駆けっ句365日生き急ぎ
回復句11

十八尊佛図(釈迦如来)
回復句11編(2002/1/16〜2002/7/3, お江戸/tokio物語編)。
小正月二昔前の壷中天
品川の宿緋寒さくら見ごろ
よく見れば旧東海道脇水仙
バーチャルに下町活かす湯治かな
大寒や駆けっ句追い付く陽射しかな
行く末や氷雨まじりの突風
山茶花や花のお江戸を生き急ぐ
冬の朝しばし息継ぐ赤信号
冬ざれや黄泉比良坂現実夢
厳冬や昂ぶるこころ抑えて
冬の空青い山見て遠回り
一人してしかと見届く寒気団
春となり楽しみ増える時空間
寒い朝不安掻き立つカラス
トリガーを自ら引いて冬運河
ゆうゆうとして急ぐメッセに冬ひかる
冬の蜘蛛人格ひっさげ紡ぎだす
春待ち遠し10ノットの夜の月
むせび泣くほつほつほつと雪柳
冬陽射す貝塚あたり人の波
露と消ゆ磔台あと昼の月
立春やたれの描くか黙示録
冬運河出船入り船多士済々
環境をシェアしながら沈丁花
せせらぎの脇のさんしゅゆいと惜しい
老化するお金を春に使い切る
冬都会失せし財布戻る奇跡
日本橋かつて魚を凧で釣る
小雪舞う超破格なひもを解く
春浅し時と親しむかいつぶり
轟音を寝物語にして鴨の舟漕ぐ
品川の江戸と接続春の旅
週一度リッチにひたる温泉銭湯
涅槃会や畳上で死ねないへそまがり
たたずまい我がものとして冬に干す
花相似たり知的興奮覚めやらず
ねばならぬことは特になし雨水かな
花未だここはさておき時くすり
大いなる不可解あり秘さずば花ならず
ゆうゆうとメール確認うめ白し
目に物を見せてやらねば猫柳
しばらくは夜中目覚めてチョコを喰む
春浅しビール跡地で試飲する
早春賦あぶない話し加担する
冴えかへることのは激し身細る
ものの芽やゆかりの息吹きはるか知る
赫赫たる成果収めえず二月尽
ねぎぬたやひともじぐるぐるおもひだす
三月や大国魂神社欅拝む
武蔵野の鷹の道跡ほたる育つ
深大寺だるま市前のわさわさ
開園に間がありしばし甘酒と
梅園や華やぎ饒舌しばし聞く
限りある時間展望うめ見人
浮き沈みいつかたゆたふ落ち椿
捨て台詞ジョークで返せぬ啓蟄かな
幕引くややるだけやった蟷螂の斧
後托す水元さくら堤かな
風冷やしあけぼの杉ののぞむのみ
きんかんや羅漢寺縁あり玄洋社
フリーマーケット不動尊境内うめ見どき
ゆきやなぎ人格ぶっつけ噴花する
武士道や春の嵐の評価待つ
ぼんやりと後に伝ふ白木蓮
構想をためて力にぼけの花
春一番ストレッチングで幻視訪ふ
展望のわずかに見えず緑買ふ
さくら墓所神明鳥居の奥にあり
細川のゆかり公園こぶし開く
薫風やいまはたれかれ薬医門
ひとりしずか回転寿司のさくらかな
春かすみ戸越銀座路長し
卒園の躍る声あり芝離宮
品川のベースキャンプ花曇り
春休み待つ待つ待つのD-ランド
春雨や大観覧車からの摩天楼
花ずおう旅の途中の喘息かな
春熱や次へと楽しみ涙ぐむ
春愁いワンルームマンション空洞化
春雨や徒歩通勤のゆとりかな
風邪気味や熱燗喰らひ床早に
けふ一日ベスト重ね着ウイークデイ
花ふぶき直きた走る西湖の堤
こしゃくにも色づく梅の実ほんのりと
はなぐもりうだつの上がる小江戸かな
さくら人板碑と出会う武蔵国
球春や熱気あおられ入りもせず
君子蘭一気夏日で花さかり
先人の秘すれば智慧の黄砂降る
途半ば赫赫たる成果にカイドウ咲く
