アニメーションで見る相対性理論


初めての方へ



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あるところに双子の兄弟がいました。 ある日、双子の兄は銀河の彼方、 14万8千光年先のイスカンダルまで、 放射能除去装置を受け取りに弟を地球に残して旅立っていきました。 兄の宇宙船は、約秒速30万キロメートルの光の速さに近いスピードで進み、 兄は数歳年をとっただけでイスカンダルに到着し、 イスカンダルの女王スターシャに会うことができました。 こんなことがあるのでしょうか。 いくら光の速さに近いスピードで航行したとしても、 イスカンダルは、14万8千光年先です。 到着まで14万8千年以上の時間がかかるはずです。 兄の時間がゆっくり流れているのでしょうか。

放射能除去装置を受け取った兄は、 同じく光の速さに近いスピードでロケットを航行させて、 地球に帰ってきました。この間に兄は、また数歳年をとりました。 兄が見たものは、とっくの昔に歳をとって亡くなった弟のお墓でした。

これらのことは、特殊相対性理論によると全て真実です。 イスカンダルまでの14万8千光年の旅の間に14万8千年以上歳をとったのは、 地球に残った弟の方だったのです。 そして、兄の時間はゆっくり進み、 イスカンダル到着までにわずか数年しか経過しなかったのです。

特殊相対性理論は、 1905年に、スイス連邦特許局職員、アルバート・アインシュタイン(後、ベルリン大学教授、 その後ナチスを逃れてアメリカに亡命、プリンストン高等研究所で研究)が発表した物理学理論です。 アインシュタインは、後に特殊相対性理論を発展させた一般相対性理論を発表していますが、 この二つの理論をまとめて相対性理論、あるいは相対論といいます。

特殊相対性理論は、常識では考えられないような仮定に基づいて、 驚くべき結論を明らかにしました。 その仮定とは、光の速さはどんな速さで運動している観測者にとっても一定であるというものです。 この仮定は、現在、高い精度の実験で確かめられています。 驚くべき結論とは、まず、運動している物体は、運動方向に縮むというものです。 列車Aと列車Bがすれ違ったものとします。 列車Aの観測者にとっては、列車Bの長さは、互いに静止しているときの列車Bの長さより縮むというのです。 列車Bの観測者にとっても全く同じ割合で列車Aが縮むというのです。 互いに縮むなんて全く奇妙な話です。 この様子を以下の図に示します。


次に、運動している物体に置いた時計は遅れることも結論されます。 列車AとBがすれ違う例を用いれば、 列車Aに置かれた時計と列車Bに置かれた時計の進む速さは、列車Aに乗っている人にとって、 列車Bの時計の方が遅れるというのです。 列車Bに乗っている人にとっては、今度は、列車Aの時計の方が遅れるというのです。 互いに時計が遅れるのも奇妙な話です。 この様子を以下の図に示します。

先ほどのイスカンダルへの旅の例でいうと、歳をとったのは地球に残った弟のほうでしたが、 兄から見ても、弟の時間はゆっくり進みます。 とすると、宇宙船が地球に着いたとき、 兄より弟のほうが若いことにならないでしょうか。 矛盾しているのではないでしょうか。 これを「双子のパラドックス」といいます。

本文では、物体の収縮(短くなること)の理由、時計の遅れの理由、 「どんな速さで運動をする人から見ても、光の速さが一定であること」が可能であること、 「双子のパラドックスが矛盾ではないこと」などをわかりやすく解説しています。 特殊相対性理論のこの不思議な世界を一緒に理解しませんか。



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