駆けっ句365日生き急ぎ
皐月

十八尊佛図(弥ろく菩薩)
皐月某日 ・水不足解除期待の雨の月
・一人静かメ−デ−の輪から外れ
・夏の潮弥生遺跡にルーツ訪う
・ヒトゲノムどこからどこへ五月晴れ
・ゼンソクやオタマジャクシを見る元気
・渋滞抜け柿の新緑安心院の里
・巡礼や機中で読む「島記」
・メイデーやビジネスモデル仕込み半ば
・先は闇環境不調の五月明く
・藤の下だんごと憩ふ休みかな
・雨上がりふじ棚白しふつふつと
・踏みしめるふところ深し春の森
・木漏れ日やけふのヌタ場の水のあり
・さくさくとピーターの法則へ春闌ける
・春の嵐朝に菜の花なぎたおし
皐月某日 ・八十八夜レトロ吟行満を持す
・ひんやりと木洩れ陽の路シャクナゲ咲く
・石楠花や枯れ山水に香むせる
・八十八夜予定調和にかたじけなし
・テロメアやここいらでよか花の下
・顔思い地ワイン求む里の駅
・屈原のゆかり瓊洲ちまき食ふ
・待ち合わせ街はどんたく待ちモード
・天を突くむくげの燃える八十八夜
・たんぽぽやあぜ道折れてかがみ見る
・他人のためならず吾がため五月来る
・森歩きふつふつたぎる免疫素
・しろだもや譲り葉更新つつがなし
・森へ入る一番風呂の香りかな
・吾レのため吾レで決めたる五月かな
皐月某日 ・海中に平家怨霊夏の潮
・どんたくにめげた駆けっ句取り戻し
・楠の葉や萌え燃え出づる英彦の山
・いつや再た法事で集うこいのぼり
・辺りはらう新居に泳ぐこいのぼり
・ミチトオシ天涯海角南山寺
・夏の雲六度鑑真鴟尾そびゆ
・GWあとは滄浪の水任せ
・鯉のぼりこども110番受け止める
・出る船や港まつりを後にして
・悲観して楽観的に別れ霜
・サンコウチョウ声麗しく靴つぶる
・道なりに雲雀のナビで橋渡る
・喧騒の街はどんたく夏装ひ
・若葉雨森の口にて折り返す
皐月某日 ・いのち絞り枯れてなほ咲くサイネリア
・鴻臚館とりもつ縁やGW
・咸宜園人養ひし松の風
・逃げ水や後ろ向きつつ生き急ぐ
・いちはつやつまりつっぱる欲の皮
・ヤブツバキ滝の流れのよどみあり
・緑陰や家族で捌く豚丸ごと
・メーデーやバンブーダンス人だかり
・夏の夕モバイル疾駆特区な
・展墓行しばし軒借る五月雨
・夏めくや心地良きよなたたずまいあり
・五月嵐雨と恋々小夜に吹く
・借景や30世紀の森に風薫る
・控へめに春潮光る新空港
・草いきれ訪ふ人のなし神籠石
・しろだもや芽吹きの春の姦しい
・嵐明け倒木小枝を露払ふ
皐月某日 ・月下美人花芽勃起すこどもの日
・久方に家族ぐるみのこどもの日
・東行庵水琴窟の涼音かな
・蜃気楼キャッシュ・ジャンキーの泡銭
・こどもの日軒あそびから脱皮する
・こどもの日ただわがままの微熱かな
・クーニャンに耳朶取らる黎の塞
・黎、苗、に耶馬台国のルーツ見ゆ
・夏木立親子バリカン屋外で抓む
・別れ際近場で過ごすこどもの日
・灯火やだましすかして夏は来ぬ
・耳順年敵もさる者血の気多し
・新装ののぞみ叶ひし立夏かな
・春の風つかる刹那の足湯かな
・緑陰や石に腰置き景となる
・だれかれとこだはりのある春愁かな
・丈低し辺りを統べる君子蘭
皐月某日 ・風吹けばふじの房ぶらりぶらり
・原チャリや風切る目には楠若葉
・生き急ぎし兵士の墓に青嵐
・夏立つやさりげなく消ゆチャカラカポン
・つかの間の邂逅果たせば立夏かな
・夏立ちぬたくらむ準備おさおさと
・アヒル軍団横断一時稲稔る
・マンマンデイ薄き足跡探しあぐぬ
・帰りせば街はみどりの渦の中
・しっぽりと芽出しあじさいほと走る
・粛々と秩序に混沌立夏かな
・いただきの筍ご飯で長く生き
