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![]() 2005年1月11日更新 |
誰にでも心に残る映画がある。その映画を彩る音楽がサウンドトラックである。 ここでは筆者所有のサウンドトラックの紹介をしています。もし気に入ったら是非聴いてみてください。 ちなみに全て自腹です。 ただ最近、なかなか新譜が買えませんので更新が少なくてゴメンナサイ。 点数が甘いのが玉にキズですが、基本的に買って後悔しないものを選んでます。 だから5点以下はかなり注意です(失敗かもしれません)。 現在、140枚紹介中 新規購入分紹介はソフトホビー・デイリーレビュー内の「サントラ天国別館」へ! |
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-CONTENTS- 映画(MOVIE) テレビ(TV) 日本・アジアのテレビ(TV others) アニメ(Animation) その他(others) 表中のおすすめ度は |
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「遊舟」オススメ盤には |
| タイトル | 短評 | おすすめ度 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 007ゴールデンアイ (EMI 7243 8 41048 2 5) ![]() |
この作品は興行的に評価が高いが、個人的には好きになれない。その一因がこのサントラのせいだろう。そして多くのボンドファンを落胆させた。劇中では若干ボンドのテーマを聴かせたものの、今までの007のテイストを排し、エリック・セラ色で染めた内容(それでいて成功していない)にはがっかりだ。 | |||||||
ありません。 |
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| 007トゥモロー・ネバー・ダイ (ポリドールPOCM 1232) ![]() |
製作サイドが前作の失敗に気がついたか、バリー節の後継者に「インディペンデンスデイ」のデビッド・アーノルドを迎えた一作。実はバリーの指名でアーノルドに決まったのだという。アーノルドは007ファンで、まさにバリー節をリスペクト。前作の轍を踏まずに007のテーマを自分の世界観と融合させ、成功している。まさにニュー・ボンドのための一作。 | |||||||
Surrender(14) 「これが主題歌でも」という声多し。 |
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| 007トゥモロー・ネバー・ダイ -オリジナルサウンドトラックスコア- (カルチャーパブリッシャーズCPC8-1089) ![]() |
本来ならば新作「ワールド・イズ・ノット・イナフ」を選ぶべきなのだが、あの日本だけのエンディングテーマは筆者の逆鱗に触れた(頭にきたのだ)。ならばと思い、あえて前作のサントラを選んでみた。 しかし、これこそいわくつきのサントラ。実は公開時にリリースされたサントラは諸般の事情で作品中の3分の2の部分しかフォローされていない。見所でもあった後半のバイクチェイスシーン以降は収録されていなかったのだ。しかし製作側とデビッド・アーノルドの契約(約束)から、アーノルド自身が望んだ形でほぼ全編を網羅するスコア盤がやっと発売された(ラストにはアーノルドの肉声インタビュー入り-ただし英語-。特にゴールデンアイに関する意見は興味深い)。 劇中で使われたボーカル曲は収録されていないが、曲はほぼストーリー順に並べられており、このサントラで映画を追体験できる。だからこそ後半部分の曲の重要性を如実に感じるのだ。クライマックスを彩る曲が無いなんて寂しいサントラじゃないか。これこそ真の「トゥモロー・ネバー・ダイ」なのである。 |
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バイク・チェイス(13) デビッド・アーノルドお気に入りの一曲。この盛り上がりが欲しかった。 |
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| The World Is Not Enough (088 122 101-2) ![]() |
御大ジョン・バリー以外ではシリーズ初、2作品連続登板となったデビッド・アーノルドによるボンド・サントラ。前作のアプローチを一歩押し進めた作品である。シンセと従来のオケとの融合を目指した。とはいっても主題歌、そしてボンドのテーマを絡めるのはアーノルドのお手のもの。劇中でのアクションシーンに華を添える。ただオケに少し厚みが欲しい気がするが、それでも十分な仕事、バリー節の後継者として意を強めたのではないか。主題歌も劇場で観た時より好印象、ボンドらしさの出たアレンジ、盛り上がりは淡白だが、それが案外マッチしている事に気づく。実はこのサントラは輸入盤。だから酷評された日本の有名バンドLのエンディングは収録されていない(でもこのサントラの国内盤、海外では割とプレミアがついたりして)。 | |||||||
Come In 007, Your Time Is Up(3) アヴァンタイトルを飾る主題歌、ユーモアを織り交ぜたアクション曲。 |
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果たして映画ではハマってくれるか? いかん、007主題歌ワーストワンかも。 |
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| 007シリーズといえば「ドクター・ノオ」「ロシアより愛をこめて」(ただしインスト版は登場)「女王陛下の007」と初期の作品を除き、主題歌がモーリス・バインダーの作るタイトルデザインと共に冒頭を飾っていた(もちろん有名なオープニングのガンバレルは彼の作品)。中でもマット・モンローの「ロシアより愛をこめて」やシャーリー・バッシーの「ゴールドフィンガー」は映画音楽史上に残る傑作主題歌である。アーティストにとって007の主題歌を唄う事はステータスであり、我々007にとっても主題歌を観る事は一種の儀式といえよう。 バインダー死後もタイトルバックのテイストは引き継がれた一方、主題歌も数々のアーティストによって唄い継がれた。そして今回、白羽の矢が立ったのが、言わずと知れたあのマドンナである。80年代から活躍してきたポップス界の女王も、何度かスクリーンで活躍をみせたが必ずしも実績を残したとは云い難い。「あわよくば」、007主題歌のオファーもそうした背景が伏線となっている気がする。しかし出演のオファーは無かった。意欲を見せていたと洩れ聞くが、真偽の程はわからない(追伸.本作鑑賞後、マドンナ本人がチョイ役で登場を確認。何処に出ているかは本作で確認されたし。ただ気持的にはボンドガールを狙っていたのかも)。 マドンナの唄うは同名タイトルと同じ「ダイ・アナザー・デイ」。リズムを刻むエフェクトは彼女のヒッツ曲「パパ・ドント・プリーチ」。よくも悪くもマドンナ色に染まった内容。それに007の主題歌としては線が細いし、ゴージャスさに欠ける。いかん、007主題歌ワーストワンかも。個人的にはエリック・セラの音楽共々、「ゴールデンアイ」がこれまでのワーストだった。果たして映画ではハマってくれるか?ただデビッド・アーノルドの作るサントラ収録曲に、主題歌をフィーチャーしたものがない点に一抹の不安がある(この点は本作に限らない話ではあるのだが)。 一方、デビッド・アーノルドの楽曲はジェームズ・ボンドのテーマを巧く生かして相変わらずドラマチックな印象。やはりファンにとって最も耳慣れた曲は伝家の宝刀。音楽から派手なアクションは容易に想像がつく。前作以上に打ち込みも多用しているが、それ程大げさでない。アクション系とゴージャス系とのコントラストはボンド好きな彼らしい。そしてテーマに限らず、自分らしさを出しつつ、過去のボンドシリーズへのオマージュ的な音使い(特にオケ)は好感。聴けば聴くほど早く観たい!BOND20こと「ダイ・アナザー・デイ」。いよいよ今週末です。(03/3/7) |
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| アメリカングラフィティ (MCA Records WMC5-87/88) ![]() |
CD2枚組に50'sヒットを41曲も満載のお買い得盤。このCDとフォレストガンプのサントラがあれば高いCDセットを買わなくとも、70'sまでのアメリカを満喫できる。曲間でのウルフマン・ジャックのDJが泣かせる。 | |||||||
みんな知ってる曲ばかりで特になし。 |
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| 「イル・ポスティーノ」 (カルチャ・パブリッシャーズCPC8-1181) ![]() |
イタリアの革命下のナポリ沖の小島が舞台。しがない郵便配達マリオが詩人パブロネルーダと出会い、村の美女に恋する。そんな彼の思いのこもった詩とイタリアの動乱に巻き込まれていく結末が観る者の心を打つ。そんな名作「イル・ポスティーノ」のサントラが再発された。バンドネオンを中心とした音楽は素朴さの中に琴線に震わすメロディ(やはりイタリアが舞台であればその土地の言葉でなければならないと痛感。「コレリ大尉のマンドリン」が中途半端に感じたのもそのためだ)。イタリアというとエンニオ・モリコーネと単純な発想をしてしまうが、このサントラを手掛けたのはルイス・バカロフ。ストレートな泣きの音楽ではない。そうした色の違いは感じられるし、それが持ち味でもある。むしろその土地柄と時代背景を感じさせる秀作サントラだ。 | |||||||
IL POSTINO(1) 作品を代表するメロディー。 |
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| ヴァンゲリス/ ブレードランナー・サウンドトラック (AMCE-732) ![]() |
フィリップ・K・ディック原作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を基に「エイリアン」のリドリー・スコットが映画化。1982年公開後の影響は大きく、SF映画のスタイルを変えた革新的な映画だった。ただ興行面を重視した完成版に異を唱え、リドリー・スコット自身が完全版->ディレクターズ・カットを作成、最終的に3ヴァージョンが世に出るほど奥の深い作品である。そしてシド・ミードのビジュアルコンセプトと共に特筆すべきものが、ヴァンゲリスの音楽。酸性雨降りしきる未来のロサンゼルスを重く、切なく、美しく描く。それがデッカードとレイチェルの禁じられた愛を演出するのだ。 元々映画公開当時、ヴァンゲリス自身が手掛けたこの映画のサントラは存在しなかった。「ニュー・アメリカン・オーケストラ」なるグループからリリースされていた(内容的に今回のサントラとどの程度差異があるかは不明)。契約上、あるいは本人自身の問題か、10年以上を経て、初めて彼の手によるこの映画のサントラが世に出た。 曲のバック(全てではないが)に実際のセリフが被るのには閉口するが、期待を裏切らない出来、待った甲斐があった。先の「ニュー・アメリカン・オーケストラ」のアルバムを買ってしまうところだったからだ。やはりこのサントラはいきなり買うよりも、映画を観てからその世界観に浸るために聴いて欲しい。 |
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愛のテーマ(5) あの名シーンのバックに流れる名曲。劇中、デッカードのセリフが泣かせる。 |
