海外旅行記集

英語を母国語としない「英語圏」 大学非常勤講師 Tさん
初めての海外旅行(韓国) 中学2年 F君
初めてのヨーロッパ旅行 主婦 Yさん


英語を母国語としない「英語圏」

寄稿 大学非常勤講師 Tさん

   私は英語を母国語として使っている地域には殆ど行ったことがない。例えば、アメ リカ・イギリス・オーストラリヤ・カナダ等である。しかし、母国語に準じて殆どの 国民が英語を日常語のように器用にしゃべっている国は多い。典型的な事例はフィリ ピンであって、そこでは現地語のタガログ語と英語とが殆どの民衆によって共有され ている。かつてイギリスの植民地支配下にあった東南アジア諸国にも多くみられる現 象である。また最近では、それに準じたように外国人との会話に英語を使う民族や 国々は多々みられる。例えばドイツなどでは、日本人と見れば英語で話しかけてくる のがほぼ常習化している。

   私は十年ほど前に仕事でフィリピンを訪れて数日滞在したことがあるが、高校卒程 度の英語力があれば日常会話にはまず不自由はない。日本人の英会話能力は人によっ て千差万別であるが、自らの程度に応じて臆せずに単語を並べれば、簡単な意思の疎 通にはまず問題ないといってよいだろう。

   このような準英語圏は別としても、ヨーロッパ諸国でも英会話で十分に通用する国は 多い。スウェーデン・ドイツなどがその典型であろう。私が以前に関係していた大学 では、スウェーデンからの短期留学生が訪れていたが、彼らに対する講義は 殆どの教官が英語を主体とし、時折日本語をおり混ぜて留学の成果を与えるべく工夫 していたものである。

   数年前、私は全くプライベートな観光旅行で数日間のヨーロッパ旅行を楽しんだこと があるが、ドイツでの英語会話の印象は深い。フランクフルトの空港に着いた時、近 くのコンビニで買い物をしたついでに小銭を確保しようと、馴れないドイツ語で 「Ich möchte・・・・」とやりだしたら、店員は「small change?」と言って適当に小銭 を混ぜておつりをわたしてくれた。「なるほどギクシャクしたドイツ語よりも簡単な 英会話の方が日本人との会話には適しているんだな」と改めて思い知った。出迎えの バスの運転手にも、私はまだドイツ語にこだわって「Wie geht es Ihnen ?(こんに ちは)」とやってみたのだが、その長身の男は満身に笑みを浮かべて「Oh! Mr. President !」と叫んで私の肩を抱きかかえたものである。

   夕食後、私は折角フランクフルトに着いたんだから、一九世紀の中頃にドイツで初 めて国民議会が開かれたパウロ・キルヘを見たくなって、ホテルの仲介で案内タク シーを利用した。その運転手は最初から器用な英語で話しかけてきた。私は「ドイツ の人は皆英語が上手ですね」というと、実は私はギリシヤ人です」と答えた。交差点 で併走する車の運転手にはドイツ語で話しかけ、私たち日本人には英語で周辺の地形 や風景を説明し、おそらく家庭ではギリシヤ語で生活しているのだろう。その人の親 切さは未だに忘れられない。

   私がこの旅で英会話に興味と親しみを覚えたのが英語の母国以外の地域 であったとは、不思議なようでもあるが、もはや英語は国際常用語となりつつあるこ とを如実に示しているのではないだろうか。


初めての海外旅行(韓国)

寄稿 中学2年 F君

   ぼくは、6年生のとき、初めて韓国に行った。そのとき感じたことは、韓国の国旗が路上にいっぱいあった。他には、韓国人に韓国語で話し掛けると、とっても嬉しがっていた。ぼくは、韓国語で「トイレはどこですか」と聞くと、その人は、すごく喜んで場所を教えてくれた。

   韓国の南大門というところは、とても活気に満ちていて、競り合いをする人もいた。韓国語がいろいろなところから聞こえてきて、理解できない言葉でも、なんだか楽しくなってくる場所だった。そこでは、キムチが山のように売っていた。他にも、たいやきを売っていて、たいやきは、三つで百円だった。日本と比べて、とても安かった。

   韓国語は、日本語とすごく似ていたから、少し聞き取れた。それでも、理解できないものは分からなかった。それと、言っていることが分からなくても、言葉に全ての感情を託しているように、怒っているときは口調がとても早く、悲しいときは言葉にならない言葉を出しているような感じがした。