・はなみずき凛とひかへめに決議する
・風光る仕上げは駅の角を打ち
・かはず鳴くおたまの影は見当たらず
・めあてなく花ほころびし春日辞す
皐月某日 ・手をかざし我が家あたりを見やる立夏
・新茶飲み学徒出陣風化せり
・屈原忌ちまき食べつつシ帰思ふ
・田植え時宇宙の琴線一身に
・休み明け人それがしの更衣
・熱ひかずとうとう遠出ず夏近し
・行きしなの夏風邪治り土を踏む
・音信や旧き朋あり夏立ちぬ
・夏に立つ君はたきぎを吾レ水をくむ
・力抜き受けて立つかな若葉風
・受けて立つノイズ姦し夏に入る
・粛々と自然体にて夏に立つ
・邸混みし借景庭に夏の風
・一夜置き蝶が吾レかと振り替はり
・散髪屋ひげ蒸すころには目借り時
皐月某日 ・顔剃りて出勤準備や夏背広
・社内より異業種交流青嵐
・五月晴れそれもよかろう足洗う
・ねばならぬことほどあらず夏近し
・チヌきたり胸のつかえの夏はきぬ
・滄浪の水を覚ゆる定年期
・早苗月人智で啓く山と河
・ガスかかる愛鷹山の雨上がり
・交はるる地域と学校草を摘む
・うねり待つ小さき滴り夏の浜
・増設のマシンにぎやか夏浅し
・足立登山弔ふ朋の指を折る
・雨上がりどうだんつつじの滴光る
・あぢさひやしとどに潤ふ光りかな
・日一日万物育む春日かな
皐月某日 ・出張の便り息災表面向き
・初筍や普照,偏照,由緒知り
・閑日月旧知に緩む夏の宵
・春の雲秘すれば花よと勇気付け
・幼子や為すに任せて夏木立
・青嵐次のなりわい風まかせ
・つばくらめ馬齢重ねて話し聞く
・カプチーノしばしたゆたふ五月寒
・五月晴れ時に臨み残りを知る
・生きていく資格問はるるカーネーション
・新緑や世代交代時刻む
・森林浴秘すれば花の秋を待つ
・柿若葉修学旅行見送りす
・尾根を越へ花は秘すれば霞みたつ
・丈伸びるはんかい草につぼみ未だ
皐月某日 ・君子蘭天下を暫く睥睨す
・薫風に切れた凧糸拾う神
・とりいそぎ考古ボランティア仲間入り
・母の日や贈られるより甘えられ
・母鳥の忘れ難きの雛育ち
・萬緑や八木山峠列車越ゆ
・薫風や旅のお返し茶一服
・木の芽雨非自己取り込む勇気なき
・飛行機雲五月の空に崩れおり
・つばめ来る情熱の復活を祈る
・巣作るや小鳥に好かるる軒ロビー
・微熱ありけやき若葉の滴る日
・生足の下駄を突っ掛く薄暑かな
・新築のトキハマンサク庭に咲く
・あちこちに森の息吹の賑やかし
皐月某日 ・油断して夏の変わり目越えられず
・バ−ドウィ−クや「愛・情報検索」事始め
・親鳥の雛は遥けし愛鳥週間
・蚯蚓出る景気揚げると太き穴
・寝違えてゆうゆう出る蚯蚓かな
・春尽きてピラニア5匹昇天す
・薄暑ころメンタルケアプログラム
・夕暮れや伊勢佐木町あたり錨下ろす
・草取りや遠足の児ら通り過ぎ
・紫陽花やいろはにほへと人まだら
・いただきのイチハツまだら萎れけり
・なたねつゆ備へおさおさ賽を投げ
・夏めくや深更にはかに雷となり
・立ち寄りしももちの浜は夏の潮
・マイベンツ失せしその夜は満月
皐月某日 ・気がつけばサボテンの花見頃過ぎ
・五月晴れ孫と世間の風をかぐ
・蝉生る仕上げ短しADB
・どんこ船梅雨入り近し雨準備
・薫風やそつ啄同時の他力かな
・鹿児島や街はみどりの灰遠く
・汗ばみて自転車一こぎミチトオシ
・母の日や彼の子の母の疎遠かな
・ぐずつくや季節変わりの気分屋っ児かな
・城酒やあたり借景風薫る
・吾レは行く善管義務の清和かな
・シャワー浴びひとり一献省みる
・青紅葉ケーブルカー中までにほい立つ
・夏飛行大人の旅へと送り出す
・雨近し余力残して森を出づ
皐月某日 ・五月雨や家族の半年分伝え
