駆けっ句365日生き急ぎ
回復句23

十八尊佛図(釈迦如来)
回復句23(2004/12/3、がん免疫療法編)
「がん免疫療法」例会報告
−患者、家族が医療者と普段着でがんを語る−
日時:2004年11月27日(土)14:00〜16:30
場所:福岡県北九州市小倉北区木町2-12-34
会場:西安寺
講師:ひわき医院 樋脇一久先生(北九州市戸畑区中本町
11-2)
主催:「北九州・行橋がんを語る会」
師走前の暖かい午後、西安寺には今日の新聞で知った
という方など30人超の方々が見えられました。講師は現在
北九州市では一つしかない、がん免疫療法のひわき医院
樋脇一久先生です。
☆ 要約
1. がん治療には、外科手術、抗癌剤治療、放射線
治療、等があるがこのたび、養子免疫療法という新しい
療法ができた。体内のリンパ球の中にあるナチュラル
キラー(NK)細胞を大量に増殖活性化させて、点滴で
自己の体内に戻し、がん細胞をやっつける方法である。
2. 健康人でも、がん細胞は1日に5,000個程度発生
しているが、自己の免疫力によって普通は除かれている。
がん細胞は1立方センチの大きさでも約10億個存在するが、
NK細胞は、それらがん細胞を見つけると徹底的に攻撃
しかけるヤクザな一匹オオカミ。がんにとって天敵といえる。
3. これまでも免疫療法といわれるものはあった。
アガリクスなどの健康食品類、インターフェロンなどの
サイトカイン療法、T細胞を頼りとしたT-LAK療法や、
NK細胞をインターロイキン2で活性化するLAK療法などで
ある。しかしNK細胞を大幅に増やすことは不可能とされて
きた。今回、京都大学で世界で初めてNK細胞を1,000倍以上
に増殖活性化することに成功した。NK細胞は、もともと
自分のものだから、ほとんど副作用がない。健康な人や、
がんの再発予防のために、元気なリンパ球を預かるリンパ球
バンクという施設(民間会社)がある。使用する時期まで、
冷凍、保管(保管期限20年)を行い、発病した場合に備える
予防医学といえる。
4. 点滴開始から、1時間ほど後に、まず悪寒を感じ、
極度の震えが20〜30分ほど続き、次に38度から42度の熱が
出て、下がるまで約6時間ほど続く事が報告されている。
これは、リンパ球が非常に活性化されていることから起こる
現象で、免疫を活性化する種々のサイトカインが放出される
ために生じるといわれている。
5. 養子免疫療法は、特許取得は大変むつかしい。
京都大学を中心に平成15年より平成19年位までを目標に
データを収集中である。現在は厚生労働省より高度先進
医療としての認可が下りていないので、医師法に基づく、
実験治療として扱われている。
☆樋脇先生のお話しの前後に、原田光博さんによる悪性
リンパ腫から生還された生々しい体験談もあり、がん治療
の選択肢が増える最前線のお話しが聞けた。他に免疫力
向上策として、赤ちゃんの胎盤の移植(エキス)は効果が
あり、免疫力が上がったかどうかの目安は、ご飯がおいしく、
感謝していただけるかどうかである、とのお話しはがんに
罹った者としてはむべなるかなと思った。大変有難うござい
ました。 淡々と肩力抜く霜月尽 烏有 以上。
(文責 田中七四郎)
回復句23編(2004/12/3、 がん免疫療法編、終わり)。
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