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| 海の上のピアニスト (ソニーレコードSRCS2135) ![]() |
名匠エンニオ・モリコーネ(ワンス・アポン・ア・タイム・アメリカ他多数を手掛ける)の手によるトルナトーレ監督とのコンビ最新作。今回は音楽(ピアノ奏者)が主役のため、ピアノ曲の収録が多い。加えてトルナトーレマジックを支える泣きと笑いを触発するインスト曲もあり、ここでも独特の旋律がいかんなく発揮されている。やはり時代設定を反映したノスタルジックな雰囲気はモリコーネの真骨頂、これに関してはこの人の右に出る人はいないだろう。きっと観た者全てが必ずこのサウンドトラックが欲しくなる内容。曲を聴けば劇中の名演が甦り、それに応えるだけのエッセンスが凝縮されている。ラストのボーカル曲では"ピンクフロイド"のロジャー・ウォーターズとエドワード・ヴァン・ヘイレンと夢のコラボレーションを聴かせる。サントラファン必聴の一枚。 | |||||||
Playing Love(16) 劇中を思い出す泣きの旋律。 ただテーマ曲を始め、どの楽曲もイイ。 |
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| カクテル (ELECTRA 7539-60806-2) ![]() |
トム・クルーズが主演した一連のMTV感覚映画の一本。このサントラでビーチボーイズは復活し、ボビー・マクファーリンがメジャーブレイクした。夏を感じさせる1枚。 | |||||||
ヒッピー・ヒッピー・シェイク(5) |
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| キッズ・リターン (POCH-1576) ![]() |
作曲久石譲、個人的には北野作品でベスト1。シンセを多用し、他の久石作品とは若干テイストは異なる。従来、饒舌になりうる久石ワールドが今回は抑えた感じが好感。また青春映画として観た場合に、その気持ちの高なりや不安感が音楽にうまく表現されている。 | |||||||
KIDS RETURN(15) このメインテーマはシンプルでかつ耳に残る。 |
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| グラン・ブルー (VCJP-3223-24) ![]() |
海を舞台にした作品とうまくかみ合い、ファンタジックな印象を与えるエリック・セラの一作。アメリカ公開版ではビル・コンティの音楽が使われたが、完全版でエリック・セラの音楽が復活。 | |||||||
The Big Blue Overture(1) この映画の世界観はこの一曲にあり。 |
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| ゴッドファーザーPARTIII (CSCS 5372) ![]() |
ニーノ・ロータのメインタイトルに加え、コッポラの父、カーマインが音楽を担当。さらに自身の娘の出演と一家総出の感がある完結編。作品的にはやや未完成な感があるが、十分前作の印象を受け継いでいる。 | |||||||
Promise Me You'll Remember(12) ハリー・コニックJrの悲しいラブソング。 |
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| 恋人たちの予感 (CSCS 4702) ![]() |
ハリー・コニック・Jrがブレイクするキッカケとなった作品。往年のスタンダードを歌う姿(映画には出てないが)はまさにシナトラの再来。ボーカル曲もビックバンドを使ったインスト曲も極上の出来映え。この映画の後ハリーは俳優業にも進出。でもこの邦題何とかならなかったんだろうか。原題は"When Harry Met Sally" | |||||||
It Had To Be You(1) このボーカルを聴けばシナトラの再来と思うはず。 |
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北野版「座頭市」を支えている要素に音楽が挙げられる。従来、北野作品といえば久石譲がそのほとんどを手掛けてきた。ただ久石の場合、宮崎アニメもその範疇に入るため、現在の日本映画のほとんどを手掛けるという言い方が正しいかもしれない。北野作品と宮崎アニメはテリトリーが違えど、共通するメロディは存在する。 そして今回、「座頭市」の音楽はムーンライダーズの鈴木慶一が担当している。監督はその起用に際し、言及はしていないが、何となく本作の質と過去の作品との比較で判ってくる。例えば画作り。過去の北野作品が暴力描写が多いながら、詩的な感じを受けてきた。情感、詩的だからこそ久石譲の音楽とのコラボレーションがよく似合う。だが本作では殺陣の迫力を伝えるため、効果的にカメラを動かしたり、テンポを作る編集が目立っている。クライマックス、村祭りのタップダンスはその際たる例だ。 作品の質は徹底してエンターテイメント。受ける印象は詩的というより情熱である。とはいえ音作りはいたってシンプル。シンセは多用しているが、村の風景は朴訥(ぼくとつ)と、殺陣と踊りのシーンでは激しく迫る。その緩急を映像と共に得られる相乗効果、音楽がシーンを彩るのである。映像あっての音楽。したがって音楽単体として聴いた場合、物足りなさは否めない。しかしシンプルさは北野作品らしい。もちろん「Festivo」に代表される躍動感溢れる楽曲は聴きどころではある。 ちなみにこのサントラ、ライナーノーツが全く無い。本当は起用の経緯や楽曲解説が欲しい気がしてならない。しかしながら公式ホームページで鈴木氏自身のコメントがあるので参照されたし。個人的な感想を言わせてもらえば、北野組だけでやってきた行き詰まりが否めなかった近二作。そうした中、本作の方向性、エンターテイメントを突き詰めるために外血は不可欠だった。そんな起用が鈴木慶一だと思う。「座頭市」成功の影に音楽あり...である。(03/09/14) |
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| 「サンダーバードBGM for TVプログラム」 (徳間TKCA-72328) ![]() |
ご存知、スーパーマリオネーション作品、サンダーバードのTVサウンドトラック。確かに全てバリー・グレイのスコアなのだが、中身は以前ボックスCD用に作られた日本での新録。オリジナルに忠実なものだが、ホーン色等ややアレンジは異なるかも。印象は「バック・トゥ・ザ・フューチャー トリロジー」に近いといえる。だからといって違和感無くこのサントラを楽しむ事ができるだろう。各話で使用されたBGMが収録された至せり尽くせり、劇場用のテーマまで収録。加えて付属の8cmDVDにはイマイのプラモCMが収録されている事が嬉しい。ファンならおさえておいていいアイテム。 | |||||||
エンドタイトル(45) このサントラ中最も忠実度が高い曲。 |
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| シェイクン・アンド・ステアード (ジェームズ・ボンド・カヴァー・アルバム) (AMCE-2173) ![]() |
近二作のボンド作品の音楽を手掛けたデビッド・アーノルド。その彼が手掛けたのが過去のボンドシリーズから主題歌をピックアップ、これを新録とニューアレンジを施したカヴァーアルバムが本作である。「007は二度死ぬ」以来、ボンドファンのアーノルド。その辺が高らかと鳴るオーケストレーションに反映されている。中でも冒頭のデビッド・マッカルモントが唄う「ダイヤモンドは永遠に」は象徴的だ。オリジナルの良さを残し、随所に彼らしさを出している。まさに本作は「トゥモロー・ネバー・ダイ」への布石、彼をボンド音楽に推薦した御大ジョン・バリーの面目躍如だ。ただバリー節の焼き直しの感は否めない。そのためオリジナルの印象が強い「ロシアより愛をこめて」は浮いてしまっている。やはりジョン・バリーは偉大な音楽家なのだ。ちなみにタイトルの「シェイクン・アンド・ステアード」はボンドのこだわりある有名なセリフ「シェイクン・アンド・ノット・ステアード(マティーニはかき混ぜずに、シェイクで)」からきている。日本盤のみ「ジェームズ・ボンドのテーマ」のオーケストラバージョンを収録。 | |||||||
THANDERBALL(8) オリジナルではトム・ジョーンズの歌う曲をカバー。本アルバム「ダイヤモンドは永遠に」と同様、オリジナルを生かすアーノルドらしさが出たデキの良さ。 |
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| スターウォーズ エピソード1 ファントム・メナス (SRCS 8827) ![]() |
待望のスターウォーズ新シリーズの第1作。前3作(正式には次エピソードだが)を踏まえた世界観に加え、コーラスを多用した楽曲も多い。作品未見なために結論付けられないが、きっとこの豪華なオーケストレーションはハリウッド最新のSFXと十分バランスすることだろう。さすが大作の常連、J・ウイリアムスの仕事だ。 | |||||||
Star Wars Main Title and The Arrival at Naboo(1) とりあえずこの曲を聴きながら、新作を待ちたいと思います。 |
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| ストリートオブファイヤー MCA MVCM-15) ![]() |
ライ・クーダーが音楽を担当とくれば、監督ウォルター・ヒルの作品。映画の世界観と同じく音楽も骨っぽい。この後、プロデューサーとしてブレイクするダン・ハートマンらの曲他、バラエティにとんだラインナップ。映画内のグループ、ソレルズのパフォーマンスに使われる曲、そしてラストのライブシーンを盛り立てる2曲もいい。 | |||||||
今夜は青春(6) ラストはこの曲が盛り上げる。 |
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| スペース・カウボーイ オリジナルサウンドトラック (WPCR-10803) ![]() |
70歳を迎えた元宇宙飛行訓練士の面々が、再び国の命令を受けて宇宙に旅立ち難関に挑むSFドラマ。主演のクリント・イーストウッドが自ら製作・監督し、脇には今や脂の乗ったトミー・リー・ジョーンズ、渋い脇役ドナルド・サザーランド、アメリカテレビ界の重鎮ジェームズ・ガーナーらが集結、脇を固める。「SPACE COWBOYS」のタイトルから、我が日本の「COWBOY BEBOP」を思わせるが、偶然にも選ばれた音楽は同じジャズやカントリー。もちろんジャズフリークのイーストウッドの趣味性が反映された楽曲群ではあるが、ボーカル曲含めて全て再録。カントリーの本家、ウイリー・ネルソン他、起用したアーティストにもこだわりが見える。ラストには御大シナトラの唄う名スタンダード「Fly Me To The Moon(In other words)」を収録。まさかイーストウッドは「エヴァ」を観たのか、はたまたジャパニメーションフリークなのか?余談はともかく、公開が楽しみな作品である。 | |||||||
Fly Me To The Moon(In other Words)(11) 皆さんご存知の名曲のシナトラ版。まさかイーストウッドは人類補完計画を起こすつもりなのか? |
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| 戦国自衛隊オリジナル・サウンドトラック (POCA-00816) ![]() |
