|
短編の名手といわれながら、読める作品の少なかったナイトの短編集をだしてくれた時、わたしは感激しました。絶対、短編集にまとまらない作家だとおもっていたので。
マニア好みの作家というのは必ずいるもので、ナイトもその一人だと思います。作風は暗め、だけどそれを埋めるだけのアイデアと諷刺にあふれています。これがナイトをナイトならしめているといえるでしょう。
しかし、本当に暗いのだよな。暗いというか、冷たいというか。『ディオ』も出色の短編集ですが、(なかでも表題作はいい。)代表作といわれるほとんどは埋もれてしまっている。なんとかならないのかなあ。
ナイト自身は編集者として有名です。かの『ORBIT』シリーズが有名。作品に垣間みえる冷たさが、より良き作品への追求にうまくいかされたのではないでしょうか。
「王者の祈り」は探しまくりました。どういうわけか、なかなか見つからなかったのです。今となっては、どうということもないミュータント・テーマの一遍ですが、読めた当時は感動したのですが。
「輪舞」は良かった。探せば手にはいりやすいと思いますので、是非御一読を。なお、ここにあげたのが総てではありません。有名なのはあげてます。採録の数が多いほど、有名というわけで。
『ディオ』 Dio (1982)
- Ed:大野万紀(Maki Ohno) Pb:青心社SFシリーズ(Seishinsha SF Series)2002
- Cover:岩崎政志(Masashi Iwasaki) Co:大野万紀(Maki Ohno) 1982/4/30
- 日本独自に編纂
- 「目には目を…」 An Eye for A What? (Galaxy 1957/3)
- 「あの火星人をつかまえろ」 Catch that Martian (Galaxy 1952/3)
- 「四身一体」 Four in One (Galaxy 1953/2)
- 「壷の中の男」 Man in The Jar (Galaxy 1957/4)
- 「時を駆ける」Extempore (The Beach where Time began) (Infinity Science Fiction 1956/8)
- 「何なりと御質問を」 Ask Me Anything (Galaxy 1951/5)
- 「ディオ」 Dio (The Dying Man) (Infinity Science Fiction 1957/9)
|