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![]() 公開中の作品 2007年5月5日更新 |
このページでは劇場公開作品を鑑賞後、インプレッションしています。 |
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監督. 出演.
感想. 冒頭から激しい銃撃、そして目を覆う惨劇。ジャイモン・フンスー演じるソロモンを襲う悲劇。家族、中でも愛息との別れは、この作品の大きな動因となっている。さらにその根源に民族紛争と資金源となるダイヤモンドがあり、それが負の連鎖の中で描かれていく。脚本はフィクションだろうが、そこに描かれるドラマのほとんどは取材の賜物だと思う。それだけに手に汗握るだけでなく、華々しさの裏側、我々に重いテーマを投げかける。 貧富で成り立つ巨大なピラミッドの中、その末端はソロモンのような人々だろう。ダイヤは世界規模の市場。ただサラリーマン、月給三か月分を費やすダイヤの背景はけっして清い事ばかりではない。少年兵の経緯は衝撃的だ。ただそれを否定するだけなら偽善だが、その点この作品は観客に委ねている。むしろ民族問題、売人、マスコミに絡む微妙な需要と供給関係がそんな偽善を払拭する。そんな矛盾を理解して我々は生きていかなければならない。 ズウィック監督は歴史的な事実にピンクダイヤの一件を加え、一級のサスペンスドラマとして成立させている。特に親子関係の悲哀、ディカプリオ演じる売人も魅力的に描かれ、その末路での表情は清々しい。ロマンスを織り込まず、正攻法、硬派に迫ったのも好感。だからこそ、この作品で流される血と痛みがより伝わってくる。ディカプリオ主演としては地味なテーマかもしれないが、演技共々見応えのある作品である。
監督. 出演.
感想. 90年代初頭バブル期の何とも言えない興奮、そんな雰囲気が伝わってくる。平成が芽吹いていない誰もが浮かれた時代。ただ中には過剰な演出もあるが、徹底してロケーション、小物、ファッションに至るまで、観る者をタイムトリップさせてくれる。驚かされたのはバブル期を彩る出演女優たちの登場ぶりだろう。年は17年の差を埋めるどころか、彼女たちの表情はまさに90年代。実はそれがCGよりも最も衝撃的だったかもしれない。 ただタイムトリップ物としては過去の傑作を凌駕する程の出来にはない。SFというより、時代を遊ぶ、楽しむ作品である事。特にタイムトリップには活劇的要素が不可欠であるが、登場人物たちの動きはテレビドラマレベルと言わざる得ない。カタルシスを感じるべきタイムトリップも、設置された洗濯機ゆえにつらいところ。新味を感じるに至らなかったのも残念。時間、歴史と戦うところが欲しかった。 今が旬な阿部寛に広末涼子のコラボ。特に広末の魅力で作品全体を引っ張っている。彼女が90年代を楽しむ姿は地でいってるところも多い。個人的には伊武雅刀もいかがわしく可笑しかった。お手軽さが身上、ボクたちのドラマシリーズの延長線上にある作りを楽しみたい作品だ。
監督. 出演.
感想. 原作となった「インファナル・アフェア」と骨子はほとんど変わらない。しかし同映画の原題でもある「無限道」とは明らかに違う。それはアジア独特の罪悪感の描写であり、主人公たちの苦悩の深さの違いでもある。主人公二人は自分の立場への悩みを吐露するが、原作ほどの深さがない。そしてそれは死をもって断ぜられてしまう。ある意味、アメリカ的な発想である。ただ原作のように生かされる事こそが苦悩、それが原作の持ち味だと思う。 気を吐いていたジャック・ニコルソンだが、ややアクが強すぎるか。主役二人を喰ってしまう点が惜しい(それがニコルソンの持ち味ではあるのだが)。ただディカプリオは原作と違った持ち味、彼らしく演じられていた。マット・デイモンは悪人顔が功を奏していたが、主役というより三番手に下がった感がある。それゆえ「インファナル・アフェア」の四者ガップリ四つの体系が崩れた事が惜しい。原作よりも上映時間が長い事からか、前半のタルさももったいない。 ただマーティン・スコセッシらしい映像、音楽センスは感じられ、ドライでイタリアンな「インファナル・アフェア」に仕上がっている。ローリングストーンズにハワード・ショアのスコア(途中、原作をインスパイアさせるスコアも登場)と音楽も豪華。原作のスクリプトにニヤリするものの、ただできれば「インファナル・アフェア」未見の方のほうが、よりこの作品を楽しめるだろう。
監督. 出演.
感想. 木村拓哉と山田洋次のコラボレーション。しかしキムタク色は抑えられ、むしろ若い夫婦の仲が巧く演じられている。壇れいは健気で美しい妻役を好演、さらに使用人役の笹野高史との掛け合いは絶妙。武士道を感じさせるセリフに留まらず、物語には過去の藤沢作品と同様、純愛、夫婦愛が貫かれていく。 それら演技を引き出す山田洋次監督の演出は手堅く、加えて時代考証、小道具、建物に至るまで気が配れている。そうした一つ一つの積み重ねが山田時代劇の見どころになっている。けっしてアップでハブタイが見えるような事は一切無い。惜しまれるのは物語のシンプルさゆえ小品に感じる事。しかしながら良作であるのは言うまでも無い。キムタクだからと食わず嫌いにならず、観て欲しい作品だ。
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