駆けっ句365日生き急ぎ
回復句16

十八尊佛図(釈迦如来)
回復句16編(2003/2/3〜2/6,南京/蘇州編)
・残る寒さ徐州平野に麦はなし
・春浅し虐殺館のやるせなし
・館冷やし時代の気の怖さかな
・大陸や政争の具死屍累々
・立春や思ひおもひの太極拳
・中山陵旅は未だ途半ば
・梅二月汪兆銘は側に居ず
・二ン月の長江大橋風くらう
・春かすみ首も傾く斜塔かな
・正月や鐘の賑わふ寒山寺
・昭和辿る蘇州運河に春風
・幾星霜おどろおどろの簡体字かな
・凧上がる歓度祝ふ春の節
・節分や確申済ませ旅の人
・黄砂けぶる三度の大陸山河あり
・上海や花火が迎ふ旧正月
・リニアカー新空港より春一直線
・春一人夫の大変覚悟せり
・外灘やふりさきみれば夜半の月
・春節や一糸みだれぬ軍の観劇
南京に初めて行ってきた。
虐殺館の中国側の名称は「侵華日軍南京大虐殺遇難同胞紀念館」という
ものもしさであった。
1937年(昭和12年)7月7日、盧溝橋事件により日中全面戦争が始まった。
その年、12月13日、日本軍は南京を占領した。その直後に発生した
いわゆる南京大虐殺行為を後世に伝えるために造られたのが同館という。
館の前庭に、300,000(victims、遭難者)という数字がドーンと、掲げられて
いるなど、館内外の展示の仕方に疑問符があったが、今の時代には測りしれない
あの時代の空気のなせるわざの怖さがひしひしと伝わってきた。
暗い館を出ると、春まだ浅き南京の大気に「前事不忘 後事之師」(周恩来)
「以史為鑑 開創未来」(江沢民)の標語が輝いていた。
回復句16編(2003/2/3〜2/6,南京/蘇州編終わり)。
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