駆けっ句365日生き急ぎ
師走

十八尊佛図(釈迦如来)
師走某日 ・駆けっ句も息切れしつつ師走かな
・初雪や朝から街は師走入る
・冬暖かEC試しのボロネーズ
・一世代かつての友は白骨
・一日や師走一号年忘れ
・アフォーダンス、チャレンジド自ら師走入る
・はやサンタキックスケート着く12月
・遅々としてパソコンもがれ師走入る
・慣れやいつ朝駆け寝付ける師走かな
・一夜おき次ぎ巡らす十二月
・青帯に励みもらひし十二月
・残り尠しあへて拙速師走入る
・温暖化持続可能な日向ぼこ
・西の方力確かむ霜月尽
師走某日 ・忘年会往時はしごの癖もたげ
・ボランティア何か残さんアーカイブ
・初雪や防府天満暮節入る
・幾星霜恩師を肩へ背負はばや
・冬構えいのちかぼそい街の松
・ビハーラの講演お礼七日月
・自転車をキックに替えてさざんか道
・束の間の家庭内平和十二月
・むつかしや知行合はせる冬の蝶
・経唱ふ背中に小春の日和かな
・初物の酢牡蠣薦められ杯進み
・十二月往時渺茫省へ格上ぐ
・病ひ憩ひ朝湯にひたる至福かな
・ぶっちぎるほどは至らず師走入る
師走某日 ・悠々と急ぐことあり氷雨降る
・はえば立て春待ち月の孫の軸足
・立てば走る敵機襲来北っ風
・冬うらら気分良くして有田行
・温水や亀の冬眠年準備
・つかの間のご縁むなし冬篭る
・天下一人黙して行かむ秋の霜
・冬篭る朝駆けあとのまどろみ
・あへぎつつ8号つむぐ師走かな
・それがしの今の幸せ何と聞く
・粛々と蟻の兵隊ぬかるみ進む
・病葉や出湯と戯るもみじ狩り
・平生の往生任せし冬の雲
師走某日 ・冬林檎極楽トンボは薄く剥く
・極月や唐芋届き思い出す
・師走入るしばし止りてカプチーノ
・同窓会その翌朝の気怠るさ
・目処をつけ一息いれる年賀状
・昼時雨通知あるまで時生かす
・悠々とほほえみ返す櫨通り
・へそを曲げ今朝の仮面は冬薔薇
・送り出す小さき背嚢冬陽射し
・気のつけば路地裏柿の小粒かな
・熱燗や二度目童育て鞭を打ち
・冬の夜歓喜の唱を鼻唄に
・耳納連山たゆたふひげの露天かな
・バーチャルに棲み分く時空や冬晴れ間
師走某日 ・赤城山「りょうもう」走る冬の月
・言うことはそれだけ?仕掛けは冬晴れ間
・冬の星小さきレディの何故だろう
・しゃぶしゃぶや師やや涙もろくなり
・師走入り中は静かな考古館
・つぎのつぎそのつぎおぼろ冬木立
・ここいらでぐっと息継ぐかいつぶり
・日終へ湯舟に浸かれる無事を謝す
・棚下ろす日用雑貨の安さ較べ
・生還す朝の新茶の香ばしさ
・気負ひなく一句絶命師走かな
・カクウチや冬の夜空を俳諧す
・借景や湯煙の先に滝かすむ
・たんたんと粋物語る師走かな
師走某日 ・からっ風釜あげうどんで昼をとる
・冬の夜かつての街は遠くあり
・仲麻呂の深慮を読まむ冬の夜
・濃きお茶や忘年会へ気整ふる
・冠をとってなんぼの師走かな
・言い訳は何にすつか霜の朝
・生き準備おさおさ急ぎ年準備
・山茶花やぐずる児の手握り締む
・もうよからう海鼠賞味に顔を出す
・冬あたたか郵便箱へ配るかな
・咳の児のおニューコートの誇らしく
・新天地玄界灘に氷雨降る
・限定の十割そばにつはぶきの花
・鰭ざけの旨したつもりの季となり
師走某日 ・「ペルソナ」で久作に会う冬の旅
・図書館へ雪の大雪つんのめり
・大雪やひねもす雨と英気とる
・極月や玉砂利映える平安宮
・ぼんやりと行くすえおもひ冬に入る
