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DVカメラの購入基準

私がDVカメラを購入した際と、今後の為に情報収集したものをまとめてみました。

私が購入したのは昨年暮れで、キャノンの『IXY-DV』というカメラです。これは屋内よりも屋外に向いていて、RGB原色フィルターのおかげで色の再現性がすごく良いのですが、暗めの室内などはノイズが多くなってしまうという欠点もあります。

そのIXY-DVが比較基準になりますので、例えばソニーの『DCR-VX2000』などは「あるのは知ってるけど性能なんて想像もつかない」といったレベルです。予めご承知おき下さい。


誰が使うのか?

DVカメラを買うなら、まず「誰が使うか」を考えましょう。自分しか使わないなら、悩むことはありません。何でも予算の許す限り、自分の好きなカメラを買えば良い事になります。ですが、例えば生まれたばかりの子供を撮っておきたい場合は、常に身近にいる人、つまり奥さんや両親が撮影者になります。

その場合、その人の手の大きさや腕力、撮影対象との位置を考慮する必要があります。大きなカメラでは片手でホールドできなかったりしますし、重いカメラでは撮影中に手が震えてきます。奥さんが撮る時は、子供を抱きながら撮る場合もありますので、数十センチの距離で撮影できるか、ファインダーを見ないで取れる機能(液晶モニタとか)が必要です。

できれば、カメラの候補を絞った後でよいので奥さんを直接売り場に連れて行きましょう。実際にカメラを持ってもらって、ボタンの位置を確認してもらうとベストです。

実際にうちの奥さんを連れて行ったところ、横型には一切興味を示さず(重そう、というのが理由)、縦型でもズームレバーが手前にあるビクターの製品(GR-DVPシリーズなどの「イージーセンターコントロール」)は「親指ズームじゃ使いづらい」と思いっきり不評でした。
うちの奥さんは手が大きいので平気ですが、手が小さい奥さんとかはボタンの位置が重要な要素になるので気をつけてください。

それ以外に、カメラの置き場も気をつけておいたほうが良いでしょう。イベントしか使わないなら自分の部屋にしまいこんでおいても良いのですが、子供を撮る時はリビングにいてすぐに手が届く位置にカメラが置ける必要もあります。そうなると、縦型の方が置き場が小さくてすむ、といった点も選択ポイントになります。

どんな映像を撮りたいのか?

屋内、屋外、日中、夜間、動きの速いもの、遅いものなど、撮影対象や撮影場所にはいろいろあります。高いカメラなら何でも取れるかもしれませんが、普及機レベル(価格が10万円〜20万円)の場合は向き、不向きがあります。

ではその向き不向きを判断するにはどうするか?ですが、実は一番いいのは「人に聞く」ことです(笑)。価格.comなどは掲示板があり、価格と同時にその商品の評判も聞くことができます。

後は、製品仕様をチェックすることで、屋内外の向き、不向きを推測することもできます。チェックするのは 1.CCDのサイズ 2.フィルターの種類 3.最低被写体照度 4.ナイトモードの有無 などです。

1.CCDのサイズ
最近の小型機種は、どんどんCCDのサイズが小さくなってきているようです。小さいとなぜ悪いかは後述の「CCDの画素数とサイズ」を参照してください。
2.フィルターの種類
後述の「フィルターの種類」で解説していますが、基本的にRGB原色系フィルターは屋外向け、CYM補色系フィルターは屋内向けと言えます。普及価格帯のカメラは割と補色系が多いのですが、CCDサイズを小さく出来るというのが理由かもしれません(たぶん)。
余談ですが、縦型ではIXY-DV2がRGB原色系フィルターを使った最後の砦だったのですが、DV3になって補色系になってしまいました。残念なことです。
3.最低被写体照度
撮影できる最低限の明るさをいいます。「ルクス」という、蛍光灯などで使われている光の量を表す単位が使われています。2万円くらいで「照度計」が売られているらしい(残念ながら持っていません)です。
しかし、どれくらい撮影できれば「写っている」と判断するのかという基準が存在しないので、同じ値でもメーカーによって見えたり見えなかったりします。ただ、同一メーカー間で比較するにはある程度の基準になるでしょう。
4.ナイトモードの有無
暗いところでも撮影できる機能です。赤外線を照射して本当に真っ暗なところでも撮影(白黒に近いですが)できるタイプと、信号処理によって光量を増幅するタイプがありますので、用途によって分けて考えましょう。例えば夜の屋外で、野生生物を撮る(テレビ番組でありますね、そういうの)場合は、光が殆ど無く、またライトも使えないので赤外線モードで撮ることになります。逆に夜間の市街地など、ある程度光はあるけどそれを明るくとりたい場合は増幅モードが必要です。製品によって『ナイトモード』でもどちらのタイプか違いますので、注意してください。

手ブレ補正は?

