駆けっ句365日生き急ぎ

如月


十八尊佛図(胎蔵、大日如来)

如月某日 ・春近し天界突如豹変し ・人頻り仕上げ間近かの梅見月 ・麗月や三峡上り決心す ・如月や吾レ進化する似非クローン ・ひねもすに山谷ありぬ二月かな ・如月や400年ぶりのうるう年 ・二月や大観覧車より大眺め ・春待ち遠し10ノットの夜の月 ・風邪癒えるおニュー自転車の如月 ・太平楽安心かなふ小春かな ・風花や二桁になりぬ重さかな ・如月や引き際人へ談ぜず ・朝取りの山菜食せば春の雷 ・後智恵や昭和を平成断罪し ・氷雨降る植物園内に人語なし 如月某日 ・危機管理米はあるかのレベルかな ・寒の夜湯豆腐朋と「梅の花」 ・命日やご院家話題冬院展 ・生まれけん戯れ遊びし春浅し ・無沙汰も熱燗一杯で暖まる ・紅白のやや見頃時庭の梅 ・春を飲む都心地下街貝づくし ・むせび泣くほつほつほつと雪柳 ・水仙や伊織ゆかりの城に咲く ・賑々し出入りの多き二月かな ・寒波来クラブなしとて早や帰る ・空襲に気をつけてと送り出されし春遠し ・しぐるるや出湯で贅の献一杯 ・畏る畏る気分よろしく骨拾ふ ・むせ返る洋ラン展や外はしぐれ 如月某日 ・節分や吾レで撒いて妻拾う ・鬼やらひ休日出勤花を待つ ・節分や吾レが撒いたの孫拾う ・節分や孫に追わるる鬼となり ・治りしな節分寒波にぶり返す ・回り道垣根こぼるるぼけの花 ・たれかれと自慢したがる節分 ・冬陽射す貝塚あたり人の波 ・節分や確申済ませ旅の人 ・黄砂けぶる三度の大陸山河あり ・上海や花火が迎ふ旧正月 ・リニアカー新空港より春一直線 ・春一人夫の大変覚悟せり ・恵方向き家族乗せられ寿司を喰む ・ノモンハンよりイラクへの道は蛇の道 ・ふぐ喰し食市食座を離脱する ・湯煙にひげのたゆたふ露天かな ・ノミスケの一点まめや節分 ・つくばいの音は清かに春を待つ 如月某日 ・引き返す勇気以前や春立ちぬ ・立春や次月三月英気盛る ・立春や平成の浮世絵をアーカイブ ・春立つや認証キイの軽きノリ ・銀景色肩力抜き春を待つ ・立春や3年越しのつぼみつく ・立春や吾がことあらず他人こと ・露と消ゆ磔台あと昼の月 ・春かすみ首も傾く斜塔かな ・正月や鐘の賑わふ寒山寺 ・昭和辿る蘇州運河に春風 ・幾星霜おどろおどろの簡体字かな ・凧上がる歓度祝ふ春の節 ・小雪舞ふ準備おさおさ春立つ日 ・養生や入れ込むほどの春来る ・今朝や雪の春立つたたずまい ・力抜き色即是空成仏の春 ・冬麗蛇足の多し少舌家 ・水琴窟街のにぎわひしばし断つ 如月某日 ・壷中天なつかしき顔それがしの春 ・如月やマルチメディアをプロデュ−ス ・肩車おんもへ出たいとじょじょ履かず ・反対しあえて波風日脚伸ぶ ・返り討ちあうもよかろう春寒し ・はらっぱにラッパ水仙咲く一輪 ・梅ほころび冗談話しと切り出し ・立春やたれの描くか黙示録 ・残る寒さ徐州平野に麦はなし ・春浅し虐殺館のやるせなし ・館冷やし時代の気の怖さかな ・大陸や政争の倶死屍累々 ・立春や思ひおもひの太極拳 ・中山陵旅は未だ途半ば ・梅二月汪兆銘は側に居ず ・二ン月の長江大橋風くらう ・春来たる無沙汰代わりにヘンのあり ・春立つや連れ合いがあり孫がある ・パソコンや映画楽しみ日脚伸ぶ ・春暁や惰眠むさぼりやり過ごす ・ギブ&贈り物差し上ぐ春立つ日 ・ひそり立つ椿の庭は春浅し 如月某日 ・いい時も悪い時あり春は暮れ ・リストラは出たとこ勝負の淡い雪 ・ガチョ−ン駆けっ句消えて目が霞み ・院展やふるえる感動便りする ・蘊蓄を即興で応えて春近し ・シャングリア春に震えて留守昇天 ・氷雨降る会ふは人のためならず ・春雷やコールパニック奇貨を居く ・冬運河出船入り船多士済々 ・外灘やふりさきみれば夜半の月 ・春節や一糸みだれぬ軍の観劇 ・張りつめる古巣におもかげ春の雪 ・寒の明け終日臥せてやや戻り ・養ふや隗より始む春のごとし ・春立つ日それもよからう受けて立つ ・冬日射す猪峠を一人越ゆ ・早咲きの梅の林にかすみたなびく   如月某日 ・二月や三岳の梅林四方の人 ・リダンダンシ−思いだせるか新年の詠 ・春浅しカルチャーショックに身を任せ ・わさもんの骨頂今春はFAX入れ ・ストーブの不調とともに妻の風邪 ・三日振り男子刮目春隣 ・囲炉裏辺やシリコンバレイ内はじめ ・モノレール下りて歩きは春の雨 ・環境をシェアしながら沈丁花 ・二ン月や旅から戻り補遺上梓 ・粉雪や食市食座は売切れし ・春寒し知恵熱出て迎へかな ・四代目若き声明春どなり ・重たげにブルゾンに負ふランドセル ・赫々たる成果収め得ず春立つ日 ・冬ざれやあけぼのすぎの透けて見ゆ 如月某日 ・あつ燗や一人なつかしムダ話し ・わさもんの春の通話はPHS ・寒明けや気迫を込めて神祈り ・風花や内は粋なる絵本展 ・残る寒さぐらり傾く処女航海 ・咳残れど回復近し園真近か ・あつものに懲りてレガシー春冷し ・せせらぎの脇のさんしゅゆいと惜しい ・春雨や親子でケイタイぶら下げし ・上棟の式をだしにす冬晴れ間 ・早春や受けてたつゆとり持て ・遅刻して風邪の児送る小雪かな ・ヒレ酒や食卓塩を手の甲に ・ご利益や流水に読ませるお経かな ・ろうばいの辺り華やぐ雨の音 如月某日 ・春失せるリダンダンシー保険かな ・雪の通夜うわべ僧侶の説教聞く ・時を殺し仏にすがる余寒かな ・春めきし突然変異パス忘れ ・水洟や阿蘇外輪山の風冷やし ・残る雪川面をにらむサギ ・老化するお金を春に使い切る ・風邪癒へし食市食座で焼きうどん ・日だまりや話し相手の居る至福 ・風邪休みパソコンクラブ覗き得ず ・燗酒や非日常をつかの間に ・ふくの日や仕込みおさおさ華を秘す ・限界のマンション越ゆる旧正月 ・水仙の雨に打たれて人を待つ 如月某日 ・新雪や陸奥埋み野に牙を研ぐ ・如月や出世払いの帰る家 ・新幹線米原近くの雪をつけ ・梅一輪色気をかもすたたずまい ・早春や桑港行きの旅準備 ・由布岳や真近かに見ゆる春の雪 ・ラッパ水仙内なる目に心傾ぐ ・冬都会失せし財布戻る奇跡 ・負け惜しむ晩節汚さず春隣り ・ひやかしの覗く開店春浅し ・牡蠣誘ふみちのく一会まぼろしに ・散るさざんかいたちごっこのようそろう ・ひれ酒や余韻移らふ春の色 ・ひれ酒のひれをつぎ酒ふくの日 ・語らひは長州はるか東山 如月某日 ・早春や一幅の絵の物語り ・孫生まれ老親両母春にいず ・春浅し夢は三峡駆けめぐる ・梅一輪色気をかもすたたずまい ・冴え返る一喜一憂紙一重 ・建国の記念の日にや棚卸す ・院展や刹那切り取る春の作 ・日本橋かつて魚を凧で釣る ・大道や共存して歩む三寒四温 ・買いことば言い過ぎて寒の明け ・角折れて目当ては近し藪つばき ・今はがまんくろがねもちの盛りかな ・まほろばや春の如しのゆとりなさ ・カクウチや赤海鼠とは至福かな ・冴へ返る気概を引き継ぐ回向かな 如月某日 ・超空間色即是空輪廻越え ・武士道の春を惜しむや遼太郎 ・この国の行く末思う菜の花忌 ・菜の花忌そっ啄官民歩み寄り ・萎えた気を超克す菜の花忌 ・菜の花忌東京裁判読み直す ・振休や惰眠むさぼる菜の花忌 ・小雪舞う超破格なひもを解く ・春のうららピアノ調律錆を取る ・春めきし訪れ備へ久しぶり ・懐手孫に真似さる春寒し ・飛梅未だ暖めきし至宝かな ・大宰や点睛描く春の竜 ・早々とうそ餅みやげに春と酔ひ ・春うらら神宝展に身を委ね ・如月や馬齢重ねて余慶あり ・去年今年あおきつぶらな紅愛し ・残る寒さ念仏唱ふ時は尠し 如月某日 ・我が器量なせるわざなり春未だ ・残り雪上加茂神社の烏鳴く ・春風や志願南へ気負いなく ・春めくやメディアでフォーラム出会う人 ・たおやかに自尊試しに西海岸 ・春遠からじホームページ軽んじらる ・滄浪水濁り波風春遠からじ ・春浅し時と親しむかいつぶり ・ぽつぽつと端の下萌え動き出す ・水温む駅前スポット華やぎし ・日脚伸ぶ日一日の痛みかな ・春浅し朝の刷り込み済ましけり ・安らけく帰り着きなばおぼろ月 ・「友情」の表彰をカメラに春立つ日 ・吾レのためだましすかして水仙咲く ・つかの間の集ひて霜と別れけり 如月某日 ・バレンタイン監督自ら義援チョコ       ・震災忌義理チョコ消えて水温む ・白魚の踊るを喉に春を食い ・創発す魚ゆらりと氷に上がる ・余寒あり自然治癒力頼りなし ・境内や左右紅白枝垂れ梅 ・あいあいと父子で過ごすバレンタインの日 ・轟音を寝物語にして鴨の舟漕ぐ ・内中や妻へ戻るチョコレート ・ぜんざいやいただく外は春一番 ・春待つやメガネ新調の店たたむ ・悲しきを口惜しと書き換ふ春寒し ・春は名のみおぼろに霞む桜韻 ・刷り込むや森歩キングの草青む ・春一番朝はさざんか乱れ墜つ     如月某日 ・春玄界近くに防人能古島 ・遙けしは玄界灘に春の波 ・春の夜孫のしぐさが目に浮かび ・街四温幼な児に合わせし歩幅かな ・菜の花や「三たびの海峡」遠賀川 ・春の闇もちつもたれつ突破者 ・安全のはじめは会の時守らず ・品川の江戸と接続春の旅 ・うとましやなほ引く風邪の気をつけど ・浅き春こどもの使いし和平かな ・ポケットを春物に替えキックオフ ・水仙や持続可能なたたずまいかな ・降る雪を失なひすでに春一番 ・積み落ち葉醗酵微生物のみやこあり ・紅白にしだれ加えて梅見酒 如月某日 ・底冷え夜、目につく他社の品定め ・早春や稼ぐ目当てを押しつけり ・桑畑女工哀史はおぼろ春 ・アポとるや新しき土脈潤い起こる ・春の夕べ外へ通じる大手門 ・春の潮15階より湾光る ・浅き春かつてSE血の騒ぐ ・週一度リッチにひたる温泉銭湯 ・十六夜かぜ気味ではや折り返す ・春埃水遣りうごめく花人 ・春泥に足をとらるるロボット展 ・頃は良しさくら剪定声を聞く ・頭痛押し稽古に励む風邪っ子 ・資産価値ワインのごとく慈しむ ・攻め終へて後は二月のみ空かな 如月某日 ・バイロンや紅梅白梅見頃ばい ・鶯や夜のカラオケ雛忘れ ・早春や家持の里を日帰りし ・春嵐次発を込める余裕なく ・春深しチェックイン前だいやめ ・人任せ春にまどろむ車中かな ・水いらずさいごの奉公梅便り ・涅槃会や畳上で死ねないへそまがり ・義務果たすためらわずに春の昼 ・区切りつけ喜び始むサクラサク ・粛々と神を恐るる余寒かな ・冴へ返るこころ配るの情けかな ・桃の花つかずはなれず吾レのため ・冬ざれやヌタ場確かむ森へ入る ・来しかたの跡は残さずはんかい草 如月某日 ・春宵や吾レのお経が飛び込みて ・初物のワケギ肴に雨水の日 ・気を緩し又や風邪引く雨水かな ・飛ぶ教授どこでもドアー春半ば ・春の雨居場所自ら取りに行く ・2000年世紀のつなぎを橋渡す ・おもしろくなき世艶めく雨水かな ・たたずまい我がものとして冬に干す ・校庭や進級まえの声響く ・三学期保護者気になる発表会 ・参観日日一日の木の芽かな ・遅れ梅大地の息吹に合はせ咲く ・暖まる地球へ賽は投げられし ・孫育ついまそれがしの13の春 ・声明や春待つせせらぎの経を読む 如月某日 ・春浅く野焼き煙りに風冷やし ・菊作り三寒四温で風邪を引く ・雪吊りの物々しさに白薄し ・思い詰めなだれの走る雨水かな ・再トライ雨水に光る有田焼 ・玄室を棺にみたてて幾こもる ・土地感のところ潤いゆり起こる ・花相似たり知的興奮覚めやらず ・去るものは追わずよかろう雨水かな ・水遣りやひとの恵の雨水かな ・春遅々と震へる感動養へり ・匣氷の寒過ぎさりし雨水かな ・落ち椿行蔵ハ吾レにあり ・きさらぎやピラカンサスの門賑やか ・みち遠し鳥の笹鳴きおぼつかなし   如月某日 ・水温む良き人又も先に逝く ・風邪気味のアンカ−ポイント薩摩汁 ・西からの満を持しての春一番 ・春の雨 水炊きで会う新年会 ・春の風邪やっとこさっと塀の外 ・雨水ころ今年のカゼのひき始め ・無事に終え発表会あとの梅便り ・ねばならぬことは特になし雨水かな ・更年期突如気まぐれ春の雷 ・定年の挨拶状に初音かな ・黙々とオセロ大会外は雪 ・髣髴と声沸かずして春は暮れ ・風はいま鶴日和北へ向く ・君は春水を汲め吾レ薪をば拾はなむ 淡窓本歌取り ・耳済まし地鳴きかそけし森を行く ・この次の一会をはかり別れかな   如月某日 ・地震遠し支援代替えボランティア ・ももち浜隣の春を借景に ・旅券取り早春賦を事始め ・従病や春は名のみとリズムとる ・分かち食い弁当祭り春は闌く ・泊りがけ大事の前のカゼ薬 ・春の雨峠を越ゆる目処がつき ・花未だここはさておき時くすり ・風邪冷やし亀の水替え延び延びに ・春風に浮かれ近場の緑地かな ・ひな壇の紅白梅や揃ひ咲き ・蘇鉄の実いのち脈々響きけり ・亀鳴くや目配りの上やり過ごす ・歩キングつとに出湯の振り変へる ・さんざめき行き交ふ人や山笑ふ 如月某日 ・蹴春やアルシ、ぺレイラ陽の光 ・春宵や豆腐づくしの「梅の花」 ・居ながらに春の駅弁横に食べ ・春めきしこあら見物下痢おして ・愛も知もそれもよかろうさり気なく ・春暁やTOKIOからと今を告げ ・一声の気づきゆとりの春寒し ・大いなる不可解あり秘さずば花ならず ・院展や無伴奏の雨の降る ・おぼろげに激しく迫る早春のまなざし ・鮎ずしや可処分所得時に化け ・潔くバトンを託す春近し ・厳かに攻めの行蔵春めくや ・出湯行滝見はしごの至福かな ・申告終え還付待たるる二月かな 如月某日 ・春待つや建屋に魂マルチメディア ・風邪癒りつみれ美味しや癇の酒 ・春宵や土味あらためる病み上がり ・春遅しどっと疲れてこんこんと ・さり気なく西海岸へさくら人 ・春の暮れ行き交う人や大井町 ・如月や二足わらじで種を蒔く ・ゆうゆうとメール確認うめ白し ・寒き春十二礼は床の中 ・院展や藪つばきの道誘はる ・春まぢか親密圏より萌え出づる ・春の空どうだ理論に上の空 ・鶯の地鳴きへエール森歩く ・落ちつばきヌタ場に水の涸れしつつ ・降りそうな風情又よし雨水かな 如月某日 ・さて現実、書物の知識を一番茶 ・段取りの仕上げはごろうじろ赤ナマコ ・カランコエ映りの景色しみじみと ・灯を点ければもぬけの空の余寒あり ・不意打ちや偶然の賢者春食らう ・文明の衝突さながら春の雪 ・春浅く駆け込み寺の門を開く ・目に物を見せてやらねば猫柳 ・春未だ仕込みおさおさ歯が痛む ・そこはかとやり直す機会に沈丁花 ・春の雨迎へ頼まれいそいそと ・陰もある水素社会へ早春賦 ・ぜんまいの早生にたたずみ声かける ・春の雪それもよかろふ街の景 ・積み出しの往時しのばる春がすみ 如月某日 ・春寒く武者絵我がもの一番風呂 ・淀川をボ−ト滑りぬ春の朝 ・山茶花のメジロこちらをウオッチング ・人待つやももちの浜の冴え返る ・如月や人間登り成功す ・春の宵話し飽きたる一人酒 ・休日や一家風邪引きひきこもる ・しばらくは夜中目覚めてチョコを喰む ・宿酔ひやひねもす春は床の中 ・ニ人して年金暮らし日脚伸ぶ ・風寒しはや万作の植木市 ・特攻は悲しからずや薩摩富士 ・わたつみの声なき声に雨上がり ・春浅しいのち粗末す大和敷島 ・しきしまのほたるの墓を思ひ出す ・歩キングれんげ広場でハイとなる ・春一番渡る海峡波白し ・拙速の玉は逸れたり春一番 ・春浅し父母にささげし日記起し        如月某日 ・惰眠振り切りイメージ練習はやる胸 ・Xディ細工は隆々沈丁花 ・平成の歌仙絵発信みゆかり祭 ・春北風(はるならい)時の寂さてんこもり ・春近し惻隠意気地ふと思う ・ボランティアちなみ多すぎ春浅し ・ゼンソクの兆しになるか咳止まず ・春浅しビール跡地で試飲する ・道すがら沈丁花の名を教へ ・ねこかぶり馴れにしまでの仔猫かな ・ゆりかもめマガモたゆたふ川面かな ・番所ケ鼻藪椿血染むる ・深夜便南支那海稲光る ・しだれ梅借景の庭砂白し ・いせえびの贅を尽くして春に酔ひ ・早春賦非日常を手の内に ・2.26拙速決めて時間継ぐ ・枯れ葉踏む森の小径に春陽射す 如月某日 ・税の時期納め過ぎかと早トチリ ・この冬の鳥の寡き理由を聞く ・挨拶は沈丁花からまず始め ・時を得て所を貰う春一番 ・観念す野暮を承知で春を待つ ・すし館花より団子ひなまつり ・悪気なく時間泥棒梅二月 ・早春賦あぶない話し加担する ・春の雨67年前の2.26 ・波風や吾レのためなり春隣り ・降る雪ややむに止まれぬエトスかな ・岬より南国情話確かむる ・砂蒸し湯大地の鼓動とリズムとる ・指宿や主なしとてこぶし咲く ・落ち椿定点観測の場近し ・入籍は2.26と知らされし ・秩序ある混沌なれど黄砂降る 如月某日 ・沈丁花匂いしつこし昼休み ・二月尽ライトの眩し陰の人 ・駆けっ句に辞世を重ね二月尽 ・二月尽英語難民分るふり ・梅三分いいかげんの旅支度 ・水ぬるむピラニア狩りで艶を増し ・閏年400年振りの波乱かな ・棚卸し英気養ふ春一番 ・冴えかへることのは激し身細る ・ものの芽やゆかりの息吹きはるか知る ・赫赫たる成果収めえず二月尽 ・ほそぼそと照らす貧者や春のど雁 ・それがしの春となりぬちゃからかぽん ・さびしくなく葉ぼたんとうが立つ ・打ち鳴らすいつか来た道二月尽 ・砂湯温泉春を枕にしばしうたた寝 ・春浅しサンクチュアリへ丁目つけ ・淡雪ややまもも峠ほの昏し ・春寒し身心ぶつけ物語る ・かもめ飛ぶ紅の大橋に春の潮


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