12月第1週 12月1日(水) テキストのテーマは、「祖国」そして「2ヶ国語を話すこと」 先生に指名されて発言する機会があった。 「英語を9年間学校で習うけれど、少数の人しかしゃべれない」と答えた。 ぺらぺらと立て板に水のごとく話すアナマリア、副文で定動詞を最後に持ってくるのがいつもできない。 12月2日(木) 今週から、休み時間に教室の外に出てクラスメートとお喋りをするようになった。 みんなが話していること、ところどころわからないところもあるけど、まあまあ内容はつかめる。 パートナーを呼ぶ、「シャッツ」や「ズーセ」などの言葉、(英語だと「ハニー」や「スイート」?)それぞれ自分の国の言葉ではどういうか、なんてことを話してた。 「日本ではそういう習慣がないから、うまい言葉がない。愛してる、もあんまり言わない。」 というと、みんな一斉に「えええええぇぇぇー!!!」 うーん、こればかりは文化・習慣の違いだからなあ。 ドイツ語のschmusenて言葉も、ちょっと対応する日本語が見つけられない。相棒に聞くと、これには「愛する人と二人、あったかくて、甘くて、居心地がよくて・・・」と、ロマンチック〜なイメージがあるそうだけど、手許の独和辞書で最初に出てくるのは「いちゃつく・べたべたする」と、何となくネガティブな感じのする単語。schmusenが人前では憚られる文化の国、だからそうなっちゃうんだろうな。 今週やってきた21課、今日テストやって終わりだろうと思っていたら、テストは家でやってくることになり次の22課に入った。 |
12月第2週 12月6日(月) なんだか全然しゃべれない。 ワークブックで、語彙を増やすためのドリル、30個ほどの形容詞の中から反対語同志のペアを見つける、というのをやった。 よし、新しく出てくる単語はとにかくその週のうちに覚えてしまおう、という目標を立てたんだけど、やっぱり無理かなあ。(と、弱気。) 12月9日(木) 昨日の宿題は、いつも読んでいる新聞、雑誌などから記事をひとつ選んで概略をみんなに説明するというもの。 「日本から衛星を通じて記事が送られ、ヨーロッパで印刷される。日本の新聞は欧米の新聞でいうと最後の面が1ページ目。」 ということを始めに説明した。 事前に、Artikel (記事) drucken(印刷する)を調べておいた。 テキストのテーマは「外国人」。 ドイツに数多くの外国人労働者が暮らすわけ、その簡単な歴史など。 「ここドイツでは自分は外国人。でも祖国トルコに行くのは休暇のときだけ。それに、行ってももう知り合いはほとんどおらず、自分の居場所がない。」 なるほどなあ、複雑で難しい問題だ、と思う。 文法事項は、過去完了。 家に帰り、夕食後徒歩で買い物に。 |
12月第3週 12月13日(月) 先週に引き続きテキストのテーマは「外国人」、文法は過去完了。 リスニング。ドイツに移住したイタリア人の家族がどうやってドイツ語を習得したか、息子が語っているのを聞き取る。 最初の質問、「父親はどんなふうにして?」で、いきなりあてられた。 え〜、父親?両親が最初ドイツ語講座に通ったってのは聞き取ったけど、父親だけについていえばこれくらいしか言ってなかったよなあ、と思い、 先生は、「私はあなたに文で答えてほしいのですよ。」とにっこり。これは、単語だけが返って来たときいつも皆に言っているせりふ。 うーん、とちょっと(3秒くらい)考えてから、こう答えた。 わー、きっと冠詞とかあちこち間違いあるだろうけど、とにかく意味の伝わる文が、つるつるっと口から出た!うれしい! 今までは何か言おうとすると、「ええっと、動詞はこれで助動詞はこれで、でもってweilのあとで副文だから最後に持ってくるのは・・・・・」と、頭の中はひっくりかえったおもちゃ箱状態、もう自分で収拾つけられなくなっちゃうのが常だったから。 ところがところが! ぼけーっと考えていたら、一番最初にあてられた。 うーん、これは大いに反省。何も考えつかないならそれはそれで、「私には難しすぎてわかりません。」なり、「少し時間が必要です。」なり、反応すればよかった。何も言わないというのは最悪だ。かなり落ち込んで家路につく。 夕食後、夫の友人のスージーから電話がくる。 わーいわい、彼女の言ってること、ほとんど聞き取れた。 「ドイツ重要単語2200」という本で、今語彙がどれくらいあるのか見当をつけてみた。 