語
ボロアパートに住む、映画監督を夢見る青年アルドルフォは、 いよいよ金に困って、自主映画の脚本を売りに出すことにすることにした。
胡散臭いTV番組に出演や、隣人に相手にされないなど、 腐っているところ、ジョーと名乗る男から電話が入った。
彼はアルドルフォを気に入り、脚本を1000ドルで買ってくれて、 製作資金を援助してくれるとの事だが。。。

■出演者
数少ない“スティーブ・ブシェミ”が主人公の映画です。
主人公として映画を盛り上げるよりも、脇役として主人公と絡んでもらうほうが、 個人的には好きですが、脇役にいじられて(いじめられての方が近い?) 振りまわされている、まじめな青年役というのも、 なかなか言い味出てます。
この映画を見終わったときには、彼が中心の映画にもかかわらず、 良い意味でみんなで盛り上げた映画って感じです。
それにしても、“シーモア・カッセル”の飛んでる演技は、 予想外エンディングの為にあるようなもので、 根は良い奴だけどついて行けそうもない、って感じの男を見事に演じていました。
最後の2人の浜辺のシーンは、監督自らの声という感じで、ぐっときます。

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【バートン・フィンク】 −−BARTON FINK−−
1991(ドラマ)
監督:ジョエル・コーエン
製作:イーサン・コーエン
製作総指揮:ベン・バレンホルツ、テッド&ジム・ペダス、ビル・ダーキン
脚本:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
出演:
ジョン・タトゥーロ
バートン・フィンク(社会派劇作家)
○ジョン・グッドマン
チャーリー・メドウズ(バートンの隣の部屋に泊まる保険セールスマン)
○ジュディ・デイヴィス
オードリー・テイラー(W・P・メイヨウの秘書兼愛人)
○マイケル・ラーナー
ジャック・リプニック(バートンを雇った映画配給会社社長)
○ジョン・マホーニー
W・P・メイヨウ(バートンが憧れる作家)
●スティーヴ・ブシェミ
チェット(アールホテルのフロント)

アカデミー賞:○助演男優賞(マイケル・ラーナー)、○美術(監督)賞、○美術(装置)賞、○衣裳デザイン賞
カンヌ国際映画祭:●パルム・ドール、●男優賞(ジョン・タートゥーロ)、●監督賞
全米批評家協会賞:●撮影賞
NY批評家協会賞:●助演女優賞(ジュディ・デイヴィス)、●撮影賞
LA批評家協会賞:●助演男優賞(マイケル・ラーナー)、●撮影賞
ゴールデン・グローブ:○助演男優賞(ジョン・グッドマン)

■全体の感想
コーエン兄弟独特の世界観が随所に表れていた作品です。
何回も見ているうちに、同じ個所が違って見えて違うところで笑ったり、 驚いたりと相変わらず噛めば噛むほど楽しめる映画です。
なんせ、史上初のカンヌ映画祭の主要3部門独占という快挙を成し遂げたのだから、 質に関しては抜群です。
全体を通して終始、ものすごい湿度と、ねっとりとした暑さを、 蚊の飛ぶ音や、糊がどろっと流れ剥がれてくる壁紙などで、見る者に臨場感を与えてくれます。 更に、1つの部屋を様々なカメラアングルによって、息苦しさを表現し、 出演者の汗や緊張感で、生理的な感覚(嫌悪感に近い)を画面を通してリアルに伝えてくれます。
これがクライマックスの“ジョン・グッドマン”の走りでピークに達し、 ラストの主人公が箱を持って海岸でたたずむシーンが、もの凄く生きていました。
最後の箱の中身も気になりますが、最後のバートンの胸のうちが見る度に変わっていく、 そんな奥の深い映画です。

■物語
1941年のNYで、社会派の劇作家として成功を収めたバートン・フィンクは、 乗り気ではなかったが、華々しいハリウッドに招かれて映画のシナリオを依頼された。
NY到着後に早速アールホテルにチェック・インしたが、 静まりかえって、じっとりした薄暗い部屋に泊まることになった彼だったが、 思うように脚本の仕事が進まない。
そんな中、物音が気になってフロントに注意してもらった隣の部屋から、 ある男がやってきて...

