デーモン・ナイト Damon Knight 1922- U.S.A.
Collection

短編の名手といわれながら、読める作品の少なかったナイトの短編集をだしてくれた時、わたしは感激しました。絶対、短編集にまとまらない作家だとおもっていたので。
マニア好みの作家というのは必ずいるもので、ナイトもその一人だと思います。作風は暗め、だけどそれを埋めるだけのアイデアと諷刺にあふれています。これがナイトをナイトならしめているといえるでしょう。
しかし、本当に暗いのだよな。暗いというか、冷たいというか。『ディオ』も出色の短編集ですが、(なかでも表題作はいい。)代表作といわれるほとんどは埋もれてしまっている。なんとかならないのかなあ。
ナイト自身は編集者として有名です。かの『ORBIT』シリーズが有名。作品に垣間みえる冷たさが、より良き作品への追求にうまくいかされたのではないでしょうか。
「王者の祈り」は探しまくりました。どういうわけか、なかなか見つからなかったのです。今となっては、どうということもないミュータント・テーマの一遍ですが、読めた当時は感動したのですが。
「輪舞」は良かった。探せば手にはいりやすいと思いますので、是非御一読を。なお、ここにあげたのが総てではありません。有名なのはあげてます。採録の数が多いほど、有名というわけで。


『ディオ』 Dio (1982)
  • Ed:大野万紀(Maki Ohno) Pb:青心社SFシリーズ(Seishinsha SF Series)2002
  • Cover:岩崎政志(Masashi Iwasaki) Co:大野万紀(Maki Ohno) 1982/4/30
  • 日本独自に編纂
    • 「目には目を…」 An Eye for A What? (Galaxy 1957/3)
      • Tr:宮城博
    • 「あの火星人をつかまえろ」 Catch that Martian (Galaxy 1952/3)
      • Tr:水穂悠
    • 「四身一体」 Four in One (Galaxy 1953/2)
      • Tr:栗栖麻紀
    • 「壷の中の男」 Man in The Jar (Galaxy 1957/4)
      • Tr:辻睦彦/栗栖麻紀
    • 「時を駆ける」Extempore (The Beach where Time began) (Infinity Science Fiction 1956/8)
      • Tr:阿部 寿/大野万紀(Maki Ohno)
    • 「何なりと御質問を」 Ask Me Anything (Galaxy 1951/5)
      • Tr:英保未来
    • 「ディオ」 Dio (The Dying Man) (Infinity Science Fiction 1957/9)
      • Tr:大野万紀(Maki Ohno)
Short Fiction
「虎に乗る」 Tiger Ride (Astounding 1948/10) 「人類供応法」 How to Serve Man (Galaxy 1950/11) 「男と女」 Not With a Bang (F&SF 1950/Winter) 「楽園の切符」 Ticket to Anywhere (Galaxy 1952/4) 「バベル2」 Babel II (Beyond Fantasy Fiction 1953/7) 「黄金律」 Rule Golden (Science Fiction Adventures 1954/5) 「早熟」 Special Delivery (Galaxy 1954/8) 「王者の祈り」 The Country of the Kind (F&SF 1956/2) 「むかしをいまに」 Backward, O Time(This Way to the Regress) (Galaxy 1956/8) 「異星人ステーション」 Stranger Station (F&SF 1956/12) 「敵」 The Enemy (Venture 1958/1) 「吸血鬼」 Eripmav (F&SF 1958/6) 「奇妙な届けもの」 Thing of Beauty (Galaxy 1958/9) 「人形使い」 The Handler (Rogue 1960/8) 「おみやげはこちら」 The Big Pat Boom (Galaxy 1963/12) 「寸法通りの女」 Maid to Measure (F&SF 1964/10) 「最後の審判」 Shall the Dust Praise Thee? (Ed:Harlan Ellison Dangerous Visions 1967) 「アイ・シー・ユー」 I see You (F&SF 1976/11) 「輪舞」 La Ronde (F&SF 1983/10) 「永遠」 Forever (Omni 1981/11) 「最後のことば」 The Last Word (Satellite 1957/2) 「死刑宣告」 Auto-Da-Fé (Galaxy 1961/2) 「神の鼻」 God's Nose 「仮面(マスク)」 Masks (Playboy 1968/7) 「心にひそむもの」 The Analogues (Astounding 1952/1)
Nonfiction/Etc.
「驚異の追求」 In Search of Wonder 「サイエンス・フィクションとは何か?」 What is Science Fiction (1977) 「スペキュラティヴ・フィクションのいま」 「煙草の箱や木の葉のうえにもSFはある!」
Anthology
『ザ・ベスト・フロム・オービット (上)』 The Best from Orbit (1975)

すばらしい作品がそろっています。読んだわたしも感動しました。この本が出たときには既訳作品が多かったのですが、それでもこうして並ぶと壮観です。
それでは下巻収録予定作品です。結局、出版されずに終わりました。惜しいと言えば、惜しい。

Ed:デーモン・ナイト(Damon Knight) Orbit Series List
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