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ティム・ロス
チム 本名:Tim Roth
生年:1961.5.14
生地:イギリス/ロンドン


アカデミー賞
1995年 ○ 助演男優賞 ロブ・ロイ

ゴールデングローブ賞
1995年 ○ 助演男優賞 ロブ・ロイ

インディペンデント・スピリット賞
1995年 ○ 主演男優賞 リトル・オデッサ

●受賞、○ノミネート
ハリウッドの輝かしい世界と一線を画した存在感は、曲者俳優という言葉だけでは表現できない男です。
タランティーノ映画でのやんちゃっプリが懐かしい今日この頃、 ディープでインディペンデントな存在でい続けて欲しいですね。

関連作品
2006 The Death of Harry Tobin
出演
2005 A Doll's House
Triomf
Jump Shot
Don't Come Knockin'
ダーク・ウォーター
出演
出演
出演
出演
出演
2004 Nouvelle-France
The Last Sign
Silver City
With It
The Beautiful Country
出演
出演
出演
出演
出演
2003 To Kill a King
Whatever We Do
出演
出演
2002 72時間
出演
2001 神に選ばれし無敵の男
PLANET OF THE APES 猿の惑星
ヤング・ブラッド
The Musketeer
出演
出演
出演
出演
2000 ミリオンダラーホテル
宮廷料理人ヴァーテル
ブレッド&ローズ
ラッキー・ナンバー
出演
出演
出演
出演
1999 素肌の涙
海の上のピアニスト
監督
出演
1997 夢の旅路
奴らに深き眠りを
ライアー
出演
出演
出演
1996 グリッドロック
世界中がアイ・ラヴ・ユー
孤独の絆
出演
出演
出演
1995 フォー・ルームス
ロブ・ロイ
出演
出演
1994 愛に囚われて
リトル・オデッサ
パルプ・フィクション
出演
出演
出演
1993 マーダー
恋愛の法則
出演
出演
1992 レザボア・ドッグス
出演
1991 ブロンクス/破滅の銃弾
出演
1990 ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ
ゴッホ
出演
出演
1989 コックと泥棒、その妻と愛人
出演
1988 ワルシャワの悲劇/神父暗殺
ワールド・アパート
出演
出演
1984 殺し屋達の挽歌
出演


【神に選ばれし無敵の男】 −−INVINCIBLE−−
2001(ドラマ)
監督:ヴェルナー・ヘルツォーク
製作: ヴェルナー・ヘルツォーク、ゲイリー・バート
共同製作:ロベルタス・ウルボナス
製作総指揮:ジェームズ・ミッチェル、クリスティン・ルパート、ルッキ・シュティペティック
脚本:ヴェルナー・ヘルツォーク、E・マックス・フライ
出演:
●ティム・ロス
エリク・ヤン・ハヌッセン(ヒトラー政権の重要なポストに付くことに執着する千里眼を持つ男)
○ヨウコ・アホラ
ジシェ・ブレイトバート(ハヌッセンの元で働く力持ちのユダヤ人)
○アンナ・ゴウラリ
マルタ・ファーラ(ハヌッセンの劇団のピアニスト)
○ウド・キア
ヘルドルフ(ハヌッセンに目を掛けているドイツ伯爵)
○マックス・ラーベ
(司会者)
○ヤコブ・ウェイン
ベンジャミン(ジシェの頭のいい弟)
■全体の感想
ヒトラーの狂気が如何にして人々を飲み込んでいったのか、 その事の発端を見ることができて、なんだか歴史の目撃者のような気分になりました。
実話を基にしていると言うのもありますが、出演陣の存在自体がとてもリアルで、 本当の歴史を垣間見た気分になります。
それは、単純に歴史に存在した人物を安易に感動的なドラマとして仕立てるのでもなく、 ヒーローとして祭り上げるのでもないので、彼の人生が無理なく描かれているからだと思います。
静かに盛り上がりそして静かに消えていく普通の人生の中に、 脅威や誘惑が飛び込んでくることがありますが、 それを本当に理解する人間は、ごく一部の神に選ばれし者だけであると言うのが 彼を通して理解できます。

いつの時代も神に選ばれるような人間が出てきますが、 少なくとも自分ではないと思っちゃいます。もしかして、気が付いていないだけ? とも思っちゃいます。

■物語
1932年ポーランド。鍛冶屋を営むユダヤ人一家の長男ジシェは、 渋々対決した“世界一の力持ち”の男相手に難なく勝利してしまい、 その怪力が認められてベルリンのショーに出演することになる。 雇い主のハヌッセンは千里眼の持ち主で、 ヒトラー政権下で重要なポストに就く野望を抱いていた。 彼は、ジシェの芸名を“ジークフリート”と名付けユダヤ人であることを隠して出演させると、 その舞台はたちまち評判となった。しかし、ユダヤであることに誇りを持つジシェの中では、 自分を偽ることに対する葛藤が次第に強まっていくのだった…。