・大雪の日憶ゆ楽しみ年を越す
・寒い朝はやる気持ちを花にして
・冬眠やエアコン効かせ水替へる
・大雪や遺書アーカイブスはちり積もり
・親密圏熱燗朋と時にあり
・紅鮭のしょうばん頂りあったかし
・大雪やひとりしずかに祈るかな
・腸に地酒の沁みる麦屋かな
・もちの実や今はめで時ひよのとり
師走某日 ・フク刺しの後はカラオケ歓送会
・虎落笛Cで逝くのも悪くない
・山眠る不比等の影を追い
・底冷えや大極殿は朱の光
・稲の道はるか長江万年紀
・冬日向人それがしの道すれ違う
・晩白柚それがしにある親子愛
・開戦の日念仏のつどひ引き繋ぐ
・煩悩やいかんともしがたし念仏会
・冬あけぼの当たり前のように目の覚める
・貌が見え今棚卸す小春かな
・今年も旬の食せし海鼠かな
・14夜旅の仕上げは米エキス
・冬ざれや霧立ち上る森の池
師走某日 ・極月やゆったりひたる大壁画
・一日を湯船で終える冬の夜
・神域やわざとに迷う冬木群
・冬日向昔の片鱗のぞきけり
・冬ざれやらしさ見つけに急ぐ道
・おたふくや痛い痛いをいまもらい
・サンタからインナーローラチャレンジド
・雪便りうずくトラウマ床出でず
・行蔵は内にありけり冬に入る
・花散らず花びら散れどバトン継ぐ
・十二月八日兵戈無用と正信偈
・念仏や兵戈無用の成道会かな
・いとほしや絶を絶する温泉行
・冬霧や一番風呂にて森を出づ
師走某日 ・冬の夜孫がふりまく話題増え
・助走付け浪風立てる冬の海
・気負いなくされど震える雪の朝
・身の丈を包む冬満天の星
・ミレニアム手帳へとりこむ年準備
・ふゆの朝再た蘇る二日酔い
・地ひらく国境越えて万羽つる
・白き降る人の気越ゆる空気あり
・葉ぼたんや花壇植へ替へ年備へ
・身近よりはるかへ続く冬日かな
・こぞの暮れ年賀欠礼頻りあり
・外は雨内なる展がりしのぶ会
・生き急ぐ新陳代謝の出湯かな
・そこはかとあたり彩る冬もみじ
師走某日 ・鳥見えず枯れ野にまゆみのピンク見る
・年逝くやがんは老化のなりの果て
・身を任せ過客となりけり奈良の冬
・エンパシー目線の高い十二月
・年の瀬や日の当たりたる世話人会
・シャレならぬ再び挑む年準備
・ひた走るあじあ号70年のうつつ
・大雪や人格変わる朝の花
・冬暖し純毛なびかす街の山羊
・冬ぬくし孫の手借りて袋つめ
・ボール投げ受けて返すや年準備
・青島や極月の浪眺望す
・師走る怒涛のごとく駆け抜ける
・畏るるやだましだまされ冬暮るる
・うろたへる行蔵吾レに師走かな
師走某日 ・メディアとは? メディアに問ひし冬講演
・悠々として急ぎ冬日の死に支度
・五重塔ライトアップへ氷雨かな
・幼子や鎮座に戻る聖樹かな
・お歳暮のお礼一言一句添え
・年の暮れ薬莢臭うリーダ会
・凍土やいまよみがえるプロジェクトX
・ぼたん雪粛々といま川となり
・オープン日師走の列の後に付く
・本が先正月封切るレディジョーカー
・ひび切れや湯船で癒す雪催
・出湯からサーフィン日和波白し
・神々の降りたまひし尾根に冬陽射す
・おびただし落ち葉降り積む峠かな
・連れ合ひの影を踏まずに祈り旅
師走某日 ・束の間の乗換え駅で酢茎買う
・歯石取り師走恒例年準備
・冬桜控えめに咲く万葉の庭
・遊器具やペンキ新たに年準備
・わくわくと余白たっぷり新手帳
・淡々とはや節目の年暮るる
・すす払いいま遅すぎしいとまごい
・いつ戻るあの手この手の冬の月