1979年、角川映画の異色作。半村良原作のSF時代劇を映画化、見事大ヒットした。「歴史は俺たちに何をさせようというのか」をキャッチコピーに戦車やヘリコプターが戦国の世を駆け巡る。「同族じゃ!」という影虎(夏八木勲)のセリフが印象的だった。このサントラは劇中に使用されたボーカル曲を収録している。聴きこめば聞き込むほどに青春映画だったのだと感じさせる曲ばかり。そういえば登場俳優は皆、若かった。ヤッタネ!千葉ちゃんを始め、岡田奈々演じる妻を想う"スターにしきの"の迫真の演技、今は亡き三浦洋一氏のユーモア溢れる存在感、ちょっと危ない印象だった頃の渡瀬恒彦など...。それにこの作品ならハリウッドでもウケルと思うんだけど。ねえ、タランティーノ監督? | |||||||
戦国自衛隊のテーマ(1) 公開当時、サビの"Sun goes down"を"ジャンコースター"としか聴けなかった小学生の筆者。 |
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今起こっている事実、不穏な時代。 こんな時こそ早い世界の夜明けを待ちたい。 |
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| 2002年度アカデミー作品賞は「戦場のピアニスト」と「シカゴ」の一騎打ちで、結局「シカゴ」が栄冠を受けた。だが考えてみれば両者共に音楽を題材にした映画。欲望渦巻くスキャンダラスな映画とはいえ「シカゴ」はミュージカルだし、ミュージカルの持つ明るい部分が作品賞に選ばれた理由なのかもしれない。一方、「戦場のピアニスト」での音楽は主人公ウワスディスワフ・シュピルマンの生き残る原動力として使われているし、だからこそエンドロールの演奏は心に染みた。けっして内容は「シカゴ」に劣る作品ではないし、彼が生き残れた経緯、その犠牲を知るほど終わるまでに席を立つ人の気が知れない。 さてそんな「戦場のピアニスト」のオリジナルサントラがいい。中心となるショパンの夜想曲、中でもCMで耳馴染みの「遺作」と呼ばれる楽曲は耳に残る。何とも美しいメロディーと相反し、悲しみばかりが溢れてくる。美しさと悲しみのギャップが、より一層戦争下、 人種差別という狂気の中、その悲惨さを訴えている。なお劇中、シュピルマンはドイツ将校の前で弾く曲は「バラード第1番」であるが、実際にはこの「遺作」であったという(解説書より)。 もちろんシュピルマン自らが奏でる「マズルカ第13番」がこのサントラの巻末を飾る。この映画に対するもう一つのラストシーンかもしれない。静かに始まり、静かに終わる。今起こっている事実、不穏な時代。こんな時こそ早い世界の夜明けを待ちたい、そんな気持にさせるサントラである。(03/4/2) |
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| その男、狂暴につき (VPCD-81098) ![]() |
北野武第1回監督作品。この作品だけ音楽は久米大作。ただし1曲目と6曲目はエリック・サティ作曲。派手さはなく、徹底したハードボイルド感、そして歩く我妻の姿と曲がだぶります。渋いです。劇中での音楽の使われ方に北野武のセンスを感じます。 | |||||||
エンドタイトル(2) この曲あっての映画です。 |
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| 「太陽を盗んだ男 オリジナルサウンドトラック」 (VAP VPCD 81395) ![]() |
元GSのスパイダースのメンバー、解散以後はソロでテレビ「太陽にほえろ」等の音楽を担当した井上尭之が手掛けたサントラ。映画完成までは満足しない出来だったと思ったらしいが、「力の抜けた音楽」と自称する通り、ヘビーなばかりでなくライトなものまで網羅。そんな点が出ているのが原発へ乗り込むシーンに流れる「プルトニウム・ラヴ」。突入の重苦しい雰囲気から軽快な逃走劇へ(会社帰り、この曲を聴きながら車を運転すると気分は盛り上がる)。この曲のタイトルはこの映画の仮題であって、同様に「笑う原爆」「No.9」なども同じ扱いである。中でも好きなのはエンディングに流れるメインテーマ「太陽を盗んだ男」。淡々と進むメロディにサックスがかぶりハードボイルド風に締める。テレビで耳慣れている井上尭之サウンドたるアイデンティティを感じる一曲だ。菅原文太扮する山下警部補のテーマもカッコいい。劇中ラジオ番組「ゼロのブタブタジョッキー」のオンエア曲まで網羅したファン必携のサントラだ。 | |||||||
太陽を盗んだ男(8) エンディングを締めくくる渋い一曲。 |
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| 東映傑作シリーズ 菅原文太主演作品Vol.4 オリジナルサウンドトラック (ABCS-1034) ![]() |
菅原文太といえば、その世代により受ける印象は変わろう。オールドファンには「仁義なき戦い」の広能、そして僕ら世代にとっては「トラック野郎」の星桃次郎である。派手なペインティングのデコトラ(デコレーションされた大型トラック)を駆り、最後は傷つきながらも荷物を運ぶ。それが毎回続くのだが、かもめのジョナサン(愛川欽也)との名コンビ、桃次郎のマドンナ探し、そしてコメディであり、最高のロードムービーである。最終的には何作も続く人気シリーズとなった。そのシリーズ1作から5作までのBGMをまとめた初のCD。人情路線溢れる木下忠司の楽曲に加え、真打は阿木曜子、宇崎竜童による主題歌「一番星ブルース」。厚いエレキベースに始まる、菅原文太と愛川欽也のデュエットはけっして上手くはないが、映画同様に円熟した味がある。まさに待望のCD化である。 | |||||||
一番星ブルース(12) アバンタイトル後に始まる男二人の熱いデュエット曲。 |
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| バグダッドカフェ (日本コロンビア CY-3389) ![]() |
ミニシアター系ブーム初期のヒット作。収録曲はどれもシンプルだが、映画同様に暖かい。それとやっぱあの曲に尽きるでしょう! | |||||||
コーリング・ユー(1) そうあの曲です。 |
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| バックドラフト (BVCF-35004) ![]() |
日本ではこの映画のサントラというよりもTV「料理の鉄人」の曲が入ったアルバムといった方が良い。確かに"炎の中の戦い"という意味では同じかもしれない。当時、大作の続いたハンス・ジマーのいい仕事。荘厳なコーラス、雄大なオケが素晴らしい。他にB.ホーンズビー&ザレインジの2曲を収録。 | |||||||
Show Me Your Firetruck(9) 思わずピーマンをかじりたくなる。 |
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| バックトゥザフューチャー (MCA WMC5-47) ![]() |
"ロマンシング・ストーン"の監督ロバート・ゼメキスと音楽アラン・シルベストリの名コンビの2作目。劇中曲満載とはいかないが、あの有名なメインタイトルを始め全米No.1ヒットとなった「パワー・オブ・ラブ」も収録(ちなみにヒューイ・ルイスは劇中にも登場)。個人的にはこの作品のスコア集が欲しいが。 | |||||||
バック・イン・タイム(5) ヒューイ・ルイス&ザニュースの隠れた名曲。 |
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| バック・トゥ・ザ・フューチャー・トリロジー (VALCANO CPC8-1081) ![]() |
人気シリーズ「バック・トゥ・ザ・フューチャー」全3作からピックアップしたスコアを新録し、まとめたもの。ただ新録といってもオリジナルと全く遜色なく、ほぼ大差ない。指揮を任されたジョン・デフニーもオリジナルを大事にしたのだろう。やはりこのシリーズの音楽を手掛けたアラン・シルベストリの仕事が素晴らしいのだ。そしてこのCDの特筆するべき点が第1作目のスコアが多く追加された事である。既発売のものにはスコアが2曲しか収録されていないのだ。このシリーズのサントラ集を補完する意味でもこのCDの役割は大きい。ちなみにアメリカ、ユニバーサル・スタジオのアトラクション、"バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド"の曲も収録され、まさに致せり尽くせりの内容だ。 | |||||||
Clocktower PartI(4)とPartII(5) 第1作、未来(現代)へ帰るべく雷を待つマーティとドクを襲うピンチ。 このシーンを盛り立てるのに大事な曲。2曲セットで意味を成す。 |
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| バットマン (22P2-2870) ![]() |
監督ティム・バートンによる映画化された"バットマン"の劇中で使われた曲とインスパイアーされた曲をまとめたもの。曲は全てプリンスの手による。バートンの構築した世界観とプリンスの楽曲がマッチしていたかは疑問がある。たださすが天才・プリンス。劇中のセリフをコラージュした"バットダンス"を始め、クオリティの高い曲多し。 | |||||||
パーティマン(4) 劇中、ジャック・ニコルソン演じるジョーカーが踊りながら登場する曲。 |
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| フォレスト・ガンプ (SONY Records ESCA 6039-40) ![]() |
70年代から90年代を駆け巡るフォレストと音楽の組み合わせ。これは2つあるフォレスト・ガンプ、サントラの内の楽曲集の方。アメ・グラと1セットでどうぞ。 | |||||||
みんな知ってる曲ばかりで特になし。 |
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| マン・オン・ザ・ムーン (WPCR-10579) ![]() |
ジム・キャリー主演、伝説のコメディアン、アンディ・カフマンを扱った実話。音楽はもちろんこのカフマンを扱った同名のタイトル曲を九十二年にヒットさせているREMが担当。つまりこの映画のタイトルこそ、REMのヒット曲からつけられたことになる。このサントラには刺激的な曲は一切無い。映画はある意味で刺激的だが、元々主役のカフマンは七十年代から八十年代を走り抜けてきた人、だから何処かしらハートウォーミングな印象が残るのもこの映画ならでは。冒頭このサントラはカフマンお得意のネタ「マイティ・マウスのテーマ」から始まる。彼(劇中のジム・キャリー)のリアクションをつい思い出してしまいそうだ。ただ中でも映画を観た人なら泣き出しそうな「フレンドリー・ワールド」、そしてカフマン死なずを象徴するトニー・クリフトンの「アイ・ウィル・サヴァイヴ」も収録。劇中とは順番が異なるが、この映画を追体験できるサントラである。なおこの映画のため、REMの書き下ろした「ザ・グレイト・ビヨンド」もいい曲。ただ劇中オープニングクレジットで使われた二曲が収録されていないのが大変残念だ。 | |||||||
マン・オン・ザ・ムーン(6) 私もこの曲をアンディ・カフマンに捧げます。 |
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| ミュージック・マイ・ハート オリジナル・サウンドトラック (ESCA 8079) ![]() |