レンズを動かして手ブレを補正する『光学式』と、CCD受光後に信号処理によって手ブレを補正する『電子式』があります。一般的に光学式のほうが画質を落とさずに撮影できるので良いとされていますが、電子式に比べ大きくなってしまう為、小型サイズの機種には搭載されていない物がおおいようです。特に縦型のカメラは、私が知る限り皆無です。

購入の際は、できれば光学式が良いのですが、サイズや価格によっては諦めざるを得ない場合があります。また、電子式も年々技術が進歩していますので、殆ど気にならない場合もあります。電子式で我慢できるかどうかは、実際に店頭で撮影し、テレビなどで再生しながらわざと振動を与えて見てください。動体視力の良い人は『酔った』ような気分になる場合があるそうですが、その場合は我慢しないで光学式を買ったほうがよいかもしれません。

光学ズームと電子ズーム

光学ズームは、レンズによってズームする機能。電子ズームはCCDで受光した画像を拡大処理してズームする方法です。光学ズームは一般に10倍が限度ですが、電子ズームは100倍までズームできる機種もざらです。

ですが、そこまでズームするとかなり画質が悪くなります。パソコンのペイントソフトで拡大するようなものですから当然です。ですから、電子ズームはあくまで『おまけ』として考えてください。

静止画撮影機能

『プログレッシブ撮影』『メガピクセル』というキーワードは、静止画撮影機能のためのものです。何故か最近はこの静止画撮影機能が充実してきているようですが、基本的に画素数でも画作り(信号処理とか)でも、デジカメに及ばない場合が殆どです。

私などは静止画はデジカメ、動画はDVカメラと、きっちり分けて使っています。DVカメラにはMMCを挿したままなのですが、マニュアルすら読んでいないので撮影方法すら知りません(笑)。動画がメインなら、あまりこのあたりの性能には気をとられないようにしてください。

一度、デジカメとDVカメラでは用途が違うのだから、DVカメラで撮影する場合何かデジカメでは再現できない味わいを持った画像が撮れるのだろうか?と考えた事があったのですが、数人にネットで話を聞いたところ、そんなことは無いそうです。ただし、夜間撮影ではDVの方が露光時間が短くても「とりあえず写っている」レベルの写真は撮れるそうです。使い物にならないので長所にはならないと言われましたが。

CCDの画素数とサイズ

DVカメラはCCDによって光を受け、映像を認識します。単純に考えるなら、1素子あたりの単位面積が少なくなればなるほど、光の量は少なくなり、暗い所が苦手と言うことになります。1/4インチとか1/6インチなどがCCDサイズです。1/4インチなら、2.54cm÷4=0.635cmがCCDサイズです。さらに、同一サイズでも画素数が多くなればなるほど、1素子あたりのサイズは小さくなります。

画素数は多いほうが良さそうに思えますが、実際に動画撮影で使うのは約34万画素だけです。DVの規格では、1フレームのサイズは720ドット×480ドット、つまり約34万ドットです。それ以上は必要ないのです。後は、電子式手ブレ補正や電子ズームなどに使うために何割か大目の画素が必要になる程度です。

次の項にあるRGB原色系フィルターを使いたい場合、あまり小さな画素ですと光量がたりません。ですが大きなCCDではカメラサイズも大きくなり、さらに価格も上がるので難しいところです。色の再現性に拘りたい場合は気をつけてください。

フィルターの種類

CCDは色を識別できません。ですからフィルターを用いて色の3原色であるRGB(赤、緑、青)、あるいは光の3原色であるCYM(シアン、イエロー、マゼンタ)とG(緑)に分解し、受光後に信号処理で合成します。このフィルターによって、色の再現性と光に対する感度が違います。

『RGB原色系フィルター』の場合、一般に色の再現性が高いのですが、感度が低いので暗いところが苦手になります。小さなCCDの場合、RGB原色系フィルターでは光量不足になるため、後述のCYM補色系フィルターを使わざるを得なくなります。

『CYMG補色系フィルター』の場合は、基本的に原色系と逆の特性をもちます。つまり、色の再現性は今ひとつですが、感度が高くなります。

「光の三原色」は本来CYMのみですが、補色フィルターではGが入っています。また、RGB原色フィルターでもGの割合はR,Bより多くなっています。これは人間の目の特性上、緑色に対して敏感になっている為、より多くの情報が得られるようにしているそうです。

2002.5.21更新 BBSにて「亮ちゃん」様より「補色フィルターにG(緑)が必要な理由、原色フィルターにG(緑)が多い理由」の情報を頂きました。

3CCDって何がいいの?