■出演者
“ヨウコ・アホラ”の素人じみた演技が、最初なかなかしっくりきませんでしたが、 時間がたつにつれて、彼の生身の人間性がそのまま出ているので、 上手い演技以上のリアルさが感じられました。
そんな彼とは対照的に、“ティム・ロス”が演じる、偽らなければ生きられない男の過剰ともいえる演技が、 より強調されていました。
ヒトラー政権下に身を置くために、人を操る術を持っているハヌッセンは、 人の上に立つ男であるために、 隙のある表情は一瞬たりとも見せてはならないのです。 それに比べて“ヨウコ・アホラ”の隙だらけの表情が、 まさに田舎かから出てきたユダヤ人って感じで、 本当にいいバランスでしたね。


■おまけ
ちなみ、“ヨウコ・アホラ”は、本物のストロングマン・コンテスト優勝者で、 “アンナ・ゴラーリ”は、本物の国際的ピアニストです。
フル・オーケストラでマルタが奏でる『ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第3番ー2楽章』は、 見た時は変わった弾きかただなとと感じましたが、 逆にそれが彼女の本当の姿であるので、とてもリアルに感じると思います。

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【PLANET OF THE APES 猿の惑星】
−−PLANET OF THE APES−−
2001(SF/アドベンチャー)
監督:ティム・バートン
製作:リチャード・D・ザナック
製作総指揮:ラルフ・ウィンター
原作:ピエール・ブール
脚本:ウィリアム・ブロイルズ・Jr、ローレンス・コナー、マーク・ローゼンタール
出演:
○マーク・ウォールバーグ
レオ・ダビッドソン(チンパンジーに命を捧げた若きアメリカ宇宙飛行士)
●ティム・ロス
セード(猿の軍団を率いる冷酷なカリスマ将軍)
○ヘレナ・ボナム=カーター
アリ(猿の貴族社会の女性でありながら人間を擁護)
○マイケル・クラーク・ダンカン
コロネル・アター(猿の軍団で最も強暴な戦士)
○エステラ・ウォーレン
デイナ(人間の若い女性戦士)
○ポール・ジアマッティ
リンボ(闇市で人間を売買するオランウータン)
○ケイリー=ヒロユキ・タガワ
クラル(アリに仕える年長のゴリラで、アリのボディーガード)
○クリス・クリストファーソン
カルービ(デイナの父親)

■全体の感想
2001年夏の大作の一つでしたが、“ティム・バートン”のハリウッドへの皮肉が込められた、 金を使ったオタク映画って感じで、大作にありがちなお涙頂戴ヒーローもいない、 こだわりのある映画に仕上がっていました。
'68年の名作「猿の惑星」のリ・イマジネーション(リメイクではないらしい)というのと、 奇才“ティムバートン”作成の映画ってことで、話題が相当盛り上がってましたが、 あまりの評判の悪さに、少々構えました。
しかしそれは、前作の出来を最高とする堅い頭の人や、 この映画に何かメッセージを求めているような難しい人や、 ストーリを理解できずに人にあたるような人たちの意見であって、 金を思いっきり使ったティム監督の娯楽映画と思えば、上等の出来ではないでしょうか。
割りきってオリジナルを超えることをせずに、テイストをガラッと変えた、 ティム流の新作映画という見方です。
猿の特殊メイクに“ILM”の技術を惜しげもなく使うところや、 エキストラにのメイクや動きもしっかりしているところ、 そして何よりも、『リメイク』ではなく『リ・イマジネーション』と、 言うだけあって、オリジナルと全く異なる展開に拍手を送ります。
これは、オリジナルのようなメッセージ性の強さが薄れて、 逆に猿と人間の愛の物語に摩り替っていたりして、 想像できるエンディングであっても、けっこう楽しめたって感じです。
ラストもメッセージ性が薄れている分、いろんな解釈が出来ると思います。 あのエンディングを単純に批判する人は、自分の想像力のなさを否めないのでは?とすら感じました。
少々ずるいのは、生のチンパンジーの可愛さと、 女猿(特にアリの眉毛と髪はおかしい!)の中途半端さや、 主人公レオの変な行動への突込みどころはたくさんあったので、 やっぱり完璧なA級大作と呼ばれたくなかったのかしらと思えるところでしょうか。

■物語
西暦2029年。惑星間の偵察を行っていたスペースステーションであるオベロン号は、 宇宙空間の異常を感知したため、チンパンジーパイロットのペリクリーズを小型ポットに乗せて偵察させた。
しかし、彼はそのまま消息を絶っていまう。
宇宙飛行士レオは、上司の制止を振り切って、彼の後を追って偵察ポッドに乗り込むが、 異次元空間に紛れ込んでしまい、そのまま謎の惑星に墜落してしまう。
なんとか脱出したレオだったが、そこは猿が人間を支配しているその惑星だった。。。

