ゼナ・ヘンダースン Zenna Henderson 1917-1983 U.S.A.
Collection

女性らしい感性とやさしさにあふれた、少々お説教くさいところもありますがそういう作品が読みたくなるとき、ふと、この作家を思いだします。名作というにふさわしい「なんでも箱」。地球に隠れ住む宇宙人をかいたピープルシリーズ。
けっして訳された数は多くありません。でも、読めば深く心に残ります。新井苑子(Sonoko Arai)さんのイラストとともに、なつかしく思い出します。


『果てしなき旅路』 Pilgimage: The Book of the People (1959) 『血は異ならず』 The People: No Different Flesh (1967)
  • Tr:宇佐川晶子(Akiko Usagawa)/深町眞理子(Mariko Fukamachi) Pb:ハヤカワ文庫(Hayakawa bunko)SF500
  • Cover:新井苑子(Sonoko Arai) Co:H・K 1982/12/31
  • ISBN4-15-010500-6
    • 「血は異ならず」 No Different Flesh (F&SF 1965/5)
    • 「大洪水」 Deluge (F&SF 1963/10)
    • 「知らずして御使いを舎したり」 Angels Unawares (F&SF 1966/3)
      • Tr:宇佐川晶子(Akiko Usagawa)
    • 「されば荒野に水湧きいで…」 Troubling of The Water (F&SF 1966/9)
    • 「帰郷」 Return (F&SF 1961/3)
      • Tr:宇佐川晶子(Akiko Usagawa)
    • 「月のシャドゥ」 Shadow of The Moon (F&SF 1962/3)
      • Tr:宇佐川晶子(Akiko Usagawa)

以上2冊はピープルシリーズ。連作短編集です。地球にひっそりと隠れ潜む異星人たちの暮らしを情感と優しい視点で書かれた名作です。昔、映画化もされNHKで放映されたこともあります。けっしておもしろいとはいえなかった出来だったように映画は記憶してます。しかし、小説はいけます。
 シリーズ中、ひとつをあげるとすれば「されば荒野に水湧きいで…」が、わたしは一番好きです。

『悪魔はぼくのペット』 Stevie and The Dark and Other Stories 『ページをめくれば』 Turn the Page and Other Stories

カリスマ的な魅力をもつわけではないし、埋もれていくひとりとは思うけど、たったひとつの短編が輝いている。「なんでも箱」。輝くようなそれでいてなんともいえない味を持つこの短編ひとつで忘れられない作家となりました。わたしは『SFベスト・オヴ・ザ・ベスト』で読みました。
思いっきり今となっては手にいれにくい作家です。でも「なんでも箱」だけはなんとか読んでみてください。

Short Fiction
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