
回復句46(2009/4/1、花ぐもり編) 遅れ梅大地の息吹に合はせ咲く 意気やよし攻めの唱聞く初音かな 特攻は悲しからずや薩摩富士 少年兵さくら道づれ死地へ逝く 学徒兵陰画に写る桜花かな 海棠や花の品格さりげなく 人並みに妍を競うや里桜 花未だ春のこころはゆるゆると 花冷えや突っ込む兵の口惜しや 無念かな生きいそぎし散るさくら 花曇りことばなくしてたたずみぬ 見残しのさくら未残し兵の逝く 花吹雪神も仏も併せ呑む 花いかだひとり征くには広すぎし 群れもせでひとりさくら見山大桜 春かすみ兵の墓処脇に廃家かな 芽吹きの季聞きなしの声ありがたし うぐいすの目で聴くときの至福かな 耳で見る法法華経の声音かな 心眼を花目に振り替へうつろ聞く 花冷えやなじみの珈琲店舗閉ず せせらぎに経を読ませる春の空 烏有 以上。 回復句46(2009/4/1、花ぐもり編終わり)。