■出演者
小型ポットの着地で、チンパンジーに負けている、 いまいちいけていない主人公“マーク・ウォールバーグ”は、 猿軍団の中の1匹として出演しても良いぐらいの器でした。
それに対する猿軍団は、メイクと特殊なアクションのせいもあるかもしれませんが、 かなりの迫力と演技力を感じました。
特に猿と人間のロマンスをあざ笑うかのような、猿軍団の冷酷カリスマ将軍のセードを演じた “ティム・ロス”の表情豊かな猿は、ベラベラしゃべりすぎないで、 低い声で凄んでみたり、吠えたり跳ねたり、目だけで攻撃したりと、 見事に人間以上の演技を見せてくれました。
それと、暴れんぼう猿戦士の“マイケル・クラーク・ダンカン”も、 体格のせいで、どうしても限られてしまっていた役を脱出して、 生き生きと暴れまわっていました。吠える姿は、人間じゃなくまさしく猿でしょう!
まぁ「猿の惑星」というだけあって、猿の演技が抜群だったので、 人間の演技に対してはさほどコメントはありませんね。
しっかし、“マーク・ウォールバーグ”って、“ベン・アフレック”と並んで、 いけてない若手俳優って感じが更に強くなりました。何が悪いんでしょう? 今回は、猿に力を入れすぎた監督のせいって言うのもありますが。。。

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【ブレッド&ローズ】 −−BREAD AND ROSES−−
2000(ドラマ)
監督:ケン・ローチ
製作:ウルリッヒ・フェルスベルク、レベッカ・オブライエン
脚本:ポール・ラヴァーティ
出演:
○エイドリアン・ブロディ
サム(若いアメリカ人の労働組合活動家)
○ピラール・パディージャ
マヤ(メキシコの国境を越え姉の元に身を寄せている)
○エルピディア・カリーロ
ローサ(ロスのオフィス街のビルの清掃をしているマヤの姉)
○ジョージ・ロペス
ペレス(清掃員の派遣会社の社員)
○アロンソ・チャベス
ルーベン(ビルの清掃員だが大学の奨学生を目指している)
●ティム・ロス
(カメオ出演)
ベニチオ・デル・トロ
(カメオ出演)
○ロン・パールマン
(カメオ出演)

■全体の感想
社会派ケン・ローチ監督の、まじめなドキュメンタリータッチのサスペンスです。
ロスの中南米からの移民たちの労使活動を描いたものですが、 実際の移民たちの表情がリアルで、遠い世界のように思える題材も、 不況の日本と重ねたりして、目を背けたくても背けないといった感じです。
特にローサがマヤに衝撃的な事実を告白というか吐き出すクライマックスは、 聞いている私たちも胸がつまり、問題がいかに複雑で深いものであるかを理解させました。
姉妹の葛藤は、希望と現実の厳しさを違う視点から描いていますが、 決して絶望感を抱かせないので、映画としての感動も与えてくれるので、 自然と涙があふれるというのではなく、普段得ることのできない熱い何かが、 胸にこみ上げるといった感じです。
ハリウッドが描くことのない、人間ドラマを堪能して下さい。

■物語
ある夜、マヤは故郷メキシコの国境を不法に越え、ロスに住む姉ローサの家に身を寄せることになった
オフィス街のビルでローサと同じ清掃の仕事を始めた彼女は、 ある日、若いアメリカ人の労働組合活動家サムと運命的な出会いを果たす。
熱心なサムは雇用者に対するゲリラ活動にマヤとローサを誘い、 マヤはサムへの憧れと雇用者の不当な扱いに対する憤りから彼と行動を共にし、 組合活動に傾倒していく。。。

■出演者
映画初出演のメキシコで活躍する女優である“ピラール・パディージャ”は、 純粋で世間知らずだけど、正しいと思うことを自分になりにがんばる女性を、 見事に演じています。
周りに迷惑をかけていることを気にするよりも、それを恩返しすることでどうにかしようとする不器用さが、 見ている私たちが、大人になるにつれて失っているものではないかと思わせてくれましたね。
何の力のない人間が、どうすれば大きな力を手に入れることができるかを、 演技で語りかけてくれるので、わかりやすい映画です。
この手のドキュメンタリータッチの場合、ナレーションが入ってフォローしていく感じですが、 それがないのに、伝わってくるということは、演技力とリアルさが見事である映画なんでしょうね。

ティム・ロスやベニチオ・デル・トロ自体は、あるパーティーのシーンで、 ちらっと写るだけですので、どちらかというと、出演シーンを探して下さい的な感じです。


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【海の上のピアニスト】 −−THE LEGEND OF 1900−−
1999(ドラマ)
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
製作:フランチェスコ・トルナトーレ
脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
原作:アレッサンドロ・バリッコ
出演:
●ティム・ロス
ナインティーン・ハンドレッド(船上で生涯を過ごすピアニスト)
○プルート・テイラー・ヴァンス
マックス(トランペット奏者)
○メラニー・ティエリー
初めて気を惹かれた少女
○ピーター・ヴォーン
楽器店主
○ジェリー・ロール・モートン
クラレンス・ウィリアムズ三世(1900に対抗すべくJAZZピアニスト)
○ビル・ナン
ダニー・ブードマン(1900の名付け親)