・ラッシュアワ−学童雲雀さんざめく
・五月雨海外支度に上の空
・葦平館遥かごんぞう夏の潮
・春ひとり日増し歳積むこの五体
・夏めきぬ展示ブースのよどみかな
・大枚をあてに契約汗ばみぬ
・万緑やいま養子縁組み涙する
・夏過ぎて秋冬春と命ハローワーカー
・風通す間合いにゆれる栗の花
・前倒す卯月曇りに備へあり
・寝ては酔ひそっ啄同時の日永かな
・薫風や福智、耳納と英彦望み
・失はれぬ文明の遺産地球暑し
・やまこうばし新芽のあおの瑞々し
皐月某日 ・梅雨の前地震サリンのTOKIO去る
・夏風邪や気をつけれども止み難し
・風薫る宗教壁画に立ち止り
・戯れど逝くは一人の五月空
・新緑や情けの報せに踊らされ
・薫風をそぞろにドーム西武戦
・夏の宵朋ボキャビルに余念なし
・日本の夜明けつくるか青葉木菟
・嵐明け樹枝よけ通る朝かな
・ごちそうやソーメン喰い初め争はず
・行き交ひて新刊見れぬつばくらめ
・行き止まるあげはの谷にあげはてふ
・森林浴推敲してはハイとなり
・いのちの旅モンゴロイドの天空に棲み
・風薫る至福ゆだねる露天かな
皐月某日 ・カーネーション切り花よりも鉢求む
・夏に死すかつての朋友会い難し
・初九州五月の雨に迎えられ
・綱渡り寛解癌へ菜種梅雨
・五月闇場はドラスチックに時空超え
・復帰の日いつ認めたのか簡素葬
・入社日は復帰の日の23期生
・一人占めそれもよかろう新茶飲む
・新茶そそぐいま彼の人と交ひし
・怨念やこもごも流す五月雨
・抽斗の数整はず夏来たる
・しろだもやいのししの跡ヌタ場あり
・はるけしや街に静かに降る煙霧
・柿若葉文明の末裔まぶしかり
・露天風呂白日の下人語なし
皐月某日 ・吾ガものと思いし応援お引き立て
・夏風邪や手術の証し思い出し
・夏潮や夕日借景吾がものに
・夏行脚エクスプロラトリウムの流れ乗り
・物の怪の気配を写す屋久の初夏
・合馬より筍生ずボランティア
・早すぎて朝筍日の目見ず
・五月晴れ人に始まり人で終わる
・アイディアを一夜寝かせて紫陽花つく
・ひとの指す望月おぼろ確かむる
・夏に入る法事で集ふ無沙汰かな
・薫風や一人反省句を選ぶ
・木漏れ日や歩確かめど石車
・木漏れ日や歩キングを朋に想を練る
・森昏し筋一条の光射し
・又来るとゆとり残して出湯去る
皐月某日 ・青嵐権威地に墜つ尊師俗
・夏定番遊俳選句抜けきらず
・夏の句や三峡行を投稿す
・陽は天から縄文杉の皐月かな
・秩序あるいま混沌に青嵐
・麦秋や支那の資料を一区切る
・薫風や未来の記憶刷り込む
・はしり梅雨運動会前の一休み
・墓巡る立法寺や額あじさい
・さっそうと下駄突っ駆くる青嵐かな
・睦まじくつばめ軒先低く飛ぶ
・突風やそれもよからふ黙して行かむ
・初夏や森の歩みと歩を合はせ
・法事終へそぞろに眺む藤棚
皐月某日 ・ホトトギスいつまで待つかマツマニア
・試しみて動く認めず冷奴食う
・夏なれど「春よ来い」の子守り歌
・青嵐屋久島の森のくろさかな
・黒南風やながめすがめつ大太鼓
・夏の宵大事を託す鶯宿梅
・新緑や時間展望残り寡し
・追試する一人暮らしや五月闇
・目に青葉可処分時間の豊かなり
・宿酔いやシナリオつくり遅々として
・pcの立ち上がりのろし卯の花腐し
・風そよぐ音ばかりなり墓地昏し
・梅雨入り前街はおしめり水入らず
・中の池藤のはなびらそよぎけり
・いつやまた一期一会の風かほる
皐月某日 ・革命という言の葉ぬるしマルチメディア
・初釣りや五月の釣果期待せず
・新しき梁山泊に夫は居ず
・逝く春や齢逆順常ならず
・汗ばみて見えぬ先行き講演会
・雲海やけふ身のうちの力かな
