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『黒衣の女』は、地味です。童話作家が書いたホラーなので、派手な部分は皆無、淡々とした描写が続きます。
しかも、幽霊の話。オーソドックスなお化けの話です。が、しかしこれがいい。アーサー・マッケン、M・R・ジェイムズ、レ・ファニィらの往年のホラー小説の香りが漂うのです。
派手に血を流し、腕が飛び、わけのわからぬめぬめしたぬめぬめがはいまわったりしないで、人を怖がらせるホラーの原点。キングやクーンツ、マキャモンを読んでると、ふと懐かしく思い出す恐怖小説・怪奇小説と呼ばれていた古き良き作品。
とかくファースト・コンタクトは強い印象を残すので、特にわたしの場合、初体験がマッケンの「パンの大神」だったので、この雰囲気に近いものを持っている作品には弱い。傑作と思い込んでいるのだけど、もしかしなくても読まれると「かったるい。」と感じるかもしれません。でも、そこがいいんだけどなあ。ちなみに、手に入れるのは苦労するかもしれません。売れなかったみたいだものなあ。
2004年春、再刊されました。うれしいことですね。
『黒衣の女 -ある亡霊の物語』 The Woman in Black (1983)
『イングランド田園讃歌』 The Magic Apple Tree
『君を守って』 The Bird of Night
- Tr:今泉瑞枝(Mizue Imaizumi) Pb:ヤマダメディカルシェアリング創流社/スーザン・ヒル選集1
- 1999/10
- ISBN4-946516-06-9
『その年の春に』 In the Spring Time of the Year
- Tr:近藤いね子(Ineko Kondo) Pb:ヤマダメディカルシェアリング創流社/スーザン・ヒル選集2
- 2000/10
- ISBN4-946516-10-7
『シェイクスピア・カントリー』 Shakespeare Country
- Tr:佐治多嘉子(Takako Saji)/谷上れい子(Reiko Taniue) Pb:南雲堂(Nan'un-do)
- Photo:ロブ・タルボット(Rob Talbot)(1958-)/ロビン・ホワイトマン(Robin Whiteman)(1944-) 2001/9
- ISBN4-523-29271-X
『ぼくはお城の王様だ』 I'm the King of the Castle
『ぼくはお城の王様だ』 I'm the King of the Castle
『私は産む -愛と喪失の四年間』 Family
『奇妙な出会い』
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