スーザン・ヒル Susan Hill U.K.
Novel

『黒衣の女』は、地味です。童話作家が書いたホラーなので、派手な部分は皆無、淡々とした描写が続きます。
しかも、幽霊の話。オーソドックスなお化けの話です。が、しかしこれがいい。アーサー・マッケン、M・R・ジェイムズ、レ・ファニィらの往年のホラー小説の香りが漂うのです。
派手に血を流し、腕が飛び、わけのわからぬめぬめしたぬめぬめがはいまわったりしないで、人を怖がらせるホラーの原点。キングやクーンツ、マキャモンを読んでると、ふと懐かしく思い出す恐怖小説・怪奇小説と呼ばれていた古き良き作品。
とかくファースト・コンタクトは強い印象を残すので、特にわたしの場合、初体験がマッケンの「パンの大神」だったので、この雰囲気に近いものを持っている作品には弱い。傑作と思い込んでいるのだけど、もしかしなくても読まれると「かったるい。」と感じるかもしれません。でも、そこがいいんだけどなあ。ちなみに、手に入れるのは苦労するかもしれません。売れなかったみたいだものなあ。
2004年春、再刊されました。うれしいことですね。


『黒衣の女 -ある亡霊の物語』 The Woman in Black (1983)
  • 《モダンホラーセレクション》
  • Tr:河野一郎(Ichiro Kohno) Pb:ハヤカワ文庫(Hayakawa bunko)NV449
  • Cover:上原徹(Tooru Uehara) Co:河野一郎(Ichiro Kohno) 1987/6/15 @\360
  • ISBN4-15-040449-6
『イングランド田園讃歌』 The Magic Apple Tree 『君を守って』 The Bird of Night
  • Tr:今泉瑞枝(Mizue Imaizumi) Pb:ヤマダメディカルシェアリング創流社/スーザン・ヒル選集1
  • 1999/10
  • ISBN4-946516-06-9
『その年の春に』 In the Spring Time of the Year
  • Tr:近藤いね子(Ineko Kondo) Pb:ヤマダメディカルシェアリング創流社/スーザン・ヒル選集2
  • 2000/10
  • ISBN4-946516-10-7
『シェイクスピア・カントリー』 Shakespeare Country
  • Tr:佐治多嘉子(Takako Saji)/谷上れい子(Reiko Taniue) Pb:南雲堂(Nan'un-do)
  • Photo:ロブ・タルボット(Rob Talbot)(1958-)/ロビン・ホワイトマン(Robin Whiteman)(1944-) 2001/9
  • ISBN4-523-29271-X
『ぼくはお城の王様だ』 I'm the King of the Castle 『ぼくはお城の王様だ』 I'm the King of the Castle 『私は産む -愛と喪失の四年間』 Family 『奇妙な出会い』
Short Fiction
「歌って踊って」 A Bit of Singing and Dancing 「別れられる日」 How Soon Can I Leave?
Juvenile
『ガラスの天使』 The Glass Angels
  • Tr:野の水生(Mio Nono) Pb:パロル舎(BaroruSha)
  • 2004/11
  • ISBN4-89419-298-5
『雪のかなたに』 Lanterns Across the Snow
  • Tr:野の水生(Mio Nono) Pb:パロル舎(BaroruSha)
  • 2004/11
  • ISBN4-89419-297-7
『キッチンの窓から』 Through the Kitchen Window
  • Tr:ウィルヘルム菊江(Kikue Wilhelm) Pb:西村書店
  • Ill:アンジェラ・バレット(Angela Barrett)(1955-) 1992/11
  • ISBN4-89013-847-1
『庭の小道から』 Through the Garden Gate
  • Tr:新倉せいこ(Seiko Niikura) Pb:西村書店
  • Ill:アンジェラ・バレット(Angela Barrett)(1955-) 1992/11
  • ISBN4-89013-846-3
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