・突然にコナラ花咲く日人隠る
・奇貨とする生麦事件薄暑かな
・はやおはるくもりすがすがし運動会
・しっかりとぶれずに狙ふ翡翠
・好きなことやるだけやって夏めける
・梅の実や蛙又に風涼し
・あさってをやぶにらみしや夏は来ぬ
・悠々と時を殺してかはず鳴く
・夏備へいただきますと生き急ぐ
皐月某日 ・菖蒲湯やはんなりと浸る一番風呂
・青嵐スモ−ルビジネス人と会う
・思い出す文化の坩堝薫る風
・風光る選ぶ中から一点を
・喫茶店オーダー前にまずお冷や
・拒まれてさびしくあらず麦の秋
・汗匂ふ剥けぬ一皮チャリンっ子
・かけひきやロハでは起きぬ小満
・葉桜や射すみどりの回廊行く
・時間まで寝た子起こさぬ小満
・行間のあらぬ方見る薄暑かな
・本尊やお堂明るき声を聞く
・あるべきの霊性頼む青嵐
・しろだもの芽吹きまぶしく山揺るる
・いきなりの延長戦や夜半の月
皐月某日 ・喜雨なり俳句へ振り替う滄浪の水
・機嫌よかいきなり孫に夏の微熱
・アユ食すけふ解禁の小満日
・小満や幼子の食欲進まず
・積もる山追われてさばく小満かな
・夕薄暑あわ立つ水槽主は居ず
・リストラや卯の花腐し中を行く
・この辺でそろりよかろう柿若葉
・小満や陣痛兆しひたひたと
・挙手してアジア繙く梅雨入り前
・麦秋や祝ひはげみに遠出する
・小満やむだ口たたき草を刈る
・時空超へまんだら化身の衣替へ
・たらし込み彩色を殺して彩色超ゆる
・夢眠の看板しょって夏の山
皐月某日 ・まず冷奴喉を潤し一区切り
・夏館渤海国の謎を読む
・キューピット河鹿のように泣き止まず
・夏の森弔う朋と同行二人
・微熱あり月下美人は未だ蕾
・ベンチャや内なる営み山開き
・小満やMを任じてケアする
・啓月や優雅に無視さる胸騒ぎ
・緑陰や読む100年来のこわ話し
・昼薄暑ペットボトルの茶室かな
・小満や留守居の仕事はかどりぬ
・受けて立ち悠々攻むる五月闇
・夏めくやわき目もふらず歩キング
・継ぎ続く即非蓮の姿見えず
・頂は光と化学でかすむ下界
皐月某日 ・揚げ雲雀思いがけなき便りあり
・陰の人菊作り終え次の菊
・サツキ見る吾レの連れ合い肩車
・四つめのさぼてん咲く春の暮れ
・うろたへる終の旅立ち五月雨
・麦秋やけふここまで来たもんだ
・いま若葉賞味期限の過ぎにけり
・久闊や土蔵相模酒に付く
・薄あじさいいのち誕生家族ら集ふ
・運動会三代がつつくお昼食
・厳かに波風立てて夏は来ぬ
・グリーンピース産地直送土もろとも
・行き止まる道の先より夏鶯
・盛り過ぎ御衣黄の薄暑かな
・サーカスやいまはむかしの天然の美
皐月某日 ・なつかしき友に白いもの薄暑かな
・風呂上がり団扇であおぐ夏の風邪
・添い寝してイエ蚊に乳飲み子的にされ
・薫風やコアラ昼寝の動物園
・走り梅雨水不足の足しならず
・いのち生まる誰に似たるや花菖蒲
・ババを見立て運動会のごっこかな
・緑濃し山いまひかり西を行く
・昼薄暑5,000アクセス視野に入る
・機熟し平らげらるる金魚かな
・夏霞マシン交代さくさくと
・初夏や遠くすがめる街の貌
・夏山や街の喧騒なだれ打つ
・うつろ目に飛び込む山のつつじかな
・天幕内は七分入りの薄暑かな
皐月某日 ・二人静か忙しさ縫ってハネムーン
・いかづちや発展途上の壁厚く
・夏の月とんぼ帰りの通夜の席
・五月晴れ体験資源を披露する
・点滴や途中小用夏の風邪
・選択の余地広めたり夏めく日
・あま夏かんいま予備役のおとなしく
・ひた走る更なる西へ運動会
・突風や子つばめあほらるひとり立ち
・泰山木親密圏より咲き出でし
・五月闇振り向けば誰もいなくなった
