あんこの語学学習歴 ドイツ語の巻


ドイツ語?やりました、昔。

大学での2年間第二外国語として、確か週1回、「初級ドイツ語」(1年目)と「中級ドイツ語」(2年目)。

で、何覚えたかというと、

der des dem den
das des dem das
die der der die
die der den die

定冠詞の格変化。
あとは、そうだなあ、挨拶のほかにはこれくらい。

Woher kommen Sie?(どちらからいらしたんですか?)
Das ist ein Baum.(これは木です。)
Der Haus ist gross.(その家は大きい。)
Ich spiele Klavier.(私はピアノを弾きます。)

それと、読み方は覚えた。このアルファベットはこう読むと決まってるから、発音記号みたいでおもしろい。だから、意味は全然わからなくても、音読だけはできる。

初級のときの筆記試験はいつも10点とか15点だった。(もちろん100点満点!)
かなりお歳を召した白髪の先生で、「柱の近く、壁際、後ろに座る学生は頭が悪い」が口癖。その「柱・壁・後ろ」近くにいると集中的に当てられるので、席はいつも「まん中」で「前」のほうから埋まっていった。

「簡単な取扱説明書が読めるくらいのドイツ語、が目標です。」
これが2年目になって「中級ドイツ語」の講義、最初の言葉。大学の先生としてはかなり「若い」ほうの先生だった。

当時は、「ドイツ語なんて、一生使うわけがない!」と信じて疑わず、「私はメイドインジャパンのものしか買わないもんね〜」などとうそぶきやっぱり全然勉強しなかった。
まさかこんなことになろうとはなあ。
ドイツに来て、洗濯機、乾燥機、アイスクリ−マー、ワッフルメーカー・・・取扱説明書を前にするたび、この先生の言葉を思い出す。


時は流れ〜。

何の運命のいたずらか98年春ドイツ人の今の夫と知り合い、8月からラジオ講座でドイツ語を始める。

ああ、最初の1ヶ月の苦しかったこと!

何が何だかわからない。文法の説明、そんなに難しいことやってないはずなのに、「それって日本語?」の世界。かろうじて理解できるのは「ハロー」と「グーテンモルゲン」程度、あとはまったく宇宙語のよう。

「う〜ん、がまんがまん、がまんして聞いてりゃそのうち慣れる」と、英語の時の経験を救いになんとかやめずに続ける。


12月、初めてドイツを訪れる。ドイツ語は・・・だめだこりゃ。普通の会話を聞いていても、何一つわからない。当時私が言えた文はこれくらい。

Es hat mir viel Spass gemacht. (とても楽しかったです。)
Das ist ganz anders als in Japan. (日本とは全然違います。)

いずれもラジオ講座に出てきた文。どれが動詞なんだか形容詞なんだかもわからず丸暗記しただけだったので、いざ言ってみようとすると舌がもつれて全然できなかった。

帰国後さらにラジオ講座を続ける。テープに録音し繰り返し聞いていると、さすがにいくつか文法のルールらしきものが見えてきた。

そうか、会話では過去のことを現在完了で表すのか。で、現在完了はhabenと過去分詞ね。英語みたい。過去分詞を最後に持ってくるのがちょっとややこしいけど。なになに、受身はwerdenと過去分詞?be動詞じゃないのね〜、ほいほい。

と、いくつかの文法は理解したものの、「話す」となると全くだめ。その上形容詞の語尾や冠詞などのややこしい変化は棚に上げてほっといたまま、主語による動詞の変化もかなり危うい。
というのが99年春ドイツに来たときの状態だった。


さて、ドイツで暮らし始めて。

最初の数ヶ月、毎日日本から送ってもらったラジオ講座のカセットテープを聞いて勉強を続けた。でも、ドイツ語力はなかなか伸びなかった。
一番の原因は、夫と英語だけで話していたこと。でもこれは、「まずはコミュニケーション第一!」と考えていたので、仕方がない。
それから、役所の手続きから買い物まで、私は横でニコニコしているだけ、何もかも家族にやってもらっていたこと。これではドイツ語も上達しようがない。使わないんだから。

アメリカのチャイナタウンについてのレポートをテレビで見たことがある。50年サンフランシスコに住んでいるのに英語がまったくしゃべれないおばあちゃん、がいた。もう英語しか話せない孫の世代とは会話ができないという。そんなことってあるのかなあと思ったけど、今ならわかる。使わなくても暮らしていける環境があるなら、どこに住んでいようと言葉は上達しない。

これではいかんと気づき、どんなにめちゃくちゃでも何とかドイツ語でやっていこうと決めてからは、少しずつ使える言葉も増えてきた。肉屋さんやチーズ屋さんで、欲しいものを欲しい量だけ買えるようにもなってきた。

でもまだテレビ番組はほとんどわからない。何か話そうと思っても、言葉が見つからずすぐに詰まってしまう。一番の問題は、語彙が圧倒的に足りないこと。隣のおばさんと階段で立ち話をしようにも、「ホームシック」も「新聞」も知らないようじゃあ会話にならない。
それでも時々、「あら、けっこう話せるじゃない!」と妙に自信満々になる瞬間もあった。で、次の瞬間には、自分のあまりのできなさにあ然とする。毎日が、その繰り返し。進歩してるんだか、してないんだか、いつになったら気軽に世間話できるくらいにはなれるのか、不安は続く・・・。


以上が、フォルクスホッホシュ−レに通い始めるまでのドイツ語学習歴。こうして書いてみると、「歴」といえるほどのものじゃないですね。簡単に言ってしまうと、「大学の第2外国語、お情けで単位をもらう。その後、約1年半前よりラジオ講座で自学自習。」これだけです。ありゃりゃ、2行で済んじゃったよ〜。

 

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