・轟沈す弔問参上の小春かな
・水仙のかねてより早し花のつく
・たな卸し正の資産が上回り
・冬ぬくし日向路ハーブの園香る
・束の間や出湯にひたる忘年会
・錦織りにぎにぎしきや山眠る
・あくがれやかたちに示す詣で行
師走某日 ・焦るなといへど焦るは寒月夜
・TEL不通複雑系の討ち入り日
・シャングリラ留守居を守る冬ごもり
・留守居なく熊のプーサンリース落つ
・読みさしの二冊と乗り込む冬の朝
・それがしの自分史聞かさる冬の夜
・愛着や終の奉公討ち入り日
・時を得て平和に座すシャコサボテン
・歳の瀬や弔問外交続きたり
・新年号年に一度の愛読者
・閑月や痴的興奮さめやらず
・短日やみそぎで上がる神話旅
・開戦忌はらから外交祈るかな
・草枯るる路傍に光る冬イチゴ
・初しぐれ入れ込む前のエスニック料理
師走某日 ・子が帰る夕はすき焼き急ぎ変え
・第九聞き、ながらで作る年賀状
・年の暮れオモチャの主どこに今
・羽子板と雛とを飾る年用意
・歳末や出張車中至福どき
・上梓終え次ぎへの準備年惜しむ
・極月やわずかのぞき見発表会
・シクラメン我が家の日向に徐々に慣れ
・宿酔や死んだ振りする歳の暮れ
・冬晴れや社会企業の仲に立つ
・吾レことの憂ひ近きし氷雨降る
・和魂や散りぬるさざんか鮮血の海
・どんぐりや拾はばマイクで咎められ
・クメールの祇園精舎に墨首見ゆ
師走某日 ・歳の瀬や孫の話題へ急ぎ振り
・突然に言葉欠くして年が暮れ
・冬ぬくし飛梅ほころぶ天満宮
・九段坂チョウチン燈り年惜しむ
・冬晴れや烏合の衆にてキックオフ
・園バスの週間ぶりのおしゃまかな
・忘年会たまさか早めしかと辞す
・それも一局こ度我慢の氷雨降る
・冬の朝亡母の代わりの朋母が梳く
・年の内感謝を載せるラブレター
・拙速やシャコサボテンのつぼみ見る
・年の瀬やマドルスルーでやっつけ仕事
・年準備何を企む出湯かな
・天竺の南の須弥山スースダイ(こんにちは)
師走某日 ・ロ−ルキャベツ母のチャレンジ冬の鍋
・時雨るや低見で見舞う偏正回互
・孫帰るババの執念年準備
・調子はかり出張る先で忘年会
・交換もあわただしく冬日かな
・暖くも障子替えには曇り空
・嘱望す若武者見送る年忘れ
・年末や計らず諍ふ日過ぎし
・こたつしていろたわわのしゃこさぼてん
・喧騒を横目に山茶花はなざかり
・熱燗や一句詠むのに高くつき
・年惜しむあるべきようはのたたずまい
・極月やあじさい出湯の極楽かな
・クメールへ師走の喧騒吾ガことにあらず
師走某日 ・御歳暮やマルチメディアでヘン返し
・ふぐ鍋やつい食べ過ぎて苦しまん
・お歳暮や「鶯宿梅」の珍味あり
・年の暮れ近況聞くもくるま中
・義務はたし一つ荷の下る年準備
・氷雨降る二次会終えた外
・いつかまたキャッチアンドリリース冬ぬくし
・手習いの疲れはて眠る師走かな
・咳しつつ終業式目の前を待つ
・雨宿る山田緑地の山眠る
・茜雲尾頭つきの年忘れ
・小春日や頭もたげるしゃこさぼてん
・水入らず北からの幸をしみじみと
・年納め浮世離れの同行二人
師走某日 ・とにかくもあわてふためき第九行き
・胃変あり冬の霍乱脂汗
・母なくも親子三代冬の星
・年賀状肩車して出しに行く
・初雪や山の動く気配あり
・冬の朝すでにアッピール力に差
・冬の朝トラブルメーカ手に余り
・細胞の分裂ごとき枯れむぐら
・着脹れやランドセル難渋して手を通す
・解決に途半ば冬日見る