■全体の感想
あまりにもゆっくりしすぎたこの映画は、 題材が斬新で、見る前から感動するぐらいなのに、 中だるみ気味で感動が半減しているような気がします。
これは、同じ“ジュゼッペ・トルナトーレ”監督の 「ニュー・シネマ・パラダイス」の完全版と同じような感覚です。 完全版も見公開だかのシーンを追加した為に長くなって、 登場人物像や背景がはっきりしますが、 最後の感動のシーンまでのテンションの波が乱れちゃいますね。
ただ、やはり感動巨編であることであることは変わらず、 何度も涙を誘うシーンは盛りだくさんでした。 物語の作りも時間をさかのぼる「タイタニック」と同じような作りで、 最後のシーンまでの伏線はしっかりしています。
そして、キーとなる物は「タイタニック」が宝石なら、 この映画はたった1度録音された恋のレコードです。 たしかに、このエピソードは良くできています。
う〜ん、時間のある時にゆっくりと、くつろいで見て下さい。 落ち着いてみないと、感動半減です。

■物語
豪華客船ヴァージニアン号に置き去りにされた小さな命。 船の機関師に拾われたその子はナインティーン・ハンドレッド(1900)と名付けられる。
船を下りることなく成長していくナインティーン・ハンドレッドは、 やがて、ピアノを弾くことによって、自分の生きがいを見出した。
楽譜は一切読まず、旋律は乗客達の表情や仕草に合わせて、即興で演奏する彼は、 「陸地から見る海はどうなのだろう」と思いを巡らしながら、 1枚のレコードを作成する事となる。
そんな時、舷窓越しに美しい少女を見つけ、 かつてないほど感動的な音楽を奏で、軌跡の1枚のレコードが作成され他のだが。。。

■出演者
“ティム・ロス”の独壇場です。 もちろん“プルート・テイラー・ヴァンス”の、中古楽器屋で出会った1枚のレコードから、 友を探し始めるという、ナインティーン・ハンドレッドの生涯と並行して進む物語を、 引っ張っていく重要な役どころも、もちろん良いのですが、 あくまでも“ティム・ロス”の引き立て役ですから、さらに“ティム・ロス”が表に出ています。
しかし、これほどの感動作を、一人の演技で引っ張って行くのは、限界がありテンションを維持するのが大変ですが、 がんばって、持ちこたえたって感じです。
後半の船上で2人で語り合うシーンなんて、セリフ1つ1つに重みがあり、ぐっときますが、 なんせ長い!“ティム・ロス”のアップが多い!沈黙も多い!マックスが帰るのを2回も引き止めるな! 共感できるけどまわりくどい!
ってな感じで、もう少しコンパクトであれば、完全にテンションを維持できて、感動も倍増したでしょうに。。。
まぁ彼の演技力は、JAZZピアニストと対決するシーンと、少女に見とれつつも感動的な音楽を奏でているシーンなど、 見応えが多いので、もちろんお勧めします。

■おまけ
『いい物語があって、それを語る人がいるかぎり、人生、捨てたもんじゃない』
いいセリフです。

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【世界中がアイ・ラヴ・ユー】
−−EVERYONE SAYS I LOVE YOU−−
1996(ドラマ/コメディ)
監督:ウッディ・アレン
製作:ロバート・グリーンハット
脚本:ウッディ・アレン
出演:
○ナターシャ・リオン
ジューナ、通称DJ(ジョーの本当の娘)
○ドリュー・バリモア
スカイラー(前妻とボブの子で、ホールデンと結婚間近)
○ウッディ・アレン
ジョー(スティフィの前夫)
○アラン・アルダ
ボブ(超リッチ弁護士で、スティフィの夫)
○ゴールディ・ホーン
スティフィ(ボランティア活動家ママ)
○ジュリア・ロバーツ
ヴォン(悩みを抱える人妻)
エドワード・ノートン
ホールデン(スカイラーの婚約者)
ナタリー・ポートマン
ローラ(ボブとスティフィの子で、DJと異父姉妹)
○ギャビィ・ホフマン
レイン(ボブとスティフィの子で、DJと異父姉妹)
●ティム・ロス
チャールズ・フェリー(仮出所したばかりの男)

■全体の感想
誰もが思わず歌いだしステップを踏みたくなるような、超一級のエンタテインメント。 と言えばお解かりかと思いますが、ミュージカル仕立ての恋愛ドラマです。
恋の始まりは花咲く春のニューヨーク。夏のヴェニスで燃え上がり、クライマックスは光あふれるクリスマスのパリで...
あ〜なんて、ロマンチックな映画なんでしょう!しかし、はっきり言って、私はしっくりきませんでした。
出演者が多い分人間関係も複雑で、全て把握する前にいつのまにかハッピーエンドという感じです。
色々な恋愛が交差する中、前妻のスティフィをまだ想っているジョー“ウッディ・アレン”の恋愛が中心ですが、 いまいち芯が通っていない気がしますが、結局はハッピーエンドなので、 見ていて気持ちの良い映画でした。

■物語
ニューヨーク、マンハッタンに暮らすボブとステフィ夫妻と子供たち。
何不自由ない生活なのに、それぞれが少しずつ恋の悩みを抱えている。 長女スカイラーは優しい婚約者ホールデンを振り切って仮出所中のフェリーに一目ぼれ。 次女ローラと三女レインは同じ男の子に夢中。
ステフィの連れ子DJは実の父親ジョーをけしかけて美しい人妻にアタックさせる。 はたして、リッチな家族とその友人たちをめぐる恋愛ゲームの結末は?