「エルム街の悪夢」「スクリーム」シリーズ等、ホラー作品で知られたウェス・クレイヴン監督と「クレイマー・クレイマー」「恋におちて」のオスカー女優メリル・ストリープ、異色の組み合わせ。音楽教師がハーレムの子供達にバイオリンを教えた十年に渡る実話を描いた感動作である。劇中の音楽はバイオリンが主役とあって、基礎の「キラキラ星」から念願のカーネギーホールで演奏する「バッハ、2つのバイオリンのための協奏曲ニ短調」までバラエティに富んでおり、また音楽に満ちている映画である。特に劇中、プロと見間違うほどのストリープの演奏、けっしてフェイクでなく自身によるものである。ハリウッド最高の女優ゆえの貫禄、そして作品に絶えず緊張感を与えている。もちろんそればかりでなく、バイオリンを勉強する子供達の姿が清々しい。そしてその子供達の通うイースト・ハーレムではヒップホップが中心。その一見ミスマッチな背景があってこそ、ラストが締まるというもの。ただそのサントラは劇中のイメージを補完するに至っていない。イン・シンクとグロリア・エステファンのデュエットによるメインタイトル「ミュージック・オブ・マイ・ハート」(これがこの作品の原題)に始まり、以下ラテン系、ヒップホップ、ポップス系ボーカルが並び、ややそちらに偏りすぎな感がある。もし劇中のクラシックに興味が出たなら、この作品のDVDか、クラシックアルバムを買ったほうが良いだろう。ただメインタイトルは最も作品のイメージを表した秀作である。 | |||||||
ミュージック・オブ・マイ・ハート(1) 劇中にも登場するグロリア・エステファン、そしてイン・シンクによるデュエット曲。 |
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| ムトゥ・踊るマハラジャ (INPCD8613) ![]() |
映像なしではダウンするが、それでも異文化を知るには十分過ぎるパワー。これぞマサラ・ムービーの底力。思わずラジニカーントの得意げな笑顔が目に浮かぶ。でも日本版予告編にあったインドの小室哲哉ってちょっと強引じゃないですか。 | |||||||
主はただ一人(1) 今だこの曲が脳裏から離れません。 |
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| ロッキー4 (ポニーキャニオンD32Y0052) ![]() |
MTVの影響を受けた4作目。ビル・コンティのあの有名なテーマは収録されていない。ただそれぞれの楽曲は優れており、特にジェームズ・ブラウンの「リビングインアメリカ」は大ヒット。個人的には劇中に使われなかったラストの曲を推薦したい。 | |||||||
Heart's on Fire(2) ロッキーのトレーニングシーンとベストマッチ。 |
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| 「ロボコップ・トリロジー」 (Pioneer PICE-5006) |
ハイテク感よりも荘厳なイメージ、 第一作で確立された演出とのバランス。 |
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ポール・バーホーベンが生み出したヒーロー、それがロボコップだ。同じ刑事でも石ノ森章太郎のロボット刑事はその着眼点と先見性の高さが光ったが、こちらはサイボーグ。残虐な集団暴行、殺害を受けた警官マーフィ。彼の生きた頭脳を用いオムニ社の技術でメカに換装される。だが断片的に現れる記憶にロボコップは悩まさせる。実直、市民生活を守るべくプログラミングされたロボコップが、やがてマーフィとして自覚し、オムニ社の陰謀を暴いていく。それがロボコップ、物語の骨子である。だが単純に無敵の力を発揮するタイプでなく、脆さも兼ね備えるのも魅力。ヘルメットを外した姿は痛々しい。全体的にバーホーベンの残虐さにユーモアを兼ね備えた描写が魅力の第一作であった。 その後、アービン・カーシュナーの第二作、監督の名を忘れた第三作と続いていくが、やや暴走気味でハタメタなストーリー、第三作はまるでマジンガーZのジェットスクランダーまで登場。シリーズ通して残酷、救いようの無い未来感ばかりが目立っていた。特に第三作はピーター・ウェラーからロバート・バーク(コイツもよく知らない)に主役がバトンタッチ。しかしながら違和感を感じなかったのは興味深い。作品的に好きなのは第一作、第三作、そして圧倒的に嫌いな第二作の順。特に第二作を観るとアメリカが嫌いになる。 さてそんな映画「ロボコップ」シリーズのサントラが日本だけのオリジナル、トリロジーとして発売された。第一作と第三作はベージル・ポールドゥリス、第二作のみをレナード・ローゼンマンという本作の主人公なみの変則登板。ただストーリー同様、第一作の音楽が印象に残る。ポールドゥリスの音楽はスケール感、世界観を程よくダイナミックに演出。ハイテク感よりも荘厳なイメージ。音楽がチープだったら、バーホーベンのおバカな演出も空振りしていただろう。ちなみに現在、バーホーベンは御大ジェリー・ゴールドスミスとコンビを組む事が多いが、そうした演出とのバランスを考えての事だと思う。 一方、ローゼンマンの音楽は前作と同じ雰囲気を持つが別物。第二作が大作として作られたせいもあるが、スケール感が目立つ。テーマのコーラスで繰り返される「ロボコップ」の一声。映画の内容が散々だったので、このテーマだけは印象に残っている。ローゼンマンに戻った第三作は何処かしら自分のアイデンティティを出すが如く、第一作の音を端々に使っている。確かに映画の内容はおバカ、だが音楽は真面目。そんな彼ら二人の音楽と共にロボコップが語られ、トリロジーながら、オリジナルスコアという点でもお買い得な一枚。(03/05/15) |
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| 「Aliens:The deluxe edition.」 (VARESE SARABANDE 302 066 241 2) |
シリーズ色はないものの、各場面を想起させるのに充分。 | |||||||
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「スターウォーズ」「ターミネーター」等、シリーズものにとって聴き慣れたテーマ曲の存在は見逃せない。またテーマ曲でないにしろ、「ダイ・ハード」シリーズのように、演出上同じ曲[Let it snow! let it snow! let it snow!]で映画の幕を迎える作品も少なくない。物語、キャラクター、音楽は、シリーズの統一感を醸す意味でも不可欠な条件であった。しかし必ずしもそうばかりはいえない。例えば007、音楽はジョン・バリーを筆頭に、現在のデビッド・アーノルドまで何人もの作曲家の手をよって送り出されている。ただ伝家の宝刀「ジェームズ・ボンドのテーマ」(モンティ・ノーマン作曲)抜きにして語れない。作曲家は異なれど、彼らなりのボンドのテーマが物語を締めているからだ。 その点「エイリアン」シリーズは音楽に関して全く統一感がない珍しい例。第一作は御大ジェリー・ゴールドスミス、第二作はジェームズ・ホーナー、以降各作品共異なる作曲家を起用している。そもそも作品を撮る監督が違うのでそれも当然なのだが、むしろ強調したいのは、このシリーズにテーマ曲が無い事だ。「エイリアン」=恐怖というイメージはあっても、口ずさめるようなものはない。また物語のコンセプトも、ベースとなる恐怖を除けば全く異なる。シリーズのテーマ曲が無いという事は、それだけ作曲家の力量を問われる事になる。そんな中ホーナーは「エイリアン2」で、キャメロン監督の意向とコンセプトの具現化に成功している。凛々しい海兵隊を表現する反面、恐怖のどん底に落とされる様。さらにリプリーとニュートの絆、生還への執着を見事に表している。シリーズ色はないものの、彼の音楽は各場面を想起させるのに充分。その確かな手腕はその後「タイタニック」でキャメロン監督との再コラボを実現させ、オスカーをもたらした。 そんなジェームズ・ホーナーの仕事、「エイリアン2」の音楽が本編の完全版登場にあわせ、特別盤としてよみがえった。オリジナルとの収録曲数の違いは別ヴァージョンの追加数と一致。もちろんオリジナルの収録曲はほぽカバー。このサントラのライナーノートにはそれら曲の使われ方が説明されている。筆者の一番好きな曲は[Bishop's countdown]。物語を盛り上げると共に、リプリーたちの生への執念を感じる。またハッチから手を伸ばすリプリーの姿が思い出される名曲である。 そしてもう一曲、[Resolution And Hyperspace]がある。一番印象的なフレーズが本編使用されなかったにも関わらず、映画ファンなら誰でも知るこの曲。何とカットされたフレーズがそのまま「ダイ・ハード」のラスト、パウエル巡査が反射的に生き残ったテロリストを撃ち抜く場面で使われているのだ。元々「ダイ・ハード」の音楽はマイケル・ケイメンで本作との接点はない。「ダイ・ハード」のマクティアナン監督は編集後のシーンに合う曲が無く、急遽探させたとの事。予告編ならこのようなケースが少なくないが、本編使用は珍しい。ちなみにエンドロールでこの曲のクレジットはない。同じ20世紀FOXの作品なので実現したと思うが、作品を越えたコラボレーションは非常に興味深い。そんな事情とあわせてサントラファンなら必携の一枚だろう。(04/08/21) |
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| Austin Powers (オースティン・パワーズ) (Hollywood Records162 112-2) ![]() |
60年代のテイスト満載のスパイパロディのおバカな映画。セルジオ・メンデスやクインシー・ジョーンズの聴き覚えのある曲からカーディガンズまで、時代の幅を利かせる選曲。 | |||||||
BBC(2) シーン間を盛り上げます。 |
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| More Music From The Motion Picture Austin Powers - The spy who shagged me- (オースティン・パワーズ・デラックス) (Maverick 9362-47538-2) ![]() |
オースティン・パワーズ・デラックスのサウンドトラックだが、これはその第二弾。第一弾は前作のサントラと重複する曲があり、未聴ではある。ただ世間(ネット)の噂を聞くと、こちらの方が選曲が良いようだ。事実、筆者もそう思う。前作と同じく、映画のための新曲+かつての名曲をセレクト。ただ巨匠バート・バカラック&エルビス・コステロの曲を聴くには、第一弾を買うしかない。スパイ映画をパロった作品らしく12曲目のThe Austin Powers Shagaphonic Medleyが印象的。 しかし地方の店頭でこの手の輸入盤サントラが手に入るとは、良い世の中になったものだ。 |
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Fantastic Plastic Machine / Bachelor Pad (f.p.m. Edit)(7) スポットCMで使われたオシャレな曲。 |
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| 「Austin Powers -International Man Of Mystery&The Spy Who Shagged Me」 (RCA VICTOR 09026-63735-2) ![]() |