   韓国は、福岡から一時間くらいで行けた。でも、十五年くらい前までは、自由に行ける国ではなかったと聞いた。ぼくが行ったときは、そんな感じはぜんぜんしなかった。それでも、少し日本と違っているかな?と思うところもあった。

   ぼくは、この海外旅行で一番楽しかったのは、文化の違いだった。文化の違いとは、簡単に言えば、食生活や行事の事で、日本では当たり前でも、外国ではまったく違う事をしていたということが、とてもおもしろかったです。




初めてのヨーロッパ旅行

寄稿 主婦 Yさん

   先日9月の初め、10日間ほどですが初めてヨーロッパに行って参りました。

   空路フランクフルトに着き、ドイツ、スイス、フランス、イギリスを廻り、 ロンドンから、日本に帰るというコースでした。ヨーロッパの初印象は、 外国へ来たと言う違和感がない ということでした。 TVや映画で見慣れた風景、人々ということもありますが、 どこの国の人々も 言葉は分からなくとも何か人間同士通じるものがあるという温かみ・ 体温を感じたことと、街のたたずまいの雑多な感じ 特にパリ・ロンドンは日本と特に変わらない、 ということで外国という違和感を、余り感じなかった旅行でした。 一言で言えば、やはり日本が欧米化していると言うことからと思ったりもいたします。

   とは言っても、やはり外国だと実感したのは、ドイツの統一感、綺麗さ、清潔感・・・ もっと言えば潔癖感を感じたときと、スイスのユングフラウヨッホに登山電車で登って その雄大さに打たれたときでした。

   ドイツでは家々の窓辺に飾られた花々、ライン川下りで見た 砂利運搬船の絵になるような風景、農家の納屋の端正なたたずまい、錆や汚れのない生活環境・・・ どれも印象的でした。 ライン川の川沿いには、古城とブドウ畑があり、それを背景にまじめそうな砂利運搬船が進んで行く様は、 まさにドイツのイメージとピッタリだと思いました。 ハイデルブルクの古くて清潔な街並みも、とても印象的でした。


デッキから見たラインシュタイン城(ライン川下り)



城から見たハイデルベルクの街並み


   スイスは湖と山の国、インターラーケンからユングフラウヨッホへ登り、 めったにないという好天気のもと、酸素不足でフラフラしながらアイガー北壁、 ユングフラウ、そして壮大な氷河・・・ 日本では見られない景色を満喫しました。 スイスで珍しかったのは、湖の色、石灰質の土壌で、 白をベースにした深いエメラルドグリーンということと、 東がドイツ語、西がフランス語と言語圏が分かれていることでした。 沖縄の海と同じような白とエメラルドグリーンのコントラストが鮮やかに刻銘されました。


登山列車の車窓から



ユングフラウ


アイガー北壁 垂直! インターラーケンにて


   フランスはパリ。ルーブル・ベルサイユ・セーヌ川・エッフェル塔・ コンコルド広場・等々有名な所を二日かけて廻りました。 歴史や文化の深さの魅力に、もう一度来るならパリと思ったほどでした。 ベルサイユでは、いろんな部屋を見て廻りましたが、やはり王族の栄華を、 建物が伝えていると感じました。 壁には、ブルボン王朝の歴代の王様の肖像ががかかってました。 夜には、セーヌ川を往来する船に乗りましたが、街の灯りが流れていき、 とても美しかったのが印象に残っています。 川べりの階段には、アベックが一段おきに並んでいて、 こればかりは、いずこも同じというところでしょうか。


ベルサイユ宮殿



宮殿内より望む庭園   広い!



セーヌ川下り




夕暮れのセーヌ川

エッフェル塔(セーヌ川下り)


   イギリスでは、バッキンガム宮殿、ウインザー城を見学致しました。 ウインザー城は女王陛下の居城ということで、大変印象的でした。 バッキンガム宮殿の中を双眼鏡で見たときの、美男の衛兵が眉一つ動かさずに 立っている様は、ユーモラスというか、まるでお伽の世界のようでした。


テムズ川と議会



ウインザー城



衛士達が来た

目の前を通過


お帰りです

   お天気に恵まれ楽しい旅行でした。そして、 「百聞は一見に如かず」を実感した旅行でもありました。 友達に「病みつきになるよ」といわれています。



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