・レジスタンス親密圏は冬紅葉
・初雪や渡船場へ小走る
・忙中や椚林の山眠る
・天空の石の寺院にたどり着き
師走某日 ・鍋つつく旧い同期は歳をとり
・ボランティア異業種繋ぐ冬の灘
・調髪やムシャンヨカなる年準備
・冬蜂や気になる白眼視にも慣れ
・シビ冴ゆる安産お守り初穂料
・あっけなく33年の一区切り
・晩節やけがさずそっとシクラメン
・年暮るるされど進まぬ棚卸し
・積ん読やぜいたく三昧年準備
・冬の雨城の石垣卍あり
・拙速の詫びを兼ねたるカード切る
・つごもりや緊急避難の退避する
・去年今年ふくを肴に再会謝す
・混沌より秩序攪拌す乳の海
師走某日 ・忘年会貫く棒に区切りつけ
・吾ガ事にあらず年俸師走空
・吾ガ事にあらず異動の冬至かな
・市場荒れ日穏やかな冬至
・冬枯れやランナーにぎわう都大路
・冬至の日若者気質ためにする
・雪頂き静かに燃ゆる予備火山
・南京冬天雲の動きは疾風かな
・引かば押し押されば引ひて年越ゆる
・終業式前あと一息の息続かず
・年の瀬や死にて花見の咲くものか
・この冬やノロウイルスと対峙する
・大団円五年掛りの年準備
・厳かにセミも経説く大伽藍
師走某日 ・みぞれ降る書くより作る賀状終え
・孫だしに障子張り替え年を越し
・冬の夜思い出されて泣き寝入り
・年用意捨てるもの決め棚卸す
・ふと目覚め記憶よみがえる冬至かな
・年賀状万感胸に捗々しくなく
・総決算試しみんとす冬至
・たっぷりと和平浴びたる冬至かな
・咳止まず最期のお経送り出す
・産む易し拙速あへて冬至の日
・リタイア青春朋とふぐ喰らふ
・駆けながら戌年めげずに暮れていく
・暮れなずむ奥座敷から海見えず
・ハレとケを併せ呑みこみ年暮るる
師走某日 ・イヴの日は百日祝いの孫の表情(かお)
・冬ざれやプリンター不調手足もがれ
・朝寝してドラマチックに挨拶回り
・興味子に電源切らる年の暮れ
・滑り込み年賀に間に合ふHP
・年の瀬や障子張り替えつかえ下る
・途なかば病重し冬休み
・リズムあわずひねもすのたり学期終る
・冬木群れ付かず離れず社交する
・年の暮れらしく身辺あはただし
・雪もやひ黙して歩む城下町
・松籟や師走の中の枯れ山水
・あへぎつつ終業式に到るかな
・俳諧す港レトロの冬の暮れ
・一服の茶第九とともに喫すかな
師走某日 ・手術の日み空は吹雪く年の暮れ
・年賀状一陣遠くの宛名から
・クリスマス、船早々とドック入り
・聖誕祭サクセス人の同期会
・幼子や本気で喜ばるプレゼント
・イブの日や用意おさおさ他を圧倒
・節季請われて動く西東
・本尊やイブ暮れなずみ帰還かな
・一本でもさびしがらずや枯芙蓉
・イブ゙の夜親密集ひ寿司を食む
・城下に真水湧くところあり冬の海
・冬陽射す往時茫々武家屋敷
・寺町に廃寺ありけり冬木立
・紅をさすほんのりあおきの年準備
・年備へ亥年の足跡確かむる
・鰭酒にきこしめしすぎおぼろかな
・冬ざれや小川のせせらぎ靴洗ふ
師走某日 ・春支度相伴あずかるお頭鯛
・満を持し遠回りして勤む寒い朝
・歳暮れと思えずけふのぬくさかな
・歯石取りこれで一つ年準備
・氷雨降るサルも暖とる動物園
・一昔その日声かけ忘年会
・氷雨降る攻む気持ち落ち着かせ
・クリスマス寝起きにんまりプレゼント
・プレゼント思いがけずのヒトとモノ
・年越しの障子張り替えつかへ下り
・クリスマス軒遊びから孫育ち
・シロだもや冬ざれ景につやをつけ