人気のうちに公開された「オースティン・パワーズ」二作分を収録したスコア集が発売された。既に発売されている各作品のサントラは単なるオムニバス集であり、スコア集はファン念願のリリースであった。楽曲はGeorge S.Clintonの手によるもので(クインシー・ジョーンズの「soul bossa nova」は彼のアレンジで収録)、作品同様に「007」「電撃フリント」や往年の「ナポレオン・ソロ」等のTVシリーズを彷彿とされるゴージャスな音に仕上がっている。徹底したパロディは音楽面でも妥協がないのだ。映画のセット同様にオケの使い方は派手で豪快、ハモンドオルガンの音は時代を演出し、サックス音はセクシーに扱う。またパロディコントに使われるんだろうな。二作分で一枚という点だけでもお買い得感は高い。国内盤あり。 | |||||||
danger march(5) 小ネタに合いそうなコント向けな一曲。 |
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| 「Bjork Selmasongs -music from mortion picture soundtrack Dancer in The Dark-」CD62533 ![]() |
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」主演のビョークが手掛けた同作品のサウンドトラック。救い様のないストーリー展開、衝撃的なラストはこの音楽からは見えてこない。逆に見えてこないからこそ救いようがある。このサントラだったら何度聴いても、作品の陽の部分しか出てこないし、ミュージカル部分との一体感を観たくなるのがこのサントラの良さだからだ。逆にサントラから入ったからこの作品のストーリーを拒否してしまったのか。ただそれだけでもなかろう。でもビョークがいい音楽を提供したことには変わりない。ある種病的なほどのめり込んだビョークの入れ込み様が伝わってくるサントラだ。 | |||||||
I've Seen It All(3) 鉄橋上から始まるミュージカル部分を支えるCMでもおなじみの曲。 |
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| Bond/Back In Action from Dr.No to Diamonds Are Forever (VALCANO CPC8-1100) ![]() |
007シリーズ、コネリー時代の"ドクター・ノオ"から"ダイヤモンドは永遠に"までの作品から選んだスコア集。ただバック・トゥ・ザ・フューチャー・トリロジーよりもオリジナルとの差が少しあり、カバー集といった印象のアルバムである。特に"ジェームズ・ボンドのテーマ"はその傾向が強い。ストリングス系はオリジナルに近いが、ブラス系の使い方に差があるのだろう。バリー節の大事な所がストリングスとブラスのバランスにあるからだ。ただ同じカバー集でも、"シェイクン・アンド・ステアード"のような強烈な変化球でなく、むしろストレートに近い。ただ多くの曲はオリジナルと大差なく、初めて聴く人はもちろん、映画を観た人にも十分納得できるようなデキではないだろうか。 | |||||||
007(7) ジョン・バリー節炸裂の名曲。この曲はオリジナルと遜色なし。 |
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| 「CHOCOLAT MUSIC FROM THE MIRAMAX MOTION PICTURE」SK 89472 ![]() |
二〇〇〇年度のアカデミー作品賞ノミネート、ラッセ・ハルストレム監督の甘〜い御伽噺。作品もさることながら音楽の持つ世界観が大事。もちろんアカデミー音楽賞にもノミネートされた。担当したレイチェル・ポートマンの作る音楽は粋さをギターで表現、ファンタジックな部分はオーケストラによる構成。金管と弦楽器の扱い方が繊細で御伽噺を演出、音楽だけでも十分にドラマ仕立てでストーリーを成立させている。どの曲にも持つ素朴さが身上のサントラ。この映画がお気に入りならオススメの一枚となるだろう。 | |||||||
Vianne Set Up Shop(4) メインテーマ的に使われるギターが印象的な楽曲。 |
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| Die Hard2(ダイハード2) (VSD-5723) ![]() |
人気シリーズの第2弾。音楽は前作同様にマイケル・ケーメン。正直言って前作のサントラの完全盤が欲しい。 | |||||||
特になし。 |
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| Dirty Harry
Anthology (ALEPH Records 003) ![]() |
ラロ・シフリン自身がダーティ・ハリーシリーズに提供した楽曲を選んで収録。70年代アメリカ映画のダークな部分が味わえる。ダーティ・ハリー2のテーマにはついイーストウッド(山田康雄)の語りが欲しくなる。 「君達の頭なんて簡単に吹っ飛んでしまうよ」 |
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Magnum Force Theme(6) 上記の通りです。 |
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| Diva(ディーバ) RYKODISC RCD10010 ![]() |
ジャン・ジャック・ベネックス監督のオーディオ少年の心をくすぐる一作。映画自体はサスペンスのため、そのような趣向の曲が多い。 | |||||||
Aria from "La Wally"(1) 思わず隠し録りしたくなる。 |
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| Field of Dreams (フィールドオブドリームス) (RCA 3060-2-N) ![]() |
古き良きアメリカを感じさせる野球をベースに扱ったファンタジー。ジェームス・ホーナーのスコアは映像を抜きにしても心地よい。シンセとオケをうまく組み合わせ、深々と効果を出す。ヒーリングの一枚としてもおすすめ。国内盤あり。 | |||||||
End Credits(13) ラストの曲は涙腺を刺激します。 |
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| Good Morning Vietnam (グッドモーニング・ベトナム) (AM Records CD 3340) ![]() |
監督バリー・レビンソン、主演ロビン・ウイリアムスの感動作。ベトナム戦争時代の実話のため、このCD自体はそのラジオ放送を模した作り。ラストのサッチモのボーカルが心を刺す。 | |||||||
What a wonderful World(19) 渋い曲です。サントラなければルイ・アームストロングのベストで! |
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| 「HANNIBAL ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK」 (DECCA 289 467 696-2) ![]() |
トマス・ハリスの超ベストセラーにしてアカデミー賞作品「羊たちの沈黙」の続編。バッファロー・ビル事件から十年、レクター博士とクラリスの関係を描いたのが本作「ハンニバル」だ。確かに荘厳さは使用されたオペラの楽曲からは感じられる。しかしハンス・ジマーのスコアのデキはそれらに及ばないのだ。音の印象は「シックス・センス」をダブらせ、個性が全く感じられない。まして前作のハワード・ショアの秀れた仕事には遠く及ばない。彼にサイコ・サスペンスは向かないのか。この音楽だけは失敗だ。作品にさえ何処かB級っぽさを与えてしまうそんなデキである。なおサントラ中にも、"Sir Anthony Hopkins"のセリフが入る、あくまでレクターを意識したCD。 | |||||||
特にありません。 |
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| 「joe hisaishi meets kitano films」 ( 北野映画ベストセレクション) POLYDOR UPCH-1086 ![]() |
待望の久石譲の手がけた北野武作品の音楽集。「あの夏、いちばん静かな海」「ソナチネ」「キッズ・リターン」「HANA-BI」「菊次郎の夏」、そして最新作の「BROTHER」までの六作品の中からのチョイス。既に何枚か持っているサントラもあるが、ビギナーには各作品でメインテーマを含めた選曲が嬉しいだろう。アプローチは各作品異なるが、彼の持つ旋律に変わりはない。やはり北野作品のイメージの一翼を担っているのが久石の音楽だということを思い知らされる(もちろん北野作品に限らず、宮崎駿作品など現在の日本映画に欠かせない存在であるのは云うまでもないが)。一粒で六度おいしい、それがこのベスト盤の感想だ。 | |||||||
Silent Love(Main Theme from "A Scene at the Sea")(8) 初めて手がけた北野作品。透明感溢れるメロディーが悲しい。 |
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| 「Kikujiro MUSIC FROM THE MOTION PICTURE」 (milan 73138-35911-2) ![]() |
云わずと知れた北野武監督の「菊次郎の夏」のサウンドトラック。もちろん音楽を担当するのは一連の北野作品同様に久石譲。シンプルながらピアノとシンフォニーを絡めたスコアは心の琴線を揺らす。また時々入るシンセもいいアクセント。だがそのすべてに和、日本を感じずにいられない。久石作品の中でも出色のデキだと思う。意外な起用だったたけしの出演するカローラのCMにもベストマッチ。サントラファンなら必携のCDだろう。なおこのサントラは輸入盤である。それゆえ二千円($13.99)を切る安さであり、思わず国内盤の高価さに首を傾げてしまう。 | |||||||
Going out(2) 大好評!トヨタカローラのCMにも採用された曲。 |
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| 「Kill Bill: Volume 1original soundtrack」 (48570-2) |
コラージュ&オマージュ、 噛み締めるほどに味が出てくる音楽群。 |
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一聴、これだけジャンルに囚われない作品も珍しい。ノンジャンルサントラというとアニメ「カウボーイビバップ」が思い浮かぶ。ウェスタン、テレビ、日本映画他、一貫性のない曲の数々。ただ醸す雰囲気、方向性は聴くほどによく判る。時に郷愁を漂わすが、「ビルを殺せ」というタイトル通りの復讐劇、血の匂いは絶えずつきまとう。 傑作「パルプフィクション」でもそうだったが、元々タランティーノ作品は、既存音楽のコラージュから世界観を構築していく手法をとっている。作曲家が作る世界観よりも彼本人の意図に近いからなのだろう。すなわちタランティーノは数少ない音楽をよく知る監督でもあるわけだ。ただ今回、彼の本作への思い入れは単なるコラージュに留まらない。先に例えた郷愁は、彼自身を作り上げてきた作品群へのオマージュでもある。 寓話たる映画の中の映画、補えない世界観は梶芽衣子が唄う『修羅雪姫』のテーマのように直接取り込んだり、さらに今なお続く『仁義なき戦い』の遺伝子を布袋寅泰に求めたりしている。ギターのエッジの切り方、ホーンセクションの扱いがすこぶるカッコいい。どうやらこの曲は本作のメインテーマ的な扱いらしく同じ日本人としてとても嬉しいし、予告編でも見事にその最後を締めていた。ただこれに留まらず、突然始まる「ウイークエンダー」、いやいやクインシー・ジョーンズによる『鬼警部アイアンサイド』のテーマや、サンタ・エスメラルダ版『悲しき願い』はクラップ音の心地良さとやるせない歌詞のコントラストがいい(同じ曲を尾藤イサオが唄ってた記憶が...)。 このサントラ、噛み締めれば噛み締めるほど、味が出てくる音楽群でもある。まるでスルメのよう。同じ噛むのでも単調なガムのような味わいではない。全曲何処と無く和を色付かせたのはタランティーノゆえでもある。相変わらずサントラにおけるセリフの挿入も彼の作品らしい。そしてこの「ごった煮精神」は大好きです。前編たる本作、さらに完結篇のVolume 2が待ち遠しい。そう思わせるだけの本当に(ジャンルを問わない)映画が好きな人に捧げられたサントラ。ちなみに国内盤を買うチャンスがあったが、思わず輸入盤をジャケ買いしてしまった。(03/10/22) |
