録音合宿   2007.10.20

録音といってもレコードやCDからの音楽の録音のことです。
その昔、近所に『録音友達?』とでも云ったらいいのか、よく私の家と友達宅を行き来して、互いの所有レコードの録音をしていた。そのK君は今でもそこの住所にいると思われるが今は一切音信が無くなってしまった。彼のお気に入りだったレーモン・ルフェーヴェルを聴くたびに当時の頃を思い出す。

当時、中学生の分際ではレコードは高価であり安直に入手できるものでなく、購入にあたっては、本当にごひいきの奏者に限られ、相当の決心をして買うものであった。で、2番目位にひいきの奏者は、録音で対処するのが一般的であった。私は当時、レーモン・ルフェーヴルの演奏の『愛よ永久に』(モーツァルト交響曲40番のアレンジ)を聴き、即熱烈なファンになってしまった。

一方、K君はカーペンターズのアルバムをほぼ全部所有しており、互いに影響を受けた。録音機材は、まだ中学生ですから、自分用でない父親所有?のオーディオセットに自分用のラジカセを接続して行なうスタイルであった。K君ちのオーディオセットは『TRIO』(KENWOODではない)製のシステムコンポであり、我が家のものとちがう、深い低音とキメの細かい高音が、凄くいい音に思えた。
対して我が家のオーディオセットは、『National』(TechnicsでもPanasonicでもない)製のプレイヤー、アンプ、スピーカーが一体型になった家具調の『アンサンブル型』であった。出て来る音はドスンドスン豪快に鳴る低音と派手な高音とで、繊細さに欠けるがさつな音であり、そんなことから、K君ちの音は次元の異なる凄いいい音に思えたのであろう。

録音機材となるラジカセは、モノーラルながら、現在のものとはコンセプトが違い、入出力端子等は、どの機種でも搭載しているのが当然であり、オーディオ機器と同じ思想で製造されていたように思う。言いたかないが『それにひきかえ今のラジカセは・・・』

当初は私所有の当時の憧れであった、SONYの『studio1980』を使って、録音をしていた。カセットの録音では、音質の劣化(主に高音レベルの低下など)があったのだが、それでも一応満足していたのであるが、やがてはもっと高性能な『デッキ』タイプのものが欲しいと思うようになった。高校生になり、学校が別になってもK君との『録音』の付き合いは続いていた。

K君はSONYのカセットデンスケを購入した。私はとても羨ましく思うのであった。私の方も、バイトを頑張り、ビクターの最低価格機種のプレーヤーとアンプにパイオニアの最低価格機種のスピーカーを購入、残念ながらカセットデッキは見送りになったが、自分専用のオーディオセットを所有できたことは嬉しかった。

K君との付き合いは社会人2年目位まで続いたようだった。その間に私の機器はグレードアップされて行き、『TRIO』(KENWOODではない)のプレーヤーKP405IIとアンプのKA-8300とスピーカーは『DENON』(デンオンと読む。デノンではない)の中級機となっていた。もちろんカセットデッキもアイワの中級機を導入していた。

この頃になると、自由に使えるお金も増え、凄い勢いで(1週間2〜3枚)レコードを買っていた。録音も買えないものの代替えから、未知の音楽(相手所有の)を知る手段としての意味合いになっていった

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今から思えば悠長でさえあった録音は、今では、CD-Rに音声データを焼くスタイルにとって変わった。CD-Rの円盤も1枚50円程度。昔のカセットなんか、クロームC60で700円していたのを思うと隔世の感である。

最近再び録音を始めている。よくレコード店に立ち寄るが、気に入ったCDを見つけた時は本来ならすぐ購入したいのだが、心を鬼にして正規ルート以外での入手の努力をしている。CCCDや輸入権等で堕落したレコード会社や、JASRACやレコード協会等の寄生虫への反感であり、私の姿勢である。CCCD導入の頃より継続して、正規ルート国内盤は妻の分も含めて一切購入していない。

録音する音源はというと、その一つに図書館のCDがある。無料でもあり、JASRAC等の寄生虫団体に一切加担しない、とても理想的な音源入手法であると思うが、必ずしも希望の音源があるとは限らないのが悔しいところ。我が家では、隣の市の図書館まで荒らし?回っている。あとは、職場の近所の図書館ももちろん活用しています。

二つ目は、中古レコード店を利用し、中古CDやアナログLPなんぞを購入している。 そして三つ目のハードオフのジャンクレコード。これは意外とあなどれないのである。ハードオフのジャンクでは、レコードの内容に関係なく重量あたりなんぼで仕入れているようで、ときたま、そこそこの価値のものや、未使用品に近いものが、混入してたりするので、定期的にチェックしています。

アナログLPよりの録音は、再生した音より音声データを作成する必要があるので、実はアナログ時代よりも手間がかかるのではないかと思う。波形を見ながらトラック分けの作業もそれなりに楽しいものではあるが・・・。
CDよりの録音は、単なる音声データのコピーであり、『録音』というイメージではない。

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あれから十数年、私はレコード会社や権利団体への反感から正規品の購入が出来ず、再び録音をするようになったのだが、K君はどうしているだろう。



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