| 血液のゆくえ | ||
| 血液検査(検査課) |
献血された血液は、血液センターに運ばれ、血液型検査や感染予防のための抗原・抗体検査、献血後にお知らせする生化学検査などを行います。また、その一部は、核酸増幅検査(NAT)を実施するため、その日のうちに空路あるいは陸路を使い全国3ヵ所(東京都・北海道・京都府)のNAT施設に運ばれます。NAT施設では24時間体制で検体を受け入れ、抗原・抗体検査に合格した血液についてNATを実施しています。
| 調製(製剤課) |
全血献血では、各成分の比重の差を利用して遠心分離され、赤血球、血小板、血漿に分かれます。成分献血も、必要に応じて調製されます。分離された各成分は、検査結果と照合された後ラベルが貼られ、袋や箱に詰められて輸血用血液になります。厳重な検査に合格し、医療の需要に応じて調製された貴重な輸血用血液は、厳重な品質管理のもとに冷凍庫や冷蔵庫などに保管されます。輸血用血液の種類により異なる保存温度や保管方法に合わせ、最も適した条件で保存管理がなされています。なお、期限切れとなった輸血用血液は遠心分離して血漿だけを取り出し、血漿分画製剤の原料として使用しています。(赤血球、血小板の細胞成分は再利用できないため、関連法規に基づいて確実に処理しています。)
輸血用の血液っていろいろあるの?
| 血液の保管・供給(供給課) |
全国の血液センターでは、いつでも医療機関の要請に応じられるように、24時間体制で全国約16,000カ所の医療機関に輸血用血液及び血漿分画製剤の供給を行っています。また、血液センターにおける輸血用血液の種類別・血液型別の過不足などを調整するとともに、Rh(−)の血液型や希な血液型を持った患者さんの需要に対応するため、全国規模で需給調整を行っています。全国にある血液センターのネットワークを最大限に活用し、合理的、効率的な供給に努めています。
また、血液センターでは献血いただいた血液を無駄にしないために、長期予測、更に月、週単位の需要予測など需要に見合った採血計画を立てています。特に血小板は有効期限が短いため、週単位の予測の外に患者情報を基にするなど日々調整を行っています。
| 赤血球M・A・P | 一日当たりの平均供給本数の約3日分を適正在庫として保管しています。 |
| 新鮮凍結血漿 | 有効期限が1年と長いため、1日当たりの平均供給本数の2〜4週間分を適正在庫として保管しています。 |
| 濃厚血小板 | 血小板は有効期限が72時間と極端に短いため、1日当たりの平均供給数程度を適正在庫として保管しています。 |
そんなに血液って足りなくなるの?
| 献血者の登録制(登録課) |
医療機関では、年間を通して安定した輸血用血液を必要としています。しかし、夏季、冬季、年末年始、年度末・年度初め、また企業や団体のご協力が得にくい時期には、献血者が減少し、血液が不足しがちになります。また、Rh(−)の血液型の方や希な血液型の方など、特定の型の血液を必要とする患者さんが現れたとき、いつでも患者さんにあった血液型の輸血用血液を確保する必要があります。このような時、輸血用血液を確実に医療機関にお届けするため、あらかじめ血液センターに住所、氏名などを登録していただき、血液センターから献血日時をお知らせし、お願いに応じられる方にご協力をいただいております。
献血者登録制に関しての詳細については、最寄りの血液センターにおたずねください。