■出演者
“ティム・ロス”はびっくりするほどあっという間でしたが、 純粋な恋愛が交差する物語の中に、ちょっとした刺激を与えるには十分な役でした。
10年間刑務所暮らしだったフェリー“ティム・ロス”は、 女と見れば手当たり次第に猛烈にアプローチする結構下品な男です。 そんなギャグのような、彼の強引な魅力に揺らぎ、スカイラー“ドリュー・バリモア”婚約を破棄してしまうのですが、 如何せん物語の中心ではないので、フェリーはまた犯罪を起こし、すぐに別れてしまいます。
というわけで、この物語の中での“ティム・ロス”は、嵐のような役で、 純粋なミュージカル風恋愛ドラマには向かない俳優だなと改めて思いました。

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【フォー・ルームス】 −−FOUR ROOMS−−
1995(コメディ/ドラマ)
〜お客様は魔女:THE MISSING INGREDIENT〜
監督:アリソン・アンダース
脚本:アリソン・アンダース
出演:
○マドンナ・・・エルスベス(魔女:処女の血担当)
○アイオン・スカイ・・・イヴァ(魔女:精子担当)
○サミ・デイヴィス・・・ジゼベル(魔女:5人の男の股の汗担当)
○ヴァレリア・ゴリノ・・・アシーナ(魔女:母の乳担当)
○リリ・テイラー・・・ライベン(魔女:1年分の涙担当)

〜間違えられた男:THE WRONG MAN〜
監督:フィル・パーメット
脚本:フィル・パーメット
出演:
○ジェニファー・ビールス・・・アンジェラ(縛られている妻)
○デヴィッド・プローヴァル・・・シグフリード(切れた夫)

〜可愛い無法者:THE MISBEHAVERS〜
監督:ロバート・ロドリゲス
脚本:ロバート・ロドリゲス
出演:
○アントニオ・バンデラス・・・?(厳格な父)
○タムリン・トミタ・・・?(単純な妻)
○ラナ・マキシック・・・サラ(生意気な姉)
○ダニー・ヴェルデュスコ・・・ジュアンコ(バカな弟)
○パトリシア・ヴォン・ロドリゲス・・・?(死体)
○サルマ・ハエック・・・?(TVダンサー)

〜ハリウッドから来た男:THE MAN FROM HOLLYWOOD〜
監督:クエンティン・タランティーノ
脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:
○クエンティン・タランティーノ・・・チェスター(映画監督)
○ポール・カルデロン・・・ノーマン(監督仲間?)
○ブルース・ウィリス・・・レオ(用心棒?)
○ジェニファー・ビールス・・・アンジェラ(声かけられてここにいる女)

〜4本全てに出演〜
●ティム・ロス・・・テッド(新米のベルボーイ)

■全体の感想
4本まとめて見た感想は、コンパクトにまとまっていて、最後まで飽きさせない映画でした。 最近だと、「チューブ・テイルズ」のように複数の監督がオムニバス方式で一本の映画にすることもありますが、 どちらかというと「ショート・カッツ」や、 「200本のタバコ」 のような、 複数のエピソードが結び付いている感じが強い映画です。
それも“ティム・ロス”の存在感が、4本の全く異なるテイストの物語を1つのカラー(ティム色)に染めているのがところが、 オムニバス感と言うよりも一本の映画としてまとめてくれているんでしょうね。

・各物語別に感想を述べると、一本目の「お客様は魔女」は、はっきりいって尻切れとんぼの感は否めません。
マドンナというネタだけで存在する物語ではありませんでしたが、ショートストーリってオチが重要なのに、 最後はしまっていませんでしたね。ただ、テッドの挨拶代わりには丁度良かったかもしれません。

・次の「間違えられた男」これはなかなか奥が深い物語でした。 爆笑とはいきませんが、しっかりとオチがあって、テッドが「テオドアって言うな〜」って切れてからの展開は、 はっきりいって、どこまで騙しなのか、遊びなのか、本気なのかがわからなくて、楽しめましたね。
危ない夫婦にもてあそばれている、テッドを見ているだけで楽しい物語でした。

・3本目の「可愛い無法者」は、最初から最後までずっと笑いっぱなしでした。 細かいところまで全てがネタで、拾えばきりがないほどでした。
あえてあげるならば、超ナルシストの強面男とその妻のやり取りは、目で合図だとか、 エレベーターの中でポーズを決めてのキスだとか、声をそろえて『No』だとか 最後の抱いていた妻を投げ捨てるだとか...全て、笑える要素であふれていて、 クールな笑いから、ベタな笑いまで堪能できます。
あと子供も良い味出していて、足の匂いを嗅いだり、『ごちゃごちゃ言ってると、パパが埋めるわよ』 とテッドにすごんでみたり、パパがいなくなってからの豹変ぶりだとか、 はらはらさせてくれました。

