
回復句48(2009/6/25、森の四季編) 新年 松の内森の大気の初々し 雪もよひたよりくる間に森を出づ 春 ろうばいの辺り華やぐ雨の音 たまさかのうぐいすまみゆ余慶あり 春の雨森へ入らずに書にふける ほととぎす烏有反哺の孝ならむ にんまりと初音につかる峠かな 夏 しろだもや譲り葉更新つつがなし 丈伸びるはんかい草につぼみ未だ 雨上がり五月の木肌は瑞々し 早咲きのはんかいそうや涼しけれ 荒づゆや水量あふる渓谷の音 梅雨晴れ間水増し小川で靴洗ふ 涼をとる巨きなたぶの木下闇 せせらぎや幼児の嬌声森揺るる 秋 華麗なる修辞奏でる秋の虫 しばらくやヌタ場の水は涸れぬまま 色を付け紫式部の珠光る 盛り過ぐ萩に群れたる秋のてふ 紅を射すつりふね草や盛り過ぎ せせらぎや靴の手入れの水冷やし 歩キング縛りはあらず秋の空 冬 ひだまりや蛇の駆けこむつはぶきの花 もちの実や今はめで時ひよのとり 冬ざれや霧立ち上る森の池 冬日射す猪峠を一人越ゆ 烏有 以上。 回復句48(2009/6/25、森の四季編終わり)。