■出演者
後々「ビッグ・リボウスキ」で共演する3人が、 そろって出演しています。
その中でも一番出番が少ない“スティーヴ・ブシェミ”ですが、 後から来る笑いを提供してくれて、なかなか存在感のある役です。
冒頭のNYからアール・ホテルに、バートンがやってくる場面で登場しますが、 登場の仕方やベルの余韻を指で消すあたりは、コーエン兄弟で良くある拾えば笑えるシーンで、 登場時間が少ない分、そのシーンに“スティーヴ・ブシェミ”魅力をつめ込んだ感じでなかなか良かったです。
それにしても、“ジョン・タートゥーロ”の演技は最高でした。 これを見てから、「ビッグ・リボウスキ」を見たら、笑いも倍増間違いなしでしょうね。

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【レザボア・ドッグス】 −−RESERVOIR DOGS−−
1992(犯罪/ドラマ)
監督:クエンティン・タランティーノ
脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:
ハーヴェイ・カイテル
ホワイト/ラリー(オレンジと行動を共にする)
ティム・ロス
オレンジ/フレディー・ニューエンダイク(腹を撃たれて瀕死の状態)
●スティーヴ・ブシェミ
ピンク(金を奪うことに成功し隠してきた)
○マイケル・マドセン
ブロンド/ヴィック(銃を乱射し事を大きくした)
○クリストファー・ペン
エディ(ジョーの息子でヴィックのマブ達)
○ローレンス・ティアニー
ジョー・カボット(組織のボス)
○エディ・バンカー
ブルー(強盗中に殺される)
○クエンティン・タランティーノ
ブラウン(強盗中に殺される)

■全体の感想
下にいるのがブシェミです。 個人的に何が好きって、冒頭の他愛もない会話や、 今にも銃を抜いて打ち合い寸前になる緊張感のあるシーンが、いかにもタランティーノで、 そこだけでも何度でも見れます。
タランティーノのデビュー作ですが、既に独自の世界を持っていて、 制作費がいかにもかかっていない映画にもかかわらず、 ストーリーだけで人を魅了することができる作品です。
物語の真中に一本の筋を通して、そこから発展させていく手法は、 初めから最後まで流れるような映画が多い中、 独特の雰囲気と興奮を与えてくれます。
それもありがちな、主人公の回想シーンの組み合わせでないところが好感を持てますね。
俳優としても好きですが、やはり脚本家としての方が評価が高い理由がわかる作品です。

■物語
ジョー・ガボットによって、完璧な作戦の宝石店強盗を実行すべく集まった六人の男達。 しかし、完璧なはずの作戦は失敗し、生き延びた仲間は落ち合う予定だった倉庫に集まります。
そこで、負傷したオレンジは失神し、ホワイトは助けを待ちます。 そこへ、ピンクとブロンドが戻ってきて、作戦の失敗は、警察に情報が漏れていたのだと、口論になります。 それぞれ色にちなんだコードネームを付けて、互いの本性を知らない男達は、 チームの中に警察の犬が誰かを考えるが、結論は...