・森に入り内なる饒舌抑へ切れず
・ふく刺しを前に総会事もなし
・うごめく落ち葉下の発酵微生物たち
師走某日 ・寒さ来て時相応の年用意
・鴨鍋で二人静かの忘年会
・今年こそ羽子板飾り年用意
・帰省子や待ち人前に有馬記念
・駅伝や町並み方が目にとまり
・冬の星吾レ文化子と若きリーダ
・冬晴れや畑の人に訪ふ道順
・年準備帰還本尊太子のごとし
・歳末や夫のパシリで和平かな
・民主主義時をかけて春を待つ
・年の暮れ格闘しつつ夫としたしむ
・朝霜や森の精気の荒魂しい
・着々と内なる展り年用意
・見納めのヌタバは水張り年準備
師走某日 ・彼のビルと今年でお別れ仕事納め
・年用意BGMを「四季」に変え
・メッセージ記紀万から読む年の内
・葉ボタンや水かさこそと年暮れる
・冬空や仕事納めを挨拶代わりに
・遠くより祝いの蘭のまだ硬し
・楽しみや秩序混沌世紀はじめ
・年の瀬や流れに逆らひ時戯れる
・家族して狭い宇宙を年用意
・薄日射す張り替え障子の柔らかさよ
・ひれ酒や返り討ちあひ轟沈す
・だご汁や今夜回りの寒からず
・年納め33回忌無事済ます
・年の瀬やクメールの香りむせ返る
師走某日 ・ゆくるりとビブロと遊ばん冬休み
・歳末や濡れ落ち葉避けユトリロ展
・老荘のタオイズムとともに年暮るる
・呼び込みや小春の猫の昼寝かな
・年暮るるいのち生まるる報せあり
・いくた吹雪ただ透明のチャレンジド
・冬の朝ガサネタで揺れる屋台骨
・耳順前つつがなしや年暮るる
・ありがたく布団干せたり年の暮れ
・忘年会あたり前のごとくの朋と酌む
・洞の海寡黙に集ふ一人例外
・行く年や倒木更新ゆずり葉にならふ
・行く年や山田の森に氷雨かな
・悲しくもあはれで戻す社会なべ
師走某日 ・訃報あり親のなじみは枯れ木立
・こたびは複雑系究めん年用意
・吾は誰ルーツ探しの年惜しむ
・つごもりや帚木本をまとめ買い
・ご院家や口元ほころぶ小春かな
・気がつけば音激しく年は暮れ
・飄々と肩肘張らず暮れていく
・年越しや受けて立つ身整ひし
・水遣りの気になる頃や冬の雨
・もだゆれどど雁一匹年暮るる
・彼岸にて何の己が桜かな
・閑日月森歩きにて年納め
・すす払ひ君は身を浄め吾レ水を汲む
・仕送りや実家の香りたんと詰め
師走某日 ・義挙の地は松の嵐や百舌鳥の声(長府功山寺)
・駆けっ句も大つごもりの大団円
・生きたまま歯石取り終え年は暮れ
・暮れぬくく身辺整理はかどりし
・こもごもに遅き年賀状やっと終え
・赫々たる変化求めて年暮るる
・年準備しゃこばさぼてん満を持す
・行く年や恵送本の美を飾る
・正月へ積み残しして年を越す
・果てしなき落ち葉収めて年準備
・清々し御幣飾って年用意
・大掃除骨はひらふと云ひあひこ
・熟眠や単なる飲みすぎ年を越す
・大歳やつかず離れず泥落とす
大晦日 ・年の夜孫の仕種で家が沸く
・駆けっ句や1,000句記念の除夜の鐘
・大年や節目の年は無事に暮れ
・神々の白き動物たちや年を越す
・大晦日みやげおおぶり鰤さばく
・除夜の鐘スピリチュアルな年を待つ
・道半ば急くこころなしの大晦日
・60年ひと環りの年いま暮れむ
・初雪や大つごもりの日や静か
・潔ぎよく大つごもり暮れ行く
・行く年や水上特攻往時渺茫
・来る年や気配辺りを震はする
・山眠る歩き納めは雨の中
・大晦日血の一滴を飲み干せて
・大歳や森の霊気へご挨拶
駆けっ句365日生き急ぎホームへ