うん、これも知ってる、これも、これも、あ、これは知らない・・・・・。 うーん、これが2倍の1600語になったらかなり楽だろうなあ。よっしゃ、地道にがんばろ。 12月15日(水) 授業が始まる前、先生がプリントを見せながら私に尋ねた。 ぽかんとしつつ何のことだろうと考えていたら、アナマリアがすかさず 時々短い物語文をうちで読んできて、次回の授業で見ないであらすじを話す、という宿題が出る。 そうか、文末にaus! nichts ausmachen だったら、よく使ってるんだ。 ドイツに来たばかりの頃、夫が何かちょっとした失敗するたびに冗談でこの文を言わされた。当時は分離動詞も副文もなんにもわかってないままひたすら覚えただけだけど、 12月16日(木) 新しく25課に入る。テーマは家族、友達、祝事。 Verwandte(親戚)という単語、突然出てくるといつもわからない。でもこの課では何度も耳にしたので、きっと定着するだろう。 リスニングと読み取りは、昔と今の家庭での役割の違いなど。 授業の後半、独身、結婚して子ども5人、離婚、結婚して子どもなし、の4パターンについて、長所短所をグループで話し合う。 私たちのグループは独身を担当。 Veranwortung も unabhaengig も、英語で言うと中学校では出てこない単語だよなあ。でも、今の私にはどちらも絶対確実に覚えたい単語。このあたりが、年齢による必須語彙の差かな。 |
12月第4週 12月20日(月) 講座に来たのは全部で6人。 いつもながら、月曜日はドイツ語用の頭が全然働かない。たぶん、週末ほとんど話さないのが原因。「家ではコミュニケーション第一!」と思って英語ばかりだったけど、やっぱりもうそろそろ変えていかなきゃ。 授業の最後、クリスマスの歌を何曲か歌う。 そういえば週末にパパさんと相棒と車で買い物に行ったとき、私が「オー タンネンバオム〜 オー タンネンバオム〜♪」(『もみの木』)と歌っていたら、パパさんがすかさず「オー ツヴェッチゲンバオム〜 オー ツヴェッチゲンバオム〜♪」(「おープルーンの木〜、おープルーンの木〜」)と。ドイツでもやっぱり替え歌歌うんだ、っておっかしかった。 相棒が歌ってたのは、「O, Backsteinkaes, o Backsteinkaes〜♪」という替え歌。「バックシュタインケーゼ」とはものすごく臭〜いチーズだそうだ。その後「おまえは何と臭いのか〜夏ばかりでなく雪の降る冬にも〜」と続く。「もみの木」の、「nicht nur zur Sommerzeit, nein, auch im Winter, wenn es schneit.」という歌詞そのままでぴったり合っちゃうのがすごくおかしい。 12月21日(火) 相棒の友人、スージーが、「樹脂状絵の具でビニールシートに絵を描き乾いたらはがしてガラスに貼るとステンドグラスのようになる」手芸を教えにうちに来てくれた。1歳3ヶ月の女の子、ニーナも一緒。 スージーがニーナに話しかけるとき、「du, du,」って、duで呼びかける。日本語だったら、「○○ちゃん、ほら、みかんだよ〜」と絶対名前で呼ぶ場面。うむむ、こんな小さい時からich とかdu とか「人称代名詞」に囲まれて育つわけだ。 なるほどね〜生まれも育ちも日本の私、er (彼)とsie (彼女)いつも混乱しちゃうはずだよ。って、これは全然理由になってないか。 12月22日(水) 今日で年内の授業は終わり、明日から約20日間のお休みとなる。 飲み物や食べ物、みんなそれぞれ何か持ち寄ることになっていた。 グリュ−ワイン、ミネラルウォーター、ジュース、クリスマスクッキー、チョコレートの詰め合わせ、ココア味の焼き菓子、けしの実のロールケーキ、クリームチーズのディップ(キャビアとにんにく入り)、層になったケーキ、ハーブ入りご飯をブドウの葉に包んだもの、甘い蜜がたっぷりかかったトルコ風のクッキー。 巻き寿司がすごく人気だったのにはびっくり。みんな口々に、「一度sushiを食べてみたかった〜」と。四方八方から手が伸びて、あっという間に消えていった。 この季節、講座が終わる時刻にはもう真っ暗。でも照明はつけず、先生が持参したキャンドルの灯だけでいろいろ語り合う。これで年内の講座は終わり。残った食べ物をみんなで分け、「よいクリスマスを!」と声をかけあって家路についた。 1999年の日記はここまで。 |