■出演者
“ティム・ロス”と“ハーヴェイ・カイテル”が中心として描かれているようですが、 実は一番目を惹いたのが、“スティーヴ・ブシェミ”でした。 この映画から、ブシェミが気になりだしたのでした。
冒頭のどうでも良い話題や、チップを払う払わないということで議論して、 銃を抜く寸前までいきますが、そのきっかけとなる早口でまくし立てる喋りと、 コーヒーをおかわりがしたくて、もじもじするところのギャップが、とても惹かれました。
時折見せるしょーもない事(コードネームがピンクじゃなくてパープルが良いとか...その時、 ブラウンことタランティーノは、『俺なんてクソの色だぜ』って絡むのもいいけど)を、 言っているあたりが、今後の役にも出ていて、彼がブレイクするきっかけになった作品ですね。
負け犬っぷりが出ていながらも、おいしいところを持っていく辺りが、オチとしては最高です。
とにかく、単なるギャング映画じゃなくて、派手な銃撃戦のあるストーリですが、 実は銃撃戦はなく、いたってクールな映画です。あっと、驚く仕掛けなどはありませんが、 何度でも見ることができる映画です。
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【ビリー・バスゲイト】 −−BILLY BATHGATE−−
1991(犯罪/ドラマ)
監督:ロバート・ベントン
製作:アーレン・ドノヴァン、ロバート・F・コールズベリー
原作:E・L・ドクトロウ
脚本:トム・ストッパード
出演:
○ダスティン・ホフマン
ダッチ・シュルツ(ニューヨークの暗黒街に君臨するキャングのボス)
ニコ−ル・キッドマン
ドリュー・プレストン(ボーの恋人)
○ブルース・ウィリス
ボー・ウェンバーグ(ダッチの片腕で命知らずの殺し屋)
○ローレン・ディーン
ビリー・バスゲイト(ダッチに憧れる青年ビリー)
●スティーヴ・ブシェミ
オットー・バーマン(ダッチの参謀)
○スタンリー・トゥッチ
ルチアーノ(ダッチの敵)

ゴールデン・グローブ:○助演女優賞(ニコ−ル・キッドマン)

■全体の感想
“D・ホフマン”は確かに存在感があって鬼気迫る演技による 緊張感はありましたが、何か物足りない。 “B・ウィリス”をヒットマン役ながらも、 冒頭に殺されてしまうなどの豪華なキャスティングでありながらも、 何か物足りない。
これは、原作はベストセラーであることからも、脚本が力不足なんでしょう。
実在したギャングを描いたものですが、 力と力がせめぎ合うギャング抗争ではなく、 生き残りをかけた落ち目のギャングの物語であるため 全体的に魅力が無いものとなっています。 青年ビリーが憧れるギャングの世界に対して失望していく様とと同じく、 見ている私たちも失望してしまった感じですね。
ただ、その視点を青年ビリーからの視点にして見ると、 落ちていくギャングと相対する彼の大人の男になっていく様から、 彼の未来が見えて最後に救われます。
ギャング映画というよりも、少年が成長していくドラマとしてご覧下さい。


■物語
アメリカに不況の嵐が吹き荒れる1935年。 ニューヨークの暗黒街はギャング組織の勢力争いの場であった。
その中でも絶大な勢力を持つダッチ・シュルツはある日、 血気盛んな青年ビリーに声をかける。
機転を効かせ子分になり、やがて側近に成り上がっていったビリーだったが、 組織を裏切った憧れの男が冷酷に始末されるのを目の当たりにする。
それは、成功への道と信じていたギャングの世界が、実は裏切りと殺しの横行する恐ろしい世界であると思い知るきっかけに過ぎなかった。

■出演者
“ブシェミ”は無口で忠実な参謀を演じています。
最後の最後までボスに尽くす姿は、渋さ満点です。 仁義を全うする姿は、この裏切りが錯綜するギャング映画の中でも 一際かっこよく見えますね。
他にもビッグネームが出演していますが、 やはり成長していく青年を演じた“ローレン・ディーン” は、他のキャストに負けない演技を見せてくれています。
最後までギャングの世界に染まらずに男になっていくのですが、 単なるラッキーボーイ的な感じではなく、 内に秘めたものが目覚めるような感じであれば、なお魅力的でしたね。