CCDは必ずフィルターを使って光を分解した上で受光しますが、3CCDはプリズムを使って、RGBそれぞれに分光した画像を1CCDずつ使って処理します。

1CCDの場合、RGB3色(補色系ならCYMG4色)を1つのCCDで処理しますので、だいたい9画素ずつを1セットにしてお互いの色情報を補完しあっているそうです。3CCDですと1画素ごとにRGBそれぞれ1色ずつデータがあるのに、1CCDではそれが1/3くらいまで減ってしまいますから、相対的に画質は落ちてしまいます。

2002.5.21更新 BBSにて「亮ちゃん」様より「1CCDでカラー画像を受光する方法」の情報を頂きました。

付けられるレンズの種類

DVカメラにも、1眼レフカメラの様に後から装着できるレンズがあります。

ところが、カメラによってはまったく使えなかったり、口径が特殊すぎて付けられるレンズの種類があまり無かったりします。ヨドバシカメラなど、詳しい店員さんとある程度の品揃えがある店に行って、事前に相談しましょう。

以下の説明を見て、自分の用途にこれらのレンズが必要かどうかを判断してください。特に小さいカメラが欲しい場合は付けられる種類に限りがありますから、場合によってはあえて大きなカメラを選ぶ場合もあります。

まず『フィルター』です。これは拡大や縮小はしませんが、入ってくる光の量や質を変化させてよりよい画像を得る為のものです。

MC(マルチコーティング)プロテクター
ただの素通しのレンズです。これはカメラのレンズを傷や汚れから守る為につけます。
NDフィルター
光量を押さえるレンズです。屋外で撮影する場合など、強い光源がある場所でつかいます。ゲレンデなど反射光が強い場合などは、雪の部分が白くとんでしまいますが、これで軽減できます。
PL(偏向)フィルター
ガラスや水面の反射光を押さえることができるので、池の中を撮影したり建物中からガラス越しに外を撮影するときに効果を発揮します。また、空気中の水蒸気の反射光を押さえますので、青空を撮影するときにコントラストを強調できます。

次は『コンバージョンレンズ』です。倍率を変えるためのレンズです。

ワイドコンバージョンレンズ(ワイコン)
皆で集合写真をとるとき、全員がフレームにおさまるようにとどんどん下がって撮影したことはありませんか?ワイコンを使えば、映像がより広角になりますので、近くの被写体を広く撮影できます。倍率は0.7倍とか0.5倍がありますが、0.7倍はあまり広くならないので、できれば0.5倍を選んだ方がよいのですが、その分レンズのサイズも大きくなります。大きすぎるレンズは不恰好になるのが悩みどころです。
ワイコンをつけるときに気をつけるのが『ケラレ』です。あまり広角になると、画面の四隅に黒い影がみえる場合があります。これはレンズ自体の影です。合わないワイコンはケラレがでますので、気をつけてください。
また、テレコンとMCプロテクターを併用したい(通常はMCプロテクターを外してつけますが、それが面倒で外さずに付ける人がいる。私が一時期そうだった)時に、ワイコン単体ではケラレがなくても併用時にケラレがでる場合があります。注意してください。
テレコンバージョンレンズ(テレコン)
ワイコンと逆に、拡大できるのがテレコンです。光学ズームが20倍もあれば不要かもしれませんが、通常の10倍ズームでは足りない場合、テレコンを使います。2.0倍のテレコンなら、20倍ズームになります。
また、これらのフィルターやレンズはネジが切ってあって、それで本体に装着するのですが、そのネジのピッチが合わないものが存在します。ピッチが合わないと、MCプロテクターをつけたままワイコンをつける、といった芸当が出来なくなります。
私のIXY-DVは0.5mmピッチなのですが、マルミのMCプロテクターは見た目0.75mmくらいありました(正確なピッチは失念)。ネジが浅いのでピッチが違っても違和感なく使えていたのですが、ワイコンを買おうとしてレイノックスのDVR-5000に変換アダプタ(口径の違うレンズに付ける為の輪っか)をつけたところ全然入らず、新宿ヨドバシの店員さんに『ピッチが違いますね』と指摘されて始めて0.5mmピッチじゃないと気が付きました(というか、違うピッチが存在すると思っていなかった)。
これからレンズを買おうという方は、サイズやピッチを確認できるよう、ちゃんとしたお店に自分のカメラを持ち込んで試してください。

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