駆けっ句365日生き急ぎ
回復句13

十八尊佛図(釈迦如来)
回復句13編(1997/8/11,真夏の夜の夢, 筑前沖の島VR行編)。
2034年12月×日
06;00 パームトップコンピュータのメロディで目覚める。
朝の日課でメールボックスを覗く。1通届いている。タイムマシン仲間からだ。
「来年の元旦、卑弥呼に会いにいかないか」ウン、面白そうだ。即、了解の
返事を返す。
2035年元旦
06;00 仲間とタイムカプセルに乗り込む。「卑弥呼」と魂入する。シュー。
どこへ連れて行かれるのだろう。島が見える。筑前沖の島だ。タイムカプセルを
沖の島上空でホバリングさせる。日本海に浮かぶ絶海の孤島からは、壱岐、対馬
をはじめ、はるか韓国、中国大陸まで眺望できる。東の水平線からは真っ赤な
初日の出が、今まさに昇らんとしている。絶景かな。
西暦57年。後漢の光武帝から金印を賜った奴国の使節が、帰途沖の島へ
立ち寄っているのが見える。島へは全員が禊ぎをして上陸している。苦難の
連続であった航海の無事を喜んでいる。石上祭祀場では、勾玉などの宝物を献上
している。
西暦239年。卑弥呼だ、卑弥呼が見える。魏へ朝貢する途中のようだ。島は
女人禁制だ。卑弥呼の名代がこれから渡る玄界灘、東支那海での無事を祈願して
いる。頭を奴国の辺りに巡らす。問題の邪馬台国はあいにくの靄ではっきり
しなかった。
西暦527年。筑紫君磐井の一行が新羅へ渡海するために、祈っているのが
見える。九州王朝と大和王国との筑紫戦争の5年前だ。
この島では古くから日本の国家レベルの行事が行われていたことがわかった。
タイムマシンのおかげで、古代日本の一大歴史絵巻きを見ることができた。
興味は尽きない。タイムマシンはとにかく疲れる。「今日はこのくらいに
しておこう」同乗の仲間が言った。次回は邪馬台国へ行ってみよう。
13:00 タイムカプセルは沖の島をあとにした。
以上。
回復句13編(1997/8/11,真夏の夜の夢, 筑前沖の島VR行編終わり)。回復句14編(2000/01/24, 耶馬台国編)。
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