一人見る二人しずかの野草園
植物園過保護に育つぜんまいかな
森林浴はしごして生き急ぐ
しゃが咲くや壷中に天あり大名庭園
動けども諸行無常の花まつり
銀行の話題はばかる春の闇
春投稿ヘデラコルシカ失念す
実をとり恥をかきつつ春暮るる
虚空尊ふじに誘はる無聊もん
春深し水上バスにて折り返す
高輪や日本庭園春の闇
突風や細工隆々待ったなし
連休や準備おさおさ初帰省
風薫るタウンウォッチ西東
幕引きや自尊信じて春の泥
鯉のぼりダントツなくば秘花かな
春の雨ひねもす起きたり目覚めたり
チャレンジド之養ふに春ごとし
音を立て変わる春日に時急ぐ
雨の夜返す刀で己斬り
天が落つ春田耕すその朝
春雨やホットスポット人いきれ
春過ぎてアンカーポイント定まらず
みどりの日母港投錨ヨーソロー
みどり児の見知らぬ児らとみどりの日
間に合うか旬のわけぎのなつかしき
メイデーやビジネスモデル仕込み半ば
待ち合わせ街はどんたく待ちモード
GWあとは滄浪の水任せ
展墓行しばし軒借る五月雨
別れ際近場で過ごすこどもの日
帰りせば街はみどりの渦の中
音信や旧き朋あり夏立ちぬ
ガスかかる愛鷹山の雨上がり
カプチーノしばしたゆたふ五月寒
木の芽雨非自己取り込む勇気なき
夕暮れや伊勢佐木町あたり錨下ろす
母の日や彼の子の母の疎遠かな
万緑やいま養子縁組み涙する
日本の夜明けつくるか青葉木菟
一人占めそれもよかろう新茶飲む
アイディアを一夜寝かせて紫陽花つく
薫風や未来の記憶刷り込む
追試する一人暮らしや五月闇
奇貨とする生麦事件薄暑かな
かけひきやロハでは起きぬ小満
この辺でそろりよかろう柿若葉
啓月や優雅に無視さる胸騒ぎ
久闊や土蔵相模酒に付く
緑濃し山いまひかり西を行く
ひた走る更なる西へ運動会
どうなるかと運動会はや終わりけり
語り合うそれがしの春二昔
爛漫や新天地からの眺めかな
男の子仕掛けつくりに更衣
夕暮れやきすげ妖しく五月果つ
天王祭朝から準備夏曇り
のどかさや御輿の歩み初夏の暮れ
草いきれ短き歴史物語る
笛太鼓行きつ戻りつ夏の潮
よどみなく歩くアシモに汗はなし
梅雨まぢか小さき旅今朝また
暗黙知の連鎖知る芒種かな
御神面天下一瞥夏まつり
百花園風のそよぎに囃子のり
桜餅ほふばる一口長命寺
義士館出れば浴びたる夏ひかり
時の日や離塁感覚とぎすます
黒南風や尊重されえぬなせるかな
入梅や帰れコールのやれメッセージ
青きうねりアガパンサスの大に見え
ゆるゆると口なしの花口籠もる
名を惜しむ月花美人朝に萎へ
はやばやとむくげ花さく今朝の夏
梅雨休み奔る島津やチェスト行け
とつおいつ旅の仕上げや冷やさうめん
後ろ髪どこへ行くやら新茶着
幾年や総決算の夏至日かな
つゆくもり身近に住まふこの日ため
きみちゃんや麻布十番慰霊の日
梅雨寒やふとんあわてて重ね着る
力抜き傾く薀蓄梅雨の冷え
土地勘の余力残して夏に入る
六月や我レ美しく戻りなむ
遠回り海上公園梅雨の朝
ひやかして御徒町の梅雨晴れ間
浜離宮おもしろ半分物語り
七月やちょっと寄り道東海岸
幾星霜旅の終わりはやはり旅
青嵐同行二人東回り
以上。
回復句11編(お江戸/tokio物語編終わり)。
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