二眼レフに挑戦!
〜ヤシカフレックスC使用記〜


ヤシカフレックスC

 中古店で比較的安価で売られていながら、なおかつ6×6の大きなサイズで美しい写真を撮る事が出来る二眼レフカメラに魅力を感じ、これを入手して使ってみたいという気持ちになりました。

 それで、新宿周辺の中古店を何軒か見て回り、懐具合と品物の状態などを総合的に考え、某店で1万円ほどで売られていたヤシカフレックスを購入しました。

 (一口に二眼レフカメラといっても、メーカーや製品の状態によって値段は高いものから安いものまでいろいろあります。)

 二眼レフは、一眼レフよりも構造が簡単で、しかも壊れにくいので、一眼レフが普及する以前から国内外の有名・無名問わず多数のメーカーで製造されたそうです。

 かつては鉄道好きの人で、こういった二眼レフカメラで蒸気機関車旧型国電路面電車などを撮影していた人も多かったのではないかと思います。

 中判カメラはこれまでに、マミヤ645を使っていた事もありましたが、とても重く、持ち運びも大変だったので、さほど使う機会も無く手放してしまいましたが、二眼レフは1kgあるかないかという軽さなので、持ち運びも楽そうです。

 購入時、このカメラには、店のショーケースには『ヤシカフレックス』としか表示されていませんでしたが、ネット等で調べてみたところ、この機種は1955(昭和30)年発売の『ヤシカフレックスC』という機種のようです。

 使用するフィルムは、ブローニーサイズの『120』というフィルムで、このフィルムで12枚撮影する事が出来ます。

 この機種は、露出計は組み込まれておらず、シャッターは機械式なので、電池は必要ありませんが、露出(シャッター速度と絞り)単体露出計で測って設定するか、あるいはで設定することになります。
 
 シャッター速度は、最近のカメラと違い、B(バルブ)、1秒、1/2秒、1/5秒、1/10秒、1/25秒、1/50秒、1/100秒、1/300秒という段階で、しかも、かなり古いカメラなのでシャッター速度も完全に正確と言えるか分かりませんが、ISO100ネガフィルムを使う場合は、日中の天気の良い時で1/300秒・f8、曇天時で1/100秒・f8くらいでほぼ問題なく撮影出来そうです。
 (もちろん、リバーサルフィルムを使う場合はさらにシビアな露出設定が必要ですが…)

 それから、カメラを保持する位置が腰の高さで、安定感にやや欠けるので、手持ちでも撮影出来ないことはありませが、出来れば三脚に固定した方が、構図をしっかりと安定させる事が出来るので、この方が良いと思います。
 それに、ファインダーに写る像が、左右逆なので、慣れないうちはちょっと戸惑うかも知れません。

 また、シャッターボタンの部分にレリーズを取り付ける事が出来ないので、バルブ撮影の時も、シャッターボタンを指で押す事になります。
 (一眼レフカメラに比べると、シャッターボタンを押す時のショックが少ないので、ブレにくいとは思いますが…)

 テスト撮影をした結果、ネガに光線漏れなども見当たらず、もちろん写真もしっかりと撮れていて、約半世紀前のカメラが今でもしっかりと使えるというのは、驚きとともに、嬉しい気分にさせてくれます。
 (現在の電子部品フル装備のカメラだと、こんなに長期間に渡って使えるかどうか分かりませんけど…)

 レンズ交換は出来ず、シャッター速度はMax1/300秒なので、用途は限られると思いますが、出来る限りいろいろな場面で使っていきたいと思います。



≪作例≫
2008,4 東京・国営昭和記念公園にて

1/100秒・f8 フジカラー100

アウトフォーカス部のボケ味はレトロっぽさを感じますが、
ピントの合っている部分のシャープさはまずまずです。



≪ヤシカフレックスCの使用法≫

私はいまのところ二眼レフはこの機種しか持っていませんが、他の機種と共通の部分もあるかも知れません。

●裏蓋を開ける

カメラの底に付いているつまみを赤い『О』の方に回すと蓋を開ける事が出来ます。(写真)

裏蓋を開けた際、もしフィルム巻取りのスプールが下の方にあった場合は、
カメラ裏面から見て左下にあるつまみを引いてこのスプールを取り出し、上の方に移しかえます。


カメラ底部のつまみ


●フィルムを入れる

カメラ裏面から見て左下のつまみを引いて、この部分にフィルムを挿入し、
フィルムの先端を引っ張って行き、上部のスプールの溝に指し込みます。(写真左)

この後、右上のつまみを回し、フィルムの『START』の矢印が、カメラ内部の両端の赤い矢印
同じ場所なるように合わせて(写真右)、蓋を閉じます。

 


●撮影の準備

フィルムの装填が終わったら蓋を閉じ、底部のつまみを『C』の方に回して蓋を完全に閉じます。

そしてカメラ側面(写真)の左上のフィルム巻き上げのつまみの右下にある
丸い小さな銀色の金具を下の方に押しながら
フィルム巻き上げのつまみの中央部のボタンを押すと、『ガチャッ』と音がして
フィルムカウンターの表示が『S』になります。

そしてフィルム巻き上げのつまみを回して行くと、フィルムカウンターの表示が
『1』になったところでつまみが止まります。


カメラ側面


●撮影

カメラ上部の蓋を持ち上げてファインダーを開きます。
さらに正確なピント合わせをしたい場合は、この状態で上部の蓋を少し押すとルーペが出てくるので、
これを見てピント合わせする事も出来ます。

カメラを正面から見て(写真)、下のレンズの左横にシャッターチャージのレバーがあるので、
これを下の方に下げます。
(下の写真で『B』の少し上にあるレバーです)

そしてレンズ左側シャッター速度のつまみとレンズ右側絞り
つまみを動かしてシャッター速度と絞りを設定し、
カメラ上部のファインダーを上からのぞきながら側面のピントのつまみを回してピントを合わせ、
レンズ左下のシャッターボタンを押して撮影が出来ます。

なお、フィルムの巻き上げシャッターチャージは連動していないため、
巻き上げを忘れたままシャッターを複数回切ってしまう事もあり得るので、この辺りは特に注意が必要です。


カメラ正面のレンズ


●フィルムの巻き上げ

フィルム巻き上げのつまみの中央のボタンを押して、
このつまみを回すとフィルムカウンターの数字が一つ進んだところでつまみが止まります。

そして、また上の手順で撮影をします。

●フィルムの取り出し

12枚目の撮影が終わり、さらにつまみを回していくと、フィルムカウンターの表示が『◎』になります。
そうしたら一番最初の手順で蓋を開け、裏側から見て左上のつまみを引いてフィルムを取り出します。

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