『黙示録三千百七十四年』の衝撃がなかなか忘れられませんでした。中学の時に読んだので難しいということだけが残りつつも凄い作品なんだなあと妙に納得してました。難解だが歯ごたえのある作家。それがミラーの印象でした。そのためか、短編を見つけ出した時の喜びはなにものにも代えられなかった。そんないにしえの感動をもう一度楽しめたらと思う今日この頃ではあるけども…。
ミラーは何がいいのか、明確に言えと聞かれると返答に困ってしまう。が、好きなんだ。話はほとんどが暗い。しかも、テーマも重い。まるで、救いようがない作風と感じられたかもしれないが、底辺にある暖かみがじわりじわりとこみあげてくる。妙な作家ではある。たった、これだけの作品しか翻訳されていないけど、一読の価値はあります。ただ、一点宗教関係は全くうといのでキリスト教的世界観が、どうこの作家の基本になっているか、わかりません。そこがわかると、ミラーという作家はもっとおもしろく楽しめるのでしょう。しかし、一冊くらいまとまってもいい作家だと思うのだけどなあ。