・最後に、「ハリウッドから来た男」ですが、 これはタランティーノらしいクールな笑いを提供してくれます。 最後のオチの為のちょっとじらし気味の展開や、 タランティーノ特有のまくし立てる喋りが良い味を出しています。
ショートストーリーの見本のようなまとまり方で、 終りもきっちり終わって、おちがあって、気分爽快って感じで物語は終わります。さすがですね。

■物語
全体を通すと、大晦日のあるホテルでの物語で、テッド・ザ・ベルホップにまつわる4つのエピソードを 一本にまとめたものです。

「お客様は魔女」は、ある男に騙されたあげく処女を奪われ命まで落とした、 女神ダイアナを甦らせるために、ホテルのHONEYMOON SWEETに集まって、儀式を行うのですが、 魔女の1人のイヴァが、ささげるための精子を飲んじゃったために、もって来れなかったからさぁ大変。
ソコエタイミング良く(絶妙)テッドが現れて...

「間違えられた男」 あるパーティー会場から、氷の注文が入り、適当に持っていこうとしたのですが、部屋を間違えてしまってさぁ大変。
ドアを開けた瞬間に、銃を突きつけられいきなり窮地に立たされます。
それが、本人は最後まで気付きませんでしたが、 危ない夫婦のSMごっこにでも付き合わされるかのような展開で、 テッドの逆切れのシーンは、他の映画では見れないシーンですよね。
上司に理不尽な注意をされて、おとなしく聞いていたけど、我慢できなくなるような感じです。

「可愛い無法者」 あるいかつい夫婦がパーティーに出席するために、二人で楽しむために、子供を置いて行くことにしました。
心配なことは自分達がいないときに何をしでかすか解らないことでしたが、 それを悩んでいる時に、絶妙のタイミングでテッドが現れて、お守り頼まれますが、予想以上の無法者で...

「ハリウッドから来た男」 ハリウッドで活躍する映画監督がこのホテルのPENT HOUSEに泊まっていました。
そこへルームサービスを届けに来たテッドと絡んでいましたが、 いつのまにか、高級車と小指をかけるゲームに巻き込まれていきます。
初めは断っていましたが、チェスターの巧みな話術で説得させられ...

■出演者
“ティム・ロス”コメディアンぶりは最高でした。表情1つ見ても、常に軽いベルボーイを演じており、 やることなすことてきとうで、見ている方がずっとはらはらしています。
彼の演技は、他の出演者に合わせている様で、実は自分を引き立たせる為に演技を引き出していて、 より目立っていました。その辺が、彼特有の魅力でしょうか。そして、歩き方1つにしても大げさな演技も、 特に浮くことなくしっかりと自分のキャラを主張していて、つい惹き込まれてしまいます。
他にも、インパクトのある演技を見せていたのが“アントニオ・バンデラス”で、 ラテン系の伊達男を演じさせたら、彼の右に出る人はいませんね。 「デスペラード」や「マスク・オブ・ゾロ」 の雰囲気は出ていますが、ここまで大げさな、超ナルシストなラテン人は初めてでしょう。
子供達に向かって『Don't Misbehave』(行儀良くしろ!)と連発するところは、 見ている私達にも、この人の前でオイタをしたら殺されると思わせて、それで最後のオチが生きています。
あと“クエンティン・タランティーノ”の地でいく演技もさる事ながら、 大物俳優の“ブルース・ウィリス”の存在感のなさが、そのこと自体が凄いと思います。
タランティーノ系の映画では「パルプ・フィクション」に出ていましたが、 その時は存在感のある元ボクサー役だったので、今回は友情出演かなと思わせるぐらいでした。

全体的に“ティム・ロス”のための映画なので、あくまでも他の出演者は、 彼を引き立たせる為にいて、十分その役割は果たしていたと思います。
それにしても、「可愛い無法者」の最後の方での、 あるものを見た瞬間に、しゃべりながら吐いている映像は、 なかなか強烈でした。自分が一番笑ったシーンですね。

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【リトル・オデッサ】 −−LITTLE ODESSA−−
1994(クライム/ドラマ 監督:ジェームズ・グレイ
製作:ポール・ウェブスター
脚本:ジェームズ・グレイ
出演:
●ティム・ロス
ジョシュア(標的を追って故郷に戻ってきた殺し屋の青年)
○エドワード・ファーロング
ルーベン(ジョシュアの弟)
○モイラ・ケリー
(ジョシュアの恋人)
○ヴァネッサ・レッドグレーヴ
(脳腫瘍で命は長くないジョシュアの母)
○マクシミリアン・シェル
(厳格なジョシュアの父)

ヴェネチア国際映画祭:●銀獅子賞(ジェームズ・グレイ)、●助演女優賞(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)

■全体の感想
冷たさと儚さが全編を通して、 その中を淡々と進む物語は、とても閉鎖的で苦しくなるものでした。
と言うのも、冷酷でありながらも、まだ全てを失っていない主人公の揺れ動く気持ちだけが 物語を動かすという、全てが“T・ロス”にかかっていると言うっても過言ではないからです。
様々な要素は、全て彼に絡まって次第に周りを巻き込んでいきますが、 やがてそれらの全てを失うといった、 誰もが持っているような孤独感に溢れている感じがします。
そのなんとも温度の低いトーンが、 よくあるギャング映画の銃撃戦とは異なって、とても重くリアルで、 それが悲劇となって胸を苦しくさせます。
そして、それらが全て記憶に残る、そんな映画です。