・ほうべたの赤らみし児や運動会
・夏冥し表参道古並木
・院展や光りかそけし風の道
・遊心や木下闇に覚めやらず
皐月某日 ・実りなき山芋掘ってビアホール
・夏めくや自前情発ヨ−ソロ−
・夏めいて乳臭とり去る時を得る
・紫陽花やほんのり青く雨を待つ
・かぜ休み終日紫陽花死んだふり
・きっちりと後をにごさず青あじさい
・颯爽と一皮剥けたチャリンっ子
・どうなるかと運動会はや終わりけり
・しなやかに疲れいまどき花菖蒲
・ヒヤヒヤと賛成多数の行行子
・初夏の宵玄洋社のおどろ燃ゆ
・たんたんと秘すれば花の夏は来ぬ
・涼を取る旧乃木邸に棗の木
・木漏れ日や腹十二分の芳しき
・短夜や遊び心に無我夢中
皐月某日 ・忽然と壷中天有り水すまし
・夕薄暑のめり込む前繋がらず
・時に応じ小さき恋人夕散歩
・パソコンの入れ替え前に新茶飲む
・びわの実や夕方ころに黄色づく
・水草や亀の世話ため引き返す
・青雲の志や歴史となりぬ風抜ける
・語り合うそれがしの春二昔
・を語るよりで語る五月かな
・虎穴入る自己責任やあじさい付く
・喘息のあへぎ直らず梅雨まぢか
・おうやうに仕切り直すや夏めく夜
・夏木立水交神社門を閉ず
・バス待つ間ニワトリの鳴く五月かな
・石楠花のわずかに残りし雨の後
皐月某日 ・化石ロマンニシン陸から海へ行く
・初面識差し出す名刺に初夏の風
・寄りつかず失楽園は薄暑の宵
・さみだるる上、下本を読み下す
・咳止まずtokio日帰り梅雨入り前
・こんにちはあかちゃんほほに風光る
・夕薄暑聞き耳頭巾の難しさ
・爛漫や新天地からの眺めかな
・母帰る泰山木の花の待つ
・梅雨入り前仕切りなほすの勇気なし
・羅臼より秘すれば花の花便り
・運動会笑顔まぶしきござの上
・緑陰や青山霊園ノ広さかな
・勇をしてはんかい草無く引き返す
・わっさわっさと注文の多い青嵐かな
皐月某日 ・悠々と急ぐ夏いま全開
・五月雨や自宅立会い休みとる
・地蔵顔に書斎とられて夏に入る
・企てるまなざし涼し夏は来ぬ
・風光るコソボは遠き人間の死
・汗をかくシニアベンチャ吾レのため
・集う仲休みかこつく梅雨入りまえ
・男の子仕掛けつくりに更衣
・内なるに波風はらみ吹き流し
・静かさやあるべきようはの五月闇
・駆け抜ける病み上がりっ児の大南風
・かけひきや丹田決めて新茶飲む
・館熱しモネ睡蓮を諒とする
・ボート漕ぎつ民意行く末確かむる
・度合風由緒正しく吹き抜ける
皐月某日 ・アポなしで飛び込む部屋で冷や麦茶
・夕凪を受けて酢味噌で涼をとる
・万緑や小悪魔肩上眠りこけ
・相応の髪の薄さへ夏浅し
・五月病知らず過ぎたる新入生
・梅雨まぢか出たとこ任せ旅準備
・武士道の陽の目見たる新芽かな
・夕暮れやきすげ妖しく五月果つ
・あるままの恩返す旅に青嵐
・掃除の日Z旗かかげた一夜明く
・行く末の時を展望梅雨の前
・決議して波紋広がる薄暑かな
・木漏れ日やモネの庭のおぼろかな
・肝心の止めを刺せず夏はきぬ
・びっしりと水面を埋む即非蓮
皐月某日 ・断水の縛り解かれる五月尽
・国を越え地域で決めた五月尽
・ポコアポコ、マンマンデーで五月尽
・ユズリハと森林浴の五月尽
・風邪治る麦の穂出る夜の月
・こころぼそ梅雨入る新宿待ち合わせ
・寿命つくメガネフレームの五月尽
・天王祭朝から準備夏曇り
・はや台風進路を読むに時をかけ
・まずまずと一息入れる梅雨の入る
・五月尽呑みこむ知行吾レのため
・ありがたきタフさ加減の五月尽
・遊就館自存自衛の夏畳
・院展や光りかそけし風の道
・五月闇雨の風師のおくゆかし
駆けっ句365日生き急ぎホームへ