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| L.A.Confidential (L.A.コンフィデンシャル) (VSD-5885) ![]() |
大御所ジェリー・ゴールドスミス入魂の一作、これはそのスコア集。一曲目から盛り上がるサスペンス感、作品と一体になった世界観など特筆する点多し。 | |||||||
Bloody Christmas(1) 予告編で流れていたあの曲です。 |
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| Last Action Hero (ラストアクションヒーロー) (CK 57127) ![]() |
ソニーピクチャーズ参入第一作にして興行的に失敗した作品。ただ内容的にはセルフパロディありで好きなんだけど。音はハードロック&メタル満載で超ハイテンション。 | |||||||
Last Action Hero(11) この曲を歌ったバンドって誰? |
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| LITTLE VOICE
(リトル・ヴォイス) (CDP 7243 4 98071 2 9) ![]() |
ジェーン・ホロックス主演、同名の映画のサントラ。往年のスタンダードをフューチャー。ジュディ・ガーランド、マリリン・モンロー、シャーリー・バッシー等々。彼女らは劇中でホロックス演じるLVの大好きなアーティストに挙げられている。またその上ホロックス自身も達者なボーカルぶりをみせてくれる。特に劇中のクライマックスで歌われる"Get Happy"は聴き所。このパフォーマンスは雰囲気を大切にして生録りされたというから、その音源をそのままCD化したのだろう。これ以外にもマリリン・モンローの有名なあの曲をカバーしている。最初から最後まで劇中の雰囲気が伝わる一枚。シークレットトラックを含めて嬉しい内容。これで国内盤の発売がないのがさびしい。輸入盤屋さんで手に入るかもしれません。推薦盤。 | |||||||
??????????(11の後) シークレットトラックなのでタイトルは出せません。でも作品を観た人なら分かるはず。今年のオスカー俳優、こん身の熱唱。そうあの曲です。 |
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| Major League(メジャー・リーグ) (CURB Records CURB-10402) ![]() |
野球映画の傑作。有名な"Wild Thing"や軽いノリの練習中のBGMなど、どれも十分に画面を盛り立てている。 | |||||||
Wild Thing(1) この曲で盛り上がろう! |
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| Mission Impossible (ミッション・インポッシブル) ![]() (写真はスコア集:PHCP-1802) |
U2の二人がプロジュースのメインテーマを含めた楽曲集。正直、騙された感がある。あまり映画そのものには関係がない作品群。特になし | |||||||
| 「バットマン」シリーズなどティム・バートンとのコンビでおなじみのダニー・エルフマンのスコア集。個人的にはこちらが本命だった。エルフマン独特のオケの使い方、サスペンスの盛り上げ方は秀逸。 | ||||||||
Mission Impossible Theme(2) あの名曲が現代のオーケストレーションで復活。 |
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| MUSIC FROM AND INSPIRED BY SHAFT (73008-26080-2 RE-1) ![]() |
ブラック・ムービーの草分け、邦題「黒いジャガー」のリメイク版。今や全米では「MI:-2」を蹴落とす勢いで興行1位を獲得している。主演は「交渉人」「パルプ・フィクション」のサミュエル・L・ジャクソン、監督はジョン・シングルトン。全曲、ブラックミュージック炸裂。ただこのサントラは、劇中曲以外にインスパイアされ収録された曲も多いので、どう生かされるのかは作品のみぞ知る。まあ、最近のブラック・コンテンポラリーに興味があればハマれるかも。ただ筆者には少々キツイ。やはりオスカーを受賞したオリジナルの「Theme from Shaft」が優れているためなのか。それだけセンセーショナルで刺激的な曲なのだ。スコア盤はデビッド・アーノルドらしいので、むしろそちらに期待! | |||||||
Theme from shaft(1) 何年経ってもこの曲には敵わない。 |
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| Pulp Fiction(パルプ・フィクション) (MCAD-11103) ![]() |
若手監督の中で音楽の使い方が最もうまいタランティーノ。光る選曲のセンス、ストリート感覚溢れる曲や渋いブラコンを散りばめ、作品とのマッチング、そして与えるノリも良い。 | |||||||
Misirlou(1) メインテーマ的に使われるあの曲。 |
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| 「レッド・ドラゴン オリジナルサウンドトラック」 (DECCA UCCL-1057) |
大作請負人の作る「羊たちの沈黙」へ繋がる音 |
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「羊たちの沈黙」「ハンニバル」の原点、いわゆるレクター三部作の第一章がこの「レッド・ドラゴン」である。「レッド・ドラゴン」は「羊たちの沈黙」と関連深い内容で、グレアムによるプロファイリング捜査、さらに「レッド・ドラゴン」ことダラハイドの人間像に迫っている。レクターは第三のキーパーソンとして登場。一見助言を与えながらもその裏で画策する復讐がサスペンス度を増幅させる、そんな存在であった。「羊たちの沈黙」の原作でも、その人物像に迫る描写はあったのだが、あくまでレクターはクラリス、バッファロー・ビルと並ぶ存在でしかなかった。 しかし映画版「羊たちの沈黙」では原作の中からレクターとクラリスの関係に重きを置き、A・ホプキンスとJ・フォスターの演技と相まって傑作となった。もちろん原作の面白さもあるのだが、たぶん原作者トマス・ハリスは映画版「羊たちの沈黙」に刺激を受けただろう。ハリスの過大な感情移入はクラリス=J・フォスターとなった。「ハンニバル」では愛情を感じつつも、クラリスを痛ぶるが如き猟奇的描写が目立っている。いくら金を積まれても、J・フォスターが辞退した気持は判る気がしないまでもない。「ハンニバル」が三部作でも異質となったのはこうした背景からである。 脱線、音楽の話をしなければならない。サスペンス映画にとって音楽は重要なアイテム。「羊たちの沈黙」は音楽も傑作だった。古典的でありながらも要所を音楽が盛り上げる。感情と猟奇的なシーンのコントラストも絶妙、レクターとクラリスの恋愛にも似た関係は音楽によって色濃くされた。脚本、演技、そして音楽と三身一体の攻撃。担当したハワード・ショアのその後の仕事を考えればその評価は十分だろう。一方「ハンニバル」のハンス・ジマーはミスキャスト。リドリー・スコット監督とワンセットで付いてきた感が強く、個性がハマれば「グラディエーター」や「バックドラフト」のような強みを見せるが、テーマと合わないと彼の音楽は遊離してしまう。たぶんテーマ的にも合わなかったかもしれない。そして注目されたのが「レッド・ドラゴン」の音楽である。 本作を担当したのはダニー・エルフマン。いわずと知れたティム・バートンとのコンビが多い名コンポーザー。しかしながら「ミッション・インポッシブル」等の大作請負人でもある。その手腕は本作でも健在。ストリングスを使ってのテンション、心情に訴える作り。そしてある種独特のメロディラインが彼らしい。映画音楽らしく音だけよりも映像とのコラボレーションで本領を発揮する。特にしかしながらハワード・ショアの「羊たちの沈黙」のような作品を想起させる音が無かったのは残念。ただしこのサントラを聴き込めば印象は変わるかもしれない。それに十分「羊たちの沈黙」へ繋がる音だろう。(03/03/02) |
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| 「Romancing The STONE Original Mortion Picture Soundtrack」 (VARESE SARABANDE VCL 0702 1012) |
今18年越しの夢が成就! 待望のゼメキス、シルベストリ初コンビ作CD化。 |
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名作、傑作の影に名曲あり。名曲には名コンビあり。例えばスピルバーグとジョン・ウイリアムスは言わずと知れた蜜月ぶり。最近ならジュゼッペ・トルナトーレと御大エンニオ・モリコーネ、「ニュー・シネマ・パラダイス」から続くコラボレーション。ただ個人的には監督ロバート・ゼメキス、音楽アラン・シルベストリの二人がとどめを刺すのです。 スタッフに厳しいと言われるゼメキスと初コンビ以来、袂を分かつ事なくここまで仕事を続け、さらに「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「フォレスト・ガンプ」等の名作を音楽面からサポートし続けてきたアラン・シルベストリ。CDやDVDで彼の音楽に満足する一方、ある渇望は満たされないでいた。彼らの初コンビ作がいまだCD化されずにいたからだ。そんな悶々とした日々が18年続く。だがやっと究極のアイテムが手に入った。「Romancing The STONE Original Mortion Picture Soundtrack」。そうゼメキス、シルベストリの初コンビ作にして、大傑作のサウンドトラックが手に入ったのだ。つい喜びにペン(?)は進む。 ただこのCD、何と三千枚限定と記されたコレクターズエディションという希少性。いくらAmazon.comでも手に入らない。かつてこのサントラの海賊盤情報を目にした事があったが、これは正真正銘。ボンドさんのHPで情報を得るや否や、すぐに輸入サントラの宝庫、すみや渋谷店 soundtrack finderに注文。在庫切れを覚悟したが無事手に入れる事ができた次第。支払い連絡の翌日に手に入るなんてネット時代のありがたさ。さっそくプレーヤーにかけてみる。 1曲目から興奮の「LOGO AND PROLOGUE」。意外とこの曲、テレビ番組のBGMで使われるもの。たぶんテレビ局の選曲マンがこのサントラの輸入レコードを手に入れていたのだろう。