■物語
その閉鎖社会“リトル・オデッサ”に舞い戻ってきた青年ジョシュアは殺し屋で、 次なる標的がそこにいた。兄の帰還を人づてに聞いた弟ルーベン(ファーロング)は、 こっそり勘当された兄に会いに行く。彼らの母は脳腫瘍で長くない。 弟は厳格な父(シェル)が、スタンド売店の仕事で留守のうちに兄を家に招き入れるが、 そこへ父が帰宅。兄は父を殴りたおし、そのまま出ていった。残った弟は体罰を受けたが、 それを見た兄は父を表に連れだし、裸にして“殺す”とすごむ。二人の不和は決定的なものとなっていく……。

■出演者
“T・ロス”出演作品の中でも、最も好きな役だと思います。
彼の家族に触れることで、今までにないリアルな殺し屋となっていますが、 淡々としている無駄のない演出が、一人間として描かれていました。
母に会いに行くシーンや、父親を連れ出すシーンから、 弟や母への想いが、素直でない行動やちょっとした表情で、 私たちに伝えてくれるあたりが絶妙です。
ネタばれあり!
それにしても“E・ファーロング”の役は、「アメリカン・ヒストリーX」 を彷彿とさせる兄を尊敬する弟です。
守られてきた兄の元から自立するための第一歩で、 どうしてもやるせない方向に進んでしまいます。
こんな弟を最終的に守りきれなかった兄の気持ちを思うと、 最後に大切なものを失う空しさがより強くなって胸が苦しくなります。

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【パルプ・フィクション】 −−PULP FICTION−−
1994(犯罪/ドラマ)
監督:クエンティン・タランティーノ
脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:
●ティム・ロス
パンプキン(知能的な?強盗カップル)
○アマンダ・プラマー
ハニー・バニー(パンプキンの恋人でありパートナー)
○ジョン・トラボルタ
ヴィンセント(ボスであるマーセルスの下で働くチンピラ)
サミュエル・L・ジャクソン
ジュールス(聖書の教えに目覚めたヴィンセントの相方)
○ユマ・サーマン
ミア(マーセルスの新妻)
○エリック・ストルツ
ランス(麻薬の売買人でヴィンセントの知り合い)
ハーヴェイ・カイテル
ウルフ(死体の後始末屋)
○クエンティン・タランティーノ
ジミー(ジュールスの知り合いで事件に巻き込まれる)
○ブルース・ウィルス
ブッチ(ボクサーでマーセルスとの八百長を裏切り、大金を手にする)
○マリア・デ・メディロス
ファビアン(ブッチの恋人)
○ビング・ライムス
マーセルス(ギャングのボス)
スティーヴ・ブシェミ
(ウェイター)

アカデミー賞:○作品賞、○主演男優賞(ジョン・トラボルタ)、○助演男優賞(サミュエル・L・ジャクソン)、 ○助演女優賞(ユマ・サーマン)、○監督賞、●脚本賞、○編集賞
全米批判家協会賞:●作品賞、●監督賞、●脚本賞
LA批判家協会賞:●作品賞、●男優賞(ジョン・トラボルタ)、●監督賞、●脚本賞
NY批判家協会賞:●監督賞、●脚本賞
カンヌ映画祭:●パルム・ドール(最優秀作品賞)
ゴールデングローブ:○作品賞、○男優賞(ジョン・トラヴォルタ)、○助演男優賞(サミュエル・L・ジャクソン)、 ○助演女優賞 ユマ・サーマン、○監督賞、●脚本賞

■全体の感想
一回見ただけでは、物語の表面をなぞるだけで、 頭の中でまとまらずに面白さが伝わりにくいかもしれませんが、 何回か見ていくうちに、本当の面白さがわかる最高の映画です。
いくつかの物語が、交差して並行して流れて行く構成は見事で、 この手の“ポール・トーマス・アンダーソン”や“ロバート・アルトマン”のような、 時間を上手く使う映画が好きだなとしみじみ思わされました。
それにしても、これだけ隙のない映画なので、 並行している物語の1つ1つがちゃんと独立していて、 それらが結びついた瞬間のちょっとした感動がまた心地よい映画です。 タランティーノ映画の独特のしゃべりで押し切るシーンや、練りに練った雑談、 そして物語の端々にジョークも散りばめて、それを拾い集めるだけでも何回も見れるのではないでしょうか。

■物語
〜パンプキンとハニー・バニー〜
いかにして効率よく金を手にするかを討論している、切れたカップルのパンプキンとハニー・バニーは、 カフェレストランを襲うのが最も効率が良いと結論が出て、強盗を実行に移すのだが...

〜ヴィンセントとジュールス〜
ヨーロッパから帰ってきてばかりのヴィンセントと、 クールだけど変なところにこだわりのあるジュールスのギャングのコンビは、 ボスのお宝を奪い返しに行きます。
仕事も順調にこなしているところだったが、 タレコミ屋の頭を暴発で吹き飛ばしてしまったから厄介なことに...

