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2003年/スプリンターズS篇 |
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| 2003年スプリンターズS
相手探しのレース、実力を出すにはステップが大事。 ええー、もうGIの季節なんですね。10年前なら10月末から始まっていたGIも、今ではまだ暑さが残るこんな季節から始まるなんて。特に今年、冷夏と長い残暑の組み合わせは競走馬の体調維持を難しくさせます。奇しくも牡馬、牝馬、春の二冠馬が共に敗退したのは記憶に新しいです。しかしながら春のGIシリーズを顧みた時、古馬GIで唯一二勝はヒシミラクルのみ。正直、消耗戦の様相を呈していました。これから続くGIの中でもそうした状況は考慮していかなければなりませんね。
さてそんな秋初戦はスプリンターズS。しかしながら本命馬ビリーヴ以外、GI連対馬はいるものの、メンバーは不足に感じる構成ではあります。やはりビリーヴが前走ハナ差の二着であったものの、五七キロという点は考慮する必要があるでしょう。定量戦である今回は、ラストランとあって万全の仕上がり。相手探しのレースです。対抗は同枠のアグネスソニック。やはり二着以下がダンゴの状態では、底力が要求されます。その底力を引き出すにはステップが大事。今回、アグネスは鉄砲でないのが幸い。しかもGI二着の実績を併せ持ちます。まして不敵な森きゅう舎所属馬で侮れない一頭です。それ以外ではデュランダルやアドマイヤマックスに注目が集まっていますが、彼らはスロー、馬場のいい時の追い込み馬。展開的には見合わない気がします。むしろ前走ステップレースを勝ったテンシノキセキの実力をそのまま受け止めたいと思います。まとめると本命ビリーヴ、対抗アグネスソニック、単穴はテンシノキセキまでとしました。秋初戦はこの程度の買い目でいいでしょう。秋GIは長いです。 さて私として競馬を休み明け、しかも鉄砲駆けという予想を考慮していただきたいです。だから奇をてらった予想にはなりませんでした。皆さんまずは肩慣らし。馬券を一〇〇円買うのも一〇〇〇〇円買うのもドキドキはいっしょですから。まずは秋GIに臨むための挨拶まで。古馬任三郎(ふるうまにんざぶろう)でした。
ビリーヴから馬連10-11、1-11。 アグネスソニックからワイドを1-10、10-11。 三連複1-10-11。 |
| 観戦後記 母父ノーザンテースト、競馬ファンが縛られる血統という名のセオリー 競馬にはセオリーがある。夏は牝馬が強いとか、長距離戦で坂路調教馬は走らないとか、サクラに『オー』の付く馬はオーナーの思い入れが強いとか(我が友人S.K氏曰く)たくさんあるのだが、それぞれに真偽のほどはわからない。だが競馬の中で最もセオリーを尊重するのが血統予想である。血統はある種の確率論に基づくが、積み重ねられた実績は侮れない。それだけに競馬をする程、血統というセオリーに縛られ、時に救われるも、万に一つの事態も生まれている。 皆さんご存知、サンデーサイレンスは当代きっての名種牡馬。彼の産駒、GI勝ち馬は数え切れない程に多い。一方、彼以前の大種牡馬といえばノーザンテースト。日本の生産界の勢力地図を大きく変えた一頭。生産界、いや競馬ファンならずとも、そんな二頭の大種牡馬の掛け合わせに大きな期待を持ってしまうが、重賞勝ちは数あれど、GI勝ちはあらず。父サンデーサイレンス、母父ノーザンテーストは、A級馬であっても超A級になれない底力というレッテルを貼られる始末。 スプリント女王、ビリーヴ連覇濃厚な雰囲気の中、単勝五番人気の不敵なデュランダル。筆者的には昨年マイルCSの本命に推し、先物買いの感があった馬。そして今回何といっても気になったのは超A級の壁、母父ノーザンテーストの血。穴党、鞍上に魅力はあれど、つい底力を気にしてしまって消し。その上、馬場状態的に追い込み不発を懸念しての事。とはいえ予想コラムでは『やはり二着以下がダンゴの状態』とまとめておきながら、要は馬券の組み立て下手です。 結果はご存知の通り、最初の1ハロンが33秒3のハイペース。唯一に逃げ粘ったテンシノキセキを早めに捉えたビリーヴ。「そのままっ」の声をかき消すように追い込む後続馬、そして大外一気、鬼脚炸裂のデュランダル。社台ファームのA級馬が、血統のセオリーを壊した瞬間だった。競馬ファンにとってセオリー破りは鬼門。しかし破れれば常識となる。とはいえますます層の薄い短距離路線、次のマイルCSは更なる混迷が予想される。 |
スプリンターズSの結果
<払戻金・給付金>
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