それを耳にするたび、このサントラに対する欲求が刺激されたものだ。この曲は冒頭の西部劇で使われているが、何処となく「バック・トゥー・ザ・フューチャー3」への伏線を感じるのは筆者だけだろうか。 「MAIN TITLE」は「END TITLE」の甘ったるいヴァージョン。ハーレクインロマンス風のアレンジ。「ロミオ、ロミオ、ロミオ」とジェーンのセリフ、この作品で唯一のんびりしたシーン。3曲目から5曲目まではサスペンスフルな曲が続く。もちろん南米コロンビアをイメージさせてくれる。 6曲目「JOAN & JACK」は「MAIN TITLE」のショートアレンジ。そこから物語は大きく動く。そんな7曲目は最初の大アクション、あの橋渡りを飾る曲「THE GORGE」。そして8曲目こそホントに聴きたかった「ESCAPE IN THE LITTLE MULE」。"LITTLE MULE"こと4WDトラックの大活躍。見どころであったルーペの逃げ道、テレビ放送の時の日本語吹替、ファン役の内海賢二の名セリフがよみがえる。「このロバ、防弾だからねぇっ!」 10曲目は「THE DANCE and THEY KISS」。花火前のキスで使用された曲。お間抜けなダニー・デビート演じるラルフと何も知らず喜びにふける二人のコントラスト、そしてロマンティックな名シーンに続いていく。この曲も大オススメ。 11曲目から12曲目はホテル脱出、エメラルド発見に至る重要なシーン。その12曲目「THE STONE REVEALED」は宝石の輝きを連想させてくれる。そして「MOUNTIES!」。エメラルドを奪われた上、軍隊に襲われるラルフの絶叫。そして滝つぼへのダイブ。 15曲目「TREGURA」はいかりや長介似のアイラがジョーンの姉を解放するシーンの曲。16曲目「STRUGGLING FOR THE STONE」はクライマックス、ジョーンとゾロの最終対決。物語的にはオープニングのリフレインと伏線が粋。だが音楽が「そうはいかせません」と演出するのがこれまた粋なのです。17曲目「SO LONG JACK」はジョーンとの別れを惜しみ、城壁から飛び込むジャック。そして「SAILBOAT」「END TITLE」とラストシーンを飾る連曲へと続いていくのです。 とにかくこのサントラを聴いているとその時々のシーンが浮かんでくるのが不思議。シルベストリの音楽は、シーンと対等以上に渡りあい、盛り上げ、さらなる印象を残してくれる。このサントラしかり、前述の「バック・トゥー・ザ・フューチャー」を始めとする作品群にしてもしかり。名映画音楽とはそういうものだと思うのです。そんな名サントラがやっと手に入った喜び。私にとって18年越しの夢が成就した喜びは一層大きいものなのであります。 |
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| 「SE7EN ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK」 TVT 6510-2) ![]() |
デビッド・フィンチャーの最高傑作「SE7EN」のサウンドトラック。しかしその内容は映画と同様、全体に猟奇的な匂いがすると思ったら大間違い。劇中で使用されたバッハの「Air」も収録されてはいるが、チャーリー・パーカーやビリー・ホリディらの曲もあり、どちらかといえばイメージアルバムに近いもの。オープニングとエンディング曲すら入っていないのだ。このサントラの国内盤が発売されていないのはそのためか。確かに最後の二曲だけハワード・ショアの作品があり、その楽曲が素晴らしい。「羊たちの沈黙」同様の深みを持ち、それ以上に徹底して恐い。クール、映画と同じくやさしさなどは微塵もないのだ。ただできればCD全編に渡って彼のスコアを収録して欲しかった(でも二曲で二十分近いのだが)。その点で物足りなさの残るサントラとなってしまった。 | |||||||
SUITE FROM SEVEN(11) サスペンスを盛り上げるハワード・ショアのいい仕事。 |
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| 「Seabiscuit:Original Motion Picture Soundtrack」 (DECCA B0001701-36) |
表現されるサラブレッドの躍動、 感動作ゆえに静の側面も抜かりない。 |
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1930年代、世界大恐慌で苦境にあったアメリカを駆け抜けた一頭のサラブレッド『シービスケット』。その走りに鼓舞され、人々の多くの感動を呼び、競馬史だけでなく大きな社会現象となった。そんな物語を描いた本作、この実話の持つ感動を彩る音楽はランディ・ニューマンの手によるもの。古き良きアメリカを描くバリー・レビンソン作品で手腕を披露してきた彼にとって、本作の背景はまさに持って来いの素材といえよう。メキシコではラテン音楽の洪水を、さらにサンタモニタ、さらに最強を求めて東へ向かう中、アメリカを感じさせる郷愁漂う音楽が流れている。 そして走る芸術品といわれるサラブレッドの躍動、その迫力あるレース映像と相まって、まさに堂々と疾走るシービスケットの姿を表している。特に三冠馬ウォーアドミナルとの対決のために負けられない一戦、ここで流れる「The Derby」はその際たる曲。映像とのシンクロ度も非常に高く、勝負の世界と興奮をこの一曲だけで十分に感じさせてくれる。もちろん感動作ゆえに動でなく、静の側面も抜かりない。ランディ・ニューマン自身のピアノソロによるメインテーマたる「Seabiscuit」。シンプルで清々しく琴線に触れるメロディーが心地いい。大団円となる「A Nice Ride」と劇中でもこの曲をアレンジして多く使用されており、テーマとしてその存在感を高めている。その点で彼の代表作といっていいだろう。 実はこのサントラは輸入盤でしかもハイブリッドCD。つまり普通のCDとSACDフォーマットが一枚に収まっているものである(国内盤は通常のCDフォーマットのみ)。ただSACDの優位性とその評価は難しいと思う。同じプレーヤーで切り替えながら2chで聴いてみたが、判り難い面が多かった。その差よりも微妙なニュアンスの違い。それこそ静寂度の高いリスニングルームでないと判らないと思う。ただ音の力強さに関してはCDとSACDには差を感じなかった。最近、国内盤でもハイブリッドCDが増えてきているが、一般のシステムや視聴環境ではさらに判り難いのではないだろうか。またSACDマルチは筆者の好みでもないし。(04/01/25) |
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| 「snatch ORIGINAL FILM SOUNDTRACK」 (TVT 6950-2) ![]() |
8.5カラットのダイヤを巡る争奪戦をスタイリッシュに描いたガイ・リッチー監督作品。スタイリッシュな映像センスと同様に、作品中での音楽の使い方が気になったのがこのサントラである。起用した音楽は10ccからヒップポップ、そして監督の愛妻マドンナまで様々。ただダサい使い方は一切無い。一聴してサントラでは浮いた印象のあったマドンナの「LUCKY STAR」でさえ、劇中ポイントとなる上手い使い方である。作品の印象はタランティーノの「パルプフィクション」を彷彿とさせたが、サントラの作りもまさにそれ。曲間でデニス・ファリーナらの劇中のセリフを配し、音楽で結ぶ。作品を再び踏襲する意味で必須のサントラだ。 | |||||||
KLINT(2) 流麗な編集を彩るオープニング曲。 |
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| 「the silence of the lambs the original motion picture score」 (MCAD-10194) ![]() |
ただ今全米公開中の「ハンニバル」の前作にあたる「羊たちの沈黙」。この作品の魅力の一つに音楽があげられるだろう。手掛けているのは「SE7EN」のハワード・ショア(「ハンニバル」の音楽はハンス・ジマーが手掛ける)。せっかくスコアの素晴らしい「SE7EN」のサントラが収録曲数の少なさに不完全燃焼だった分、こちらはCD全編にその世界が展開されている。映像的にはレクターとクラリスのやり取り、猟奇的な部分に目がいくのだが、その世界に深みを与えてくれるのが彼のスコアである。そして狂気のジェットコースターである「SE7EN」に無くて「羊たちの沈黙」に求められたのが優しさではないか。電子音を排し、オケで統一された音楽だからこそ、単純な恐さに加えて全編に漂うのはその一語である。映像との相乗効果も期待できるが、このサントラだけでも十分。ファン必聴の一枚である。 | |||||||
LAMBS SCREAMING(8) 冒頭は静かに緊迫した演技を支え、きっちり盛り上げる名スコア。 |
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| 「THUNDERBIRDS」 (CARLTON SSD1149) |
目に浮かぶ発進シークエンス、 熱く語りたくなる音楽群が秘められている。 |
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世界で起こる災害や事故。非営利、国境を越えて活躍する国際救助隊「サンダーバード」を描いたSFテレビシリーズ。単なる人形劇でなくスーパーマリオネーション。リアル、こだわりのスーパーメカの数々と活躍に、幼い心はときめいたもの。さらにその活躍を演出するのが、バリー・グレイの音楽である。 筆者は「サンダーバード」のサントラを持ってはいたが、良く言えば見事に再現されたBGM集、悪く言えばバッタもののサントラであった。最初は満足していたものの、発売されたDVDや最近始まったNHKの再放送で聴くにつけその違いに唖然、オリジナルスコア欲しさはますます強くなっていった。だがそんなある日ネットを検索すると、オリジナルスコアによるサウンドトラック盤が発売された事が判明。CARLTONからのWorld Premiere Release、文字通り世界初リリース。おそらく同じITCの「プリズナーNo.6」のリリースに続いたものである。早速、アメリカAmazon.comに注文したのだった。だからこのCDは輸入盤なのである。 到着したCD、まず目に飛び込んできたのは、サンダーバード2号がメインのジャケット。2号といえば、まるでドラえもんの四次元ポケットの如き、夢のメカがコンテナから飛び出すVTOL輸送機。おそらく2号はジェットモグラと並ぶ人気メカではないだろうか。男に生まれたからには、2号が嫌いな奴はまずいないだろう。いや「サンダーバード」自体が嫌いな奴はいないと断言できる。如何せん、そう熱く語りたくなる音楽群がこのCDには秘められている。 「サンダーバード」はSFドラマでもあり、アクション、サスペンス、そしてロマンスあり、すなわち何でもありな作品。だからバリー・グレイの音楽もオチャメな曲から、サスペンスフルな曲、さらにあの豪快なメインタイトルまで多岐に渡る。それらがスーパーマリオネーションによる操演に緊張感を与えたり、時にユーモアを感じさせたりするのだ。何処かしらインターナショナルな雰囲気を醸すのは、同じイギリス出身、世界を股に掛ける007シリーズに相通じる部分でもある。 このアルバム中で出色はもちろん「Thunderbirds are go!」。今までならオリジナルを聴く機会といえば、DVDやテレビ放送だけであったが、これでオリジナル音源のサントラが手に入った。その喜びといったら...聴くだけで5号からパンダウン、続く1号や2号の発進シークエンスが目に浮かぶ。そして最もスピード感があってドラマティックなのは、第一話「SOS原子力旅客機」に使用された「Fireflash Landing」(「Main Titles」の冒頭でもリプライズされている)。それ以外にもエンディングのジャズテイスト、トレーシー一家がピアノで談笑する際に流れる「The Tracy Lounge Piano」等、あらためてバリー・グレイの多彩さが感じられ、もちろん「サンダーバード」を回顧する上で欠かせないファン待望の一枚。(03/05/28) |