〜ミアとヴィンセント〜
ボスの妻であるミアを相手するために、レストランで晩飯を一緒に取るが、 思いがけずそこでのツイストダンス大会で優勝し気分良くなってしまう。
そのハイテンションで、家で純度の高いヘロインを吸ったミアは泡を吹いて倒れてしまう。
ここで、死なれては大変とヴィンセントは悪戦苦闘するが...

〜マーセルスとブッチ〜
ギャングのボスであるマーセルスは、プロボクサーであるブッチに八百長の試合の話しを持ち掛ける。 しかし相手を死なせて勝ったブッチは、逆にそれを利用し大金を手に入れることとなり、 ボスの追っ手を殺してまで逃亡するが、車のガラス越しにばったりマーセルスと遭遇してしまう...

■出演者
全ての話しがしっかりと結び付いていて、脚本の素晴らしさが目に付いてしまいがちですが、 結構豪華な出演陣で、ストーリを惹き立てています。
特に個人的には“サミュエル・L・ジャクソン”と“ブルース・ウィルス”が、 この映画でしか見ることのできないかっこいい演技をしていて、 随分と見せ場がありました。この二人はほとんど絡みません(たしかバーでボスと会う時に一回絡んだような...)が、 このテンションで絡んでくれたら、けっこう良い絵が取れたのではないでしょうか。
“ティム・ロス”も、クールで機転の利く(二人の中では最高に頭が切れていると思っている)チンピラの役ですが、 最初の勢いと最後の凹む後姿のテンションの大きな動きが、見ているものを楽しませてくれながらも、 凹まされる相手をかなり引き立てる演技に徹しています。
けっして、話の中心ではありませんが、しっかり映画の最初と最後を締めてくれています。

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【レザボア・ドッグス】 −−RESERVOIR DOGS−−
1992(犯罪/ドラマ)
監督:クエンティン・タランティーノ
製作:ローレンス・ベンダー
製作総指揮:リチャード・N・グラッドスタイン、ロンナ・B・ウォーレス、モンテ・ヘルマン
脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:
ハーヴェイ・カイテル
ホワイト/ラリー(オレンジと行動を共にする)
●ティム・ロス
オレンジ/フレディー・ニューエンダイク(腹を撃たれて瀕死の状態)
スティーヴ・ブシェミ
ピンク(金を奪うことに成功し隠してきた)
○マイケル・マドセン
ブロンド/ヴィック(銃を乱射し事を大きくした)
○クリストファー・ペン
エディ(ジョーの息子でヴィックのマブ達)
○ローレンス・ティアニー
ジョー・カボット(組織のボス)
○エディ・バンカー
ブルー(強盗中に殺される)
○クエンティン・タランティーノ
ブラウン(強盗中に殺される)

■全体の感想
個人的に何が好きって、冒頭の他愛もない会話や、 今にも銃を抜いて打ち合い寸前になる緊張感のあるシーンが、いかにもタランティーノで、 そこだけでも何度でも見れます。
タランティーノのデビュー作ですが、既に独自の世界を持っていて、 制作費がいかにもかかっていない映画にもかかわらず、 ストーリーだけで人を魅了することができる作品です。
物語の真中に一本の筋を通して、そこから発展させていく手法は、 初めから最後まで流れるような映画が多い中、 独特の雰囲気と興奮を与えてくれます。
それもありがちな、主人公の回想シーンの組み合わせでないところが好感を持てますね。
俳優としても好きですが、やはり脚本家としての方が評価が高い理由がわかる作品です。

■物語
ジョー・ガボットによって、完璧な作戦の宝石店強盗を実行すべく集まった六人の男達。 しかし、完璧なはずの作戦は失敗し、生き延びた仲間は落ち合う予定だった倉庫に集まります。
そこで、負傷したオレンジは失神し、ホワイトは助けを待ちます。 そこへ、ピンクとブロンドが戻ってきて、作戦の失敗は、警察に情報が漏れていたのだと、口論になります。 それぞれ色にちなんだコードネームを付けて、互いの本性を知らない男達は、 チームの中に警察の犬が誰かを考えるが、結論は...

■出演者
それにしても濃い面子です。これから、映画界を盛り上げて行く男達のスタート地点を思わせる映画ですが、 特に“クエンティン・タランティーノ”はここから「パルプフィクション」へつながっていくわけで、 嵐の前の静けさという感じがします。
そして、“ティム・ロス”ですが、“ハーヴェイ・カイテル”と妙な親子のような絆を思わせる、 強盗犯にしては弱い一面を見せる男の役です。全体を通して、弱い男を演じていて、 初めはそこに真の強さは見つけられません。そして、最後まで見つけられません。 それがこのオレンジの役で、そこにホワイトの父親のようなやさしさがしっくりくるところが なかなか笑わせてくれます。
とにかく、単なるギャング映画じゃなくて、派手な銃撃戦のあるストーリですが、 実は銃撃戦はなく、いたってクールな映画です。あっと、驚く仕掛けなどはありませんが、 何度でも見ることができる映画です。

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