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【ミラーズ・クロッシング】 −−MILLER'S CROSSING−−
1990(犯罪/サスペンス)
監督:ジョエル・コーエン
製作:イーサン・コーエン
製作総指揮:ベン・バレンホルツ
脚本:イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン
出演:
○ガブリエル・バーン
トム・リーガン(レオからの信頼が厚い部下)
○アルバート・フィニー
レオ(アイリッシュ系のギャングのボス)
○マーシャ・ゲイ・ハーデン
ヴァーナ(レオの愛人だがトムに惹かれている)
ジョン・タトゥーロ
バーニー・バーンバウム(レオの部下でヴァーナの弟)
○ジョン・ポリト
ジョニー・キャスパー(イタリア系ギャングのボス)
○J・E・フリーマン
エディー・ダン
○マイク・スター
フランキー
●スティーヴ・ブシェミ
ミンク(レオの部下で、トムと仲間だったギャング)
○フランシス・マクドーマンド
(カメオ出演)

■全体の感想
コーエン兄弟の作品の中でもサスペンスの傑作と言われる作品です。 ギャングの抗争の波に流されるトムに合わせた形で、 進んでいくストーリーは、複雑なプロットのようで、 結構シンプルなものです。
そんなストーリーを、見事な映像と音楽で、 見事に傑作と言う粋まで持って行ってくれています。
やはり一番は、レオが機関銃を持った殺し屋に襲われるシーンでしょうか。 蓄音機から流れるオペラをバックに、ものすごい銃撃で静から動へ一気に展開しながらも、 スローな演出となっています。このシーンだけでも見る価値はあります。
他にも冒頭の帽子が枯葉の上を転がっていくシーンから 最後に帽子を深くかぶるシーンまで、 随所にトムに限らず、帽子の演出があります。 それだけで、ハードボイルド的な雰囲気が漂っていて、 ギャングの世界に引き込まれます。
そういった小さな演出が、随所にちりばめられていて、 始めは唐突もなく画面に出てきているのですが、 いつの間にかそれが物語の中に組み込まれているような、 そんな計算高い映像が、何度見ても楽しませてくれる映画だと思います。

■物語
1929年、アメリカ東部の町。
アイリッシュのレオとイタリアンのキャスパー、 二つの勢力が暗黒街でシノギを削っていた。
レオとその片腕で博打好きのトムは厚い友情で結ばれていた。 同じくレオの部下バーニーの姉、高級クラブで働くヴァーナはレオの情婦だったが、 トムにも魅かれ一夜を共にする。やがてその事実がばれ、トムはレオと袂を分かつ。
博打の借金に追われるトムはキャスパーの下で働くことになるが、 受けた命令はバーニーを殺せ、というものだった。。。

■出演者
無口で切れ者のようで、実は黙って周りの波に飲まれているうちに、 自分の居心地の良いところに流されている不思議な男“トム”。
そんな彼を取り巻く周りの人間は、いつの間にかトムの思うがままに 展開していき、上手い具合にプロットを組み立ててくれました。
その中でも、情けなくて可愛くて可哀想なのが“S・ブシェミ”演じる、 ミンクです。出演シーンから、ブシェミ節が炸裂で、 緊張感のある展開をやわらげてくれました。 ただ出演シーンが少なくて残念ではありますが、 彼の下っ端ギャングっぷりは堪能できましたね。

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【バイブス秘宝の謎】 −−VIBES−−
1988(アドベンチャー/コメディ)
監督:ケン・クワピス
製作:デブラ・ブラム、トニー・ガンツ
製作総指揮:ロン・ハワード
脚本:ローウェル・ガンツ、ババルー・マンデル
出演:
○シンディ・ローパー
シルビア(未来を予知する美容師)
○ジェフ・ゴールドブラム
ニック(物に触ると過去がわかる博物館の鑑定員)
○ピーター・フォーク
ハリー(秘宝を探しと関係する謎の男)
○ジュリアン・サンズ
ハリソン(古学者)
●スティーヴ・ブシェミ
フレッド(シルビアを振る男)

■全体の感想
内容はさておき、“C・ローパー”と“J・ゴールドブラム”の ダンスシーンが印象的な作品です。
そうなんです、