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SYMBIOSIS
(TOCT-5726)![]() |
伊丹十三作品で使用された本田俊之の曲を集めたベスト盤的なCD。伊丹監督が作品のエンターテイメント性を重視したとあって、音楽も派手でリズミカル。中でも「マルサの女」関係の曲は秀逸だ。 | |||||||
マルサの女(6) リズムの刻みに反し、とてもサスペンスフルな曲。 |
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| The Best of JAMES BOND 30th Anniversary Collection (EMI 07777 98413 2 5) ![]() |
007シリーズの30周年記念盤。同じタイトルの2枚組もあるが、こちらは各作品のメインタイトルを集めた物。各作品のタイトルを歌うアーティストに時代を感じる。ボンドファン必携。 | |||||||
James Bond Theme(1) やっぱこれに尽きるでしょう。 |
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| The Commitments(ザコミットメンツ) (MCAD 10286) ![]() |
青春映画の名匠アラン・パーカーの傑作。無名の俳優を配し、新鮮な印象を受ける。そして音楽はシンプルでエネルギッシュ。好評でVol.2も発売された。 | |||||||
Mustang Sally(1) けどどの曲も熱いですよ。 |
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| The Faburous Baker Boys(恋のゆくえ) (GRD-2002) ![]() |
ジャズレーベルのGRPから発売されたサントラ。デイブ・グルージンの音楽も良いが、個人的にはミッシェル・ファイファーのボーカルに心引かれる。できたらボーカル盤が欲しい。 | |||||||
Makin' Woopee(3) 歌う姿はさらに素敵です。 |
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| The Film Music Journey Of Alan Silvestri(SLCS-7266) ![]() |
個人的に待望のアラン・シルベストリ作品集。出世作「バックトゥザフューチャー」以外にも名曲多し。ただやっぱり「ロマンシング・ストーン」はフルサントラで欲しい位だ。 | |||||||
Romancing the Stone(8) この曲が聴ける幸せ! |
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| The Film Music of Akira Kurosawa(日本盤) (FHCF-2450) ![]() |
黒澤作品の主題曲を集めた入門盤。これ1枚で全ては網羅できないが、十分に魅力は伝わる。個性的でかつ大胆な音楽は、作品と十分に融合している。 | |||||||
用心棒(8) これぞエンターテイメントと思わせる1曲。 |
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| THE HORSE WHISPERER -モンタナの風に抱かれて- (Hollywood records 162 137-2) ![]() |
ロバート・レッドフォード主演、監督の大人のラブストーリー、そのスコア集。全体的に地味な曲だが、舞台となるアメリカの田舎をイメージさせる曲やファンタジックな曲が多い。 | |||||||
There Was Snow(5) この映画のオープニングテーマ。 |
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| ORIGINAL MOTION PICTURE SCORE THE MATRIX (CPC8-1056) ![]() |
99年大ヒット映画「マトリックス」のスコア盤。ドン・デイビスによる作曲、劇中をサスペンスフルに盛り立てているスコア群ではある。しかし何かが物足らない。全10曲で30分という少ないボリュームに加えて、マリリン・マンソンらの楽曲がないとスパイシーに感じないのだ。この程度なら楽曲集と一枚にまとめられたのではと思う。これで2,500円は明らかに高い。ただ確かに純粋にスコアを楽しみたい人向けだとは思うが、やはり音で「マトリックス」を満喫するには楽曲集とセットで手に入れるべき。 | |||||||
Ontological Shock(9) モーフィアス復活を告げる高らかなスコア。 |
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| 「Total Recall - Deluxe Ed.」 (VARESE SARABANDE 302 066 197 2) |
本作の真の結末を締めくくるシークレットトラック | |||||||
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御大ジェリー・ゴールドスミスの仕事は手堅く、しかも耳に残る音楽が身上である。その上これでもかの数のサントラを手掛ける凄さ。「猿の惑星」「スター・トレック」「オーメン」「L.A.コンフィデンシャル」他、ジャンルを問わず手広く携わっている。そんな彼もずっとコンビを組む監督は意外に少ない。その点でポール・バーホーベン監督とのコンビの多さは、彼の映画音楽歴の中でも比較的目立っている。「氷の微笑」「スターシップ・トルーパーズ」「インビジブル」他、タイトルと共に御大の音楽は思い出されるが、筆者的に最も印象的だったのが「トータル・リコール」だった。バーホーベンにとって初めてのハリウッド大作、しかも御大とは初コンビとなる記念碑的作品でもある。 P.K.ディックの短編を「エイリアン」のダン・オバノンが大胆に脚色。シュワルツェネッガーを主役に据え、今は無きバブリーな映画会社カロルコ(現在は「C2」として復活)が製作したのがこの「トータル・リコール」。SFらしく莫大な制作費を注ぎ込んだ大作だが、バーホーベンにそんな気負いは一切なく、むしろ彼らしさに溢れていた。その後の作品に脈々と続くおバカぶりは早くも健在。前作「ロボコップ」同様、何処か滑稽で悲しい未来像を描き出す。ただ原作者ディックの繊細さは、シュワルツェネッガーの肉体バカぶりと共に払拭されている。演技を観るのでなく、アクションを楽しむ映画。一見、本作にはそんな印象が強い。 そんな中、本作のゴールドスミスの音楽はストーリー性、哲学的側面を補うものとして機能している。御大の音楽が無ければ本当におバカ映画で終わっていただろう。記憶の真偽、夢、現実との境界線など、繊細さを匂わせる音楽を提供。もちろんアクション大作らしく、豪快なオーケストレーションも忘れていない。本作のテーマ「The Dream」は実にカッコいい曲だ。筆者は優れたサントラの条件の一つに、映画の追体験ができる事を挙げているが、このサントラの忠実度は「Deluxe Edition」(国内盤は廃盤らしい)となってさらに増した。特にこの作品の真の結末をシークレットトラックが締めくくっているように思う。わざわざ巻末に入れている点からも、DVDのコメンタリーにあったバーホーベンの意見を後押ししている気がしてならない。(04/06/02) |
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| WORKS・I (POCH-1652) ![]() |
久石譲作品集の第1弾。常連となった宮崎、大林、北野作品から7曲を選曲。オケの際立つ曲を中心に構成。現在の日本映画には欠かさない存在だということがわかる一作。 | |||||||
Symphonic Poem"NAUSICAA"(1) この1曲でナウシカの世界観がわかる作品。 |
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| WORKSU (POCH-1330) ![]() |
久石譲作品集の第二弾。今回は映画音楽に限らず、CMや番組テーマ、そして彼が自らプロデュースした長野パラリンピックのテーマ曲まで網羅された13曲のお買い得盤。オーケストラ編成の曲だけをセレクトしたライブ録音。単なるサントラとは違った印象を受けるかもしれない。ただ脈々と流れる久石節は健在、相変わらずピアノの旋律が美しい。宮崎アニメ、北野作品と彼の音楽が如何に日本映画に根付いたものであるか分かる一枚。中でも冒頭を飾る、一昨年の大ヒット映画「もののけ姫」の4曲が光る。 | |||||||
Sonatine(9) この曲の美しさと映画の内容のミスマッチ感覚がたまらない。 |
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| タイトル | 短評 | おすすめ度 | |||
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| マイアミバイス (MCA 32XD-388) ![]() |
MTV風にロックがBGMとなった日本でもヒットした刑事ドラマ。この作品でドン・ジョンソンはブレイク、現在もTV「刑事ナッシュ・ブリッジス」でも健在だ。ヤン・ハマーの「マイアミ・バイス」のテーマは全米チャートでもヒットした。 | ||||
You Belong To The City(4) 復活、グレン・フライの渋い一曲。 |
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| ノーザン・エクスポージャー -たどりつけばアラスカ- (MCA MVCM-571) ![]() |
アラスカを舞台にしたカルチャーギャップほのぼのドラマ。そんな世界観はこのCDにも溢れている。もう一度この作品が観たい。 | ||||
Theme from Northen Exposure(2) ほのぼの感が漂います。 |
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| Mission Impossible(スパイ大作戦) (MCD 80069) ![]() |
ラロ・シフリンの手がけたテレビシリーズの一つ。たたみかけるリズム、あれは名曲! | ||||
Mission Impossible(1) そうあの曲です。 |
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| The Television Music Of Mike Post&Pete Carpenter (TVPMCD 403) ![]() |
マイク・ポストは米のTV界では大御所の音楽家。その彼の日本未公開作を含めて手がけたTV向け作品集。LA LAWや刑事ハンターのテーマなど日本未発売の曲多し。米テレビシリーズファンは必聴。輸入盤取扱店で購入可能。 | ||||
Hill Street Blues(7) 渋いストーリーを支える名曲。 |
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